虐ものフレンズー前編

147: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:03:03 ID:jTV.hXn.00
これの作品はカクヨムで掲載されている
みずかん様作「虐ものフレンズ」を許可を得てアラ虐に改編した作品です。
元の作品はアライさん以外のキャラクターが虐待の対象になっていますのでご注意ください。


148: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:12:27 ID:jTV.hXn.00
1、サンドバッグ

重い箱を搬入する。
男手2人でも、とても重労働だ。

「いや、ここまでで結構だ。ありがとう」

「はぁ、はい。ありがとうございました」

制帽を脱ぎ一礼して去って行った。

「さてと」

男はニヤニヤしながら箱を開けた。

「まだ寝てるよ...」

その生き物の腕にはタグが巻かれていた。
箱の中にいたのはアライグマのフレンズ、通称アライさん。

「5万の価値があるかな...。おい、起きろ。起きるんだ」

男は声のボリュームを上げた。

「うう...、ここはどこなのだ...?」

「お兄さんの家だよ」

「お前誰なのだ...?」

アライさんは状況が呑み込めていないようだ。
男の手には丸い2つの輪っかのようなものを持っている。

「離せ!!降ろすのだ!!」

今アライさんは天井から両手を吊るされ、足は縛られ、自由に身動きが取れない状態である。

「うるせえ」

「パークに帰せなのだ!!」

「うるせえっつってんだろ」

思いっきり蹴られる。

「うぐっ...」

ブランコのように揺れる。

「手が痛いのだ...」

アライさんは目に涙を浮かべ、訴える。
特殊な手錠で吊るされているので、そう簡単には壊れない。

「アライさん。お前は今日からサンドバッグになってもらう」

「なんなのだそれは...」

そう尋ねると硬い拳で2回腹を殴られた。

「あああぁぁぁぁ....」

苦しい顔をする。

「俺のトレーニングの道具になってもらうということだ。いいな」

「はぁ...はぁぁ....」

アライさんは両手で腹を抑えたかったがその両手は天井にあるので抑えられない。
それ以前に、既に手の感覚がなかった。
血が巡らず、麻痺したのかもしれない。

「お前は逃げ出せない。大人しくしてろ」

そう言い残し、男は立ち去った。
アライさんはこの日から、サンドバッグとなった。

「ゲホッ、ウグッ、ゲッ、やめっ」

男はボクシングをやめない。
時折、蹴りも出す。
それが絶えず、30分間も行われた。
男は一度、5分間だけ休憩する。
アライさんにとってそれが唯一の幸いだ。

「はぁっ...、はぁ....」

(お腹が...、痛いのだ...)

男は吊り下げられているアライさんの服を捲り、状況を確認した。
下腹部から臍の上辺りが、赤くなっている。

「ははっ」

そう笑いながら、パンパンと平手で赤く腫れてる所を叩いた。

「痛っ、痛いのだ...」

「おお、痛いのか」

愉快に笑いながら言った。

5分の休憩の後、男はトレーニングを再開した。

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あぁぁぁっ...」

痛みが退かない。
血がボタボタと垂れてるかもしれない。
男に思いっきり、急所を蹴られた。
そのまま、連続で腹も殴られる。
その度に身体が揺れて、手首も痛くなる。

「いたいのだ....!!!! たすけて...フェネ...ゲホッ...ガハッ...、ガハッ...」

顔がぐしゃぐしゃになるくらい泣くがその悲鳴は男には届かない。
また30分間、お腹を強く殴られ続けた。
夜は男が寝るので殴られない、だがアライさんは引くことのない痛みに啜り泣いた。

「痛い...、痛いのだ...」


149: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:13:53 ID:jTV.hXn.00
ある日の朝

「グハァッ...」

思いっきり腹パンをされ目が覚めたアライさん。
もう手の感覚がハッキリない。
両手が切断されたような気分だ。

「よし、今日は気分を変えてみるか」

男は拘束している鎖を解き、久々に地上に降ろされる。
しかし、感覚が全く無く、空中浮遊に近い感じだった。
だが、それも束の間だった。
今度は足に鎖を付けられ、上に吊り下げられる。つまり、逆立ち状態。

「あぁぁ...」

重力に従い服が捲れる。

「邪魔だよなぁ...」

そう言って、男はアライさんの服を脱がしはじめた。
手足が動かせないのでさせるがままだ。
衣を何一つ身につけず逆さ吊りにされる。
彼はつまらなそうな目でアライさんの裸体を見る。
彼はフレンズの裸には興味が無い。
彼女のアザだらけの腹部を見ても特に思うことも心配も無い。

「さ、さぶいのだ...」

「うるせえ」

その胸を問答無用で強く蹴った。

「痛っ...」

今まで傷つけられなかった分、余計に痛い。

「あだっ...!」

無言で顔まで蹴られた。
痛くない所が無くなっていった。

数ヶ月後。
背中側もやられ、全身アザだらけ。
顔は醜く腫れ上がっている。
喋ることもままならない。
胸には痛々しい傷もある。
助けが来ることを祈り続けたが、誰も来なかった。
ずっと男のサンドバッグとして1日1度の食事を無理矢理取らされ、地獄を生きてきた。
身体中、茨が巻き付けてある様に痛く、言葉ももう出せない。
パークをもう一度駆け巡るという夢は、もう叶いそうもない。

男が朝、部屋に入ると違和感を覚えた。
アライさんの身体を何ヶ所か触れ、確かめる。

「チッ...、所詮安物か」

死体を降ろし、庭に運んだ。
自ら重機で大きな穴を掘り、ゴミを投げ捨てた。


150: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:24:09 ID:jTV.hXn.00
2、お掃除

ピンポーン
ドアチャイムで、男は玄関に向かう。

「ご苦労さま」と、配達員に声を掛ける。

台車には段ボール。細身の彼には重労働だったろう。伝票にサインした。

「あの、悪いんだけど...」

「は、はい?」

配達員と協力して、玄関の内側まで運び入れた。彼にとっても今のは楽だったに違いない。

「重かったでしょ?すみませんね」

「いえいえ...、それでは」

制帽を脱ぎ、頭を下げた。
ここの配達会社は礼儀がいい。
リピーターになるのも当たり前だ。
リビングに段ボールをさらに運び開封した。
檻の中にはアライさんが眠っていた。

「3万5千円...、前の奴が少し高すぎたからな」

少し、節約思考に男は考えていた。

アライさんが目を覚ますと、ベッドの上にいた。

「...ここはどこなのだ?」

辺りを見回す。
白壁の部屋、木のフローリング。
明らかに明確なのは、ジャパリパークでは無いということ。

「これは何なのだ...」

首に何か付けられている。
足音が聞こえて、身をビクッとさせた。

「...!だ、誰なのだ!」

「そんな怖がらないで」

男はそう語りかけた。

「君には家事をしてもらいたいんだ」

「か、かじ...」

男は壁にかかっていた縄を手に取る。
まるで犬の散歩に行くみたいに。
アライさんは自身にそんな縄が付けられているなど気が付かなかった。

「じゃあ、早速やってもらうから」

グイッと縄を引っ張る。

「あう...、首がっ...」

「早く来い!」

強い口調で言われ、渋々従った。
逃げ出そうにも、こんな縄で繋がれてるのでは、不可能だ。

連れてこられたのは、トイレだった。

「ここの掃除をしろ」

「どうやればいいのだ...?」

「舐めるんだよ、便器を」

高圧的な態度でアライさんに迫る。

「そんなの嫌なのだ」

便器がどんなものくらいは知ってる。
だから、余計にそんな事はしたくない。

「早くやれっつってんだろ!!」

乱暴な口調で一喝すると、頭の髪の毛を掴み、顔面を無理やり洋式の便器に近づける。その先は水。

「やめっ...!」

「ゴホッ...、ゴホッ...」

不快感が全身を襲った。
息継ぎする暇もなく、また。

「がハッ...、ガハ...」

「おいどうなんだ?掃除すんのか?」

びしょびしょになったアライさんに男はそう問い質した。

「ハァッ...やるのだ...」

やりたくないけど、やらないと殺されてしまう。
それだけは嫌だ。
自ら顔を近付け、小さい舌で便器を舐め始めた。
気持ち悪くなるのを堪えながら。

「汚ねえなぁ。さすがゴミパンダ」

後ろから嘲笑う声が聞こえた。

10分程やらされた後、次に連れてこられたのは、台所だった。
男は、冷蔵庫から幾つか瓶を出した。

「残飯処理だ。食べろ」

「...」

賞味期限切れ。
ラベルにカビが生えているジャム。
謎の異臭を放つ食品。
それらを床に置き、食べろと指示してきた。
男が縄を持った手を少し引っ張るような仕草を見せたので急いで食べる。
先程使った舌で、涙を浮かべ食べる。
美味しくない。まずい。
口の中に不快感が充満する。
トイレ掃除の記憶とあいまって、

「うぇっ...」

口から涎と共に、胃に1度入れたものを出してしまった。

(食べるのだ...食べるのだ)

精神が錯乱状態であった。
自分で出したものを再び舌で掬い取り、食べる。
まずい。
またしても、男の乾いた笑い声が聞こえた。


151: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:25:54 ID:jTV.hXn.00
やる事が終わると、壁に縄を結ばれた。
辛い仕事をさせられ、拘束される。
はぁ...、と重い息が出た。
一生このまま、この男に暴力まがいの事をされながら過ごすのか。
アライさんの頭は不安でいっぱいだった。
それから、アライさんは男の指示に従い、掃除に没頭した。
男が埃を食べろといえば食べ、死んだ害虫を食べたりもした。
食べる必要は無いが、食べろと命令したからだ。

2ヶ月程経った。
1日に1食しか貰えないが、死ぬ事は無かった。
ある日、男が言った。

「お前は、掃除を頑張ってくれてる。大助かりだよ。そこでだ。俺は君の頑張りを評価して、社会に貢献することをしようと思ったんだ」

男はそう言うと、アライさんを外の庭に連れ出した。
小屋に入れと言われ、入るアライさん。

「なにするのだ...?」

「俺の友達が回収してきたこれを飲むんだよ」

確認しようとする前に男は無理矢理口に器の液体を流し込んだ。

「ふぐっ...!?」

突然の事で抵抗ができない。
その液体が喉を通る。

「あ゙あ゙っ、ゲホッ、ゲホッ」

激しく咳をする。気持ち悪い。
弱ったアライさんの口に尚も無理矢理謎の液体を飲ませる。

(まずい、まずい、まずいのだ)

なにか紙のような物が舌に触る。
意識が朦朧とし、手足が痙攣する。

「最高だなお前はっ!!灰皿の掃除はみんなの役に立つんだ!」

男は高らかに笑った。

息が苦しい。
手足の感覚がハッキリとしない。
何か、下の方が生暖かい。
もう一度、パークに戻りたかった。
希望の光が閉ざされた。
身体が内側から破壊されていくのを感じた。
見ず知らずの地で見ず知らずの男によってアライさんは...。
魂の主を失った身体は、全身茶色い液体によって汚されていた。

「あー...、おもしれえ...」

男は一仕事終えると、前と同様に穴を掘りそこへ遺体を捨てた。

「今回はいい買い物をしたなぁー!さて次のアライさんを注文しよ」

心を昂らせながら家の中に入りパソコンを開く。
次なる玩具を求めるのだった。


152: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:33:23 ID:jTV.hXn.00
3、遊具
ピンポーン
インターホンが鳴り、いつもの様に玄関に向かう。
いつもの様に配達員から段ボールを受け取り、いつもの様に箱を開ける。
そして、いつもの様に、フレンズをいじめる。
そうしたいのだが...

「兄貴、何だそれ」

今日は弟がいる。
コイツはクレイジーだ。
折角の嗜好品なのに、コイツに邪魔されるのは心外だが、今更追い返すわけにもいかない。

「なあ、教えろよー、頼むよー...」

擦り寄って来てしつこい。

「わあったから...」

段ボールを開けてみせた。

「おっ...!めっちゃ可愛いいじゃん!これ何なの!?」

「アライグマのフレンズ 通称アライさん 6万8千円」

「フレンズ...、密輸したのか?」

「裏取引さ。ハンターに欲しいアライさんを注文をする。あの手この手で捕まえてきて、こうやって送ってきてもらう。金になるから、パーク従業員の中にもハンターがいるんだ。」

弟に男はそう説明した。

「はえー...、すっごい...なあ、兄貴、これ俺にくれよ」

「ああ? それより、お前これが可愛いとか正気か!?」

「倍の10万払うからさ! 頼むよ!この顔に免じて!」

両手で手を合わせ、懇願した。
コイツは良しと言うまで引き下がらないのはよく知っている。1度目をつけたものは離さない。

「あーもう...、しかたねぇなぁ...勝手にしろよ…」

頭を掻きながら言った。

「ありがとう!さすが兄貴だぜ!」

弟は満足そうに言った。

「...!!」

アライさんは目が覚めて驚いた。
前後の記憶が曖昧だが、水辺にいたはずなのに、見知らぬ場所にいる。
しかも、知らない奴に抱かれて眠っていたようだ。
頭の中が混乱して状況がわからない。
すると、優しく髪を撫でてきた。

「可愛いね...」

小さく呟かれる。
アライさんは恐怖で肌が粟立った。

「だ、誰なのだ...!」

「誰だっていいだろ...」

怖くなり咄嗟に立ち上がった。
抱きつきはそんなに拘束力を持っていなかった。
すぐ様ドアに手をかけ外に出ると。

「あぐっ!?」

腹を抑えて屈み込んだ。

「はぁ...はぁぁ...」

「どうだ、痛いか?」

「苦しい...のだ...」

「おいおい、兄貴、何してんだ。アライさんが可哀想だろ?」

男は笑顔を見せながら、

「悪い悪い」

と、平謝りをした。

「はぁー...はぁー...」

「ゴメンな、アライさん。お腹空いたろ。ご飯食べさせてあげるから」

無理矢理腕を取り引っ張って行った。

「あぁ...、待ってほしいのだ...」

嫌な予感がする。
後ろからは兄貴と呼ばれた人もついてくる。逃げられない。
アライさんは椅子に座らされた。
兄貴に、手を持たれロープか何かで縛られた。
抵抗しても勝てない。
この人達は自分よりも強い。

「ほら、ご飯だよ」

瓶の中には蠢く何か。恐らく虫だろう。
生まれも育ちもパークであるため、ジャパリまんしか食べたことの無いこのアライさんにとって未知の物体は恐怖でしかない。

「...や...やなのだ...」

ピンセットでその物体が摘まれる。
細長く、色が薄ピンクで。
生き生きとうねっている。

「口開けてよ。」

ピンセットを持った男がそう言う。
しかし、こんな変なもの、食べたくない。
口を閉ざしていると、いきなり後ろから、カチッ、カチッ、という音が聞こえた。
その物体の正体が視界に入る。
この男の兄はフレンズの生態について熟知していた。火を怖がるのは知っている。
着火装置を取り出し、アライさんの目の前で灯したのだ。

「...!」

恐怖心で涙が浮き上がる。

「ほら、アーンしてあげるよ」

「...」

仕方なく口を開けて食べた。
口の中で“それ”は動き回る。
噛むとプチッと何かが弾け、気持ち悪い。
しかし、まだこんなの序の口の虐めだった。
食事したあと、直ぐに兄貴と呼ばれている男に連れられ、暗い部屋に押し込められた。
ドアの外で微かだが話が聞こえた。

「なあ、俺にも遊ばせろ」

「わかったけど、傷付けんなよ」

「わかってるよ」

そう入って来たのは兄貴の方だった。


153: 名無しさん (ワッチョイ 2dce-0190) :2019/06/04(火) 01:35:47 ID:jTV.hXn.00
「よお、アライさん」

アライさんは部屋の隅へと下がる。

「なんで怖がってんだよ」

怖がるのも当然だ。
この男はさっきお腹を殴り、手を縛って目の前で火を見せつけたのだから。

「や...やめるのだ...」

怯えた声で訴える。
男は黙ったままアライさんを見下ろすだけだ。

「何もしねえよ...」

しかし、この男はアライさんの口に布を詰め込み、言葉を発せなくすると、何かを身体に貼り付けた。
貼り終わると直ぐに布を外される。

「はぁっ...はぁ...」

「さあ、喚いてくれ...!」

男が手元のリモコンを触る。すると。

「あああっ?!」

バチバチという衝撃が身体に伝わった。

「電圧をあげるか...」

「ぎやあああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」

強い電流が身体を駆け巡る。
手と足がビクビクと痙攣する。

「痛い...、痛いのだ...」

「ハハハハ!!」

男は笑った。

息も絶え絶えのアライさんに男はある物を差し出した。

「咥えろ」

細い紙巻状のモノを咥えろと言われる。
あのビリビリが怖いので従う。
取り出したのは火だった。
紙巻状のモノに火を付ける。
煙が立ち上がるが何をどうしていいかわからない。

「ゲホッ、ゲホッゲホッ...」

咳ごみをした。
それを見るとアライさんから、それを奪い、
男が咥える。その後、ハァーと白い煙を吹きかけた。臭かった。

「ゲホッ...、ゲホッ...」

「アライさん、一緒に来てよ」

そう声を掛けたのは弟の方だった。

「イヤ...イヤのだ...」

抵抗するアライさんの頬をパチンと叩いた。

「...っ」

「言う事聞かないとダメでしょ」

無理矢理また、連れてかれた。

「やっ...!!やめるのだ....!!」

「兄貴!抑えてろ!」

「言われなくてもわかってる」

拘束された腕を更にガッシリと掴まれ、服をハサミで切られる。

「いやなのだ...、助けてなのだ...」

すると今度は首に縄を巻き付き始めた。

「死にたくないのだ...命だけは...」

涙の叫びは届かない。
椅子の上から天井に吊らされる。

「ありがとう、兄貴」

「ちゃんと金返せ」

バタンと、扉を閉めた。
呼吸が早くなる。

「まだ死にたくないっ...、まだ死にたくないのだ...」

まだ死にたくない。
やりたいことがいっぱいある。
男は涙と恐怖心にまみれた顔を眺めニヤニヤするばかりだ。

「かわいいよ...、アライさん!」

椅子を引き抜かれた瞬間、首がキツく絞まる。

「あ゙っ...、あ...っ...じに...た...」

どんどん苦しくなる。
息が出来ない。
だんだんと、視界は真っ暗になって行った。
足からポタポタと水滴が零れ落ちる。
生前“溜め込んでいた”モノだ。

アライさんの死体を降ろし、身体を綺麗に拭く。

「あはっ...、アライさん...」

男は息をしていないアライさんの唇を大胆に奪った。
硬直が始まる前の胸を弄る。

「気持ちいいかい...、幸せだよなぁ? そうだろおがよお!」

喋らないのに1人で語りかけた。
死んだアライさんの中にも、入れて、無意味に放出する。
それがこの男にとっては幸せだった。そうして、長い一夜を過ごした。

翌朝、男に弄ばれたアライさんの体は焼却炉に放り込まれた。





最終更新:2019年06月17日 00:24