113: 名無しさん (バックシ 27ad-3ae9) :2019/05/08(水) 18:34:20 ID:cGVd1c7.MM
工場のお兄さん「アライちゃん達は飼い主が決まりました。」
アライちゃん1「のぉ?やったのりゃ!(≧▽≦)」シッポフリフリ
アライちゃん2「うゅ!?おにいしゃんとおわかれはやのりゃぁ!」ビェェェェン
アライちゃん3「あらいしゃんのてんしのだんしゅをみしぇればかいぬししゃんもめりょめりょなのりゃ!」コスリコスリ
アライちゃん4「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
工場のお兄さん「じゃあこの箱に入ってねー!」
アライちゃん1「わかったのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「さよにゃりゃぁぁぁ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「うゆぅ!くらいけどがまんしゅるのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん4「おねーしゃんたちがはこしゃんにはいったのりゃ!おいかけるのりゃ!(≧▽≦)」ヨチヨチヨチヨチ
パタンッ
アライちゃん1「のぉ!?いりぐちがしまったのりゃ!」
アライちゃん2「くらいのりゃぁぁぁ!」ジタバタビェェェェン
アライちゃん3「ゆれてるのりゃ!きっとかいぬししゃんのところにつれていかれるのりゃ。」ドキドキ
アライちゃん4「のりゃ!のりゃ!(≧▽≦)」
注意、これはアライちゃん達のハッピーエンド作品です。アライちゃんハッピーエンドが苦手な方はご注意ください。
アライちゃん1「どんなかいぬししゃんなのかにゃぁ?」ワクワク
アライちゃん2「あらいしゃんたちはおにいしゃんのいいちゅけちゃぁぁんとまもったのりゃ!きっとしゅてきなかいぬししゃんなのりゃ」ニコニコ
アライちゃん3「のーりゃ♪のーりゃ♪のりゃ!?かべにあたったのりゃ!」ビェェェン
アライちゃん4「まだちゅかないのりゃ?」アタマカシゲ
アライちゃん達は新しい飼い主の元に着くのを今か今かと楽しみにしていました。アライちゃん達はこの日の為に言いつけを守ってきたのですから当然です。
しばらくして箱の揺れが止まり、子供達の笑い声と、隙間から美味しそうなにおいがしてくるようになりました。
アライちゃん1「ひとしゃんのこえなのりゃ!かいぬししゃんへのあいしゃちゅのれんしゅーをするのりゃ!」ワッチェワッチェ
アライちゃん2「うゆー?ちゅいたのりゃ?」オメメコシコシ
アライちゃん3「しっぽのだんしゅのじゅんびなのりゃ!」クシクシ
アライちゃん4「のりゃーのりゃー!」(≧▽≦)
パカッ!
ついに蓋が開かれると、アライちゃん達の乗ってきた箱はテーブルの上におかれ、子供達が嬉しそうに中を覗いていました。
アライちゃん達は嬉しい飼い主との初対面に、可愛らしく挨拶をします。
アライちゃん1「かいぬししゃん!かあいいかあいいあらいしゃんなのりゃ!」シッポフリフリ
アライちゃん2「こどもしゃんなのりゃ!なでてほしいのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「ちっぽのだんしゅー♪」シッポフリフリ
アライちゃん4「のりゃー♪のりゃー♪」ヨチヨチヨチヨチ
子供1「うぉぉぉぉ!アライちゃんだぁぁぁぁぁ!」
子供2「キャァァァァァシャベッタァァァァァァァ!?」
子供3「うわ、キッメェ!」
子供達はアライちゃんに大興奮。
興奮覚めやまぬまま、子供のひとりが『付属品』から一つとりだした。
子供1「最初はこれかな……おーいアライちゃん!一匹こいよ!そこのぷくぷくしたの!お前だよ。」
アライちゃん3「うゆ?かいぬししゃぁぁん!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3は嬉しそうに近づき、子供1に持ち上げられた。
アライちゃん3「のりゃ!のりゃ!かいぬししゃんにだっこされたのりゃ!」シッポフリフリ
そのまま、子供1はアライちゃんを
アライちゃん3「うゆ?かいぬししゃんどうしたのりゃ?」ペロペロ
付属品に突き刺した。
アライちゃん3「いじゃぃぃぃぃぃ!きゅるるる!!」ジタバタ
付属品は、4つの車輪が着いたシャーシにいくつもの刺がついており、そこにアライちゃんを突き刺して固定する仕組みである。
子供1「アライちゃんカー!レティーゴー!」
子供1はそのままアライちゃん3カーを勢いよく走らせる。
アライちゃん3「ぴぎぃぃぃぃぃ!やめるのりゃぁぁぁぁ!かいぬししゃんどうしちぇぇぇぇぇ!」ジタバタドクドク
子供1「さあ、かっ飛べぇ!」
アライちゃん3「の゛ぉぉぉぉぉぉぉん!」ビューン
アライちゃん3カーは勢いよく手放され、慣性で猛スピードで机の上を走り……。
アライちゃん3「ぎぃゆぇぇぇぇぇ!!」バキィ
アライちゃん達が運ばれてきた箱に顔面からぶつかった。
子供1「うわやっべ!まだいきてるよな!」
アライちゃん3「ひ……ぴぃ……」ピクピク
かろうじていきてるようだ。
アライちゃん1「い、いもうとぎぁぁぁぁぁぴぃぃぃぃぃ!」
アライちゃん2「かいぬししゃん!?どうしてそんなことするのりゃぁ!!」ジタバタ
アライちゃん4「に、にげるのりゃぁ!」ヨチヨチヨチヨチ
続くのです!
114: 名無しさん (バックシ 27ad-3ae9) :2019/05/08(水) 19:55:38 ID:cGVd1c7.MM
アライちゃん4は逃げようとするも。
アライちゃん4「ぴぃ!たかいのりぁ!!」
まだ手のひらサイズのアライちゃん達にはテーブルは余りにも高く、逃げ出せない。
子供3「じゃあ俺はこいつで遊ぶぅー!」ガサゴソ
子供3がとりだした付属品は、向かい合うパンチングマシーンの胴体部分がない、パンチングの腕だけのおもちゃだ。そこに、
アライちゃん1「いやなのりゃぁぁぁ!」ジタバタ
アライちゃん2「かいぬししゃんやめるのりゃぁぁぁぁ!」ブンブン
子供3「うるせぇよ暴れんな!」ギュー
アライちゃん1「いちゃいいちゃいやめてぇぇぇ!」
アライちゃん2「ぐぎゅぅぅぅぅぅ!」
子供3がアライちゃん達を握って弱らせると、空っぽだった胴体部分にアライちゃん達をセットした。
アライちゃん1「やめちぇなのりやぁ……いちゃいのやなのりゃぁ……」ポロポロ
アライちゃん2「うゅぅ……かいぬししゃん……かあいいあらいしゃんをいじめちゃだめなのりゃぁ……」ポロポロ
子供1、3「「レディースゴー!」」
子供1と3が向かい合うと、アライちゃん達の後ろから伸びるパンチングをうごかし、お互いに一歩も引かないラッシュを繰り出す。
アライちゃん1「びぇ!ぐぇぇ!ぐぎぃぃぃ!ぎゅるるるる!」
アライちゃん2「ぴぃ!のぉ!えぇん!やめじぇ!」
子供達が繰り出すプラスチックのパンチングは相手アライちゃんめがけてはなたれ、腹や胸、目、口、鼻はぐしゃっと勢いよく潰れる。
アライちゃん1「ふへぇ……ぎじぃ……じびぇ……。」
アライちゃん2「やめぇ……のりぁ……ぎぁ……」
やがてアライちゃん達がズタボロになり、お腹の皮がペロリとめくれたころ。
アライちゃん1「のぎぁぁぁぁ!」
アライちゃん1が拘束ごと後ろに倒れ、設置されていた剣山に飛び込んだ。
アライちゃん1「いじゃぃぃぃぃぃぃ!だじゅげでぇぇぇぇぇぇぇ!」ジタバタドッタンバッタン
アライちゃん2「ぴぃぃぃぃぃ!おねーしゃんがぁぁぁぁぁ!ぴぃ?」
アライちゃん2も姉を心配し暴れたせいで、後ろに倒れる
アライちゃん2「ぎゅるるるるるのぎぃぇぇぇぇぇ!どっでぇぇぇぇ!」ジタバタジョワー
余りの激痛に小便を漏らし、大事な人様の机を汚した。
子供1「んだよこいつら、二人とも落ちやがった!」
子供3「ガイジかよぉ!」
アライちゃん1「がいじじゃないのりゃぁぁぁ!!」
アライちゃん2「がいじいわにゃいでぇぇぇぇ!」
しらけた子供達はアライちゃん1、2を剣山に放置し、テレビゲームで遊び始めた。
アライちゃん1「たしゅけてぇぇぇぇ!ぴぃぃぃぃ!」
アライちゃん2「のぉぉぉおおぉぉぉぉん!のぉぉぉおおぉぉぉぉん!」
一方アライちゃん4は……
子供2「アライちゃんは髪がキレイですねぇ。」
アライちゃん4「おねーしゃんもキレイキレイなのりやぁー」シッポフリフリモフモフ
子供2とお嬢様ごっこであそんでいた。ピカピカの服に身を包むシンデレラアライちゃんはシンデレラのお城で子供2と夢の舞踏会ごっこだ。姉達が地獄をみていると言うのに、この害獣は忘れてしまったとでもいうのだろうか?
アライちゃん4「おねーしゃんおねーしゃん!」
子供2「なぁに?」
アライちゃん4「おやつがほしいのりゃ!」
子供2「だめよ!おやつなんて食べたらうんちをだすのよ!あなたはそんなことしないの!」
アライちゃん4「うゆぅ?あらいしゃんはいっぱいたべていっぱいうんうんしゅりゅのりゃ?」クビカシゲ
子供2「いい?あなたはシンデレラなの?そんな汚いことしなくても大丈夫なのよ?」
アライちゃん4「わかったのりゃ!」ピカピカガイジガオ
子供2「さあシンデレラ、魔法のお色直しよ!」
アライちゃん4「へんしんなのりゃぁぁぁー」スポーン
アライちゃん4は勢いよくドレスを脱ぐ、だが
ビリビリィ
アライちゃん4「のぉぉん!どれしゅがちゅめでやぶれたのりゃー!」
アライちゃんの爪がひっかかり、ドレスが破れてしまった。
115: 名無しさん (バックシ 27ad-3ae9) :2019/05/08(水) 19:56:47 ID:cGVd1c7.MM
子供2「…………」
アライちゃん4「うゆぅ……もっちゃいにゃいのりゃ……でもおねーしゃんがちゅぎもってきてくれりゅのりゃ!」シッポフリフリ
子供2「ダメじゃない……」
アライちゃん4「のりゃ?」
子供2はアライちゃんを強く鷲掴みにし。
アライちゃん4「いじゃいのりゃぁぁ」ギギギギ
付属品から、『アライちゃんトゲ抜き』をとりだし。アライちゃんの右手人差し指から小指までを切り落とした。
パチン
アライちゃん4「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃいちゃいのりやぁぁぁぁぁ!」ジタバタ
アライちゃん4は指の付け根をさすりながら血を止めようと治癒力を高めている。
子供2「シンデレラはドレスを破いたりしないの、一度のチャンスを逃したりしないのよ。」
左手指 パチン
アライちゃん4「やめでぇぇぇぇぇ!」
右足首 パチン
アライちゃん4「ぎゅるるるるる!」
左足首 パチン
アライちゃん4「ぴぃぃぃぃぃぃ!」
子供2はアライちゃんの傷口を高温の金属を押し当て止血し
アライちゃん4「のぎぁぁぁぁ!」ジュゥー
再びお色直しを実行した、アライちゃん4はオレンジ色のドレスを身を包み、右耳には蝶々のリボンが安全ピンで止められている。
アライちゃん4は先程とは違いお人形のように静かに座り、まるでシンデレラのようだ。
アライちゃん4「なんじぇ……ごんなごど……ぴぃ……」ヒックヒックポロポロ
子供2「泣かないでシンデレラ、貴方に涙は似合わない……。」
アライちゃん4は子供2の慈愛に満ちた声が、逆に恐怖でしかなかった。
「ジカンダヨ!ジカンダヨ!ハヤクタベルンダヨ!」
ラッキービースト型の時計が終了を知らせ、子供達はアライちゃん達をまた元の箱に放り投げた。
アライちゃん1「いじゃ!」
アライちゃん2「びぇぇぇ!」
アライちゃん3「のりぁ……」
アライちゃん4「いやなのりやぁ!」
子供1が付属品からバーベキューソースをとりだすと、アライちゃん3をとりだした。
アライちゃん3「やべ……いやじゃ……じにだぐないのりゃ……」
アライちゃん3をソースにディップし
アライちゃん3「ごぼぼぼぼ」
アライちゃん3を頭から
子供1「あむ!」
アライちゃん3「ぎょぐっ!」ぐちゃぁ!
食べた。
116: 名無しさん (バックシ 27ad-3ae9) :2019/05/08(水) 19:57:31 ID:cGVd1c7.MM
アライちゃん1「ひ……なんなのりゃ……」
アライちゃん2「ひぃぃ!かいぬししゃん!それはあらいしゃんなのりゃぁぁぁぁ!」
アライちゃん4「のぉぉぉぉぉん!のぉぉぉぉぉん!」ヨジヨジ
もぐもぐもぐごくん!
子供1はアライちゃん3をすべてたべおわり、満足そうにしている。
子供2「あたしは一番上の子!」
子供3「俺はその下たべるわ!」
アライちゃん1「やめちぇぇぇぇぇ!あらいしゃんはごはんじゃないのりゃぁぁぁぁ!」
アライちゃん2「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!きゅるるる!」ジタバタ
ガブッ
アライちゃん1「じびぇ!」
クチャ
アライちゃん2「びじぁ!」
アライちゃん4「お、おねーしゃんたちがぁ……のぉぉぉん!のぉぉぉん!」
アライちゃん4はシンデレラ服のまま箱の中で泣いている。
子供2「…………。」
子供2「ねぇ?二人とも……このアライちゃんだけは食べないでくれる?」
子供1、3「??」
子供2「この子はきっとシンデレラの素質があるの。だからお願い!」
子供1「よくわかんないけど、お前がそこまでいうなら……」
子供3「俺ももうまんぷく!」ポンポン
子供2「さあ……シンデレラ……帰りましょ……?」
アライちゃん4「のぉぉぉぉぉん!のぉぉぉぉぉん!」
子供2はアライちゃん4を部屋に連れ帰った。
夜
アライちゃん4「おねーしゃ……みじゅ……ほしいのりゃ……」
アライちゃん4はおもちゃのお城の椅子に座らされたまま。放置されてしまっていた。
食料は愚か水も与えられず。衰弱の一途だ。
子供2「ZZZ」
子供2はアライちゃん4をお城にしまったまま、お城ごとおもちゃ箱へ入れていた。
子供2は何も忘れているわけではない。
お人形はたべたり飲んだりしない。それだけのことなのだ。
こどもは与えられたおもちゃを与えられたままに遊び、成長していく。それだけのことなのだ。
アライちゃん4「おか……しゃ……どこ……。」
アライちゃん4は、まだ一度も見たことがない母親を呼ぶ。
アライちゃん4「おか……おね……ひゃ……の……」ガクン
朝は、まだまだ明けることはない。
最終更新:2019年05月12日 23:59