アライさん親子とファラリスの雄牛

38 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:13:00.95 ID:lzVoGZaA0 [1/7]
14スレ目の優しい人からピッカピカの巣をもらったのだ!
その続きなのだ!フハハハー!

99名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 2b2e-p5O3)2017/08/19(土) 15:48:25.33ID:lzVoGZaA0
アライさん「荒らしが湧いて大変なのだ…スレの危機なのだ…」プルプル
アライちゃん「あらしさんこあいのだー!あらいしゃんのおうちあらすのやなのだー!」ビエエエエエン

106名無しさん@お腹いっぱい。 (ササクッテロラ Sp4d-2vU8)2017/08/19(土) 15:54:59.17ID:jwt2wXO+p
99
アライさん達のためにお家を用意したよ





※ファラリスの雄牛の簡単な説明(某所からコピペ)

真鍮製の雄牛の像で中が空洞になっており、人間が一人入るスペースがある。
更に雄牛の口にはトロンボーンのような機能を持った管があり内部の空洞と繋がっている。

背中の扉から受刑者を閉じ込めて下から火で加熱すると内部の温度は450度まで上がり、火事と違い煙が出ないため死ぬ最後まで意識を失わず、焼けた空気から逃れるため外と繋ぐ管から必死に呼吸をしようとして牛が鳴くような音を鳴らすのだという。
(ちなみに普通の火あぶりでは炎によるショックで死ぬより前に煙で気絶し窒息死する。)
いうなれば人間を死ぬまで意識を持たせたままオーブンの中で焼き、苦悶の絶叫も牛の鳴き声に変えるという非常に悪趣味な刑具である



39 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:13:42.18 ID:lzVoGZaA0 [2/7]
親アライさん「ここがアライさんの新しい巣なのか?お前良い奴なのだ!」

アライちゃん「ぴっかぴかなのだー」ノダー

住民「荒らしが湧いて疲れたろ、この中で休むといいよ」ヒョイッ

アライちゃん「のだ?くすぐったいのだ♪の、のだっ♪のだっ♪」キャッキャッ

アライちゃんを掴んで持ち上げると、アライちゃんは楽しそうにはしゃぐ。
住民は気にせず、そのままアライちゃんをファラリスの雄牛の中に入れる。

アライちゃん「のだ?」キョロキョロ

アライちゃん「たんけんなのだー」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん「のーだ♪なーのだ♪」コロコロ

アライちゃん「なのだー♪」ツルツルー

アライちゃんは中でヨチヨチと動き回り、コロコロと転がったり、滑り台のようにして楽しそうに遊んでいる。

親アライさん「チビも楽しそうなのだ、アライさんも中に入るのだ」ヨジヨジ

楽しそうなアライちゃんを見て、親アライさんも釣られてよじ登って中に入ってく。

親アライさん「ヒンヤリして涼しいのだ」

アライちゃん「おきゃーしゃんもきたのだー」ノダー

住民「それとこれにはゆっくり眠れるように蓋を閉めて暗くできるんだ」バタン、ガチャ

住民は蓋を閉めて鍵を掛けて
中からは開けられないようにした。

親アライさん「のだ?暗くなったのだ」

アライちゃん「おしょとまっくらなのだー?」

アライちゃん「あらいしゃん、あらししゃんのせいでつかれたのだ、おねむなのだー」フワーッ

親アライさん「アライさんも今日はつかれたのだ、アライさんも寝るのだー」ゴロン

「さてっと…」

住民はポケットに入れておいたマッチを手に持つ。
ファラリスの雄牛の腹の下には、予め用意しておいた薪や丸めた新聞紙が置いてあり、そこに火を付ける。

40 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:14:27.75 ID:lzVoGZaA0 [3/7]
親アライさん「のだー?何だか下がポッカポカしてきたのだ?」

アライちゃん「ぽかぽかしてきーもちいーのだー」ノダー

メラメラメラ

親アライさん「!!??、熱いのだ!?下が熱いのだ!!」

アライちゃん「あちゅいのだ!あちゅいのだ!おきゃーしゃんにのぼるのだ!」ヨジヨジヨジ

火に炙られ最初は温かい程度だったが
このファラリスの雄牛は真鍮で出来ているので、すぐに触れられないくらい熱くなる。
アライちゃんは熱さから逃げるため、親アライさんの背中によじ登って避難する。

親アライさん「出るのだぁ!ここから脱出するのだ!」

親アライさん「!!?開かないのだ!?おい!外のいるお前!ここを開けて早くアライさんを助けるのだ!」ガンガンガン

アライちゃん「ここやなのだ!おきゃーしゃん!はやくあけうのだー!」ビエエエエエエン

中でアライさんが暴れて、なにやら騒いでるが外からはくぐもった声にしか聞こえない。
その間にもファラリスの雄牛は熱され続け、もう素手で触っては火傷するくらいになっている。

親アライさん「のっっっだぁあああああああああああああ!!熱い熱い熱い!!早くここから出すのだーーー!」ジュウウウウウウ

アライちゃん「ひとしゃん、いじわるしないでなのだー!」ノダァアアアアン

親アライさんは少しでも熱さから逃げるため、動物のアライグマのように四足で立っている。
しかし、それでも容赦なく手足を焼いていくため親アライさんは熱さに耐えられずジタバタと暴れる。

親アライさん「のだぁっ!のだぁっ!のだぁっ!」ジタバタジタバタ

アライちゃん「の、のだ!?おきゃーしゃんあばれっ……!!」ズルッ

親アライさんの背中に避難していたアライちゃんだったが
親アライさんが下で暴れるため、アライちゃんは熱された真鍮の上に振り落とされてしまう。

アライちゃん「のだっ!?」ボテッ

アライちゃん「のぁああああああああ!!あちゅいのだああああああああああああ!!!!」ジュウウウウウウ

アライちゃん「とれないのだぁ!おきゃーしゃん!おきゃーしゃんたちゅけてーーー!!」ジタバジタバ

41 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:14:59.38 ID:lzVoGZaA0 [4/7]
振り落とされてしまったアライちゃんだったが、その落とされ方がまずかった。
アライちゃんは顔を下にして落ちてしまったため、モロに顔面を焼いてしまって皮膚が熱された真鍮に張り付いてしまう。
必死に引き剥がそうとするアライちゃんだが、アライちゃん程度の筋力では張り付いてしまった皮膚を剥がすことが出来ずにいる。
さらに、顔を焼いている間にも、腕や太もも、体も焼いてどんどん張り付いていく。
アライちゃんは必死に藻掻くが、皮膚が張り付いてロクに動けず
芋虫のようにその場でウネウネと蠢いて、唯一張り付いていない尻尾をブンブンと振ることしか出来ないでいた。

親アライさん「チビ!今アライさんが助けてやるのだ!」ガシッ

ベリベリベリッ

アライちゃん「のっ!?おきゃーしゃんいたいいたいたいのだぁああ!!やめうのだぁ!!」ノダアアアアア

ベリベリベリッ……ブチィ!

アライちゃん「のだぁあああああああああああああああああ!!!!!」

親アライさんが力ずくで無理やり引っ張ったため
アライちゃんの張り付いた皮膚ごとベリベリと引き剥がしてしまった。
アライちゃんの皮膚があった部分は赤黒い肉が露出しており
あまりの痛みに、アライちゃんは泣き叫ぶ。

アライちゃん「のだぁああああん!のだぁあああああああん!!いだいのだー!おきゃーしゃんひどいのだーー!!」ビエエエエエエン

親アライさん「あぁ!チビ、ごめんなのだ!でも仕方なかったのだぁ!」

アライちゃん「うぇえええええええええん!!」ビエエエエエエン

そんなやりとりをしてる間も、中の熱さは増して手足を焼いていく。
息も吸うごとに喉が焼けるような熱さだ。
泣き叫ぶアライちゃんを再び自分の背中に乗せ
なんとか脱出しようとがむしゃらに手を動かし、何かが手に当たるのを感じた。
親アライさんは中に細長い管を見つけ、その先端から涼しい空気が流れていることに本能的に気づいた。

42 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:15:33.79 ID:lzVoGZaA0 [5/7]
親アライさん「!!ここからスースーするのだ!空気なのだぁ!」ガポ

親アライさん「すーはー、すーはー」

アライちゃん「お、おきゃーしゃん…あらいしゃんも……」ヒューヒュー

親アライさん「チビも早く吸うのだ!」ガシッ

アライちゃん「あ、あり…が…と、おきゃ……」プルプル

アライちゃん「あ、あ…やっと………のだ!?」ヒョイッ

親アライさん「今度はアライさんの番なのだ!すーはー、すーはー、すーはー」

アライちゃんを管の先端に持っていき、子供にも空気を吸わせようとするが
中の熱気と息苦しさと手足を焼いていく痛みで軽くパニックを起こしている親アライさんは
アライちゃんが吸うのを確認せず、今度は自分の番だとアライちゃんを引っ込めて自分が管の先端にかぶりつく。

親アライさん「すーはー、すーはー、すーはー」

アライちゃん「お、おきゃ…いじ……わ…る………」ヒューヒューヒュー

親アライさん「チビの番なのだ!」ガシッ

アライちゃん「の!?ぶ!!」ガンッ

もはや正常な判断が出来ない親アライさんは
アライちゃんを管の先端に叩きつけるようにぶつける、そしてアライちゃんが吸う前に引っ込めるを繰り返し
アライちゃんの口の周りは傷が増え、歯が叩きつけられ血だらけになっていった。

アライちゃん「や……やめ………」ガンッガッガッガッ

アライちゃん「の…………ノダ……………」ガッガッガッガツッ

親アライさん「生きるのだぁ、アライさん達は繁殖して大きな群れを作るのだぁ」ヒューヒューヒュー

外からファラリスの雄牛を眺めてると、定期的に管の出口から牛のような鳴き声が聞こえてくる。
住民はそんな鳴き声も聞き飽きたのでトイレに行くことにした。


…………………

43 名前:アライさん親子とファラリスの雄牛 (ワッチョイ 2b2e-XaGt)[sage] 投稿日:2017/08/19(土) 23:16:30.60 ID:lzVoGZaA0 [6/7]
トイレから戻ってみると定期的に聞こえていた鳴き声が聞こえなくなっていた。
住民は中の様子を見ようと、近くにおいてあった消化用バケツの中に入っていた水を掛けて火を消し
何重のも被った軍手を付け蓋を開ける。

住民「そろそろ死んだかな?」パカッ

住民「げ、まだ生きてやがる」

親アライさん「」ヒュー…ヒュー…

中を覗いてみると全身の毛が焼け焦げ燻製肉のようになった親アライさんが息をしていた。
途中で力尽きたのであろう、体を支えきれず、底に付いて肉が張り付いていた部分は炭化している。
目があった部分は水分が蒸発してミイラのような感じになっている。
隣には似たような感じの燻製肉のような物体が置いてある、アライちゃんだろう。
流石に無駄に生命力が溢れるアライちゃんでも死んだようだ。
親アライさんがちゃんと空気を分け与えていたら、もしかしたら生きていたのかもしれない。

住民「んー、結構原型とどめてるなぁ、まぁ、山に捨てとけば野生のアライさんが処分するか」

住民は中からアライさん親子を出して、ビニール袋に入れて車に載せてそのまま近くの山に向かった。
ゴミとして出してもよかったのだが、どうせ野生のアライさんがゴミ捨て場を荒らして変わらないので山に捨てることにした。
山に付いた住民は、焼け焦げたアライさん親子をその場に捨て、その場を後にした。

野アライさん「くんくん、いい臭いがするのだぁ」

野アライちゃん1「なのだー」

野アライちゃん2「のだー」

野アライさん「食べ物があるのだ!さっきの人間が置いていったのだ!」

野アライちゃん1「おいしそうなのだぁ」ヨチヨチヨチヨチ

野アライちゃん2「あらいしゃんたべうのだぁ」ヨチヨチヨチヨチ

野アライさん「アライさんが見つけたのだ!アライさんのものなのだ!チビ達はそこの小さいの食べるのだ!」ガツガツガツ

野アライちゃん1「おいちーのだ!ひとしゃんやさしーのだ」クチャチャクチャ

野アライちゃん2「しあわせなのだぁ」ムチャムチャムチャ

親アライさんは身を裂かれ、全身火傷で痛みを感じて意識が薄れる中、考えていた。
アライさんはただ荒らしの居ない安全な場所を探していただけなのになんでこうなってしまったんだろうと。


最終更新:2018年04月02日 23:58
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