博士、害獣を懲罰するの巻

795 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/05/21(日) 20:43:24.11 ID:cdRQY0hi0 [1/2]
アライさん「アライさんが来てやったのだ!…あれ、誰もいないのだ」

アライさん「ぐぬぬ…せっかく図書館まで足を運んでやったのに、博士と助手は失礼なのだ」

アライさん「あ、あっちの扉が開い開いてる…ジャパリマンの匂いがするのだ!貰うのだ!」ダダダダダッ

アライさん「ジャパリマンがたくさんあるのだ!取ったのだー!」

ビー!ビー!ビー!

アライさん「何の音なのだ!?」

博士「それは侵入者対策に我々が設置したトラップです。我々は賢いので」

助手「それにしても、まさか外に出てラッキービーストと会う少しの時間で侵入者が出るとは思いませんでした。我々が賢いとはいっても」

アライさん「あれ…アライさんの足が動かないのだ!くっついてるのだ!」

博士「そこから先は、図書館へ配給されているジャパリマンを保管している倉庫なのです。当然、警備は厳重にしてあります」

助手「我々、そして図書館へ来るフレンズ、そして緊急時への備え。その倉庫のジャパリマンは非常に大切なものなのです」

博士「我々は賢いので、その管理をしているというわけなのです」

アライさん「そんなことよりアライさんを離すのだ。アライさんは何も悪くないのだ」

助手「どうします、博士。このアライグマが、我々の管理するジャパリマンを窃盗しようとしたのは明らかですが」

博士「ジャパリマン窃盗犯への処罰は決まっているはずです、助手。すなわち…」

助手「手足を接着する…というわけですか」

アライさん「なに!?手足を接着されたらジャパリマンが食べられなくなるのだ!やめるのだ!」

博士「やめろと言われてやめては刑罰の意味がないのです。助手!」

助手「はいなのです」プシュー

アライさん「手と足がくっつけられたのだ…これでは手をこすり合わせるのもできないのだ!」

博士「これはそのうち勝手に溶けます。我々は賢いので、初犯のフレンズには更生の余地を与えているのです」

アライさん「アライさんが可哀想なのだ!許さないのだ!フェネックに言いつけるのだ!」

助手「更生の余地…あるのですか?」

博士「まあ、全くのゼロではない…と思うのです。入り口まで連れてってやるのです」




796 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/05/21(日) 20:44:04.85 ID:cdRQY0hi0 [2/2]
入り口

アライさん「うう…酷いのだ。一生このままなんて、アライさん可哀想なのだ…」

アライさん「悲しすぎて博士達がなんて言っていたのかも聞いてなかったのだ…」

アライさん「とりあえずフェネックのところに行くのだ…フェネックなら何とかしてくれるのだ…」

ゴロンゴロンゴロン

アライさん「転がって動くのは面倒なのだ…でも歩けないから仕方ないのだ…アライさん悪くないのに…」

アライさん「ぐぬぬぬぬ…目が回ってきたのだ…」

フェネック「あ、やっと見つけた…ってなにやったんのさー、アライさーん…」

フェネック「おーい、アライさー…あ、草むらに入って…」

アライさん「あああああ!目に何か入ったのだ!痛いのだ!痛いのだ!」ゴロゴロゴロ

フェネック「ん…あれ、確かあの先って…」

アライさん「ぬあああああ!助けるのだああああフェネックうううう!」フワッ

フェネック「はーいよっと。こっから先は崖なのに。間一髪だっ…」

アライさん「離すのだ!誰なのだお前は!」ガブッ

フェネック「いたっ」パッ

フェネック「あっ…」

アライさん「のだあああああああ」グチャー

フェネック「うわ…」ピョンピョンスタッ

アライさん「のだ…のだ…」

フェネック「あー…これはもう助からないかなー…」

アライさん「のだ…のだ…」

フェネック「ごめんねアライさん。まさか噛んでくるなんて思わなかったよー」

アライさん「のだ…のだ…」

フェネック「じゃあね、アライさん」

アライさん「の…だ…」チーン




最終更新:2018年04月06日 01:46