783 名前:アラ虐 まんまる (ワッチョイ 1771-qi38)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 01:31:27.46 ID:/XAAhxwg0 [1/4]
「………」
スイカ畑の様子を見に来た俺は、思わず絶句してしまっていた。
アライしゃん「ん~~~~! ここのはたけのまんまるはんまいのらぁ!」シッポフリフリ
アライしゃんが我が物顔で畑に陣取り、汚らしくスイカを貪っていたからである。
アライしゃん「ジュルジュル、ジュルル! げぇ~っぷ! ふー、うまかったのらぁ」ドサッ
アライしゃんは満足げに息をつき、穴を開けていいところ取りしたスイカの残骸をポイ捨てした。
…ちょうど収穫かなー、と楽しみにしていた俺の育てたスイカを、である。
「……」
アライしゃん「おなかがいっぱいになったら、ねむくなってきたのらぁ」コスリコスリ
アライしゃん「ZZZ…」スヤァ
やがてその泥棒害獣は、野生動物にあるまじき呑気さでゴロンと寝転び、そのまま寝てしまった。
馬鹿じゃないのか、と呆れるが、まぁ俺に都合がいいからいいか。
足音を殺してそっと近づく。
アライしゃん「ノラァ……ノリャ…」スヤスヤ
アライしゃんは馬鹿みたいな寝息を立てて仰向けに寝ている。無駄にでかいシッポは時折ブンブン振られる。
そのシッポが止まったタイミングで、俺はシッポを持ってアライしゃんを掴み上げた。
アライしゃん「いだいいだいいだいのりゃぁぁ―――――――!!」
成獣アライさんと幼獣アライちゃんの中間であるアライしゃんは、人の三歳児程度の体格はだいたいだが持っている。その体重が
しっぽの付け根に集中しているわけで、そりゃあ痛いだろう。
アライしゃん「のぁ! ヒトしゃん?! しっぽいたいのりゃ、やめてほしいのりゃぁ!」
やめろと言われて誰がやめるか、害獣。
しっぽを持ったまま、俺はガレージへ向かう。
アライしゃん「はなしてはなしてはなして――――!!」ジタバタジタバタ
ガレージについたわけだが、いかんせんアライしゃんはしつこく暴れている。ちょっとこれからの「作業」に支障をきたしそうだ。
「ええい、鬱陶しい!」ブン!
アライしゃん「じび!!」
持ったしっぽを振って、おもむろにアライしゃんを壁に叩きつけた。
アライしゃん「の……のぁぁ……」
ダメージでひるんでいる隙に、手と足をそれぞれ束ねてビニールヒモで縛り上げる。
アライしゃん「ひ、ヒトしゃん…アライしゃんのおててとあんよ、はなしてほしいのらぁ」コスリコスリ
俺はアライしゃんの訴えを無視して、電動コアドリルを用意した。
784 名前:アラ虐 まんまる (ワッチョイ 1771-qi38)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 01:33:48.48 ID:/XAAhxwg0 [2/4]
AC100V電源につなぎ、50mmのダイヤモンド刃を装着する。
トリガーを引いて、問題なく駆動することを確認した。
アライしゃん「な、なんなのら…こわいのら…」
甲高い駆動音に、本能的にビビっているようだ。
うん、その本能は正しい。
俺はコアドリルの刃をアライしゃんの頭に押し当てると、おもむろにトリガーを引いた。
ギュイイイイイイィィィィィィィ!!!!!!!!
アライしゃん「のぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!!!!!!!!!」ビシャビシャ
ドリルの駆動音に負けないぐらいの絶叫が上がる。回転で飛ばされた血が放射状に飛び散る。
アライしゃん「のがああああああああああああああああ」ビクビクジョバー
穴抜きを続けていると、顔面蒼白のアライしゃんが奇妙に痙攣しながら失禁した。
「…ふう。空いたかな」
手応えが変わり、頭蓋を貫通したと判断するとドリルを止めた。
アライしゃん「…の………ぁ…………」ビクビクビクビクブリブリ
ぽっかりと側頭部に穴を開けたアライしゃんは、いちおうまだ生きているようだ。今度は汚らしくクソを漏らしている。ほんとに
生き汚なくしぶとい害獣だなと妙な歓心さえ覚えた。
「さて」
ここまではまだ前座、準備段階である。俺はガレージにどんと鎮座するダ○ソンの大型掃除機を持ってきた。
サンドスター機関による超強力モーター搭載、とかいう触れ込みの、ほんとに尋常じゃないぐらい吸うやつだ。
吸い込み口をアライしゃんの穴に突っ込んで、スイッチON。
ズゴオォォォォォ――――――!!!!!
アライしゃん「のああああああああああああああああああああああああ」ビックンビックンブリブリミチミチ
馬鹿みたいな音を立てて気味悪く痙攣するアライしゃんと、すごい色の何かをすごい勢いで吸い取っていく掃除機。
それもやがて止まる。
アライしゃん「」ビクビクビク
次に俺はインパクトドライバを用意した。ただし、ビットは外して撹拌用の軸を装着済みである。
「えい」
掃除機を抜いた穴にぐいと差し込んで、スイッチオン。
ドギュルルルルルルルルルル!!!
アライしゃん「……の……ぁ………」ビクビクビク
785 名前:アラ虐 まんまる (ワッチョイ 1771-qi38)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 01:35:06.15 ID:/XAAhxwg0 [3/4]
驚くべきことに、脳みそをズタズタにされているのに声が出た。まぁ意識したものではなく単なる反射かなにかなのだろうが、
驚くべきしぶとさだ。
俺は一周回ってアライしゃんに尊敬の念さえ覚えながら、手応えがなくなるまでアライしゃんの脳を撹拌し続けた。
そうしたら再び掃除機で吸う。
アライしゃん「」
さすがに吸いきるころには痙攣の動きさえ止まっていた。
「スイカの仇だ…つっても、底抜けのバカのアライしゃんの脳みそと、俺が丹精込めて育てたスイカの中身じゃとても
釣り合わないけどな」
大幅に軽くなったアライしゃんを、またしっぽを掴んで持ち上げながら、俺はぼやくのであった。
アライしゃんの死体は畑のそばの空き地に捨てた。後日改めて処分しよう…。
その日の夜。
ガサガサガサ
アライさん「まったく、一番上のチビは…」
アライさん「いくらでかくなり始めたからって、ひとりでニンゲンの畑にいくなんて危ないのだぁ。アライしゃんの危機なのだぁ」
アライさん「…探すついでに、せっかく近くまできたのだ。まんまるを頂いていくのだぁ」ピカピカガイジガオ
アライさん「たぁ~」
母としての情が食欲にたやすく負けたアライさんは、間抜けな声をあげて畑に駆け出そうとして…盛大にコケた。
アライさん「のああぁぁ?!」ズシャァ
それは、暗くてよく見えないが、何かにけつまずいたせいだった。
アライさん「痛いのだぁ。いったいなんなのだぁ」
アライさんは憤慨しながら自分がコケた原因に手を伸ばし…途中で凍りついた。
アライさん「のぁ…?!!」
それは、自分の子供だった。ただし、側頭部に大穴が開いている。
アライしゃん「………」
アライさん「お前、どうしたのだ……でっかい穴が開いてるのだ」ビクビク
おそるおそるピクリとも反応を示さない我が子に近づき、そして気づく。
アライさん「ひいいいぃっ?! 中身がカラッポなのだぁ!!」
なぜそうなったのかまるで理解できないアライさんは、我が子を投げ出して一目散に逃げ出した。
放り出されたアライしゃんを、雲間から月明かりが差して照らしあげた。側頭部の穴以外に目立った傷はない。眼球は存在して
いるのに、その眼は何処も見つめてはいなかった。
786 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1771-qi38)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 01:36:56.89 ID:/XAAhxwg0 [4/4]
以上です。
流れと全然関係なかったけど、ただアラ虐がしたかったのでしました(小並感)
787 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 17ae-bVi4)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 01:43:30.13 ID:Wm84uOQZ0
乙!面白かったよ!
この調子でSS増えていくといいな
801 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9f88-zg7q)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 05:15:42.36 ID:++vyR8JO0 [2/2]
乙。スイカと同じ目にあわせるのが良かったです
女子中学生のSSも面白いので続き楽しみ。最近は面白いの多くて楽しいね
803 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 5712-HOZV)[] 投稿日:2018/02/16(金) 08:52:47.70 ID:VGprVW6/0
801
あ、>>785 はそういうことなのか。
何で中身を抜いたのか分からなかったけど、理解できたわ。
サンクス
804 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (アウアウカー Sa6b-9KVl)[sage] 投稿日:2018/02/16(金) 09:16:06.01 ID:RjlSMglSa
貴重なアライしゃんのSSいいぞ~
最終更新:2018年05月24日 22:50