ジャパリカフェピンチ!特定外来物・アライさんの恐怖2

597 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/06/20(火) 00:01:05.27 ID:gVDvSGO90 [2/15]
アルパカさん「そーれえ!」ガラガラドッシャーン

アライさん「うわあー!棚が崩れてきたのだあ!」

かばんちゃん「うっ……ゲホッ、ガホッ!」

アルパカさん「大丈夫ぅ?もう外に着いたよお!安心して!」

かばんちゃん「ごめんなさい……お茶の葉やジャパリマンが……ボクなんかのために……」

アルパカさん「いいんだよお。お客さんの身は一番大切だからねえ」

かばんちゃん「アルパカさん……ありがとうございます」

アライさん「てやあああああああ!」

アルパカさん「だ、ダメだよお!」ポーイ

かばんちゃん「うわあ!」ドスン

アライさん「ふいっ」

かばんちゃん「ああ!アルパカさん!」



598 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/06/20(火) 00:02:11.47 ID:gVDvSGO90 [3/15]
アルパカさん「離してゆお!」

アライさん「やっと捕まえたのだ!この帽子泥棒め!」

かばんちゃん「アルパカさ……」

かばんちゃん(ボクとアルパカさんの区別が……出来ていない?)

アライさん「アライさんのものはアライさんのものなのだ!マーケティングしてやるのだ!」ブブブブブー

かばんちゃん「ああああ!そんな!」

アルパカさん「」グター

アライさん「ふはははは!やっと帽子泥棒を倒したのだ!……ん?お前も帽子泥棒なのだ?」

かばんちゃん「ヒッ……」

アライさん「お前も帽子泥棒なのだあ!一刻も早く捕まえるのだあ!」

かばんちゃん「そ……そうです!ボクこそが帽子泥棒です!」タッタッタ

アライさん「待つのだあ!お前なんか、お前なんか……」



599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/06/20(火) 00:02:50.10 ID:gVDvSGO90 [4/15]
かばんちゃん(今は、このアライさんをアルパカさんとサーバルちゃんから少しでも引き離さないと……!)

アライさん「お前なんか、殺してやるのだあ!」

ラッキービースト「ビー!ビー!フレンズニヨル重大ナ傷害発生ノ未遂現場ヲ取リ押サエマシタ。緊急時ノマニュアルニ則ッテ、可及的速ヤカニ事態ノ収拾ニ取リ掛カリマス」

かばんちゃん「ラッキーさん!?」

BGM:ようこそジャパリパークへ

アライさん「なんなのだあ!?ボスが十……二十……それよりも……」

ラッキービースト「アライグマノ体内カラ、サンドスターローガ検出サレテイマス。お客様及ビ、パークガイドノ安全確保ヲ第一ニ行動ヲ行イマス」



600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/06/20(火) 00:04:34.27 ID:gVDvSGO90 [5/15]
かばんちゃん「あれから……ラッキーさんによる処理は適格かつ迅速でした。アライさんは直ちに捕らえられ、ボクの目の前からどこかへ連れていかれました。ボクは最後まで見ていられませんでした。気を失ったからです。

ボクとアルパカさんは高熱と全身の痛みにうなされ、少なくとも三日三晩は意識を取り戻すことはありませんでした。目を覚ましてからも、全身に痺れなどの症状は残りましたが、いずれ良くなると、医術に心得のあるギンギツネさんの太鼓判をいただきました。

サーバルちゃんは、あまりの臭さに気を失っていたようです。もし、ボク達とサーバルちゃんの行き先が逆だったらと思うと、ゾッとします……。

そして、ボク達三人は温泉に来ています。ギンギツネさんが、症状の改善に効き目のあるお薬や温泉の湯を出してくれるからです。」



ギンギツネ「はい、これが痺れに効くお薬。こっちがおかしくなった味覚を正すお薬で、こっちは……」

キタキツネ「ねー、ゲームしようよー」

ギンギツネ「ダメ!お薬を飲んで、薬湯に入ってから!」

キタキツネ「えー。一回遊ばせてよー」

サーバルちゃん「私も遊びたい、私も遊びたい!」

ギンギツネ「もう、しばらく二人だけでやってなさい!」

キタキツネ「えー、だってサーバル、あんまり強くない……」

サーバルちゃん「酷いよ!」



601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2017/06/20(火) 00:05:24.93 ID:gVDvSGO90 [6/15]
アルパカさん「お茶入りましたゆお!はいどうぞ!どうぞ!」

オオカミさん「ああ、ありがとう。君の淹れてくれるお茶を飲みながらだと、原稿が捗るね。それにここの雰囲気も悪くない」

アミメキリン「どうですか、先生!インスピレーションが湧いてきますか!」

ギンギツネ「コラ―!そこ!病人にお茶を淹れさせない!」

かばんちゃん「あはははは……」

アリツさん「へー……こういう様式もあるんですねえ。ロッジ・アリツカにはどういう風に取り入れよう……」

かばんちゃん(ボク達が療養するという噂を聞きつけて、ほかのところからフレンズが集まりつつあるようです。こういうのも、にぎやかで悪くないかな)

終わり


最終更新:2018年04月06日 01:41