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セント・ロザリンダ(St. Rosa and Linda)
通称 ロザリンダ/SRL
所属グループ クリストファー・ダイナミクス
本社機能施設 -
主要事業 医療・製薬
軍事機能 あり
外交 ・ヴィストゥス(協調関係)
・クリアメイト(敵対視)
・エクステック・フェデレーション(依存・共生関係)
・ソリッドボックス・インダストリー(依存・共生関係)


沿革・社歴

セント・ロザリンダは、クリストファー・ダイナミクス勢力内において医療・製薬を担う企業である。
企業理念として“人々に安寧を齎す”ことを掲げている。
企業ロゴはバラの絡みついた十字架。
通称はロザリンダ、またはSRL。
医療・製薬技術に秀でたクリストファー・ダイナミクス基幹企業の一つ。
古くは国家崩壊の際、殊更に荒廃した地域にて人々に手を差し伸べ、聖人とすら呼ばれた二人の女性が興した共同体であったと言われ、企業名も彼女達が由来であるという。
今となっては確かめようもなく、半ば伝説的に語られ、時に喧伝活動の一環であると見做されることもあるが、その伝説に憧れこの企業に所属する人間も相当数存在する。
その為か現場レベルの人間は献身的な者が多い。

軍事

軍事を主とするわけではない、という姿勢から覇権主義に消極的と見られる企業の一つであり、軍部と経営陣の協調も取れている為自ら戦端を開く様子は(少なくとも今のところは)ない。
しかし、人命救助を目的とした戦場介入を理由に、攻撃能力こそ低いものの陸海空の戦力は充実している。
その為ある程度企業の内情に詳しい者からは事実上侵攻能力があると見做される事が殆どである。

攻勢に出ることは滅多にないロザリンダだが、防衛と撤退能力については相応の評価がなされている。
乗員の安全性といった点では勢力内でも1、2を争い、兵士死亡率の低さがこれを雄弁に物語る。

テウルギアに関しても上記と同じ事が言え、撤退能力を重視した逆関節機体及び四脚機体や、防御能力を重視した重装甲機体を主として採用する。
搭載する銃器などは制圧射撃の為にとにかく弾をばら蒔けるものや、運動性能を阻害しない軽量かつ小型なものが標準であり、生産するものはこの方針に則ったものが殆どである(一部特注の大型兵器もある)。
実弾兵器や装甲などは他社に頼りきりになっている。これは後述する、彼等の技術に関連する問題である。

技術

医療・製薬の基礎として生物学や化学に秀でるだけでなく、各種医療機器の為の信号処理技術や精密機械技術、レーザー技術などを独自に保持している。
無論それらは兵器にも応用されており、その精巧さについては評価が高い。
一方で実弾兵器や装甲などは他社の製品に依存しており、自社テウルギアのパーツに使用するものも外部発注が基本。

数々の医療技術を復興させてきたセント・ロザリンダは、近年ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)を応用した義肢や、遺伝子技術を応用した再生医療及び生物兵器等の研究、また強力かつ安価な化学兵器の開発を進めている。

義肢及び再生医療に関しては、一部実用化に成功したが、未だコストは高く、その恩恵に預かれているのは特権階級や自社専属テウルゴスなどのみである。

また、上記の最新技術、特に軍事寄りのものはかなり急進的に推し進められた。
これは偏にアレクトリス及びテウルギアの出現とそれによる焦りからのものであり、あまりに成果を急いだ為に様々な弊害を産み出した。
特に大きいものとしては、テウルギアとテウルゴスの心理的同調を支援する為の専用BMIを開発中、廃人が出たという話や、遺伝子研究所での生体兵器暴走事故、化学兵器の実戦投入による汚染地域の増加が挙げられる。

評価・外交

その事業内容からCD勢力内に於いての認知度は非常に高く、文民軍人問わずその技術の恩恵に預からない者はいないとさえ言われている。
また、清潔さのある企業イメージから認知度に比例する形で好感度も高い。
但し上述した近年の不祥事から陰りがないとは言えず、それ以外にも、“過剰なまでに戦地に介入するのは人体実験用の素材を確保する為”等、黒い噂が存在する。

装甲など兵器の一部分野で勢力内の各社に依存している。
代表例としてはソリッドボックス・インダストリーへの重装甲パーツや、エクステック・フェデレーションへの実弾兵器依存体制などが有名。
しかしその代わりに戦地での後方支援や医療技術の提供を行い、常に対等、或いはそれ以上の関係を築いている。

同勢力内主要参画企業のヴィストゥスとはある程度の協調関係が成立しており、遺伝子組み換えや化学製品の研究で技術提供などを行っている。

内部

医療部門と製薬部門が中心であり、その下に各種研究部門や看護部門、外縁(とは言え懐を握られているため実質的には下部)に軍部が存在する。
実力主義のCD勢力らしく、下から上層役員に登り詰める者も少なくない。
組織内には一部人権派も存在するが現場レベルの人間が大半で、その意思は大抵の場合無視される。

また、技術開発に関しても派閥が存在する。
代表的なものとしては遺伝子分野での“医療活用”派と“生物兵器”派の争いであり、はじめはテウルギアへの対抗意識から“生物兵器”派が優勢だったが、ある事故を切欠に立場が逆転している。

+ その他
 遺伝子技術研究所フェッブライオ壊滅事故
 以下、カルデアン・オラクルズにて公開された記事より抜粋
セント・ロザリンダが所有する遺伝子技術研究所、フェッブライオが、開発中の生体兵器の暴走により壊滅するという事故がありました…
~中略~
…研究所近郊にて演習を行っていた同社マゲイア部隊及びテウルギアによって生体兵器は鎮圧されましたが、部隊は大きな被害を…
~中略~
…以前にもこのような事故はいくつかありましたが、今回は従来の被害を大きく上回る大事故…
~中略~
…今回の事故によってロザリンダは組織再編を余儀無くされ、一部研究資料は同勢力内企業に売却、その資金を以て研究所の復興に充てると共に…
~中略~
…責任者である研究所長は現在行方不明となっており…
~中略~
…関係者は「今後このような事態を起こさない為に、組織再編及び人事刷新に力を入れ、生体兵器ではなく再生医療へと方針転換を図っていく」とコメントしています。
(以上抜粋)
原案/アボカド様
最終更新:2019年03月19日 00:19