アライちゃん小屋と野良アライ

400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:18:48.63 ID:opnORAaRd [1/12]
アライちゃん達「のりゃ!のりゃ!」ウジャウジャ

これはうちのアライちゃん小屋だ
たくさんのアライちゃんを、小屋の中で飼育している

アライちゃん1「ううー!かいぬしなのだ!」

アライちゃん2「ごはんよこすのだー!」

俺は生ゴミを小屋にぶちまけた

アライちゃん達「おいちーのだぁ!」クッチャクッチャ

何もこんな醜いケダモノを好き好んで可愛がっているわけではない
こいつらはある生き物への活き餌だ


401 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:24:31.99 ID:opnORAaRd [2/12]
俺は自宅に入り、リビングへ向かった
すると…

コノハちゃん「!かいぬしがかえってきたのれしゅ!」

ミミちゃん「かいぬし、おかえりなのれしゅ」ヨチヨチ

コノハちゃん&ミミちゃん「れしゅ!れしゅ!」ヨチヨチヨチヨチ

とても愛くるしい二匹のペットフレンズが俺を出迎えた

ミミちゃん「かいぬし、おなかぺこぺこなのれしゅ。はやくごはんをちゅくゆのれしゅ」グイグイ

コノハちゃん「さっさとかれーをつくゆのれしゅ、われわれはおなかきゅーきゅーなのれしゅ」スリスリ

二匹の可愛らしい幼鳥は、愛らしく餌をねだってくる

俺は期待に応えるべく、カレー作りの準備を始めた

アライちゃん小屋に行き、餌の肉を取りに行こう

コノハちゃん&ミミちゃん「いっしょにいくのれしゅ」ピョン

ペットフレンズ達は、俺の両肩に飛び乗って座った


402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:29:10.68 ID:opnORAaRd [3/12]
外のアライちゃん小屋を見た俺達は唖然とした

アライちゃん達「ぎびいいいいいい!だぢゅげでええええ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライさん達「ふははー!お肉がたくさんあるのだー!はぐはぐ!」ムシャムシャ

アライちゃん達「いぢゃいいいい!たべないでええええ!」ブシャアア


なんと衝撃的な光景だ

コノハちゃん「あ…あらいごやが、こわされてゆのれしゅ…」

ミミちゃん「かちくたちが…たべられてゆのれしゅ…!」

アライ小屋が破壊され、野良アライさん達によって、活き餌のアライちゃん達が次々と補食されている

せっかく育てたのに…
あいつらは同族さえ襲って食うのか

野良アライさん1「んん!?何なのだお前は」

野良アライさんがこちらに気付いた


403 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:36:46.86 ID:opnORAaRd [4/12]
野良アライさん2「その肩に乗ってるやつらも美味しそうなのだー!」ドタドタ

野良アライさん3「とっつかまえて食べるのだー!」ドタドタ

コノハちゃん「ぴいいぃい!こっちにくゆななのれしゅうううう!」

ミミちゃん「かいぬし!さっさとにげゆのれしゅうぅ!」ペチペチ

俺の可愛らしいペット達を食われるわけにはいかない
俺は二匹を肩に乗せたまま、全力で逃走した

野良アライさん1「遅いのだー!」ドタドタ

だが、相手は野良フレンズ。脚が速い
俺は追い付かれそうになる

ミミちゃん&コノハちゃん「ふんーーっ!ふんーーっ!」グイグイパタパタ

二匹は俺の服を強く握りしめ、頭の翼をばたつかせ飛ぼうとしている

しかしベビーフレンズの未発達な力では俺を浮かせることはできないようだ


404 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:40:02.21 ID:opnORAaRd [5/12]
お前達だけでも、屋根の上に飛んで逃げろ!

コノハちゃん「やなのれしゅ!おまえがたべられゆのはやなのれしゅぅ!」グイグイパタパタ

ミミちゃん「われわれはかぞくなのれしゅううぅっ!」グイグイパタパタ

仕方ない
俺は、二匹のペットフレンズを掴み、屋根の上に放り投げた

コノハちゃん&ミミちゃん「ぴゃあーー!」ヒューン

なんとか二匹のペットを屋根の上に退避させることができた

野良アライさん1「たあ~!」ドカァ

俺は野良アライさんに押し倒された


405 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:44:31.91 ID:opnORAaRd [6/12]
野良アライさん1「お前!よくも!美味しそうなお肉を逃がしたのだ!許さないのだ」ドカドカ

アライさんのパンチが俺の顔を打つ

野良アライさん2「さっさとあいつらを呼ばないと殺してやるのだ!」フゥーッ

野良アライさん3「食い足りないのだー!」

小屋を破壊し家畜を襲っていたのはこの3匹のようだ

マウントをとられた俺は、抵抗できず殴られっぱなしだった

野良アライさん1「さっさとするのだああ!」グググ

首を絞められた、苦しい
こ、殺される…!


406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:50:42.73 ID:opnORAaRd [7/12]
コノハちゃん「よくもかいぬしを!ゆゆしゃないのれしゅ!」プシュー

コノハちゃんが、ぱたぱたと飛び回りながら、唐辛子スプレーを野良アライさん達の目に噴射した

野良アライさん達「目が痛いのだあああああああああ!」ゴロンゴロン

あれは、俺が家畜アライちゃんを捕まえるときに使うスプレーだ

か弱いベビーフレンズの二匹は、家の中からあれを持ってきたようだ

野良アライさん達は目を押さえ、ごろごろと転げ回っている

ミミちゃん「かいぬし、これをちゅかうのれしゅ…!うんしょ、うんしょ!」パタパタ

ミミちゃんは、俺が家畜アライちゃんを解体するのに使う包丁を持ってきた

この小さな体で、こんな大きい鉄の塊を運ぶのはさぞかし疲れることだろう


407 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 03:55:59.27 ID:opnORAaRd [8/12]
俺は包丁を持ち、野良アライさんへ近付いた

野良アライさん1「うぅー!うぅー!びええええん!のだああああん!」コスコスコスコス

びいびい泣いている野良アライさん1の首筋に、思い切り包丁を突き刺した

野良アライさん1「ぎっびいいいいいいいいいいいいいいい!びいびいびいびいじびぃいいーーーっ!」ブシャアアアア

続いて、野良アライさん2の左胸に突き刺した

野良アライさん2「ぐぶ!」ブシャアアアア

最後に、野良アライさん3にのし掛かり、何度も何度も刺突した

野良アライさん3「がびゃ!ぐびゅ!ぶげ!い…ぎゃ…だず…げ…」ブシャアアアア

何度も、何度も刺した

野良アライさん3「…ごはんの…じゃま…され……て…あらいさん…が…かわい、そ…なの…だ…」

最後に喉を突き刺した

野良アライさん3「ゴブ!」ブシャアアアア

こうして小屋を襲撃した害獣は全て駆除した


408 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 04:00:36.07 ID:opnORAaRd [9/12]
二匹のペット達は、地面に落ちてぐったりしていた

コノハちゃん「ぜぇ、ぜぇ…」

ミミちゃん「はぁ、はぁ…」

まだ幼くて少ししか飛べないのに、自分の体より大きいスプレーや、重い包丁を運んできたから
体内のサンドスターをほとんど使い果たし、疲労困憊に陥っているようだ

このままでは、サンドスターが完全に抜けてしまう

コノハちゃん「かい、ぬ、し…」

ミミちゃん「われわれ、が、どーぶつに、もどっても…いっしょ、に、いて、ほしぃ…のれしゅ…」シュウウウウ

コノハちゃん「ず…っと…なか、よく……」シュウウウウ

二匹のベビーフレンズから、サンドスターが漏れ出している

409 名前:名無しさん@お腹いっぱい。
(スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 04:05:20.53 ID:opnORAaRd [10/12]
俺はその場で包丁を握り、野良アライさん1の腹をかっさばいた

そして、サンドスターがたっぷり詰まった肝臓を摘出し、二匹へ差し出した

コノハちゃん「…!くんくん、くん…!」

ミミちゃん「はぐはぐ!もぐもぐ!」ムシャムシャ

コノハちゃん&ミミちゃん「もぐもぐもぐ!おいちーのれしゅ!」ムシャムシャ

サンドスターの漏出はすぐに止まった

コノハちゃん「たすかったのれしゅ…」フゥ

俺が助かったのも、君たち2匹のおかげだ
ありがとう

ミミちゃん「とーぜんのことをしたまでれしゅ、われわれはかちこいので」

コノハちゃん「われわれはかちこいので」

本当に賢い幼鳥たちだ
俺は二匹の頭をなでた

コノハちゃん「…ぐしゅっ…!こわったのれしゅうぅ…!」スリスリ

ミミちゃん「えぐっ…ひぐっ…」シクシク

俺は二匹の小さなフレンズを優しく抱き締めた


410 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 04:08:37.69 ID:opnORAaRd [11/12]
その晩は、野良アライさん肉のハンバーグを作った

家畜のアライちゃん達よりも、はるかに含有サンドスター量は多いようだ

コノハちゃん「おいちいのれしゅー!もぐもぐ!」ムシャムシャ

ミミちゃん「まんぞくなのれしゅー!」ムシャムシャ

小屋の中の家畜は全滅したが、代わりのもっと上質な肉が手に入った
冷凍庫の中の肉塊を食べ尽くすには、まだまだ長くかかりそうだ


411 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-F2GY)[sage] 投稿日:2018/08/25(土) 04:09:57.00 ID:opnORAaRd [12/12]

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最終更新:2018年08月26日 10:26