マイナス×マイナス=プラス

282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スプッッ Sd3f-VHnz)[sage] 投稿日:2018/02/06(火) 23:53:15.76 ID:17pnhCbrd [1/4]


アライちゃん1「のりゃ…おなかがすいたのりゃ…」ヨチヨチヨチ

アライちゃん2「このままでは、アライしゃん…うえじにしてしまうのりゃ…」ヨチヨチシッポフリフリ

アライちゃん3「むのうガイジのおかぁーしゃんみたいな…うえじにはやなのや…」ヨチヨチコスリコスリ

親無しのアライちゃん達がお腹を空かせてヨチヨチと当てもなく道を進んでいた。

アライちゃん1「のりゃ!、あんなところに、おいしそうなにおいのするふくろをもった、ひとしゃんがいるのりゃ!」ピカピカガイジガオ

アライちゃん2「しかも、ずっとしたをみて、あるきもおそくて、よわそうなのりゃ!」コスリコスリ

アライちゃん3「いっせいにとびかかれば、アライしゃんたちだけでもたおせそうなのだ!」

うつむきながらぶつぶつと独り言を呟いている男の手に、
食べ物が入ったレジ袋を発見するアライちゃん達。

アライちゃん1「いもうとたち、とつげきするのりゃ!」シッポブンブン

アライちゃん達「たぁーっ!!」トビカカリ

??の男「おっ、返信早いっての、今日の合コンは…って、うわっ!、何か蹴って踏み潰しちまった!?」ゲシッブミッグチャッ

アライちゃん1「あぎっ…いだい…のりゃ…あっ…」ビクッビクッ

??の男「なんだアライちゃんか…歩きスマホの不注意で子猫でも蹴ったのかと焦ったぜ」グチャグチャグリグリ

アライちゃん達は左右の視界が狭まっている歩きスマホをしていた男の真横から飛びかかってしまい、
更には腕にレジ袋をぶら下げながらスマホを持った左側だった事も災いし、
アライちゃん1は振り上げた左足に蹴られ、飛びかかった勢いそのままに、男の足裏にしがみつく形となってしまったので、
アライちゃん1はそのまま男に踏み潰されてしまっていた。

アライちゃん2「こりゃーっ!、そのきちゃないあしをおねえしゃんからどかすのゃーっ!」



アライちゃん3「そうなのりゃ、おねぇしゃんがかわいそうなのりゃっ!」

歩きスマホの男(以下スマホ男)「なんだお前ら、もしかしてそこの公園に最近住み着いてるって言うアライさんの子どもか?」グリュグリュ


283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スプッッ Sd3f-VHnz)[sage] 投稿日:2018/02/06(火) 23:55:03.93 ID:17pnhCbrd [2/4]


アライちゃん1「やめゆ…のりゃ…アラ…イしゃんの…ききな…のりゃ…」ビクビクッグッタリ

アライちゃん2「くそガイジむしするんじゃないのりゃっ!」キュルルッ

アライちゃん3「そうなのりゃ、ガイジはアライしゃんたちへのいしゃりょうとして、たべものをよこすのりゃっ!」フシャーッ

スマホ男「低脳害獣のフレンズのくせに慰謝料たぁー小難しいことを知ってるのな」

スマホ男はアライちゃん1を死なない程度に踏み続けながら、何やら思いついたらしく。

スマホ男「歩きスマホの不注意で踏みつけたんだ、詫びに旨いものをくれてやるよ」ニタリガオ

アライちゃん2「ほんとうだな、さっさとよこすのりゃっ!」キュルル

スマホ男「ただ量が少ないから、どっち片方にしかやれねえ。どっちが貰うかはお前らで決めろ」ゲスガオ

アライちゃん3「それなら、いもうちょのアライしゃんにきまってるのりゃっ!」ピカピカガイジガオ

アライちゃん2「ふざけゆなっ!、おねぇしゃんはいもうちょにゆずるものなのりゃっ!」フシャーッ

スマホ男「量が少なくても分けあえばいいものの、流石は害獣、その発想はないんだな…」

アライちゃん達が食べるには十分な量が実はあったりする。

アライちゃん2「おねぇしゃんにゆずれないガイジはいますぐに、ちねーっ!」クビシメギュー

アライちゃん3「アライしゃんのうえからどくのりゃこのガイジ…くぎゃ!?…くるちいのりゃ…」

スマホ男「取っ組み合いの喧嘩の後は首しめか、一服してっから、終わったら声かけてくれや」プハー

 スマホ男はアライちゃん達の取っ組み合いは見飽きて暇となり、
 瀕死で自力で動けないアライちゃん1から足をどけると地べたにしゃがみこみ、
 おもむろにタバコを一本取り出すと火をつけて一服しはじめた。

アライちゃん2「ぜはー、ぜはー…アライしゃんのかち…なのりゃ…くいものよこすのりゃ」グッタリ

アライちゃん3「かひゅー…かひゅー…」グターリ

 取っ組み合いの喧嘩の末に、全身傷だらけになりながらも、アライちゃん2の勝利と決まり、
 敗者のアタイちゃん3は酸欠で今にも死にそうにぐったりと横たわっていた。


284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スプッッ Sd3f-VHnz)[sage] 投稿日:2018/02/06(火) 23:58:02.77 ID:17pnhCbrd [3/4]


スマホ男「もう終わったのか?、まだ一服終えてないのに、よっと」ドッコイセ

スマホ男はくわえていたタバコを手に取ると、めんどくさそうに重々しく立ち上がる。

スマホ男「じゃっ、約束の旨いもんをやるよ」ガサゴソガサゴソ

アライちゃん2「やったのりゃ…たべも…うわっぷっ!、なんなのりゃ、へんなあじのみずをかけちゃやなのりゃっ!」ビチャビチャ

スマホ男「誰が食べ物って言ったんだ?。それにわりと上物なんだぜ、このウォッカ」

 スマホ男はレジ袋からビンを取り出すと、ビンのふたを開けて中身の液体をアライちゃんにぶちまけていた。

アライちゃん2「なんなのりゃ…めがまわるのりゃ…きぶんがわるいのりゃ…」フラフラ

スマホ男「子供のアライちゃんには酒はまだ早かったな。わるいわるい、すぐに酔いを覚ましてやるよ」

 そう言うと火がまだついたまま手に持っていたタバコをアライちゃん2に放り投げた。

アライちゃん2「じびぎゃーっ!、あついのりゃ、あついのりゃ、アライしゃんもえちゃうのりゃっ!」メラメラジタバタッ

スマホ男「おっ、元気に転げまわって、酔いは覚めたかな?、それともおかわりでもいかがかな?」ドポドポドポ

全身にウォッカを浴びたアライちゃん2はタバコの火種により全身が燃え上がっていた。

そこに追い討ちとばかりに、スマホ男はアライちゃん2にウォッカを追いかけしていた。

アライちゃん2「…じゃい…あじゅ…いじゃ…い…」グターリ

スマホ男「やべっ、つい楽しくって1ビン全部空にしちまった、もったいね」

 アライちゃん2は全身大火傷で気管も焼けただれ、今にも死にそうな汚いうめき声を発していた。
 そんなアライちゃん2の事等目もくれず、空にしてしまったビンを名残惜しそうに、

 せめて一滴でもと天を仰ぎながら空のビンを口の上で振っていた。


285 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スプッッ Sd3f-VHnz)[sage] 投稿日:2018/02/06(火) 23:58:49.99 ID:17pnhCbrd [4/4]


スマホ男「やっぱり旨いウォッカだな、うりゃっ!」ビンフリカブリ×3

アライちゃん1「あじゃっ!」ドグシャビクンビクンバタバタッゴキガイジバタタッ

アライちゃん2「ぐじゃっ!」ビクククンッゴキガイジドタドタドタッ

アライちゃん3「かひゃっ!」ビッタンビッタンゴキガイジパタパタパタッ
 八つ当たりに瀕死のアライちゃん達の頭部を空瓶で次々に殴打すると、
 脳障害でお決まりの不快なゴキガイジムーブをすると、次第に動かなくなった。

アライちゃん達「………」シーン

スマホ男「うわぁ、動画サイトで見るより、生のほうが気持ち悪いな…」

スマホ男「さてと、休みで昼間から飲もうとしたら、調子に乗って酒は空、つまみのみっと…」

スマホ男「酒を買いなおすにも金が…あっ!、3000円、お前ら3匹で9000円かっ!!」

 休みの日に昼から良い酒を飲もうと出かけた帰り道での不幸な出来事に気落ちしていたが、
 害獣のアライグマ同様に害獣のフレンドであるアライちゃんも同じく1匹3000円で役所に引き取ってもらえることを思い出し、
 スマホ男はスマホで害獣処理課に電話をして、アライちゃん達を引き取りに来てくれる事になった。

スマホ男「役所の人間が着てくれるまで飲みはお預けか…早く来てくんね~かな…」

 スマホ男は道端に座り込むとタバコの火をつけ、ひと吸いすると天を仰ぎ深いため息とともに煙を吐き出し、
 手持ち無沙汰に空いた左手に握った空きビンで、既に死んでいるアライちゃん達を叩きながら、
 役所の人間の到着をただただ待ち続けていた。




このネタを思いついたのは、危険な歩きスマホで人に危害を加えるのはダメですが、
そこに害獣アライさんがからむと、害獣退治になるのではってだけなので、深い考えは全くないです。

タイトルの意味も歩きスマホ×害獣アライさん=害獣退治ってかんじです。
唐突の思いつきのわりに、長文SSになってしまいました、つまらないものを失礼しました。


最終更新:2018年02月07日 00:16