オカルト/宗教上の分類
タルパ
タルパ(トゥルパ/sprul-pa)は、チベット語で変化身(応身)や化身(トゥルク)のことを指す。
本来は仏の写し身という意味合いが強く、人を含むあらゆる物や事象が、仏の影響を受け世界に映し出されるという思想に基づいたものである。これらの意味に基づくタルパは、陽神との共通点も指摘されている。
西洋のチベット仏教学者や神智学者は、タルパの概念の一部を切り出し、魔術的な霊的存在と捉え、thought-form (思念形態)として紹介した。旅行家アレクサンドラ・デビッド=ニール著「Mystiques et magiciens du Tibet, 1929」では、タルパを「強力な凝念による魔術的形成物」と紹介している。
ネットコミュニティ等で広まる「タルパ」については、思念形態としてのタルパを元に、独自に発展したものと思われる。タルパ=人工精霊としているものもある。 これらはタルパではなく、ロンクから生まれた化身(ギュル)に近いものだとする意見がある。