医学/心理学上の分類
慈悲深い指導者
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慈悲深い指導者とは、コンパッション・フォーカスト・セラピー(Compassion Focused Therapy;CFT)で用いられる、自らのイメージ上の指導者のことである。
CFT
CFTは認知行動療法や、マインドフルネスにおける「慈悲の瞑想」などをベースにした心理療法であり、「セルフ・コンパッション(自己思いやり)」を高めることで、精神の健康に繋がるとしている。
近年、認知行動療法などで自尊心を高めることは精神の健康に役立つとされているが、一方で自己肥大やナルシシズムに繋がるという批判がある。一方、CFTは思いやるという形を取ることで、これらの問題を軽減する可能性があるとしている。
慈悲深い指導者
慈悲深い指導者は、CFTの中で、「自らを観察し、どのような問題も解決しようとし、自信をつけさせようとする指導者役」のイメージとして用いられる。
CFTでは自分で自分を思いやるワークが用いられるが、自分という形ではイメージが出来ないクライアントがしばしばいるため、他者としてして設定することでイメージを補助する役割を持つ。
瞑想など静かな場所で呼び出すことが想定されており、イメージ補助に特定の香りを用いるなどの方法も提案されている。
CFTでは自分で自分を思いやるワークが用いられるが、自分という形ではイメージが出来ないクライアントがしばしばいるため、他者としてして設定することでイメージを補助する役割を持つ。
瞑想など静かな場所で呼び出すことが想定されており、イメージ補助に特定の香りを用いるなどの方法も提案されている。
イメージする指導者の役は、老人や天使など様々なものがあるが、見た目上のイメージは重要ではなく、資質としてどのように指導を行い、それをどう感じるかが重要だとしている。慈悲深い指導者は批判的、敵対的ではなく、理想的であることが望ましい。
実際の人間を想像することは、完璧性が薄れることや、慈悲のイメージ以外の感情が入り込む余地があることから、推奨しないとされている。
実際の人間を想像することは、完璧性が薄れることや、慈悲のイメージ以外の感情が入り込む余地があることから、推奨しないとされている。
慈悲深い指導者は、実在の人間との関わりを必要としなくなるわけではないが、常に支援可能な人として役立つ、他人との関わり方を改善するなどの利点がある。
関連:イメージ療法