113 :アライちゃんとごはん? [sage saga]:2018/07/26(木) 05:39:07.33 ID:i1dBnMz20
※アラ虐要素少な目です
散歩から帰るとアライちゃんがゲージ越しに鳴き始めた
アライちゃん「かいぬししゃん!かいぬししゃん!あらいしゃんおなかちゅいたのりゃあ!ごはんちょうだいなのりゃ~!」ガチャガチャシッポフリフリ
ほいほいちょっと待っててねと
アライちゃん用の餌皿にドライフードを入れてる音を聞くと最高速のヨチヨチでこちらに駆けてくる
アライちゃん「ごっはん!ごっはん!たっべりゅのりゃー!」ヨチヨチヨチシッポフリフリ
アライちゃんは餌皿の前まで行くとピタッと止まった
そしてこちらの方をそわそわした目で見つめてくる
よしよし待てを覚えててえらいえらい
じゃあ次は次はお手ちょうだい?
アライちゃん「のりゃ!」ポム
そう言うとアライちゃんは右の前足を上げて手のひらに乗っけてくる
次におかわり、くるくる回ってー…よし、食べていいよ
アライちゃん「のりゃ!きゅるきゅるるるるるるる…たべりゅのりゃー!」
何時もの躾が終わると勢いよくごはんを貪り…食べ始める
アライちゃん「あんむ!あんむ!あんみゅ!」ガチュガチュ
家で飼っているミニアライさんは体に見合わぬほど結構な量を食べる
アライちゃん「あむ!あむ!いっぱいたべておおきくなるのりゃ!あむ!あむ!」ガチュガチュ
そんな食欲もあってか、飼い始めはハムスター位の大きさだったが今ではモルモット並みに成長していた
まぁこれ以上はミニアライさんの種族上、もうそんなに大きくはならないだろうが本人は幸せそうだから知らせないでおく
思えば小さかった頃からよく食べようとしていたっけ
114 :アライちゃんとごはん? [sage saga]:2018/07/26(木) 05:40:43.36 ID:i1dBnMz20
~~飼い始めの頃~~
ここがアライちゃんの新しいお家だよ
小アライちゃん「のりゃぁ」モゾモゾ
ペットショップの箱からアライちゃんを摘まんでゲージの中に入れてあげる
ポテッ
小アライちゃん「のりゃ!?のりゃりゃりゃ?」キョロキョロ
始めはちょっと驚いた様子だったが暫くすると恐る恐るゲージの中を歩き回り始める
小アライちゃん「の、のりゃぁ」ビクビクヨチヨチヨチ
驚きつつもゲージの中をちょこちょこ動き回る様は見ていて面白いなと思っているとアライちゃんに異変が起きた
小アライちゃん「ふんふん、の、の、のりゃぁ」クンクンプルプル
アライちゃんが匂いを嗅ぐ仕草をしながらプルプル震え始める
おっとここではダメだよっと
小アライちゃん「のりゃぁ!?」グィッ
急いでアライちゃんの首元を掴みアライちゃん用のトイレの砂の中に落としてあげる
トイレはここでやってね
小アライちゃん「のりゃ!…うゆーーーー!」プリプリ
通じたのかは分からないが、こちらを見上げ一鳴きして排泄する
ミニアライさんもアライグマの特徴を受け継いでおりフンをする事で自分の縄張りを主張する
またある程度同じ場所に排泄する習性があるようで最初にしっかりと躾をすれば簡単にトイレの躾は出来るらしいのでしっかりと誉めてあげようとした時だった
小アライちゃん「ふんふん……あーんむ!」ムチャア
なんと自分がした排泄物を食べ始めたではないか
後で調べて判ったことだが小さい頃のアライちゃんは消化機能がまだ未発達なところがあり食べたエサの匂いが糞からする為
お腹がすいていると食べてしまう事があるらしい
本当は餌を早くあげていれば防げたらしいのだがこの時はアライちゃんの行為に気が動転していて先ずしっかり躾をしなければと考えてしまっていた
アライちゃん「あんむぅ!あんみ、の、のだぁ!?」グイッ
急いでアライちゃんを持ち上げるも口の回りや首元の毛皮が汚れてしまっており嫌な匂いが漂っている
アライちゃん…うんち食べちゃダメでしょ!
アライちゃん「の、のりゃ?ビシッ!のりゃあああああああんん!?」
顔の汚れてない部分を指でちょっと強目に叩くと凄い声で鳴き始めた
アライちゃん「のりゃああああああああああんん!のぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」ビエエエエエエン
泣いたってダメだからね!
取り敢えず元居たペットショップの箱に入って反省してなさい!
アライちゃん「のだぁ…のりゃあ…」ヒックヒック
~~~
115 :アライちゃんとごはん? [sage saga]:2018/07/26(木) 05:41:34.86 ID:i1dBnMz20
この後口の中まで拭かれてまた滅茶苦茶鳴いてたっけ
飼った時初めて食べたのが自分の排泄物だった何て今のアライちゃんは覚えているだろうか
アライちゃん「あぐあぐあぐあぐ!ごはんおいちぃのりゃ!あぐあぐあぐあぐ!」
…覚えて無さそうだなぁ
そんな昔の事を思い出しているうちにアライちゃんはごはんを食べ終えていた
アライちゃん「おいちかったのりゃ!でももうちょっとごはんたべたいのりゃ!」
相変わらずウチのアライちゃんは欲望に忠実である
まぁペットとしてはある意味飼いやすくはあるが
アライちゃん「かいぬししゃん!もっとカリカリのごはんほしいのりゃ!」シッポフリフリ
あんまり餌あげすぎてもあれだし、新しく買ってきたおやつを少しあげて誤魔化すか
アライちゃんカリカリは無いけど他のでいいかい?
アライちゃん「うゆ!かいぬししゃんがくれりゅごはんだったらなんでもいいのりゃ♪」
オーケー、オーケー
ピンセットで摘まんで餌の皿に移してっと、はいどうぞ
アライちゃん「わーいたべりゅ…の、のりゃぁ!?」
中を見たとたんにアライちゃんは驚いたように後ろに後ずさる
116 :アライちゃんとごはん? [saga]:2018/07/26(木) 05:42:43.40 ID:i1dBnMz20
餌皿には生きた虫、ミルワームが入っていた
鳥やハムスターは勿論アライちゃんも普通に食べれたはずなのだが何故か食べるのを躊躇っている
アライちゃん「か、かいぬししゃん、これなんなのりゃぁ…?」ビクビク
何ってアライちゃんのごはんなのだが食べないのかい?
一匹つまんでアライちゃんの顔に近づけてやるとヨチヨチ歩きの後ずさりをし始めた
アライちゃん「ぴぃぃ!あらいしゃんおなかいっぱいになったからいらないのりゃ!」ヨチヨチアトズサリ
どうやら初めて見る生餌にビビっている様だ
動画で見たアライちゃんは美味しそうに食べていたしウチのアライちゃんがビビりなだけだろう
アライちゃん「うゆぅぅぅぅ」プルプル
このまま食べなくても栄養面では問題はないのだが(むしろ食べ過ぎなぐらい)
アライちゃんの反応が面白いのでちょっとからかってみよう
あれー?アライちゃんもしかして虫にビビってる?
アライちゃん「のりゃ!あらいしゃんがこんなちいさいのにこわがるわけないのりゃ!」フゥーフゥー
そっかーじゃあこれあげるねと言いながらピンセットで一匹つまんでアライちゃんの目の前までもってくる
アライちゃん「ぴぃ!?あらいしゃんなんにもいらないのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ
まあまぁ遠慮せずに
ポトッ
逃げようとしているアライちゃんの上に落としてあげる
アライちゃん「ぴぃぃぃぃぃ!?あらいしゃんのせなかになんかのってりゅうううう!?」ブンブンブン
アライちゃんがビビりながらも振り落とそうとするも虫も逃げようとしたのかアライちゃんの服(毛皮)の中に潜り始めた
アライちゃん「のぎゃぁあああああああ!ありゃいしゃんのかりゃだのなかになんかいりゅううううう!とっちぇぇえええ!とっでっぇぇええええええ!」ゴロゴロビエエエエエエン
パニックになりつつ背中に手を回そうとするも届かずのたうち回っている姿はまるで虫が苦しんでいる様だ
うーむ、まさかいつもプライドが高いアライちゃんがここまで怖がっていたとは思わなかった
まぁアライちゃんだからそのうち慣れるだろう
アライちゃん「かいぬししゃんはやくてち゛ゅけてぇぇぇっぇぇ!!ぴぃぃ!?ちぇなかもぞもぞすりゅうううう!」ビエエエンビッタンバッタン
そんなこんなでウチのアライちゃんは今日もしぶとく元気に過ごすのでした
終わり
※後日空腹時にもう一度あげたところ涙目にながらも食べていました
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2018/07/26(木) 07:38:53.54 ID:PILXzguko
ああ~和む
大変いいですね
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 19:43:58.42 ID:QuaSkoHJ0
いいねぇ
精神的に参ってる感じ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/26(木) 23:42:43.62 ID:VTLBPylw0
仲良くなってすごく懐いてきたコバエを殺処分してみたい
苦しませたり絶望させたりはしない
何が起こったのか分からないって間抜け面でくたばるところを見てみたい
最終更新:2018年07月26日 23:43