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ハクレン号の航海日誌


作:鬼柳 香乃( Twitter

概要

アレストリス・グループ、技仙公司系の輸送艦を軸にした、軍事もののような、冒険もののような、少し宙ぶらりんな感じの作品……になりそうです。

各話

第1話 ベンガル湾での待ちぼうけ(完)


幕間 コルカタの夜

  • その1 (2017/09予定)

以下は予定なので若干変更があるかもしれません。

第2話 アラビア海急行

  • その1 (2017/09予定)
  • その2
  • その3

第3話 義務と責任、その顛末

  • その1
  • その2
  • その3
  • その4
  • その5

そして航海は続く

  • その1

登場人物

もうちょっと纏まってから纏めて書きます

作中設定

技仙警護

300名ほどの社員から成る企業。尚、戦闘要員は、他社やフリーランスの傭兵に大半をアウトソーシングしているので、上記の数字の大半は、あくまで管理・運用の要員に限られる。
名前の通り、技仙公司の子会社。親会社の技仙公司が人事権を完全に握っている。用途的には雑用や辺境警備が主。
アレクトリス・グループ複数企業が携わるプロジェクトでは、技仙公司が他社の指揮下に入る人員を要求されたときに、派遣されたりもする。
技仙公司そのものの社員からは、他社の指揮下に入ることそのものが、大企業の社員としてのプライドが傷つく、という声が出るため、体よく派遣しやすい人を集めた下位組織。

本作の主な関係者は、警備部主計課に所属する。
他に、警備部にある課として、陸戦課(防衛人員の派遣)、施設課(防衛施設や装置の建築・運用)、情報課(業務を円滑・有利に進めるため各種情報の収集や、防衛対象地域周辺の偵察)がある。
更に、別セクションとして、開発部・製造部・人事部・営業部。

企業ページは内容がもう少し纏まってから、後日作ります。

ハクレン号

識別番号CSB-07(Cargo Submarine type-B 07th)
技仙公司が10年ほど前に製造した、潜水式輸送艦。
+ 詳細
1番艦はブラックゴーストと冠され、しばらくは「ブラックゴースト型潜水艦」とも呼ばれていた。しかし、当の1番艦が就航5年ほどで戦闘により撃沈したため、その名前は現在では殆ど使われていない。
12番艦まで建造されたものの、現在残っているのは3・5・7・8・9・11・12番艦と、約半分程度。
全長310m、全幅21.5m、通常時の喫水は12.5m。最大潜行深度は150m程度だが、通常は水面下25m程度を航行する。

ディーゼル・エンジン発電による通常航行モードと、船体外装に使用される蓄電合金を利用し、エンジンを使用せずに航行する静音モードがある。静音モードでの航行可能時間は最大12時間程度。
航行速度は、海上27ノット、海中22.5ノット程度。瞬間的にはもう少し速度を出せる。
積載は旧世代の20フィートコンテナ・40フィートコンテナを基準に作られている。最大積載量は20フィートコンテナにして1,500個、1,800トン程。(建造時は1,600個・2,000トンだったが、改修により変更。詳細は後述)

潜水能力のない、類似サイズのオープン型コンテナ船では7,000個程度のコンテナを輸送できる点と比較すると、かなり輸送力は低い。
しかし、100トン程度の輸送を限界とし、燃費も大幅に劣る大型ステルス輸送航空機と比較すれば、速度で圧倒的に負けるにせよ、十分な輸送力と言える。
総じて本形式は、隠密性・単独運用による効率化も含めて、上記輸送手段の中間に位置する存在として、妥当な性能と見なされている。

戦闘装備は基本的に配置されていない。但し、敵勢力圏を単艦で通過するための装備として、ソナーおよび静音推進装置は、戦闘用潜水艦に準拠した規格の高性能品が装備されている。
ブラックゴースト撃沈事件に伴い、最低限の護衛戦力を随伴することが求められるようになったため、当時生存していた全艦に、テウルギア1機(およびその補給物資)を積載する装備と、海上での発進のためのハッチが追加改造された。
テウルギアの整備班や補修用機材までは積載できないので、航海中の戦闘で破損が生じた場合には、応急措置以上の対処は行えない。
そのため「可能な限りは敵と接触しない、接触した場合は1回か2回ならテウルギアで撃退する」という運用となる。
(他に、同スペースを利用して、テウルギアのかわりに比較的小型の武装ヘリ1機、あるいは小型マゲイア2機を積載することも可能。状況に応じて選択される)

アレクトリス・グループはCSB型の有用性は認めていて、後継型となるCSC型の開発が技仙公司で進められている。
輸送力・船体規模は大きな変更はなく、テウルギア運用を前提とした、艦載機体の出撃ハッチへの注水機能(つまり潜水中にテウルギア・マゲイアを出撃させられる機構)や、最低限の魚雷装備、旋回性能の強化など、武装輸送艦としての性能強化を主眼になっているとのこと。
技術的に新規の挑戦ではないため、近日中に1番艦がロールアウトするのでは、と目されている。
最終更新:2017年08月31日 22:23