アライさんで学ぶ拷問・処刑 その4

171: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:13:14 ID:9ld6OFYQ00
アライさんで学ぶ拷問・処刑
その④ 圧殺

久しぶりのです。今回、あんまり虐要素薄めです。


172: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:16:13 ID:9ld6OFYQ00
アライさん「チビ、お前最近どうしたのだ?アライさんには、お前の喋ってることが全然分からないのだ!」

「ベラベラ早口喋って、アライさんが言い返す前にまたペラペラ話し出すななのだ!」

「それにどうして、そんなにセカセカ動き回るのだ!気が散って気が散って、アライさんはもうウンザリなのだ!」

「お前みたいに言う事聞かない子はもういらないのだ!」


173: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:17:04 ID:9ld6OFYQ00
アライちゃん5「そうなのだ、おかーしゃんのいうとおりなのりゃ!おねーしゃん、なにいってるのか、ぜーんぜんわからないのりゃ!もう、いっしょにあしょんであげないのりゃ!」

アライちゃん9「へんなおねーしゃなのりゃ!へんなおねーしゃなのりゃ!」

アライちゃん13「のりゃー。へんなおねーしゃ」


174: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:18:26 ID:9ld6OFYQ00
なに、言ってるのりゃ。おかーしゃんといもーちょたちのほうが、ノロノロでわけわかんないのりゃ
おしゃべりするのも、たべゆのも、ノロノロすぎてちゅまんないのりゃ。へんなのりゃ。ガイジなのりゃ。


175: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:19:51 ID:9ld6OFYQ00
宇宙開発が華やかなりし時代。人工衛星の打ち上げを成功した国々は、次なる手段として有人宇宙飛行を模索していた。
その前段階として動物を用いた様々な実験が行われていた。
その中でも、安価で、かつ人語を解することから、アライさんが適当であるとして加速度実験や無重力実験、大気圏突入にモルモットとして大量に用いられた。
多くは悲惨な最期を遂げていたが、アライさんを被検体として得られたデータから、後に有人宇宙ロケット開発の成功につながった。


176: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:21:25 ID:9ld6OFYQ00
このアライさん一家も、そんなモルモット。
母体は生存率5%の加速度実験を複数回も耐えた優秀な個体で、子孫にも体質が遺伝するか確認するために、特別に子供を設けさせられたのである。
アライちゃん1も一か月前から加速度実験に投入されたが、既に母体を上回る成績をあげていた。


177: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:22:15 ID:9ld6OFYQ00
なお、アライちゃん2,3,4には母体の形質は発現せず、肋骨が粉砕し、口から内臓が飛び出て死亡した。
しかし、アライちゃん1に起きた異変には研究所の職員は誰一人気付くことがなかった。


178: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:23:26 ID:9ld6OFYQ00
(あの、ぎゅううううって苦しくなりゅところにちゅれてかれてから、おかしーのりゃ。おかーしゃんも、いもーちょも、ヒトしゃんもノロノロなのりゃ)

アライちゃん1から見ると自分以外の全てが、徐々にではあるが確実に動きが遅くなっているのであった。
当初はその鈍さに何とか対応しようとしたアライちゃん1であったが、速度の低下はどんどんと進み、異変発生から三か月後には他の個体との意思疎通が困難となった。


179: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:24:32 ID:9ld6OFYQ00
母体や姉妹からするとアライちゃん1の発語は完全に聞き取れなくなり、その動きを目で追うことも大変となった。
反対にアライちゃん1にとっては、他の生物はまるで蝸牛のように鈍重であった。

ある日、アライちゃん1はのろまな研究員の手を余裕綽々と抜け出し、空気供給管や配管を伝って研究所を脱出した。


180: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:25:29 ID:9ld6OFYQ00
「ふん、のろまでおろかなれんちゅーなのりゃ!ありゃいしゃんにかかれば、ヒトなんかこの通りなのりゃ!」

「そして、あらいしゃんを相手してくれなかった愚図なおかーしゃんといもーとたちよ。お前らなんか助けてやらないのりゃ!」

こうして一匹の宇宙開発実験用のモルモットアライちゃんは初めて見る外界へと旅立って行った。


181: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:26:54 ID:9ld6OFYQ00
通常、二足歩行をする前のアライさんの幼獣は、きわめて脆弱で野良犬や野良猫、カラスなどにたやすく喰い殺されてしまう。
親や人間に保護されないと生存困難である。
しかし、アライちゃん1にとっては野生動物もヒトも乗り物も、突っ立っている銅像に等しく、全く脅威とはならなかった。

世界はアライちゃん1を中心に回っていた。


182: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:28:20 ID:9ld6OFYQ00
全く身の危険を感じること無く、屋内屋外その時その時で好きなところで眠った。
眠りから覚めても、世界はほとんど動いていなかった。

食事も破格の待遇であった。残飯漁りなど惨めなこととは無縁であった。
良い匂いに誘われて行けば、そこに御馳走が山のようにあった。
お店でもレストランでも好きなだけ食べ物を食い荒らしても、人間が対応する前にその場を去ることが出来た。

獰猛な動物のいる動物園は、まるで蝋人形館であった。
虎や熊や鷲を目の前にして溜め糞を排泄したり、尻尾のダンスを披露する遊びを堪能していた。

183: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:30:10 ID:9ld6OFYQ00
「ふははははははー!取るに足らないヒトよ、かとーな生き物たちよ!アライしゃんが支配してやるのだ!!」

アライちゃん1が二本足で立てるようになる頃には、エゴは果てしなく増大した。
遂に世界に自分より優秀な生き物はいない、自分は世界を自由に扱える存在と自称するまでになっていた。


184: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:31:06 ID:9ld6OFYQ00
至る所で食べ物を食い散らかし、街中に自分のテリトリーであるとして溜め糞をばらまいて行った。
我が世の春を堪能し、陽気で眠気を感じたアライちゃん1は道路の真ん中で眠ってしまった。
勿論、車は道路の上に散在したが、それらは微動だにせず、到底アライちゃん1を脅かす存在とは思われなかった。


185: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:32:05 ID:9ld6OFYQ00
どれだけ眠ったであろうか。ふと、左腕と左太もも、尻尾に圧迫感と強い痛みを感じた。
見ると、眠る前に10m先にいたトラックが目の前にあり、タイヤがアライちゃん1を押しつぶそうとしていた。

186: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:33:13 ID:9ld6OFYQ00
自由な右手や右足でタイヤを押し返したり、挟まれた左半身を抜き出そうとするも、一切が無駄であった。
そうしている最中にも、トラックは動いているのかいないのか、まるで分からないくらいゆっくりと少しずつ、アライちゃん1の体を巻き込んでいく。


187: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:34:51 ID:9ld6OFYQ00
「お、おかああしゃああああああああああん!!」

「おがあああああああああじゃああああああああん!いもおおおおおおとおおおおおお!!」

「た、たずげでえええええええええええええええええええええええ!」

「だずげでぼじいいのだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


188: 名無しさん (ワッチョイ 6350-6db9) :2019/06/15(土) 00:40:06 ID:9ld6OFYQ00

何か普通に潰してても面白くなかった所に、ス〇ーンオーシャン読んでたらザ・ニュー神父が来たので。
アライちゃんが超加速するけど、調子に乗って、最後は絶望して死ぬ流れになった。
書いてて思い出したけど、筒井康隆に同じようなお話あったす。


189: 名無しさん (スプー fa0c-5eac) :2019/06/15(土) 07:07:55 ID:NC1jCcMoSd
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よかったです!

加速アライちゃんにとっては永遠に近いゆっくりとした地獄エンドですね。


まわりと時間の流れが違うって、まるでハエのようなアライちゃんの一生、ハッピーエンドでよいアラ虐でした。


191: 名無しさん (ワッチョイ ea73-8bcb) :2019/06/16(日) 18:01:29 ID:jTV.hXn.00
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Bleachのマユリが使った超人薬や
ゴールドエクスペリエンスの打撃を思い出す
ゴールドエクスペリエンス・レクイエムでの終わりのない虐待なんかもいいかも




最終更新:2019年07月15日 22:58