551 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 874c-a4ew)[sage] 投稿日:2017/11/24(金) 01:34:36.19 ID:w29JjSam0 [1/2]
アライちゃん「ひとしゃんといっしょにおねんねするとポカポカなのら~」
576 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ bf12-5Bhd)[sage] 投稿日:2017/11/24(金) 19:28:30.40 ID:xu9z2g9h0 [2/5]
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『アライちゃん「ひとしゃんといっしょにおねんねするとポカポカなのら~」』
このキャッチコピーでおなじみ、アライちゃんカイロ。
本日の「突撃!気になるアレのできるとこ!!」は、その製造工場にお邪魔しています!
それでは、早速工場の中に入ってみましょー!!
おはようございます、「突撃!気になるアレのできるとこ!!」です。本日はよろしくお願いします。
工場の人「はい、おはようございます。こちらこそよろしくお願いします」
今回、工場の中を案内してくれるのはこちらのジョウノウチさん。
工場の人「それでは、まずはアライちゃんの選別作業からご案内しましょう」
最初に通されたのはアライちゃん選別作業の現場。
工場の人「ここでは基準値に満たしたアライちゃんを選別しています」
確かに、ミキサー車から落とされた山積みのアライちゃんが機械のアームで一匹一匹コンベアーに移されていますね。
工場の人「いえいえ、あれは選別の前の作業になります。コンベアーで運ばれた先が選別用の機械になります」
そうでしたか、ああ、あれですね。
コンベアーの上に跨る機械のパネルが、アライちゃんが通るたび緑色に光ってます。
工場の人「あれが緑に光ればそのアライちゃんは基準値を満たしていることになります。あれが赤く光ると」
あ、赤く光りましたよ!
おお、アームが伸びてきてアライちゃんをつかんで…… ああ、放り投げました!
工場の人「赤く光ったのは基準を満たさないアライちゃんですので、除外します」
さっきから気になっていたんですが、基準値って何の基準なんですか?
工場の人「はい、それはアライちゃんカイロの持続時間です」
なるほど、持続時間でしたか。
工場の人「ええ、ご存知の通りアライちゃんカイロは冬場の冷たい布団を温め、朝までぐっすりのお供です」
工場の人「ですから、求められる持続時間は約10時間となります」
工場の人「そして持続時間はアライちゃんのサイズによって変わります」
だから、さっきみたいな小さいアライちゃんは除外されるんですね?
工場の人「はい、また大き過ぎるアライちゃんもカイロの容器に収まらないので除外します」
そうなんですね。ちなみに除外されたアライちゃんはその後どうなってるんです?
工場の人「回収の業者さんに委託しています」
工場の人「回収後はまた別の業者が引き取るということでして、最終的にアライちゃんがどうなってるかまでは……」
そうでしたか。
577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ bf12-5Bhd)[sage] 投稿日:2017/11/24(金) 19:32:00.35 ID:xu9z2g9h0 [3/5]
工場の人「すいません…… さて、続いてはアライちゃんの加工作業の現場をご案内しましょう」
続いて案内されたのはアライちゃんの加工場。
基準をクリアしたアライちゃんたちがコンベアーに乗って運ばれてきています。
工場の人「ここではアライちゃんの洗浄と、カイロにするための加工を行います」
コンベアーの上のアライちゃんが機械のアームに次々とつままれていきます。
そのうちの一匹を追いかけてみましょう。
つままれたアライちゃんは作業台に置かれて…… いや、アームに作業台に押しつけられてますね。
工場の人「まずは内部の洗浄です。胃や腸の残留物を除去します」
工場の人「万が一、ご使用時にアライちゃんが粗相をして不快な匂いがしないようにするためですね」
なるほど、あ、アライちゃんの口とお尻にチューブのようなものが刺さりました。
チューブから洗浄液を注入されたアライちゃんはビクビクしています。大丈夫なんでしょうか?
工場の人「はい、アライちゃんは割と頑丈ですので。この洗浄液を入れては出して、入れては出してを繰り返します」
工場の人「5回ぐらい洗浄すれば残留物は限りなくゼロになりますのでそこから次の工程に進みます。
搬入時にミキサー車で散々回されてさらに洗浄液の強制注入でぐったりとしたアライちゃん。
アームに再びつまみ上げられ、連れて行かれたの別の作業台。
今度はうつ伏せではなく仰向けで作業台に押しつけられています。
工場の人「ここではカイロ使用時に万が一アライちゃんが動いたりわめいたりすることがないようにします」
工場の人「つまり、各種神経・腱を潰していくということですね」
え?手足を切った方が安全ではないですか?
工場の人「後で詳しく説明しますが、手足は残しておいた方がいいんです」
なるほど、手足を残すことには意味があるんですね。
工場の人「はい、では作業を見ていきましょう。まずは悲鳴が聞き苦しいので声帯を焼き潰します」
おお、怪しげな機械から何本もの細い光の線が!あれはなんですか!?
工場の人「ガンマナイフ、をご存知でしょうか?」
ガンマナイフ?
工場の人「はい、簡単に言うと虫めがねのようなものです。光を一点に集めてその一点だけを燃やすんです」
むむむ……?つまり、今の場合ならアライちゃんの声帯だけを焼いて筋肉や皮膚は焼かないと?
工場の人「はい、そういうことです。アライちゃんカイロは10月半ばから4月までの間に使用されます」
工場の人「その長い期間品質を保持するために余計なダメージは控えなければなりません」
なるほど……
579 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ bf12-5Bhd)[sage] 投稿日:2017/11/24(金) 19:34:51.38 ID:xu9z2g9h0 [4/5]
工場の人「作業に戻りましょう。次に各種運動神経・腱も焼いていきます」
工場の人「こうして焼き潰すことにより自己回復は望めなくなり、カイロ使用時・使用後共にアライちゃんが動き出すということはありません」
工場の人「最後に、容器に引っ掛かって破ったりしないように牙と爪を全て引っこ抜き、傷口を焼いていきます」
おお…… あのアライちゃんがピクリとも動きません。これはすごい……
工場の人「では最後の段階、袋詰めの作業現場にご案内しましょう」
完全に動けなくなった牙も爪もないアライちゃんが再びコンベアーに移され運ばれて行きます。
さぁ、ここがいよいよ最後の工程、アライちゃんの袋詰めの作業場です。
工場の人「ここでいよいよアライちゃんをおなじみのカイロ容器に入れていきます」
はい、見慣れたアライちゃんカイロの姿にようやくなりましたね。
工場の人「入れ終わったら真空状態にします。そしてこの時に特殊な薬品…… 強制野生解放剤を投与します」
ええっ!?そんなものを投与していいんですか!?
工場の人「はい、大丈夫です」
え?でも、野生解放をしたら回復スキルを持つアライさんですから折角焼き潰した神経とか復活してしまうんじゃないですか?
工場の人「ご安心ください。アライちゃんはまだ幼いので野生解放したところでそれを制御することはできません」
工場の人「ただいたずらにサンドスターを消費し、細胞を活性化し続けるだけです。それに伴って高い体温を長時間維持するのです」
そうか、それがアライちゃんカイロの温かさと長時間使用できる秘密なんですね!
工場の人「はい、先程手足を切り落とさなかったのはアライちゃんの体内のサンドスターを減らさないためです」
そうでしたか~! あ、でも細胞が活性化すれば治ってしまうのでは?
工場の人「その心配はありません。大人のアライさんなら野生解放時に死滅した細胞でも活性化することは可能ですけどね」
工場の人「ですが、幼いアライちゃんにはそんな高度なことはできません。ただただ細胞を活性化させるだけです」
つまり、アライちゃんは生きている細胞を活性化させるだけで死滅した細胞、声帯や神経・腱などは再生できないと?
工場の人「ええ、そしてアライちゃんは野生解放を制御できないので体内のサンドスターを使い切るまで細胞の活性化を続けます」
工場の人「サンドスターがなくなれば万が一にも死んだ細胞が再生することはありません。そのまま衰弱死します」
なるほど、だからアライちゃんカイロは使い捨てなんですね。
工場の人「はい、害獣指定されていますからね。使用後は確実に死ぬようにしてあります」
素晴らしいですね…… ああ、そうだ! 強制野生解放はいいんですが、どうしてそれが使用時まで維持されているんですか?
工場の人「それはですね、アライちゃんカイロの容器を真空状態にする、というのがカギなんです」
真空状態がカギ、ですか。
580 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ bf12-5Bhd)[sage] 投稿日:2017/11/24(金) 19:35:57.99 ID:xu9z2g9h0 [5/5]
工場の人「はい、これは長年の研究の末わかったことなんですが、真空状態でアライさんが野生解放をした際、なんと仮死状態になるんです」
仮死状態に?
工場の人「ええ、他のフレンズでも同じ結果になるかは分かりませんが、アライさんは真空状態で野生解放すると仮死状態になります」
工場の人「この仮死状態というのはちょっと特殊で、サンドスターの特徴の賞味期限を延ばすとか、ほぼ永久的にその状態を維持すると言いますか」
工場の人「とにかく、野生解放状態のアライさんは真空状態から復帰するまでずっとそのままの状態で生きているのです。それを仮死状態と呼んでいます」
そんなことが…… ちなみにそれはアライさんが野生解放を制御しているから、ではないのですね?
工場の人「はい、もしそうなら今頃アライちゃんカイロは商品化できておりません」
工場の人「先程お話しした不思議な現象は野生解放が原因ではなく、サンドスターが原因だということです」
アライちゃんも野生解放することでサンドスターが活性化し、アライさんと同じように真空状態に置けばそのまま仮死状態で生きているということですね。
工場の人「はい、そして使用時に容器の一部を開放することで空気が流入し、アライちゃんが仮死状態から復帰する」
そして、サンドスターを使い切るまで細胞を活性化させ続け、温かい状態を維持する。
工場の人「そういうことです。ちなみにアライちゃんカイロの外袋に記載された使用期限というのはカイロの持続時間が10時間以上保たれる期限を言います」
なるほど、使用期限を過ぎると仮死状態を維持するためにサンドスターが消費され長時間の発熱ができなくなってしまうということですね。
工場の人「はい、そうです。そして容器に入れられたアライちゃんはカイロとして梱包されていきます」
それが我々が日頃見かけるあのアライちゃんカイロですね!
工場の人「ええ、『ひとしゃんといっしょにおねんねするとポカポカなのら~』でおなじみのあのパッケージです」
はい?わかりました。申し訳ありません。今回の放送はこれまでとなってしまいます。
ジョウノウチさん、本日はどうもありがとうございました!
工場の人「はい、こちらこそありがとうございました」
以上「突撃!気になるアレのできるとこ!!」のコーナーでした。スタジオにお返ししまーす!
最終更新:2018年04月06日 22:24