アライさんとおいしいキノコ

337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00:02:44.84 ID:oEyxPPVx0 [1/5]
アライさん「フェネックー、フェネックー」

フェネック「どーしたのさアライさん」

アライさん「すごいお宝の手掛かりを見つけたのだ!」

フェネック「お宝ね~」

アライさん「フェネックにだけ特別に見せてやるのだ!」

フェネック「どれどれ…… うーん、よくわかんないね」

アライさん「ここをよく見るのだ!」

フェネック「うーん、ヒトの絵だね」

アライさん「よく見るのだ!このヒトはこのキノコを食べてこんなに大きくなってるのだ!!」

フェネック「そうだねアライさん」

アライさん「次はこっちの絵なのだ」

フェネック「ちがう絵だね」

アライさん「こっちのヒトはこの花を食べてなんと手から火を出しているのだ!!」

フェネック「うーん、うさんくさいねー」

アライさん「これはきっとコモンジョというやつなのだ!!アライさんはこのキノコと花を見つけるのだ!!お宝ゲットするのだ!!!」

フェネック「うーん、とりあえず図書館で聞いてみよーよアライさん」


338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00:04:41.22 ID:oEyxPPVx0 [2/5]
―――――
―――

博士「どうも、アフリカオオコノハズクの博士です」

助手「どうも、助手のワシミミズクです」

アライさん「知ってるのだ!そんなことよりこのコモンジョに載ってる奴のことを教えるのだ!!」

助手「楽勝です」

博士「我々は賢いので」

―――
――

助手「そんなものはないのです」

博士「存在しないのです」

アライさん「のだっ!?」

フェネック「やっぱりねー」

助手「でも、火のような形をしたキノコなら知ってるのです」

博士「我々は賢いので」

アライさん「おお!それはすごいのだ!!それならきっと食べれば大きくなって火も使えるのだ!!!」

フェネック「でもそんなの本当にあるの~?」

助手「何を言うのです。たしかあそこに……」

博士「ちょっと待つのです」

アライさん「できるだけ早くするのだ!」

助手「見つけたのです」

博士「これなのです」

アライさん「おお!本当に火っぽいのだ!赤いのだ!!」

フェネック「すごいねー」

アライさん「これ借りてくのだー!!」

フェネック「待ってよアライさーん」

助手「なっ!」

博士「なんとっ!」

助手「……本当に元気が有り余ってるのです」

博士「まったくです」


339 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1b12-haA8)[sage] 投稿日:2017/11/01(水) 00:06:08.12 ID:oEyxPPVx0 [3/5]
―――――ラッキービーストや他のフレンズに迷惑かけまくりつつなんやかんやあって

アライさん「つ、ついに…… ついに見つけたのだ!!」

フェネック「がんばったねー、アライさん」

アライさん「早速食べてみるのだ…… のだっ!?」

フェネック「え?」

アライさん「はっ、はひっ、はひーっ、はひーっ!!」

フェネック「アライさん?アライさーん!!?」

火のようなキノコ、それはカエンタケだった。
致死量わずか3グラム、口にすれば嘔吐・腹痛・下痢のキノコ毒によくある中毒症状から始まり、
全身の皮膚が爛れ、呼吸困難に陥り、動くことさえままならず、まともに言葉も発せられなくなり、
血中の白血球・赤血球が激減し、新たに血液を造ることも出来ず、生命維持に必要な多数の臓器の機能が停止する。


最終更新:2018年04月06日 01:45