カエルの卵食ってる時にタピオカの話するのやめろ

402: 名無しさん (ワッチョイ 707a-6eb4) :2019/07/28(日) 01:13:27 ID:ulRnjgQU00
またしても彼女の出張中にクソペットアライ(二代目)を預かることになってしまった。

「大丈夫だよ、この間もアライちゃん喜んでたし」

と、半ば強引にクソペットアライ(二代目)を預けて旅立つ彼女。
いや、あいつとこいつは別のアライで・・・などと言える訳もなく渋々三日ばかり預かることになってしまった。

クソペットアライ(初代)に比べれば大人しいとは言え、誤差の範囲だ。
早速食い入る様に情報番組を観ながらクソうるさくなにやら声をあげている。グルメコーナーにご執心の様だ。

「たぴおかみゆくちーおいちーのりゃぁ!」

テレビにはご主人様とクソペットが流行りのタピオカミルクティを飲んでいるところが映されており、彼女のクソウザアライ(二代目)は羨ましくて仕方がない様だ。

「ありゃいしゃんもぉーーーーっ、ありゃいしゃんもぉぉぉぉお、たぴよかみゆくてーのーーみーーたーーいーーーーーーのりゃぁーっ!かーえーしーしゃーん!のーーみーーたーーいーーーっ!」

しっぽをぶんぶん振り回し、バタバタ手足をばたつかせてクソウザアライがのたうちまわる。

「おい、うるさいぞ、クソウザ!死ぬか?」

そう凄んでみるが全く言うことを聞かない。

「のみたいのみたいのみたいのみたいのみたいのみたいーのーりゃーっ!」

チッ、このクソウザアライがっ!

俺はクソペットをケージから引きずり出しソファの上に叩きつけた!

「のっ!なにすゆのりゃっ!たぴよかみゆくてーもよーいでちないむのーのくしぇにっ!かいぬししゃんにいーつけてやゆのりゃ!」

絶賛罵詈雑言中のゴミクズアライの面を挟み込む様に引っ掴む。まるでひょっとこだw

「おらっ、てめーなんて三千円出せばいくらでも代わりはいるんだよ!いい加減にしないと前のクソウザと同じ様にマジでブッ殺すぞ!」

クソウザは不穏な空気を感じたか、静かになった。
何のことかと空を見上げ腕組みをする。
と、何かを思い出している様にひょっとこ面のまま頭をふらふらと揺らすゴミアライ。

「りゃっ!かいぬししゃんとおはなししてゆとありゃいしゃんのちらないことおはなしすゆこと・・・のりゃっ!!!」

クソウザにしては察しがいい。

「てめーが二代目だって、理解出来たか?どう言うことかわかったか?てめーなんざいくらブッ殺してもいいんだよ!」

そう言ってひょっとこ面をさらに絞り上げる。そして更に手を高く上げると

「のっ、のりゃぁ・・・ありゃいしゃん、かえししゃんのこちょ、だいだいだいしゅきしゅきなのりゃー!たっ、たぴよかみゆくてーなんてきょーみなーのりゃぁ」

ひょっとこが命乞いを始めた。

そうかそうか、自分の立場が理解出来たか。
クソペットアライをソファに下ろしてやる。

「まあ俺も大人気なかったよ、よし!仲直りのしるしに俺がタピオカミルクティを奢ってやろう!」

そう言った途端、クソウザアライは
「おおー、た・ぴ・よ・かーーーーーっ、みーゆーくーーーーーってーーーーー!!!」
頭上に高く両手を突き上げ喜びのあまり仰け反ってひっくり返ったwww

「やれやれ、じゃあタピオカミルクティ、取りに行くか!」

「のっりゃぁぁぁんっ!!!」

俺は必要な道具を用意して少し離れた田んぼの溜池に向かった。

「たっぴよか!たっぴよか!みーゆーくーーーーてーーーー!!!!」

道具と一緒にショルダーポーチに詰め込まれたクソムシアライはアホ丸出しのオリジナルソングを飽きもせず熱唱している。

「クソムシ、てめーノリノリだな」

嫌味をぶつけるがご機嫌なクソペットアライは一向に気にしていない。

「のりゃっ!ありゃいしゃんかんちがいしてたのりゃっ!かえししゃん、とぉっても、とーーーーーってもやさちーのりゃぁ!」

俺に満面の笑みを見せ、クソウザはさらに続ける

「しゅきしゅきなのりゃー!かえししゃん、だいだいだいしゅきしゅきー!のりゃぁー」

しばらく歩くと町外れの田んぼに着いた。
確かこの辺りに・・・あったあった!

「おいクソウザアライ、あったぜ、タピオカ!」

そう言って溜池の中を指差す。そこには孵化直前のカエルの卵が一面に広がっている。
コロコロした卵をよく見るとすでに中身はおたまじゃくしの形をしており、時折くるんと卵の中で身をよじるものもいる。

「ふおおおーっ、すごいのりゃ!こり、ぜんぶありゃいしゃんがのんでいーのりゃ!」

ポーチの縁をバンバン叩き興奮しており、今にも飛び出す勢いだ。

「まあまあ、ちゃんとテレビみたいにしてやるからちょっと待てや」

そう言ってクソペットを溜池のほとりに下ろしてやった。

「おいちそーなのりゃ!だい・・・」

「こらこら、待てっつってんだろ、クソペット!」

しっぽを掴み吊るし上げる。

「俺がいいっつーまで我慢出来なきゃ今すぐ帰るぞ!?」

そう言って睨み付けると卑屈に両手をコスコスし
「が、がまん、できゆのりゃ・・・うゆー」
と渋々ながらも言うことを聞く気になった様だ。
大人しくなったゴミウザを地面に降ろすとポーチの中から透明なプラ製のタンブラーを取り出した。
ザルを使ってカエルの卵を半分まで入れる。
それから溜池を近くに落ちていた枝を使ってかき回しいい具合に茶色く濁ったところでタンブラーいっぱいに泥水を汲むとサービスで砂糖をひと握り入れた。

「ほらゴミクズ、これが俺のタピオカミルクティだぜ!」

そう言ってストローをさし、ゴミクズをタンブラーの縁につかまらせてやる。

「のりゃーーーーー!た・ぴ・よ・かっ!みーーゆーーくーーてーーーーー!!!のむのりゃあああああっ!」

ごくごくごくごくごくっ!っとのどを鳴らしながらクソムカつく面で美味そうに泥水をすすっているwww

「たぴよかみゆくてーおいちーのりゃぁ!かえししゃん、しゅきしゅきーーーっ!」

アホがwwwころっと騙されやがるぜ。
ちょっとだけ溜飲が下がった。
ゴミペットはと言えば、今度は卵部分を勢いよく吸い上げている。

「たぴよか、ちゅゆんとしたのどごちがちんちょっかんなのりゃー!うりゅっ、うりゅっ、おおおーいちーのりゃぁ!!!」

じゅるじゅるじゅるじゅるっ!
勢いよくカエルの卵を飲み込むクソペット、既に腹はパンパンに膨れ上がっていると言うのに、何がそんなに美味いのか一向に飲むのを止めようとしない。
ごくごくごくごく!
とうとう自分の背丈ほどあるタンブラーの中身を飲み干した。
が、ストローから口を話したクソウザはしがみついていたタンブラーの縁からずるりと落ちると突然苦しみ始めた。


403: 名無しさん (ワッチョイ 707a-6eb4) :2019/07/28(日) 01:14:34 ID:ulRnjgQU00
「のりゃぁぁぁ・・・ぽんぽんいちゃーのりゃぁ、ぐ、ぐゆしーのりゃぁ・・・」

クソペットは破裂しそうな腹をさすっているが、もちろんなんの効果もない。

「飲み過ぎだっつーの、少し吐いちまえよ」

そう言ってつま先でゴミクズの腹を押し上げるが、ゴミクズはせっかくの泥水卵を吐くまいと歯をくいしばっている。

「ぶしゅうううっ、は、ぎ、だ、ぐ、な、いぃぃ!」

吐き出しそうな卵を意地汚く口に手を当てて押し戻す。

「いいから吐けって!」

そう言って今度はぎゅっと腹を踏みつける。
唐突にゴミペットが噴火した。

「おげろげろげろぉーーーーーー!ぷげっ!おっ、おおげろぉぉぉぉっ!」

口から止めどなく吹き出したのは、大量の泥水と、なんとゴミペットが吸い込んだショックで腹の中で孵化した無数のおたまじゃくしだった。

「ごぴゅっ、ごぴゅっ、こひゅーっ、こっ、こひゅーう」

ヤバい!クソペットアライの喉でおたまじゃくしが渋滞を起こしている。
ぶはっ、鼻からしっぽを出しているおたまじゃくしが鼻毛に見え笑いが止まらなくなる。

「た、しけ、て、の・・・りゃ」

おっと、ヤバいな。笑ってる暇はねえ!
クソペットのしっぽを掴むと激しく上下に揺するが効果は薄い。
いっそのこと、水に沈めたらおたまじゃくしが出てかないか?
そう考えて溜池にウザペットの顔を沈めユラユラと揺らすとゾワッとおたまじゃくしがウザアライの口から泳ぎ出ていく。

「おおー、すげー数だな!」

ほんの数秒でゴミクズの周りがおたまじゃくしだらけになる。
するとウザアライにも変化があった。
苦しいのかバタバタと手を振りバシャバシャとしぶきを立てている。
ざばっと水から引き上げるとゴミアライが俺の顔に向かって、ぺっ!とおたまじゃくしを吐き出した。
こいつー、と思ったが三代目を用意しなくて済んだと思えば、「まあ、いいか」と思った。

「うゆーっ、せっかくのんだたぴよかみゆくてー、ぜんぶげーげーしちゃったのりゃーーー、のーーーん!のーーーーん!!」

まったく、しょうがねーな。

「おい、テンション下がっちまったな、帰るか」

そう声をかけるとしょんぼりとした面で
「のりゃ」
とだけ答えた。
てっきり池の中のカエルの卵を全部飲むとか言うのかと思ったら、拍子抜けだ。

泥だらけのゴミクソアライを雑にタオルで包むとポーチにねじ込み家に帰った。
行きのテンションの高さは微塵もなく俯き無言でしょんぼりとしている。

「おい、ゴミクズ、どうした?」

声をかけると、
「しぇっかくかえししゃんがつくってくえたたぴよかみゆくてー、げーげーしゃったのりゃ・・・」
そして恐る恐る俺を見上げると
「こ、こよしゃないで・・・ほちーのりゃ・・・ありゃいしゃん、もっとかいぬししゃんと、いっちょにいたーのりゃ」
そう言うとクソウザアライは無言になった。
まったく、極端から極端に、面倒くさい奴だ。
道すがらゴミクズアライをポーチに押し込むとしっかりと口を閉め、コンビニに寄り飲み物と弁当を買った。

家に着くと裏手に回り、壁に残るクソペットアライが死んだ跡を二代目に見せた。

「ほら、こいつがお前の前だ、お前も気をつけろよ」

そしてゴミクズアライの首根っこをひっ掴み、生垣越しに隣の家の飼い犬を見せてやる。

「で、最期はアイツに喰わせた、わかったな」

それだけ伝えるとクソアライは恐怖に引きつった面でカクカクと頷いた。

家に入るとゴミクズアライを洗面台でザブザブと洗い泥を落とすとテーブルに座らせた。
そしてコンビニ袋からタピオカミルクティを取り出しウザペットアライの目の前に置く。

「ほら、ホンモノよりは美味くはないだろうがな」

ストローをカップに差し込む。

「こ、こり?もちかちて・・・たぴよかみゆくてーなのりゃ?」

「そうだ、お前にやるよ」

「う・・・うれちーのりゃりゃりゃりゃりゃーっ!たぴよかみゆくてー、た・ぴ・
よ・かーっ!みーーゆーーくーーぅっ、てーーーーーーーっ!!!!!!!!!かえししゃん、しゅきしゅきぃぃぃっ!!!!」

がしっと手を掴まれた。

「こらっ、離せウザペット!」

開いた手でデコピンをくれる。

「のぉーん!いちゃいのりゃぁー!」

まったく、またこれだ。よく帰り道だんまりだったな。

「便所に行ってくる!いいか、また喉に詰まらせない様に戻るまでぜっっっったい、飲むんじゃねーぞ!」

そう言い聞かせて便所に立ったはずだったんだが・・・

「のりゃー!まちきえないのりゃ!かえししゃんおそいのりゃ!ありゃいしゃん、もーちゃんとのめゆのりゃ!ないちょでのむのりゃぁー!」

ごくごくごくごくっ!

「んまーのりゃ!ぷよぷよちゅぶちゅぶ、のりょごちさいこーなのりゃ!かえししゃんのちゅくったたぴよかみゆくてーより、あまあまでちょーおいちーのりゃ、おいけのたぴよかみゆくてーのひゃくまんばいんまいのりゃ!んぐっんぐっんぐっ・・・んんんんんーーーっ、ごおぉぉぉっ!ぐゆっ、し、のっ、こっ、こっひぃぃぃぃっ・・・」

「おい、何騒いで・・・クソっ、またかよ!?」

動かなくなったクソペットアライ(二代目)を隣の犬にくれてやり証拠隠滅。
ペットショップに行き、似た奴を連れ帰る。
またしても三千円の出費だ。デジャブ過ぎんだろ!

やれやれ、やっぱり嫌なもんは嫌だと言わないとダメだな。


最終更新:2019年07月29日 23:56