93 :アライさん研究所で働く俺 [sage saga]:2018/07/17(火) 22:12:24.99 ID:h6z9y32/0
続きです 読みにくいというコメントがあったので読みやすいように努力しました。
アライさんを検査し終わった俺は次にアライちゃんの検査に移る。
アライちゃんの場合はケガの有無だけでなく身長を検査しアライちゃんかアライしゃんなのかを検査する。当然二足歩行をするのかも聞く。
俺「ねえねえアライちゃん、ケガはない?」
アライちゃん1「うゆ?あらいしゃんはどこもけがなんてしてないのりゃ。」
アライちゃん3「ひとしゃん!おかーしゃんはどこいったのら?」
アライちゃん2「あらいしゃんはけがなんてしてないのら。それよりもおなかしゅいたのりゃ。」
俺(ケガはなしっと・・・。次は身長の検査だな。ついでに二足歩行もするのか聞いておこう。)
俺「アライちゃん、お兄さんに協力してくれたらこれをあげるよ。」スッ
俺はポケットから飴玉を取り出す。この飴玉は職員に支給されているものでアライさんが審査に非協力的またはアライちゃんの検査を容易にするためのものである。
アライちゃん’s「「ほしいのりゃーーーー!!!」」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんたちが俺の方に寄って来る。
俺「じゃあ質問するね。アライちゃんの中に二本足で立つことのできる子はいる?」
アライちゃん’s「「いないのりゃー!」」
俺(アライしゃんは、今回はなしっと・・・。次は身長検査だな。)
俺「次はカゴから出てお兄さんに協力してもらうよー。これが終わったらこれ(飴玉)をあげるよ。」
俺「んー。じゃあ、一番早かったそこの小さいアライちゃんが先ね。」
アライちゃん1「ずるいのりゃ!いもーとはおねーしゃんにゆずるのがとーぜんなのりゃ!」
アライちゃん2「そーなのりゃ!いもーとがあのまんまるをひとりじめするつもりなのりゃ!」
俺(オイオイ、俺は協力したらあげるといって一人だけにあげるとは言ってないんだよなぁ・・・)
俺「心配しないでもいいよ。ちゃんと協力したらこれをあげるからね。じゃあ、アライちゃんこっちにおいで。」カチャン
アライちゃん3「あらいしゃんにまかせるのりゃー!!≧∀≦」ヨチヨチヨチ
俺はアライちゃんをカゴから出す。
俺「じゃあ、寝っ転がってね。」
アライちゃん3「わかったのりゃ~!か~んた~んな~のりゃ~≧∀≦」ゴロ~ン
アライちゃん3を寝っ転がせてアライちゃんの横にメジャーをあてる。
アライちゃん3「うゆ?ひとしゃん。なにするのりゃ?」スック!
俺「こら、起き上がっちゃだめだよ。お兄さんがいいよと言うまで横になってじっとしててね。」
アライちゃん3「わかったのりゃ~」ゴロ~ン
再びアライちゃんを寝っ転がせて再び頭を0cmのメモリに合わせて身長を測る。
俺(ん~どれどれ~・・・42cmか。アライちゃんとアライしゃんの境目ってところだな。)
俺「おわったよー。アライちゃん、起きていいよ~。あとこれで終わりだよ。」
アライちゃん3「終わったのりゃ!」スック!「ひとしゃん!やくしょくのそのまんまるをよこしゅのりゃ!」
俺「はいはい、あげるよ。その代わりあっちにあるカゴの中に入ってからあげるよ」
アライちゃん3「はやく入ってたべうのりゃー!ヨチヨチヨチ ・・・入ったのりゃ!」
俺「はい、じゃああげるね。」ポイッ
アライちゃん3「たべうのりゃー!・・・レロレロ・・・あまあまでおいひいのりゃー!」コロコロシッポブンブン
アライちゃん3は飴玉を一生懸命頬張っている。
94 :アライさん研究所で働く俺 [sage saga]:2018/07/17(火) 23:02:28.73 ID:h6z9y32/0
アライちゃん3を検査し終わった後、次は残りの2匹を検査する。二匹ともアライちゃん3がおいしそうに食べているのを見てよだれをたらしまくっている。
アライちゃん1「はやくあのまんまるがほしいのりゃ!」
アライちゃん2「もうまてないのりゃ!ひとしゃん!ひとしゃんはやくしてほしいのりゃ!」
俺「しょうがねーな。じゃあ、二人ともカゴから出たら寝っ転がって俺が起きていいよと言うまでおとなしく寝ててね。」
アライちゃん1&2「「あらいしゃんにおまかせなのりゃー!」」ゴロンゴロン
俺(んーどれどれ・・・。1は47cm、2は44cmか。二匹ともアライしゃん寸前ってとこだな。書類にはアライちゃんと書くが追記でアライしゃん前と書いておくか。)
俺「はーい、終わったよー。じゃあ、あっちのカゴに入ったらあげるね。」
アライちゃん1「はやくいくのらー!」ヨチヨチ
アライちゃん2「もうがまんできないのりゃぁー!」ヨチヨチ
俺「よーし、はいったなー。じゃあ閉めるぞー。・・・おっと、約束の物を忘れてたな。」ガチャン ポイッポイッ
アライちゃん1「まってたのりゃ!んーあまあまでほっぺがあちそうなのりゃぁ!」シッポブンブン
アライちゃん2「ほんとーなのりゃ!はたけのあまあまよりおいちいのりゃ!」シッポブンブン
こいつらの検査は終わった。最後はアライちゃん用のベルトコンベアで研究所内に送ろう。
俺「じゃあな、俺とはここでお別れだが元気に暮らせよ。」ガシャン!グオオオオオオン・・・
アライちゃん1「のあ!?じめんがうごいてるのら!」
アライちゃん3「ひとしゃんたしゅけてほしいのら!」
アライちゃん2「はやくだしてほしいのら!でないとあらいしゃんがかわいそうなのらぁぁぁぁぁぁぁ~・・・」
アライちゃんの運搬が終わったら次はハンターへの報酬の計算だ。
ガラララララララ・・・
俺はシャッターを開けてハンターに言う。
俺「アライさんとアライちゃん3匹全員引き取らせていただきます、ですので合計5,250円になります。」
金額の書かれた紙をハンターに渡す。この紙をこの先ゲートの先の窓口で渡すとその分の報酬がもらえる。
俺「金額はこの先のゲートで・・・」
ハンター「ああ、知ってるさ。あんたもお疲れさん。じゃあな。」スタスタ
俺「あっ、ハイ・・・どうも・・・。」
この後23人ものハンターが来た。
研究所が引き取ったアライさん・しゃん・ちゃんは合計で75匹。不合格はいなかった。
~就業終了後~
俺「あ~ったく毎日疲れるなぁ~。特にアライさんが一番大変だよ。これで日給平均3,650円だぜ。どんだけストレスかかると思ってんだよ。」
同僚「まーそんな固いこと言うなって、ほかの会社とかと比べりゃぁ楽な方なんだからさ。それより今日はいっしょに飲みにいかないか?俺が奢るからよ!」
俺「そうだな!こんな時は酒飲んで忘れんのが一番!さ、善は急げ行くぞー!あ、そういえばお前も東戸塚出身なんだな!」
同僚「お前もだったのか!じゃあ今日は故郷の話で盛り上がろうぜ!」
俺「そうだな!」
アライさん研究の進歩に栄光あれ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/18(水) 06:44:40.75 ID:S4s1zYi7o
この日給でもマシな社会とかツラすぎるわ
最終更新:2018年07月26日 23:39