694 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd0a-dNYh)[sage] 投稿日:2018/01/15(月) 19:32:40.29 ID:VQg9dSh0d
フェネック?「ふははーアライさんはフェネックなのだぁ!どうだ賢いだろう!」ドヤァ
705 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1e12-BCvr)[sage] 投稿日:2018/01/15(月) 23:49:32.26 ID:x9055Syi0 [6/6]
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アライさんはどうしようもない馬鹿である。
それがこの世界に生きる我々の常識である。
だが、世の中にはそんな我々の常識を覆す恐るべきアライさんが存在していたのだ!
事件の舞台となったのはとあるのどかな田舎町。
そこに、悲しいことだがいつものように一匹のアライさんが現れたことから始まる。
その醜い貌、不快感しかない格好、その一挙手一投足、全てがそれをアライさんであると物語っていた。
それに気づいた住民が早速汚物を消毒しようと近づいたとき、それはとんでもないことを言ってきたのだ!
フェネック?「ふははーアライさんはフェネックなのだぁ!どうだ賢いだろう!」ドヤァ
先程も述べたが、それは誰がどう見てもアライさんであった。
にもかかわらず、それは自分のことをフェネックだと語ったのだ!
住民A「いやぁ、あれは本当に不思議な体験でした。皆さんは変装やモノマネ、成りすましをどうお考えですか?」
住民A「私が思うに変装モノマネ成りすまし、この3つにはあるものに対して似せようとする努力が必ずあります」
住民A「髭面のおじさんがロン毛のカツラを被って自分を女だと言い張ったとしても、そこにはどうみても無理があります」
住民A「が、ロン毛のカツラで女性に似せようとする努力がわずかにでも感じ取れます」
住民A「しかし、そのとき街に現れたアライさんは違いました。あの害獣は葉っぱやごみで耳を大きく見せようなどということはありませんでした」
住民A「顔も手足も格好も何から何までアライさんそのもの、さらにはアライさん独特の喋り肩すら変えようとしていませんでした」
住民A「そこにフェネックにほんの少しでも、わずかにでも似せようとする努力は一切感じ取れませんでした……」
そう、なんとこのアライさん、フェネックに成りすまそうとしていたようなのだが何一つフェネックっぽいことをしていなかったのだ!
強いてフェネックっぽい要素を上げるとしたら、自分を『フェネック』だと名乗ったところぐらいで、一人称すらアライさんと言う有様。
余りにもあんまりな成りすまし、だがこれがかえって住民に大きな混乱をもたらしたのだ。
見た目、動き、声、話し方、その全てがアライさん以外の何物でもないのにフェネックだと言い張るその胆力に住民はなんと自分を疑い出したのだ!
住民B「いやぁ、ほんとびっくりしたよ。だって非の打ちどころのないほどアライさんそのものだってのに自分をフェネックだって言うんですもの」
住民C「フェネックを思わせる要素が一ミリもないのにフェネックと言い張る。もう訳が分からなくなってしまったんだ」
住民D「アライさんはどうしようもない馬鹿だってことは知ってたんだけど、馬鹿と言えども限度があるって考えていたのがそもそもの原因だと思うよ」
住民A「いくら馬鹿だからって、成りすまそうとしている相手に0.1%すら似せようとしないなんて思いもしなかったからね」
こうして住民に大いに混乱をもたらした常識はずれの規格外の大馬鹿アライさん。
しばらくの間、自分をフェネックだと言い張りつつ堂々とした態度で街を練り歩いていた。
だが、あれはやはりアライさんではないかと考えた住民の一人がアライさん駆除業者に連絡、程なく大馬鹿アライさんは駆除された。
駆除業者「いやぁ、我々は状況を知らないで行ったからアレをアライさんだと断定することが出来たんです」
駆除業者「もし我々が最初からその場にいて、アライさん以外の何物でもないあれがフェネックだと言い張っているのを見たらアライさんだと断定できなかったかもしれません……」
最終更新:2018年01月17日 23:48