375: 名無しさん (ワッチョイ cdd7-4e45) :2019/07/16(火) 19:44:50 ID:jTV.hXn.00
昔見た論理的思考クイズを参考に作りました。
女「は~、こんなはずじゃなかったのに」
ここはジャパリパーク。
フレンズと呼ばれる動物と人間が合わさったような不思議な生き物たちと触れ合えるテーマパークである。
そしてこの女はパークの飼育員である。
幼いころ見たフレンズと飼育員の絆に憧れて苦難の末に就職した。
しかし女の担当になったフレンズにはとても絆など期待できない。
女は職員の間でもハズレ枠と呼ばれるアライさんの担当になってしまった。
アライさんの自己中心的な振る舞いに疲れ果てていた。
思えばこれまでアライさんに何度殺意を抱いたことか。
だがパークで飼育されているアライさんを始末すれば罪に問われる。
女「担当替えを申請しても今回も却下、もう辞めようかな。
いっそのことアライさんが消えてくれればいいのに」
老人「これこれ、そんなこと言うでない」
女「失礼ですが、どちら様で」
老人「私はお前たちの世界で言う神とでもいったところだ。
お前が苦労しているのは十分承知しておる。
幼いころに抱いた憧れと現実のギャップに悩んでいる事も。
特別にお前さんの願いを叶えてやる。
本来3つなのだがお前さんの苦労に報いるため4つ叶えよう」
女「本当ですか?ならアライさんを消してください」
老人「お前さん本気でそんなことを思っているのか?
確かに性格に難があるが1つの命だぞ。そんな願は叶えられん」
女「そこをなんとか、このままじゃ自分はいつか気が狂ってしまいそうです」
老人「駄目だ、罰としてお前の願い事で得られる2倍の物をアライさんに与える」
女「それじゃあ、仮に私が1億円要求したら、アライさんは2億円手に入る事になると?」
老人「そういうことだ」
女「そんな、どうか考え直してください」
老人「だめだ、考え直す気はない。さあ、欲しい物を言うがいい」
女はその言葉を聞くと内心笑いが止まらなかった。
1つ目に莫大な現金を要求した。
2つ目に1000年に一度会えるかいうレベルの容姿と性格の男性と結婚させてもらった。
3つ目にどんな病気やけがを負っても死んでいなければ、常人の2倍の速さで完治する体を要求した。
そして4つ目の願いでアライさんを殺した。
376: 名無しさん (ワッチョイ cdd7-4e45) :2019/07/16(火) 19:49:49 ID:jTV.hXn.00
そのころのアライさん
アライさん「まったく今回の飼育員も使えないのだ」
アライさんが飼育員の無能を嘆いていると突如目の前に莫大なお宝が現れた。
アライさん「すごいのだ、今まで見たこともないお宝なのだ。全部アライさんの物なのだ」
それだけではない、なんとお宝のそばには滅多にお目に掛かれないであろう超イケメンのアライグマがおり、こちらに近づいてくるではないか。
アライさん「今日はなんて幸運なのだ、さっそく交尾するのだ」
すると突如アライさんの全身を凄まじい激痛が襲った。
アライさん「ぎゃー、い、痛いのだ。誰かー」
それがアライさんの最後の言葉になった。
翌日アライさんは変わり果てた姿で見つかった。
そのそばにはパークでは今まで見たことのないアライグマがいた。
このアライグマは後にフレンズ化し女の担当フレンズとなった。
その容姿は多くの者を惹きつけた。
性格も今までのアライさんとは比較にならない程善良で、瞬く間にパークの人気者になった。
女「こんな人気フレンズの担当になれるなんて、まさに怪我の功名ね。
あの時“自分を半殺しにした”だけの価値はあったわ」
女の長年の夢がようやく叶ったのだった。
最終更新:2019年07月21日 22:41