用語集

目次


あ行

アイザーマン博士

『オラタン』以降のバーチャロンシリーズの設定に登場する人物。スペシネフ、サイファー系列を開発した科学者。『バーチャロンフォース』のXbox360版初回限定版特典冊子辺りから詳しいプロフィールが語られ始め、3人組に分裂した。「禁書シリーズにおける木原一族ポジション」と説明すれば禁書勢にだいたい通じるらしい。
禁書シリーズ原作者の鎌池氏は本作のVita版初回限定版特典冊子で「バーチャロン世界には木原よりもえげつない科学者がたくさんいそうな気がする(p41)」とは言っているものの、世界全体の倫理基準が木原一族レベルな電脳暦世界にあって、特にマッドなサイエンティストという意味では「禁書シリーズに例えると木原一族ポジション」と言える。
本作のPS4版初回限定版特典冊子によれば、(小説版の)ブルーストーカーが禁書世界に送り込まれることになったのも、元々アイザーマン博士の仕業だったらしい(p253)。本作では名前こそ出ないものの、禁書世界とバーチャロン世界を繋げた元凶の一角と言える。

アレイスター=クロウリー

禁書世界の大物。
本作には登場しないが、Vita版初回限定版特典冊子の鎌池氏インタビューによると、「実は事態をだいたい把握していたものの、様子見しているうちに全部終わってしまった」という裏設定が存在するらしい。
なお鎌池氏によると、様子見していたアレイスターが満を持して一連の事件に介入していた場合、電脳暦の人類と大差ない禁書世界の人々の有り様を見せられたタングラムが、失意のまま禁書世界を去るという残念な結末になっていた模様。

インなんとかさん

インデックスの禁書勢間の呼称のひとつ。少し侮蔑のニュアンスも入っており不快に思う禁書ファンも多いため、使用する際は気をつけること。

開始時こそメインヒロインたる存在感があった彼女だが、物語が進み話の風呂敷がどんどん広がるにつれて存在感が薄れ、しまいにはギャグパート(特に物を食べるシーン)要員としての出番が多い有様になってしまった。

ただし、一応彼女のために擁護しておくと、
  • 登場回数が少なくなっていくのは、上条当麻ら周りの人々が彼女が戦いに巻き込まれない様に尽力した結果である
  • 魔術戦に限って言えばチート・ジョーカー級の強さであるため、扱いが難しい

といった事情もある。
本作では小説版、ゲーム版共に見せ場をもらっているため扱いはかなりいい方である。

裏切り

近接合戦に付き合うと見せかけてダブルロックオン距離から離脱し、射撃戦に移行すること。「裏切り前ビ」など。
応じるつもりだった相手が近接攻撃を空振りしていたり、あるいはガードを固めていたりするところに、裏切った側の射撃攻撃が命中する。
過去のバーチャロンシリーズでは近接攻撃の応酬にも相応のメリットや豊富な選択肢があり、また近距離で斬り合うことが粋なプレイスタイルとして持て囃された時期もあったので、それに応じない「裏切り」にはややネガティブなニュアンスがあった。
本作ではシステム変更の関係上近接合戦がしにくいのでニュアンスが異なる。

エカテリーナ二世号・改

御坂美琴を主人公にしたテレビアニメ版第2期『とある科学の超電磁砲S』の最終回に登場する搭乗型の変形ロボ。複座式。
一夜漬けでマニュアルを読み込んだ佐天涙子と初春飾利の操縦により、最終決戦で大立ち回りを演じ、最終的には御坂美琴と白井黒子と共に宇宙に打ち上げられた後、超電磁砲(レールガン)の弾丸となって学園都市の危機を救った。
かわいらしい名前に反して、ライデンやグリス・ボックのような無骨系。紫と白のカラーリングは、どことなく本作のJudge Ignitersカラーに通じるものがある。

置きグレ

アファームド・ザ・ストライカーのトランジションCWのユーザー間の呼称。一定期間その場に静止した後、遅れて発射されるミサイルを設置する。
『オラタン』のしゃがみ左ターボCW左残しハーフキャンセルに当たる攻撃。見た目はミサイルだが、『オラタン』では、ストライカーのキャラクター選択画面上のCWの名称が「グレネードランチャー」だったため、「置きグレネード」の略としてそのように呼ばれる。
『オラタン』の時には入力がやや複雑だったため、絶え間なく出し続けるのは一種の「芸」でもあった。本作でも過去作でも、ストライカーの攻撃の中では相手を事故らせやすい回避困難な攻撃として、主に上級者同士の対戦で多用される。

置き○○

相手の移動方向と移動先を読み、そこに「置いておく」ような感じで射撃攻撃を行うこと。
「偏差射撃」とも呼ばれる。

オラタン

バーチャロンシリーズ2作目『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』の略称。
オラトリオは「聖譚曲」を意味するので、意訳するなら「タングラムを讃える歌」となる。オランウータンではない。
本作でもパーソナルカードに使えるキーワードのひとつとして用意されており、対戦で「オラタンも大好き」などの称号を名乗れる。

か行

外周

相手との距離を離しながら逃げに徹すること。その際に敵機を視界から外し、ステージ外周を全力で走り回ることからこう呼ばれる。こんなことができるのは、バーチャロンシリーズには(相手を視界に捉えやすくするというゲームデザイン上の配慮から)「ロックオンを解除してダッシュした方が移動速度が早くなる」という仕様があるため。

オラタンでは「開幕にセーフティリードを取った後、タイムアップまでひたすら外周」という戦術がまかり通っていたため、プレイヤー間のトラブルに発展することもあった。
本作ではこれを抑制するために「ヒットクロックバイオレーション(H.C.V.)」というネガティブペナルティが導入されている。……が、これはこれで「リードを奪われた側が相手側のH.C.V.を狙ってひたすら外周」という戦術も生み出してしまった。

科学サイド

とあるシリーズにおける「科学」を扱う勢力の通称。
主に魔術サイドとの比較で使われ、魔術を知らない者はこの呼び名をほぼ使わない。

カッター

テムジンのターボCW及び空中ターボCWのユーザー間の呼称。「縦カッター」とも。
本作のチュートリアルでは「衝撃波」と呼ばれている。

カトキ

バーチャロンシリーズのメカデザイナー、カトキハジメ氏のこと。
本作の前作に当たる小説版では、禁書キャラの人物イラストも手掛けている。
PS4版初回限定版冊子に収録されている亙プロデューサーと三木一馬氏の証言を総合する限り、禁書VOシリーズのコラボレーションを実現にこぎつけた真の黒幕立役者は、おそらくカトキ氏。

株式会社タニタ

体重計等の健康器具を取り扱う大手メーカー。ホームセンター等でそれらの売り場を覗いてみれば、高確率でタニタ製の商品を見かけることができるはずだ。
他にも食品メーカーと組んで「タニタ食堂の○○」を販売したり、『おそ松さん』とのコラボ商品を発売したり…と手広く商品展開を行っているが、バーチャロンとの関わりは皆無に近かった。

しかし、2017年11月13日の公式Twitterで状況は一変する。
社長がチャロナーであることが判明し、社内にバーチャロン部が発足。セガと対戦会を開催したり、さらには発売日のお祝いメッセージで社長直々に「PS4用のツインスティック開発プロジェクトを立ち上げます!」と爆弾発言をしたり…と、一気に目が離せない存在になってしまった。

スペシネフのCW全般を指すユーザー間の呼称。
右腕の「アイフリーサー」をサイズ(大鎌)モードに変形させて射撃攻撃を行うことから名付けられた。
ただし、CWでも地上/空中ターボ攻撃は「手裏剣」「封印弾」など別の呼称があるため使われない。

かまちー

禁書シリーズの作者、鎌池和馬氏の通称、愛称。

キープ

後の戦況を有利にするために、VWを温存したりHPが残り少ない相手を倒さずに残したりすること。

企業間限定戦争

2018年1月に行われた、「タニタvsセガ 新春バーチャロン大会」のこと。
タニタ社長の思いつきにて社内にバーチャロン部が発足、それに対してセガ公式Twitterが「大会やりましょうよ!」と煽りを入れたことで実現してしまった。

木原一族

とあるシリーズ本編の登場勢力。
「バーチャロンシリーズにおけるアイザーマン博士ポジション」と説明すればチャロナーにもだいたい通じるらしい。
本作には登場しないが、本作のストーリーモードで富良科凛鈴が御坂美琴から怪しまれまくり、結果的に凛鈴の計画が破綻するのは、元を辿ればだいたい木原一族のせい。
「アイザーマン博士」の項目も参照。

「木原とアイザーマンの共闘」など、バーチャロンシリーズの設定とは親和性が高そうな木原一族だが、結局登場しなかった理由については本作のVita版初回限定版特典冊子で禁書原作者の鎌池氏が色々と語っている。ざっくり要約すると「キャラが被りすぎていてクロスオーバーの意味がない」ということのようだ。

逆旋回

視界外に回り込もうとする相手を、相手が回り込む方向と逆方向に旋回して補足するテクニック。
バーチャロンシリーズでは(相手を視界に捉えやすくするというゲームデザイン上の配慮から)相手が視界外に置いた方が旋回が速くなるため、至近距離で相手の移動先に先回りして置き攻撃を置くための戦術として使われる。
本作ではベテラン操作で同じことができるが、スマート操作による自動補足が強力なため、地味な小技として陰に隠れがちである。
また本作のベテラン操作では、ロック操作で相手を自動補足しようとした際に意図しない逆旋回が起こることがあり、時々「バグじゃね?」と話題になる。バグなのか意図した仕様なのかは不明。

キルスティール

本来の用法としては「味方が弱った敵を倒す寸前に自分がトドメを刺して美味しい所を持って行ってしまう(よって、ポイント制のゲームでこれをやると嫌われる)」という意味で使うのだが、禁書VOにおいては、「2on2時、ブーストモード中の僚機が瀕死の敵を狙っている最中に、誤って(非ブーストモードの)自機が倒してしまう」という意味で用いられる。
こうなると獲得ポイントが100点しか貰えないため非常にもったいない。

また、これに派生して「瀕死の自機が非ブーストモード中の敵機にわざと倒される」ことを「自殺」と呼ぶ。
ただし、それでもキルポイントは100P入る上に撃破回数もカウントされるため、あくまで「200P献上するよりはマシの次善手」であることは忘れないように。

禁書勢

『とある魔術の禁書目録』シリーズ(派生作品含む)を愛好する人々を指す呼称。

禁書VO

本作『とある魔術の電脳戦機』の公式略称。
Twitterのタグにも採用されている。

近接信管

ボム系の攻撃は普通地面・障害物・敵機のいずれかにぶつからないと爆発しないが、「相手が爆弾から一定の間合いに入った場合、即座に爆発する」という特徴を持つ例外がわずかながら存在する。
そうした例外を指して「近接信管あり」もしくは単に「近接信管」と呼ぶ。
至近距離でこの攻撃を繰り出されると回避が非常に困難。特に初代ではテムジンのしゃがみLWがこの機能を有していたため、近接戦闘で多用もしくは強すぎるので封印するという事態が多発した。

本作でもアファームド・ザ・バトラーのターボLWが近接信管機能を有する。

限定戦争

電脳暦で行われている戦争行為で、平たく言ってしまえば「ルールを守って楽しく戦争をしましょう!」というもの。

  • 「国際戦争広司」と呼ばれる総括機関とプラント群が協議して戦闘期間や戦場の指定といったルールを決定する。これに違反すれば手厳しい制裁が待っている
  • 戦闘行為はTV中継されてお茶の間に流れる。そのため視聴率が振るわなければスポンサーが付かず資金難に悩まされたり、「戦い方がつまらないからやり方を変えろ」と警告されたりする
  • 参加は志願制なので強制徴兵されることはない。ただし志願兵となれば軍属扱いとなる
  • 活躍して時の人となればアイドル・ヒーロー扱いとなり、上手くいけば退役後一生安泰に暮らせるだけの資産が手に入る

という特徴があり、「半ばスポーツライク、でもやってることは殺し合い」という、中々に重い設定である。

交差

  1. バーチャロンシリーズにおいては、主にダッシュ攻撃にダッシュ攻撃で反撃する戦術のひとつ。交差法とも。ダッシュ攻撃後はダッシュを止めたり方向転換したりすることができないため、移動の軸線上に走りんでベクトルを重ねる形で攻撃を置くと、タイミングによっては回避不能の攻撃になる。ただし位置取りやタイミングを間違えると、反撃した側が回避不能な攻撃に自ら突っ込んでいく形になってしまうので注意。
  2. 禁書シリーズにおいては、科学サイドや魔術サイド、あるいはその他の勢力が対立したり共闘したりすること。「科学と魔法が交差する時、物語が始まる」らしい。

五寸釘

スペシネフのターボRWのユーザー間の呼称。

さ行

サーフィンラム

テムジンの特殊技「ブルー・スライダー」のユーザー間の呼称。単に「サーフィン」とだけ呼ばれることもある。
オラタン稼働時には正式名称が決まっていなかったため、OMGに登場した初代テムジンの特殊技「グライディング・ラム」に準じて「サーフィンっぽくなったグライディング・ラム」というような意味でこう呼ばれた。
フォース稼働時に正式名称が決定、以降スパロボ等での外部出演の際にも「ブルー・スライダー」の名称が使われている。

ザッパー

テムジンのターボRW及び空中ターボRWのユーザー間の呼称。
射出時にスライプナーが「ラジカル・ザッパー」形態(公式名称)に変形することからこう呼ばれるようになった。
「バスター」という通称で呼ばれることもある。こちらは「バスターランチャー」が由来か。

サメ

  1. グリス・ボックの後ろDRW、後ろDLWで発射される、サメのノーズアートが(シャークマウス)が描かれたミサイル。亙プロデューサーのTwitterによれば「地上自走型魚雷」という設定らしい。オラタンの頃からある攻撃で、2とは無関係。
  2. 佐天涙子のサバ缶仲間、フレンダ=セイヴェルン(故人)愛用のデンジャラス・クラッカー。サメのノーズアート(シャークマウス)が描かれた手投げ弾。

三柱の至高のVR

リリン・プラジナーの父であるプラセンジット・プラジナー博士が最初期に創り上げた3体のVR「アイスドール」「アプリコット・ジャム」「ファイユーヴ」を指す言葉。
VRと言っても広く知られている「戦闘用のロボット兵器」ではなく、各々が意志を持った半神半人のような存在であり、「定位リバース・コンバート(いわゆる「テレポート」)」CIS突入機能を有するといったオーバーテクノロジーが搭載されている。
しかし、プラセンジット・プラジナー博士はこの3体のVRを作り上げた後失踪してしまったため、オリジナルの再現は不可能となっている。

アイス・ドール

「三柱の至高のVR」の内の1体で、VR「エンジェラン」の元となったことから、「オリジナル・エンジェラン」とも呼ばれている。

本作には登場しないが、亙プロデューサーのTwitterによれば、「父親のプラジナー博士にネグレクトされてグレかけていたところを、食蜂操祈の暴れっぷりを見て人知れず心を救われていた」という裏設定が存在するらしい

アプリコット・ジャム

「三柱の至高のVR」の内の1体で、VR「ガラヤカ」の元となったことから、「オリジナル・ガラヤカ」とも呼ばれている。

ファイユーヴ

「三柱の至高のVR」の内の1体で、VR「フェイ・イェン」の元となったことから、「オリジナル・フェイ・イェン」とも呼ばれている。
リリン・プラジナーの父親であるプラジナー博士によって創られたため、リリンとは愛憎半ばする姉妹のような複雑な関係を築いているらしい。

「意思を持つバーチャロイドで基本なんでもアリ」というジョーカー的存在であるため、バーチャロンシリーズやその他のクロスオーバー作品に気ままに登場している。でもフェイ・イェンHDはさすがに予想外だったよ…

PS4版初回限定版の特典冊子『CHRONICLE 20』での説明を読む限り、本作の前作に当たる小説版で、学園都市の危機をリリン・プラジナーに伝えたのも、おそらくファイユーヴである。リリンの「合鍵」である富良科凛鈴には色々思うところもあったと思われるが、本作のストーリーモード終盤ではあのような扱いである。ああいう結果に至ってしまった背景を色々想像するのも面白い。

ちなみに本作で富良科凛鈴とリリナのCVを担当している声優の樋口智恵子は、過去のドラマCDやクロスオーバー作品でファイユーヴのCVを担当していたため、役名が発表されてしばらくの間は「間違いなくヤツ(=ファイユーヴ)が来る」と予想していたチャロナーが多かった。しかし、予想通りに登場したのにボイスなしという扱いは正直予想の斜め下である。

ジグラット

バーチャロンシリーズ第1作(O.M.G.)のラスボス。砲台へと変形可能な巨大移動要塞。『マーズ』では幾度となくプレイヤーの前に立ちはだかる敵として再登場し、終盤では同時に2体登場する。
本作では、Vita版初回限定版特典ドラマCDにて大食いチャレンジの強敵、超巨大ジグラットバーガーとして登場。2on2で上条当麻と3連戦を繰り広げている。
O.M.G.の時からの「バル系列の機体ならリフレクトレーザーが多弾して簡単に倒せる」という因縁は今作でも健在なのか、腹ペコシスター・インデックスの敵ではなかった。

しゃがみ攻撃

オラタンにて可能であった攻撃のユーザー間の呼称。正式名称「クラウチング○○ウェポン」。
例えば「CCW」と書かれている場合は「しゃがみセンターウェポン」のことを指す。
本作ではトランジション中に攻撃が出せることもあり廃止された…と思われたが、体験版似て「バル・バドスのみ『近接ボタン+各種射撃』でオラタンのしゃがみ攻撃を模した攻撃が出せる」ことが判明。CWと近接攻撃には対応していないが、これにより「脚ERLの切り離しはどうするの?」という疑問が解決することになった。

車庫入れ

障害物裏まで移動するのに、地上突進技による高速移動を利用するテクニックのこと。

シャドウ

バーチャロンシリーズの設定に登場する用語。バーチャロイドが搭乗者の意識を取り込み暴走状態となること。シャドウ化を起こしたバーチャロイドは機体が漆黒に染まり、既存のバーチャロイドをはるかに凌駕する戦闘能力を得て無差別に襲い掛かるようになってしまう。
本作の前作に当たる小説版『とある魔術の電脳戦機』では亡命ポータブルデバイスを使って待ち逃げ敗北を繰り返した場合のペナルティとして登場。
本作では白井黒子シナリオで(ジョークとして)「ヤンデレ化」の意味で言及される。

『バーチャロンフォース』Xbox360版では、同じ機体で1000回勝利するとシンクロ率が101%に到達してシャドウカラーが選択できるようになる、という要素があった。

手裏剣

スペシネフのターボCWのユーザー間の呼称。
正式名称は「EVLスクリーマー」だが、こちらの名称で呼ぶ人はほとんどいない。

小説版

ここで「小説版」という場合、本作(ゲーム版)の前作に当たる禁書VOシリーズの第1弾、2016年のライトノベル版『とある魔術の電脳戦機』を指す。禁書シリーズの原作者である鎌池和馬氏が小説本文を、バーチャロンシリーズのメカデザイナーであるカトキハジメ氏が(禁書側の人物キャラを含めた)表紙・挿絵イラストを担当した。詳細は「ストーリー」のwikiを参照。
「登場人物皆殺し、学園都市全壊の末に、タングラムの力で全部リセットEND」という結末だった割には、本作(ゲーム版)は小説版を読んでいることを前提とした展開になっている。禁書シリーズ的にはよくあること。

なお本編である2016年のライトノベル以外にも、Vita版初回限定版に収録された短編や、『電撃文庫magazine』Vol.60掲載の短編で、本作の前日譚に当たる内容が掲載されている。

初代

バーチャロンシリーズ1作目『電脳戦機バーチャロン』の略称。
作中の作戦名である「OMG(オペレーション・ムーンゲートの略称)」と略されることもある。

新約

禁書シリーズ原作小説本編の続編。本編の通算23巻以降のこと。
23巻以降のタイトルの頭から付くようになったため、22巻以前を「旧約」と称するようにもなった。
なお、リメイク版に「新約」と付くことが多いことから誤解されそうだが、普通に本編の続きである。

スマトラー・スマンダー

操作モードにスマートを選択したアファームド・ザ・バトラー及びアファームド・ザ・コマンダーの呼称。
前者はひたすら近接戦闘を仕掛け続ける戦法が、後者は「高誘導・高威力・ダウンを奪えれば70Pゲット」のターボCWを執拗に狙う戦法が強力であり、ランクマッチ稼働当初は猛威を振るった。
しかし、研究が進むにつれて対策も見つかるようになり、Ver.1.02における下方修正もあって当初の勢いは衰えた。

スライプナー

第2世代以降のテムジンが装備する主兵装の正式名称。剣にも銃にもサーフボードにも変形する万能兵器。
『とある魔術の電脳戦機』では、小説版でも正式名称にも触れられているほか、本作でもチュートリアルで上条当麻がこの名称をいたく気に入って連呼する場面が描かれている。公式名称で呼んであげよう。

ちなみにスライプナーとは北欧神話に登場するオーディンの愛馬「スレイプニル」の英語読みで、さらにオーディンの異名の一つには「オティヌス」がある。なので発売前にオティヌス登場が発表された時には「今回はそこに触れてくるのではないか?」と予想していた人もいたが、特に何もなかったようだ……。

相殺

「敵の攻撃をこちらの攻撃で打ち消す」という意味。
正しい日本語では互いに打ち消し合う状態のことを指すが、バーチャロンシリーズのファンの間では、自分側の攻撃で敵の攻撃を一方的にかき消すような状況も指す。禁書的に言えば「そげぶ」ということである。

そげぶ

上条当麻の異能「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の禁書勢の呼称その1。
能力を行使する際のシャウトである「の んそうを ちころす!」の略。
公式略称としては他に「ゲンコロ」というものもあるが、「そげぶ」が公式に使われたこともある。

た行

第○世代

電脳暦とともにバーチャロイドも進化していったが、変化の変遷を語る際に、作品ごとに「第○世代のバーチャロイド」と称することがある。
具体的には、

  • 第一世代…第1作『電脳戦機バーチャロン』で登場した機体群
  • 第二世代…第2作『オラトリオ・タングラム』で登場した機体群
  • 第三世代…第3作『バーチャロンフォース』及び第4作『バーチャロンマーズ』で登場した機体群

のことを指す。
小説版において禁書世界にバーチャロイドを持ち込んだブルーストーカーが『オラトリオ・タングラム』の時代にタングラムに遭遇して禁書世界に飛ばされてきたという設定からか、本作に登場するバーチャロイドは第二世代をベースとしている。

なお、亙プロデューサーによるTwitter上での発言及び公式HPの解説では、「ゲーム版に登場するVRは、タングラムがバーチャロン世界の機体データを学園都市の世界に流出させた結果生まれたVR」と受け取れる説明がされている。
ブルーストーカーをC.I.S.に飛ばして禁書世界へと漂着させたのはタングラムの能力によるものであるから、そうした言及になったものと思われるが、上記の説明から「タングラムが禁書世界の人々に対する好意から、好きな世代のバーチャロイドを選り取り見取りで送り込んでくれている」という展開を予想していた人も多かったようだ。実際、ある意味タングラムは禁書世界の人々に大変好意的であったわけだが、学園都市の『電脳戦機バーチャロン』を開発したことになっている富良科凛鈴はタングラムを病的に怖れて破壊しようとしているなど、ストーリーモードでは事前の予想とは異なる展開が繰り広げられた。
もっともエンディング後の世界は、そうした事前の予想に近い状況になったため、本作の続編があればそういった状況が繰り広げられるかも知れない。

タイマン

2on2において、「4機のうち、敵味方の2機ずつが互いに1対1で目の前の相手と戦う」、つまり1on1の戦いが同じステージ内の2箇所で繰り広げられているという状態の事を指す。
基本的に1on1と同じ感覚で戦えるが、不意打ちには注意したい。
また、うっかりダウンを奪われて足止めを食らうと、その隙に味方機がダブルアタックを食らってしまうことも。
相手からうまくダウンを奪い、その隙に援護射撃を送りたい。

ダブルアタック

2on2において、「自機と僚機両方で同じ敵を狙うこと」を指す。
過去作『バーチャロンフォース』ではこの状態になると画面に「DOUBLE ATTACK」という警告が表示されるので、チャロナーの間では公式用語として浸透している。

ガンダムvsシリーズなどで「ダブルロック」と呼ばれる状況を指すが、バーチャロンシリーズにおいては「ダブルロック」は別の意味になってしまうため(後述)混同に注意。

ダブルロックオン

バーチャロンシリーズにおいては、自機が近接武器の有効射程に入ったことを示す公式用語。ロックオンサイトに外枠がついて二重表示になり、この状態で近接攻撃ボタンを押すことで一定距離を踏み込み移動しながら攻撃する「踏み込み近接」が発生する。

なおガンダムvs勢の言う「ダブルロック」は、チャロナーの言うところの「ダブルアタック」を指し、チャロナーの言う「ダブルロック」は、ガンダムvs勢の言うところの「格闘ロック」の状態を指す。混同に注意。

男女平等パンチ

上条当麻の異能「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の禁書勢の呼称その2。
「てめぇだけは許さねぇ!」と思った相手は例え女性であろうとも全力でぶん殴ることから。

チャロナー

『電脳戦機バーチャロン』シリーズを愛好するゲーマーを指す呼称。

電脳暦

『電脳戦機バーチャロン』シリーズの世界で使われている紀年法。V.C.(Virtual Century)とも。16進数で表記する。
転じて、このまとめwikiでは『電脳戦機バーチャロン』シリーズの世界そのものを指す場合も。
なお「電脳歴」は誤記。

とある科学の超電磁砲

御坂美琴を主人公とする、禁書シリーズの外伝漫画。主に科学サイドの事件を描く。
本作に登場しているJudge Ignitersの4人のほか、一方通行、食蜂操祈、そして上条当麻など、こちらの外伝でも活躍が多かったり、禁書シリーズ本編より活躍が多かったりする登場人物もいる。
禁書シリーズ本編が小説(ライトノベル)であるのに対し、こちらのシリーズは漫画。
2度に渡ってテレビアニメ化された、外伝シリーズではメジャーな作品。アニメ版のオリジナル展開に関しては原作漫画ファンからの賛否両論もあったが、本作の場合はアニメ版のオリジナル要素が反映されたり(ストライカーのVWなど)、原作漫画の要素も使われていたりと、折半した内容になっている。

特攻

ドルドレイの特殊技である特攻2種、すなわち「ドリル・スラム」と「CD特攻」を指す言葉。
ドリル・スラムは「ドリル特攻」とも呼ばれる。
テムジンの「ブルー・スライダー」やサイファーの「SLCダイブ」など、突進技全般を指すこともある。
神風特攻隊の特攻のように自爆するようなことはない。

トランジション

本作にて導入された新システムで、オラタンにおける「しゃがみ、スライディング○○」に索敵行為を混ぜたもの。
これの導入により、オラタンの問題点の一つである「多段バーティカルターンやDOI-2ダッシュといった入力難易度の高いテクニックが必須」「敵機補足時にジャンプキャンセルを多用するため、視界がカクつくうえに入力デバイスに負担がかかる」といった問題点が解消された。

名前の由来は「カトキ過渡期」「変化」を意味する英単語であるが、実はOMGから本作に至るまでの全作品における、アドバタイズデモやタイトル画面で流れるBGMの曲名もまた「Transition」だったりする。

な行

ネットレーザー

ライデンのターボCW及び空中ターボCWのユーザー間の呼称。「ネット」とさらに略されることもある。
小説『ワンマンレスキュー』にて「フラグメント・クロー(射出時のレーザーユニットの形態)」「ビ-ム・ストリングス(射出されるレーザー)」という正式名称がついており、こちらの名称でも呼ばれる。

は行

バーチャロン・ポジティブ

バーチャロンシリーズの用語で、操縦者のバーチャロイドに対する適正を示す数値。ガンダムにおける「ニュータイプ能力」みたいな意味。
禁書世界においては「コックリさん占いの才能」と互換性のある能力であるそうで、ポータブルデバイスのタッチパネルを通じて読み取れるものらしい。

ハーフキャンセル

一部のCW、ターボCWにおいて可能な特殊入力。
CW(ターボCW)を入力した瞬間に片方のトリガーを離すことで(離すトリガーは任意選択可能)、威力低下や攻撃範囲の縮小と引き換えにゲージ消費量を抑えることができる。
例えばライデンのCW(ターボCW)では両肩から2門のレーザーを撃つのだが、ハーフキャンセルを実行すると左右どちらかの攻撃しか行わない。その代わりゲージ消費量も半分で済むため、次のレーザー射出までの時間を短くできる。

ハイパー化、ハイパーモード

フェイ・イェンの特殊能力「エモーショナル・モード」のユーザー間の呼称。
「金色にひかると、つよい」は昔からの伝統。

ハウスレーザー

バル・バドスの「近接+CW」で繰り出せる攻撃のユーザー間の呼称。さらに「ハウス」と略されることもある。

バット

『とある科学の超電磁砲』テレビアニメ版第1期最終回において、佐天涙子が同作のラスボス、テレスティーナ=木原=ライフラインとの最終決戦に護身用として持ち込んだ鈍器。テレスティーナは御坂美琴らに対し、能力者のみを行動不能に陥らせる音波兵器「キャパシティダウン」を切り札としていたものの、「無能力者(レベル0)がキャパシティダウンの設備に物理的に侵入して物理で殴る」という状況を全く想定していなかったせいで、佐天涙子とこのバットにセキュリティーホールを突かれる形で敗北する。このエピソードは『超電磁砲』の原作漫画にはないアニメオリジナルのエピソードであったが、以降、バットはアニメ版第2期でも佐天涙子の獲物となり、『超電磁砲』の原作漫画にも小ネタとして逆輸入されている。

本作では佐天涙子の持ちキャラ、アファームド・ザ・ストライカーのVWとして登場。相手の裏をかかなければ当てる機会すらない最弱のVWとも言われるが、状況次第では最大でHP1000ダメージ+追い討ちHPダメージ+180ptを叩き出す最強スペックのVWでもあるというバクチ技。

バズーカ

ライデンのRWの名称。「バズーカ・ランチャー『Zig-18』」が公式名称。
O.M.G.の初代ライデンのキャラクター選択画面から設定資料、およびフォースの512E2ライデンまで、一貫して公式に「バズーカ」ないし「バズーカ・ランチャー」と呼ばれている。
確かに歩兵用の無反動砲や筒状のロケットランチャーをバズーカと呼ぶことは一般的に定着しており、ガンダムシリーズなどでも使われている呼び名だが、厳密な定義でのバズーカとは、アメリカ軍が採用しているゼネラル・エレクトリック社の対戦車ロケットランチャーのシリーズの通称である。あらゆる布ファスナーをマジックテープと呼んだり、絆創膏をメーカーを問わずバンドエイドと呼んだり、ガトリング砲のことを何でもかんでもバルカンと呼んだりする程度には誤用かも知れない。
小説版の『とある魔術の電脳戦機』では、御坂美琴が専ら鈍器として振り回しており、「バズーカじみた鈍器」(小説p223)などと書かれていた。オラタンでは鈍器として使うこともできたが、本作では残念ながら振り回せる近接モーションは少なく、鈍器としての出番は限られている。ちなみに小説版では「鈍器」の他にも、「バズーカ砲『Zig-18』」という型番込みの正式名称もいちいち連呼されている。謎の正式名称推し。

バルカン

小さな弾丸を機銃のように連射する、サイファーのRW攻撃の通称。
O.M.G.に登場したバイパーII(サイファーの先代機)では、キャラクター選択画面にて公式に「バルカン」と表示されていた武装なので、そのように呼ばれる。
確かにガンダムシリーズなどでも機銃(ガトリング砲)のことをバルカンと呼ぶのが通例になっていて、一般に広まっている名称なのだが、厳密な意味でのバルカンとはゼネラル・エレクトリックM61ガトリング砲(M61バルカン)のみを指す。あらゆる布ファスナーをマジックテープと呼んだり、絆創膏をメーカーを問わずバンドエイドと呼んだり、歩兵用の無反動砲を何でもかんでもバズーカと呼んだりする程度には誤用と言える。
ちなみにバルカンとはローマ神話の神ウルカヌスの英語読みである……と書くと、何となく魔術サイドの機体らしいかも?

バル芸人

バル・バドス、および関連作品のバル系列機体の難解かつ奇天烈な挙動を組み合わせて、勝敗よりも魅せ技にこだわるプレイスタイルの人々のこと。

ビームライフル

テムジンのRWの通称。単に「ビーム」「~ビ」とも。
O.M.G.の初代テムジンではキャラクター選択画面でそのように表示されていたので正式名称とも言え、小説版『とある魔術の電脳戦機』でも「ライフル形態」と表現されていたのだから、そう呼んでも良いのだが、公式ではオラタン以降、あまりそのように呼ばれていない。
ちなみに「ライフル」とは、弾丸の軌道を安定させるために銃身内に施された多重螺旋状の施条を意味し、「長銃」の意味で使うのは誤りなのだが、テムジンの前ダッシュRWのビーム弾はO.M.G.の初代テムジンの頃から最新作まで一貫して螺旋を描いて回転する弾体として描かれているので、「ビームライフル」と表現することに何ら問題はないだろう。ないはず。

ピラミッド

バル・バドスの特殊技。
フォースの時に「ビーム・エンクロージャー」という正式名称が決まったのだが、何故か本作のマニュアルではユーザー間の呼称の方が採用されてしまっている。

封印弾

スペシネフの空中ターボ攻撃全般のユーザー間の呼称。当てた敵機の射撃攻撃を一時的に封印できることからこう呼ばれた。
フォース稼働時に「ソウル・クラッシャー」という正式名称が名付けられたが、こちらの名称で呼ばれることはまれ。

ブースターズ・カップ

  1. 劇中で開催されている、劇中ゲーム『電脳戦機バーチャロン』の公式大会のこと。
  2. 上記にちなんで現実世界で開催された、本作『とある魔術の電脳戦機』の公式大会のこと。

フォース

バーチャロンシリーズ3作目『電脳戦機バーチャロンフォース』の略称。
本作でもパーソナルカードに使えるキーワードのひとつとして用意されている。

フォースビーム

サイファーのターボCWのユーザー間の呼称。
『バーチャロンフォース』では「ショルダー・スパイン(トレース・ビーム射出)」という正式名称がつけられているが、『オラトリオ・タングラム』の時には正式名称がなかった。当時人気だったタイトーのSTG『レイフォース』シリーズの自機の攻撃に似ていることから、当時からのバーチャロンシリーズのファンからは「フォースビーム」と通称されるのだが、今の若い人には通じないかも。
ちなみにドリームキャスト版『オラトリオ・タングラム』では、サウンドテスト画面でこの効果音に「RAYFORCE」という名称がつけられているのが確認できるため、この攻撃が『レイフォース』のパクリオマージュであるのは確定的に明らか。

プラント

『電脳戦機バーチャロン』シリーズの用語。
「バル・バス・バウユニット」と名付けられた巨大人型構造体の復元作業のプロジェクトである「V-プロジェクト」に関わった研究機関群が、OMG終焉の後に企業国家として独立したもの。
オラトリオ・タングラム戦役時には以下の9つのプラント群が存在した。

  • 第1プラント:「ダンシング・アンダー(DU-01)」
  • 第2プラント:「トランスヴァール(TR-02)」
  • 第3プラント:「ムーニー・バレー(MV-03)」
  • 第4プラント:「TSCドランメン(TSC)」
  • 第5プラント:「デッドリー・ダッドリー(DD-05)」 ※後に消滅
  • 第6プラント:「サッチェル・マウス(SM-06)」
  • 第7プラント:「リファレンス・ポイント(RP-07)」
  • 第8プラント:「フレッシュ・リフォー(FR-08)」
  • 第9プラント:「タングラム(略号なし)」

ブルーストーカー

本作の前作に当たる小説版『とある魔術の電脳戦機』で描かれた事件における、黒幕であった人物、もしくはその人物が使っていたバーチャロイドの通称。
電脳暦の世界でタングラムに遭遇してC.I.S.へと飛ばされ、パラレルワールドである禁書世界へと漂着した人物。バーチャロイド、および劇中ゲーム『電脳戦機バーチャロン』を禁書世界に持ち込んだ張本人。その目的は、タングラムの制作者である人物リリン・プラジナーのパラレルワールドにおける分身を「合鍵」とし、それによってタングラムの生体認証をクリアして制御権を乗っ取り、電脳暦世界へと凱旋することにあった。しかし手段を選ばず様々な悪事を働き人々の生死を弄んだために、最終的には上条当麻にそげぶされてC.I.S.の彼方へと吹っ飛ばされた。
本作では専ら、人物よりも使っていたバーチャロイドの方の名称として使われる。バーチャロイドとしてのブルーストーカーについてはバーチャロイド解説記事を参照。

放置

2on2において、「敵2機のどちらからも狙われていない状態」の事を指す。
これは「僚機がダブルアタックを受けていてピンチの状態だが、逆に自機はフリーとなっているため攻撃のチャンスが訪れている」と言い換えることができる。
僚機と同じ敵を狙ってダブルアタックの状態に持っていくか、それとも僚機が狙っていない方を引きつけてタイマンの状況に持っていきピンチを脱出させるか、考えどころである。

亡命

本作の前作に当たる小説版『とある魔術の電脳戦機』における、物語の軸のひとつとなるチート技。本作ではストーリーモードでちょっとだけ話が出てくる。
ポータブルデバイスに対してある働きかけをすることで機体の性能の向上など絶大なメリットが得られるが、隠された代償もすさまじい。具体的には、劇中の『電脳戦機バーチャロン』が生死を賭けたデスゲーム化する。

元ネタは「iphoneの『脱獄』」と思われる。

ポータブルデバイス

小説および本作『とある魔術の電脳戦機』シリーズに登場する、Vitaっぽい何か。劇中における『電脳戦機バーチャロン』のゲームハードになっている携帯端末。
スマートフォン並みの多機能ぶりとマスコットでもある対話型高性能AIリリナ、そしてゲームアプリ『電脳戦機バーチャロン』がプリインストール済みという設定。
小説版では物語の黒幕、ブルーストーカーが己の目的のために無料でばら撒いたものであったが、その後日談となる本作では、普通に便利な携帯端末として使われているようだ。

ま行

マーズ

バーチャロンシリーズ4作目『電脳戦機バーチャロンマーズ』の略称。
あんまり売れなかった作品で、この作品以降から『とある魔術の電脳戦機』までの間、バーチャロンシリーズの新作ゲームが長い間途絶えてしまった。一方で(クソゲー愛好家的な文脈も込めて)熱烈なファンもいたりして、バーチャロンシリーズのファンの間でこの作品の名前が出るとざわつく。
「MARZ」「MARZの犬」の項目も参照。

前ビ

前ダッシュビームライフルの略。テムジンの前ダッシュRW攻撃の通称。
バーチャロンシリーズ第1作(O.M.G.)から本作まで、テムジンの切り札となる強力な攻撃で、象徴的存在。本作ではチュートリアル内でこの通称に触れられており、とうとう公式名称になってしまった。
テムジン以外の前ダッシュRW攻撃や、テムジンの前ダッシュRWと使用感が似ている他の攻撃に対しても使われることがある。ビームではなく実弾を撃つ機体に用いるのはおかしいが、「前バズ(バズーカ)」「前グレ(グレネード)」「前ミサ(ミサイル)」といった略称はあまり定着しなかった感あり。

魔術サイド

禁書シリーズの「魔術」を扱う勢力全般の通称。
「科学サイド」と同じく、魔術を知らない者はこの呼び名はほぼ使わない。

マチェット

アファームド・ザ・コマンダーが左腕に装備している実体剣。正式名称は「ターミナス・マチェット」。
ユーザー間の呼称としては主に、アファームド・ザ・コマンダーのターボCW及び空中ターボCWのことを指す。マチェットを投擲する攻撃なので、そのように呼ばれる。
ちなみにマチェットとはスペイン語で山刀を意味する単語。現代におけるマチェットは、軍隊ではジャングルなどを行軍するときに使われ、ミリタリーグッズとしても知られている。「藪払い用の鉈」と訳すとかっこよくないが、「草薙の剣」と訳すと神裂火織の機体の愛刀としてぴったりの気がする。ふしぎ!

漫画版

本作の発売と同時期に『電撃PlayStation』で連載を開始した、ひびぽん氏作画による漫画。本作の前作に当たる2016年のライトノベル版のストーリーを原作に沿って忠実に漫画化した、いわゆるコミカライズである。
最新話はネット配信もされている。単行本も発売中。
原作のライトノベル版が文庫してはかなり分厚いこともあってか、展開はやや駆け足気味。

や行

八つ橋

O.M.G.の頃からチャロナーの間では、サーチ行動を前ダッシュなどでキャンセルすることで、相手を視界内に捕らえつつ、遠ざかりながら前ダッシュ攻撃などを繰り出すテクニック全般を、「八つ橋」と呼ぶ。
語源は「これで奴は死ぬ」→「奴は死」→「八つ橋」とされる。
元々京都のアーケードゲーマーの間で発見されて広まったテクニックであり、京都銘菓の名前に引っかけたネーミングでもある。

O.M.G.の時には(狭義には)アファームドのCW射撃時の向き直りを利用するテクニックを指し、近接踏み込みの向き直りを利用するものを「ターンダッシュ」「フリップ」「生八つ橋」などと呼び分けて細分化する向きもあったが、オラタンではジャンプ時の向き直りを使ったものが「空中八つ橋」と呼ばれるようになるなどして意味が広がった。本作でも、ジャンプ、ロック、トランジションなどを絡めた類似の挙動が見つかっている。詳細は「テクニック」のwikiを参照。

闇討ち

自分の方を見ていない敵機に対し、視界外からの奇襲攻撃を仕掛けること。
1on1時における偏差射撃や敵機の頭上からの攻撃、2on2時の放置状態からの援護攻撃などがこれに当たる。

ら行

ライダーキック

アファームド・ザ・バトラー及びアファームド・ザ・コマンダーの特殊技「キック・ザ・ダイナミック」のユーザー間の呼称。
フォースで登場した際に正式名称が決定した。

ライダーパンチ

アファームド・ザ・ストライカーの特殊技「ナックル・エクスプロージョン」のユーザー間の呼称。
フォースで登場した際に正式名称が決定した。

リフレクトレーザー

バル・バドスの特殊技。
フォースの時に「リフレクション・モード」という正式名称が決まったのだが、何故か本作のマニュアルではユーザー間の呼称の方が採用されてしまっている。

リリナ

劇中に登場する架空のゲームハード「ポータブルデバイス」にプリインストールされている、対話型AIというかマスコット的なもの。デバイスごとに独立した人格が存在しており、多少の個性もあるという設定。
本作を起動すると、ずっとバーチャロンシリーズに登場しているキャラのような口振りで自己紹介してくるが、初出は本作の前作に当たる小説版『とある魔術の電脳戦機』。その正体は富良科凛鈴と同じく事件の黒幕によって、電脳暦世界の人物リリン・プラジナーを模して生み出された存在で、当初の計画が失敗した際に富良科凛鈴の予備となるべく生み出されたらしいが、小説版のクライマックスではブルーストーカーに反旗を翻して上条当麻に加担した。
その後日談となる本作では、ポータブルデバイスの便利な対話型AIとして居着いているようだ。

リリン・プラジナー

富良科凛鈴およびリリナのモデルとなったバーチャロンシリーズの登場人物にして、電脳歴における最重要人物。
三柱の至高のVRを開発したプラセンジット・プラジナー博士を父に持ち、彼の失踪後はFR-08の総帥、トリストラム・リフォーの養女として育つ。
『オラトリオ・タングラム』ではタングラムや第二世代テムジンの開発に関わり、そのまた一方で養父を継ぎ弱冠15歳でフレッシュ・リフォーの総帥となった若き指導者として登場。幼くして非凡な才能を発揮したカリスマとして描かれる一方、ドジっ娘でもあるらしい。
外伝小説『フラグメンタリー・パッサージュ』では白檀艦隊(ホワイト・フリート)所属騎士団の団長となっており、さらに『バーチャロンフォース』ではフレッシュ・リフォーの総帥を退いた後、独自ブランドを立ち上げて第3世代型フェイ・イェン、エンジェラン、ガラヤカを手掛けたことが語られている。
『バーチャロンマーズ』ではプレイヤーが所属する軍事組織MARZの総帥となっており、物語後半では正体を隠して本人が登場した。
小説版『とある魔術の電脳戦機』では姿こそ見せないものの、物語の終盤で当麻や自分の「合鍵」である富良科凛鈴を助ける重要な働きをする。

実は過去作では容姿がはっきりと描写されたことがなかったものの、かつて没になった企画で設定画が描かれたことがある。その際に竹氏によって描かれたイラストが富良科凛鈴やリリナの容姿として使われている。

わ行

亙・ワタリ

バーチャロンシリーズのプロデューサー、亙 重郎(わたり じゅうろう)氏のこと。
「瓦(かわら)」ではないので注意。

ワタリダッシュ

バーティカルターンの古い俗称。単に「ワタリ」とも呼ばれることもある。
バーチャロンシリーズ第2作『オラトリオ・タングラム』のロケテスト初日に、プロデューサーの亙重郎氏が新機軸の操作として実演してみせたことに由来するらしい。
今では普通に「バーティカルターン」で通じるが、正式名称が長すぎると思う人や、『オラタン』のロケテスト時代からの古参であることをアピールしたい人などが好んで使う。どちらかと言うと死語。

英数字

CIS

『電脳戦機バーチャロン』シリーズの用語で、「Cyber Imaginary Space(電脳虚数空間)」の略称。
電脳虚数空間はありとあらゆる世界に繋がっており、ここを行き来することで他の世界にもアクセスが可能…という、何気にトンデモない設定。
だから他のスーパーロボット達が共演する某大戦に出演したり、オリジナルVRが別の世界の電子の歌姫の魂と融合してコスプレしたり、禁書目録の世界にお邪魔しまーす…といったことをやらかしたとしても、バーチャロン的には何も問題は無い、いいね?

DNA

バーチャロンシリーズの設定に登場する軍事勢力。
DN社(Dyna-tech&Nova Co.,Inc、ダイナテック・ノヴァ社)のコーポレートアーミー、という意味で、O.M.G.の設定資料集『SCHEMATIC』辺りから登場。設定上は「内輪揉めに明け暮れる、旧態依然とした保守勢力」という位置づけがなされている。
『オラタン』のゲーム本編では1Pカラー側に当たり、2PカラーであるRNAと対立している。
DNA側で開発されたバーチャロイドは、両目がバイザーに覆われて露出していないというデザイン上の共通点がある。RNA側のバーチャロイドにもバイザー状のデザインを有するものがあるが、形式番号で区別できる。
本作ではDLCの追加カラーなどにその名を見ることができる。

ICBM

グリスボックの特殊技「巨大ミサイル」のユーザー間の呼称。

LJ

Low Jumpの略で、空中ダッシュ(空中ダッシュ攻撃)を地上スレスレの低空で出すこと。
地上ダッシュ攻撃より空中ダッシュ攻撃の方が性能が良い機体などでは重要なテクニック。
過去作「バーチャロンフォース」では、「飛んでるのか走っているのか分からないような超低空で空中ダッシュ攻撃を出すと、攻撃後の隙を激減できる」というテクニックがあったため流行った。

MARZ

『電脳戦機バーチャロンマーズ』のこと。「マーズ」の項目を参照。
または『バーチャロンマーズ』の劇中に登場した、プレイヤーが所属しリリン・プラジナーが総帥を務める警察組織のこと。
本作ではパーソナルカードに使えるキーワードのひとつとして用意されており、「MARZ勢」などの称号を名乗れるが、名乗るのにはプレイヤーレベルが50も必要。『バーチャロンマーズ』がソロプレイ用のゲームだっただけに、ソロプレイを極めなければこの称号を名乗れないようだ。

MARZの犬

『電脳戦機バーチャロンマーズ』劇中において、悪役側が主人公に対して投げかける蔑称。
転じて、『電脳戦機バーチャロンマーズ』の熱烈なファンのこと。良くも悪くも「クソゲー愛好家」のニュアンス。

OMG

バーチャロンシリーズ1作目『電脳戦機バーチャロン』の公式な略称。
作中の作戦名である「オペレーション・ムーンゲート」の略。
本作でもパーソナルカードに使えるキーワードのひとつとして用意されており、対戦で「O.M.G.からやってます」などの称号を名乗れる。

RNA

バーチャロンシリーズの設定に登場する軍事勢力。
DNAの対抗組織として『オラタン』から登場。設定上は「陰謀を巡らせる革新勢力」という位置づけがなされている。
『オラタン』のゲーム本編では2Pカラー側に当たり、本作ではDLCの追加カラーなどにその名を見ることができる。
形式番号がRVRで始まるものは、いずれもRNA側で開発されたバーチャロイドという設定。また両目がツインアイ状のデザインになっているバーチャロイドは、いずれもRNA側で開発されたものであるというデザイン状の共通点もあるが、フェイ・イェン・ザ・ナイトやライデン2Pカラーなどの例外もある。

SLCダイブ

本作のサイファー、および他のバーチャロンシリーズに登場したその系列機が使用する、変形して体当たり攻撃を仕掛ける特殊技の公式名称。
バーチャロンシリーズ第1作(O.M.G.)の公式設定資料集では、She Lost Control(私の機体は操縦不能に陥りました)の意味とされ、暴走事故で偶発的に発見された現象を攻撃に応用する捨て身の技という設定になっている。なおO.M.G.やフォースでは使用すると操作を受け付けなくなり、そのまま自動で敵に突っ込む技だったので、公式にもそのように呼ばれていたのだが、オラタンでは軌道を制御できるせいか、「SLC」という名称が使われなかった。……にもかかわらず、ユーザー間では「操縦できるのにSLCとはこれいかに」と突っ込まれつつも、他に呼び名がないので「SLCダイブ」と呼ばれ続けた。
本作ではレッサー機が「操縦可能かつ、コマンド表で公式にSLCダイブと呼ばれている」変形突進技を持つ。ブルーストーカー機のVWは逆に「操縦不能かつ公式名称不詳」な変形突進技になっていて対照的である。

V.C.

  1. 電脳暦のこと。Virtual Centuryの略。「電脳暦」の項目を参照。
  2. ブースターズカップ(Voosters Cup)のこと。

VSL

「Virtuaroid Sports Line」の略称で、メカデザイナーのカトキハジメ氏が本作制作にあたり作成した新規カラーリングのこと。
バル・ルルーンを除く12機体のデフォルトカラーに設定されている。

Vクリスタル

Vディスクに塗布されている物質。月面から発見された先史文明の遺産という設定。
本作ではストーリーモードの終盤でちらっと言及されている。
結晶は八面体をしているという設定で、本作ではエンジェランの杖(対偶の法杖)の先端や、テムジンの武器(スライプナー)のラジカル・ザッパー形態などでその姿を見ることができる。

Vコンバーター

バーチャロイドが背中に背負っている、ディスクドライブ型の装置。Vディスクを格納し、バーチャロイドを実体化させている「本体」とも言うべき装置という設定。
当初はセガのゲームハードを模した形状となっており、『O.M.G』ではセガサターン型、『オラタン』ではドリームキャスト型をしている。『フォース』以降の作品では、(セガのゲームハード撤退という事情もあって)ディスクが剥き出しになった形状となっている。

Vディスク

Vクリスタル質を塗布した円盤。Vコンバーターに収められているCDのようなもの。

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最終更新:2020年09月15日 17:47