医学/心理学上の分類
イマジナリーコンパニオン
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イマジナリーコンパニオン(空想上の仲間、Imaginary companion/以下I.C.)またはイマジナリーフレンド(Imaginary friends/以下I.F.)、偽りの友人(pretend friends)、目に見えない友達(invisible friends)とは、想像力の中で、目に見えない人間関係が起こる心理社会的現象のことである。
1890年代に研究が行われ始めたが、当初はそれらを守護天使や神などの超自然的なものと同一視し、クリエイティブな作業や指導、インスピレーションの仲間として機能すると考えられていた。
20世紀半ばに子供の発達と紐付けられ、研究が行われるようになった。
20世紀半ばに子供の発達と紐付けられ、研究が行われるようになった。
発達心理学者のMarjorie Taylorは、I.C.を、子供の発達段階とってポジティブなサインだとしている。
I.C.の定義は未だに曖昧なものだが、友弘(2005)は以下の様に定義した。
・I.C.は目に見えないキャラクターである。 ・I.C.はある一定の期間少なくとも数ヶ月の間存在する。 ・I.C.は「彼」であり、「私」とは異なる他者として認識される。 ・I.C.は彼自身のパーソナリティを持っている。 ・I.C.は所有者の行動を統制することはない。 ・I.C.は目に見える客観的な基盤となるものは存在しない。 ・I.C.の所持には通常の物忘れでは説明できないような健忘を伴わない。 ・I.C.の所持者は自己の同一性について混乱していない。 ・I.C.は臨床的に著しい苦痛,または社会的、職業的,または他の重要な領域における機能の障害を引き起こすものではない。 ・I.C.は物質(例:薬物乱用、投薬)または一般身体疾患(例:側頭様てんかん)の直接的な生理学的作用によるものではない。 ・I.C.の所有者は I.C.が現実にいないという事を意識している。
川戸 (2002)は「全く目に見えず何の見立ての対象も存在しない場合(Invisible Companion:以下 I.V.)」だけでなく「ぬいぐるみや人形等の具体的な見立ての対象がある場合(Personified Object:以下 P.O.)」も含めて考えている。
サイトウ(2014)はI.C.を以下のように定義している。
・一貫したパーソナリティを持つ ・自分ではない他者として創造・想像される ・一定期間存在する ・所有者の行動を統制する様なことはしない ・所有者が自らの空想の産物として認識し、現実と混同される様なことはない
イマジナリーコンパニオンは、しばしば解離と関連付けられて語られる。
Imaginary frends - Wikipedia(en)
Imaginary Companion の実態とその発達臨床的意義(PDF)
Imaginary Companions and the Children Who Create Them(書籍)
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