ストーリーの相違点2

導師が戦争に介入する経緯

原作
マーリンドに滞在中、アリーシャと別れたスレイはハイランドの兵士によってローランス帝国が進軍してきたことを知らされる。
スレイも戦場に赴こうとするが、ライラの強い制止を受ける。導師が戦争に介入すれば、手を貸した陣営に勝利をもたらしてしまう。スレイは「導師の力で救える人もいる」と主張するが、「ハイランドの人々は救えても、ローランスの人々を救うことはできない」という現実を突きつけられる。
導師の力は世界の有り様に大きく影響する。戦争に介入することで歪みが生まれてしまうかもしれない。その強大な力の影響力を考え、戦場に行くことは諦めて人々の避難を手伝うことにする。

しかし、ハイランドの軍師団長ランドンにより「アリーシャが導師を利用して国政への悪評を流布し、ローランス帝国進軍を手引きした疑いにより身柄を拘束された」ことを知らされる。スレイはアリーシャの潔白を訴えるが、その証明の手段として「導師がハイランドに力を貸し、勝利をもたらせばその容疑が晴れるだろう」という脅迫めいた条件を提示される。
ライラ達は、アリーシャが命を落とせばスレイは自らを責めて穢れてしまうかもしれないと考え、受け入れることを提案。穢れた導師は戦争とは比較できないほど世界に悪影響を与えるというエドナの忠告も踏まえ、スレイは人質となったアリーシャを解放する為に戦場に赴く決断をする。

アニメ
アリーシャの部下によってバルトロがローランスとの国境に軍を進めていると報告を受ける。
アリーシャ不在の間に準備を整え、開戦を目論むバルトロを止めることを宣言するアリーシャに、スレイは同行を申し出る。
しかしライラはスレイが戦場に行くことに反対し、人が真に穢れることの恐ろしさをスレイに教える。憑魔になった人間を浄化し、穢れを受け止めることの意味を実感してもなお、スレイは導師として戦場に行くことを決める。

アニメ独自のアリーシャの行動

アリーシャは「風の骨」頭領であるロゼに、専守防衛によって最初に犠牲となる存在について指摘を受ける。
アリーシャが掲げる理想の為に命を落とす民がいる。犠牲となる民が生まれない為、新たな憎しみが生まれる元凶を断つことがアリーシャを狙う理由だと話すロゼ。
しかしアリーシャは「私がその最初の犠牲者になろう」と宣言する。そしてロゼに、自分の行動を見届ける為に戦場に同行することを求めた。自分の命をかけて戦争を止めるという覚悟に心を動かされたロゼは、アリーシャの要求を受け入れ「セキレイの羽」として物資の援助を約束する。

補足:原作のアリーシャはロゼが暗殺ギルド「風の骨」の頭領である事実を知らない
最終更新:2017年03月22日 19:50