アライちゃんと餅つき

270 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウカー Sacb-+0kV)[sage] 投稿日:2018/01/01(月) 00:03:44.77 ID:9xbRp0O+a
アライちゃん今年も宜しくね!
アライちゃん「よろしくなのりゃ!」シッポフリフリ


271 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 6ff8-leLR)[sage] 投稿日:2018/01/01(月) 00:14:07.84 ID:JlFp0LnN0
臼と杵でアライ突きしましょうね~

臼の中のアライちゃん達「「はやくおもちよこしゅのりゃ~!≧∀≦」」コスリコスリコスリコスリ

フンッ!(ブンッ)

臼の中のアライちゃん達「びぎいいいぃぃーーーーっ!アライちゃん」ドグチャアア


282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1b-vbrq)[] 投稿日:2018/01/01(月) 04:19:31.16 ID:8eOfOBgz0 [2/6]
271

アライちゃん達を臼に入れて杵で叩き潰すのもいいけど、
新年だし少しでも良い思いをさせてから、叩き潰したいw。

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 ここは小さな農村から少しなられた山の中、気の穴倉の中で寒さと空腹に震えるアライちゃん達がいた。

アライちゃん1「おなきゃすいちゃのりゃ・・・あらいしゃんのききなのりゃ・・・」

アライちゃん2「このままじゃがししちゃうのや・・せかいてきなそんしつなのりゃ・・・」

アライちゃん3「のりゃ~んっ!、のりゃ~んっ!!、おなかがちゅいたのりゃ~っ!!!

アライさん「むにゃむにゃ・・・もう食べられないのだ・・・」

 冬になり親アライさんが思うように食べ物を盗ってこられずにいた。
 しかも、その少ない食料は子供のことなどお構い無しに、アライさん1人で食べてしまう始末である。

 空腹に耐えかねてアライちゃん達は親が寝静まったのを見計らい、
 子供達だけで人里に食べ物を探しに巣穴を出てしまったようである。

アライちゃん1「くんくん・・・なんだかいいにおいがしゅりゅのだぁ~」

アライちゃん2「あっちのほうからにおいがしゅりゅのりゃ~、

あらいしゃんがみつけたからありゃいしゃんのものなのりゃっ!」

あらいしゃん3「でも、おねえしゃん、ひとしゃんのにおいもするのりゃ。

おかあしゃんがひとしゃんはあぶないからちかづいちゃだめっていってたのりゃ・・・」

 死ぬほど腹を空かせたアライちゃん達は、山際にある人のいる場所から食べ物の匂いを嗅ぎつけたようである。
 その場所は深夜だと明かりが灯っていたのは、どうやら初詣の真っ最中の神社であった。


283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1b-vbrq)[] 投稿日:2018/01/01(月) 04:19:53.74 ID:8eOfOBgz0 [3/6]
アライちゃん1「あんなたべものをひとりじめする、くそがいじのいうことをきくことはないのりゃっ!!」

アライちゃん2「そうなのりゃっ!、がいじのいうことはきっとうそなのりゃっ!!。

きっとにんげんしゃんはいいひとで、いだいなあらいしゃんにたべものをくれるのだっ!!!」

アライちゃん3「そうだったのりゃっ!、おかあしゃんはどうしようもないがいじだったのりゃっ!!。

おねえしゃんのいうとおり、きゃわいいあらいしゃんににんげんしゃんがたべものをくれないはずがないのりゃっ!!!」

 末っ子が無い頭で覚えていた親アライさんの言いつけを思い出して、
 姉二人に人間は危険だと忠告するものの、所詮は害獣のフレンズ、親が無能なら子供も低脳、
 唯一と言っていい親からのありがたい忠告を無視し、神社の境内に突入したのだった。

宮司「ふぅ~、そろそろ初詣客も落ち着いてきたかな?」

 住人の少ない農村の初詣に深夜から来るものはそんなに多くはないので、
 年明けから程なくして境内は閑散としてしまったと言うのに、宮司は臼と杵で餅をつき終えていた。

アライちゃん1「おいっ!、にんげんしゃんっ!!、そのうまそうなものをあらいしゃんによこすのりゃっ!!!」

アライちゃん2「しょうらいてんかをとるいだいなあらいしゃんが、がしすんぜんなのりゃっ!!」

アライちゃん3「わかっちゃら、しゃっしゃとたべものをよこちゅのりゃっ!!」

 宮司の前に何の躊躇も無くヨチヨチ歩きで現れたアライちゃん達は、
 食べ物をもらえるのが当然とばかりに、何時もの不快なピカピカガイジガオをしていた。

宮司「・・・今年のアライちゃんは例年にも増して偉そうだな・・・」

アライちゃん1「なにをぶつぶついっているのりゃっ!!、さっさとたべものをよこすのりゃっ!!!」

宮司「あぁ、ごめんごめん、今から食べ物のところに運んであげるからね」

 そう言うと宮司はちょうど良い食べごろの温度になった餅の入っている臼の中に、
 アライちゃん達を抱きかかえると、そっと臼の中に入れてあげたのだった。


284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1b-vbrq)[] 投稿日:2018/01/01(月) 04:20:17.62 ID:8eOfOBgz0 [4/6]
アライちゃん1「くっちゃくっちゃ、しろくってもちもちしたたべものなのりゃっ!!」

アライちゃん2「くちゃらくちゃら、じゅんぱくのたべものは、せいれんけっぱくなあらいしゃんにおにあいなのりゃっ!!」

アライちゃん3「ぐちゃぐちゃ、おいちいのりゃっ!!、おいちいの・・・りぃ・・・いぇや・・・」

 くちゃらくちゃらと汚らしく餅を食べていたアライちゃん達だったが、
 餅がのどに詰まったのか、アライちゃん3が食べる手を止めて、苦しそうにもがきだした。

アライちゃん2「のりゃぁっ!?、いもうちょっ!、どうちたのりゃ、いもうちょっ!?」

アライちゃん3「のぉっ・・・ぃぎゃっ・・・ぐるぅ・・・ぅじい・・・のりぃ・・ぃゃ・・・」

アライちゃん1「おっ!、おいっ、にげんちゃん、いもうちょがくるしんでるのりゃっ!!。

ぼさっとみてないで、はやくあらいしゃんをたすけるのだっ!!、

あらいしゃんがかわいそうなのだっ!!、あらいしゃんのききなのだぁ~っ!!!」

 もがき苦しむアライちゃん3をただ狼狽しながら見守ることしか出来ない姉達は、
 宮司に助けを請うものの、そんな声を無視して宮司は杵を手に取ると。

宮司「そぉ~れっ!」

アライちゃん1「ぴぎゃっ!、いじゃいのりゃ~っ!!、びぇ~んっ!!!」

宮司「もういっちょっ!」

アライちゃん2「いじゃっ!!、にんげんしゃん、なにをするの・・・にぎゃっ!!」

宮司「もひとつおまけに、そぉ~っれっ!!」

アライちゃん3「かしゅっ!・・・ゃめっ・・・ちぇ・・・にゅぎゅっ!!」

 何故杵で叩かれているのか分からないといった表情をしているアライちゃん達をよそに、
 宮司は無表情のまま淡々とアライちゃん達を杵で叩き潰していた。

 しかし、害獣のアライグマのフレンズを退治するためとは言え、
 餅を食い与えるのは勿体無いと思うかもしれないが、
 アライちゃん達に振舞った餅に使われたもち米は、
 商品にならない規格外品や未成熟米にカビ米なので、
 害獣と一緒にもち米の不良在庫も消費出来て一石二鳥なのである。


285 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1b-vbrq)[] 投稿日:2018/01/01(月) 04:20:36.09 ID:8eOfOBgz0 [5/6]
アライちゃん1「もぅ・・・いじゃっ・・・や、めっ!・・・るの、ぎゃっ!・・・るのりゃ・・・」

アライちゃん2「ぐるじいの・・・ぎゃっ!・・・しんどうのあらい、じゃっ!・・・あらいひゃんが・・・ちんじゃうの・・・りゃっ!」

アライちゃん3「にんげん、んじゃっ!・・・じゃん、はがい、じゅっ!・・・がいじ、なの、ぉお、りゃっ!・・・」

 泣き叫びながら餅の中でうごめく様は、死に際のゴキガイジムーブそのものであった。
 宮司の振り下ろす杵の一打毎に、アライちゃん達の動きは鈍り、仕舞いには。

アライちゃん達「・・・」

宮司「ふぅ~、やっと死におったか。今年のアライちゃんはなかなかしぶとかったな。

やはり、新年を迎えるのに豊作の祈願と、このアライつきは欠かせないな」

 しんしんと冷える新年を迎えた寒空の下で、
 アライつきを終えて体から湯気を立ち上らせている宮司は、
 いい運動になったとばかりに額の汗を袖で拭いながら、
 晴れやかな表情で満天の星空を眺めていた。

宮司「今年も豊作間違い無しかも知れんな・・・。うん?、茂みから音が?」

アライさん「おっ!、おい人間、アライさんのちびた違がいないのだ、どこにいるか知らないかっ!?」

 宮司は音のする茂み見ると、奥から突然アライさんが飛び出してきて、
 夜中に目を覚ましてアライちゃん達がいないことに気がついてか、
 よほど慌てていたのであろう、普段は人前に姿を現さない親のアライさんが、
 宮司にアライちゃん達の行方についてたずねてきたのだった。

宮司「うん?、アライさんの子供達がどこに行ったかは知らないなぁ~」

アライさん「そんな・・・チビ達、どこにいったのだぁ~・・・うん?、なんだか良い匂いがするのだぁ~」

 アライさんは宮司からアライちゃん達の行方を知らないと聞くと、肩落として落ち込むのだったが、
 臼から美味しそうな匂いが立ち上っている事に気をとられてしまっていた。


286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1b-vbrq)[] 投稿日:2018/01/01(月) 04:20:47.47 ID:8eOfOBgz0 [6/6]
宮司「あぁ、これ(餅とアライちゃん達のミンチ)かい?。良かったら食べていくかい?」

アライさん「それをアライさんが食べてもいいのかっ!?、お前はいい人間なのだなっ!!。

      • あっ!、でもアライさんはちび達を探す崇高な使命があったのだ・・・」

 アライちゃん達の行方が気がかりと言うのとは裏腹に、汚らしくよだれをダラダラとたらし、
 今にも餅にかぶりつきたいと言った表情をしていた。

宮司「お腹が空いては子供達を捜せないだろう?。

ここでお腹を満たしてから子供を捜しに行っても良いんじゃないかな?」

アライさん「おっ、そうなのだっ!、人間のクセにお前は頭がいいのだっ!!。

ありがたくアライさんがその赤黒い食べ物をたべてやるのだっ!!」

 そういい終わる前に臼に向かって駆け出したアライさんは、
 くちゃくちゃと子供顔負けの汚らしい音を立てながら、
 アライちゃん達の混じった餅を食べ始めた。

宮司「今年のアライつきはまだまだ終われそうに無いかな?」

 子供達の事などすっかり忘れ、世にも幸せそうな表情で我が子交じりの餅を食べるアライさんの後ろで、
 宮司は高々と杵を振り上げると、憎たらしい害獣の後頭部に狙い澄まして、
 力いっぱい杵を振り下ろしたのだった・・・。

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短いお話しにするつもりだったのですが、
思いのほかアライさん達が生き生きと動いてくれたおかげで、
わりと長めのお話になってしまいましたwww。

もうこんな時間ですし、今日は徹夜して初日の出を拝むことにしますw。

初日の出でなにを祈るかは・・・ここのスレ住人さんならわかるよね?。


288 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW de2e-cVXh)[sage] 投稿日:2018/01/01(月) 05:48:38.01 ID:0bLunowJ0
おつー
新年早々害獣親子が寄ってきて駆除とは
幸先が良いのやら悪いのやらw


最終更新:2018年01月04日 22:36