鍋責め

540 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:20:46.14 ID:SiiKcpav0 [1/9]
男が自らの家のガレージに用事があり扉を開けると、妙な声が聞こえてきた。

アライちゃん1「んまいのりゃ!んまいのりゃ!」クッチャクッチャ

アライちゃん2「おやさいたくさんおちてたのりゃ!」クチャクチャネチョベチョ

アライちゃん3「ぜんぶみつけたアライちゃんのものなのら!」クッチャクッチャ

男(…クソカス害獣どもか)

どうやら収穫され、保管されていた野菜を、侵入したアライちゃんたちが食い散らかしているようだ。

どれどれ…と男は手近にあった空の米紙袋を掴んでその三匹に近寄っていった。

アライちゃん1「あ、ヒトしゃんなのら」クッチャクッチャ

アライちゃん2「なのらー」クッチャグチュクッチャグッチュ

アライちゃん3「このおやさいはアライちゃんがさきに見つけたのだ!アライちゃんのものなのらぁ」クチャクチャ

アライちゃんたちも近寄る男に気づいたようだ。それにしても意地汚い食い方である。

アライちゃん1「ヒトしゃんすきすきなのらー」ヨチヨチ

アライちゃん2「おやさいたべるのらぁー? すこしならあげるのらぁ」クチャクチャ

アライちゃん3「なにいってるのら、がいじ! これはアライちゃんのものなのら、アライちゃんが
さいしょにみつけたのらぁ」ガツガツグチャグチャ

一匹は馴れ馴れしく寄ってきて媚びている。別の一匹はマイペースなのか、のんきに食っている。
三匹目は男を威嚇して野菜をかっこんでいる。

男(こうみるとアライちゃんごときにも当たり前だが個性があるもんだな。まぁちょうどいいや)

男は優しいふりをして寄ってきた一匹を抱き上げた。

アライちゃん1「たかいのら~♪ ヒトしゃんすき~♪」

そして、残りの2匹を素早く踏んで押さえつけた。

アライちゃん2「ぶぎゅっ?!」

アライちゃん3「のあっ?!」

アライちゃん1「のぁ…ヒトしゃん?! ぶげっ?!」ポイー

男はなにやら驚いてる一匹をさっと袋に投げ込み、

アライちゃん1「ぷぁ…のぁ…じび!」

アライちゃん2「のぁー、のぁぁー!」ジタバタジタバタ

アライちゃん3「なにするのらー!」ジタバタジタバタ

踏んでいた二匹も手早く袋に放り入れる。

男は"ちょうどいいモノ"に心当たりがあったので、袋の口を縛って適当にそのへんに放おると
「のだっ?!」「じび!」「ぎゅえっ?!」持ってくることにした。

男(あったあった。よいしょ。あとは何か適当な…)


541 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:21:18.71 ID:SiiKcpav0 [2/9]
やがて男はスタンガンとガスバーナー、頑丈なロープと野菜カゴに加え、無骨な鉄鍋を用意していた。
左右に持ち手がついたやつである。

男(あとは…親のアライさんをおびき出せば準備完了だ。どうやって釣るかな…)

少し考えた後、彼はベタに肉親の情を利用することにした。

まずは害獣3匹が詰まった米紙袋を持ち上げると、思いっきり上下左右に振ってやる。

「のあ?!」「ぎゅびいぃぃっ?!」「のだあぁぁ?!」

そうして抵抗力を奪ったところで、適当に一匹をつまみ上げる。

アライちゃん1「のあ~、くらくらするのらぁ…」ダラァ

男(うわ、よだれきもっ…)

ちょっと引きながらも、男はアライちゃん1の胴体をしっかり掴み、もう片方の手をしっぽにかけた。

アライちゃん1「のあ~~」

そして、しっぽを一気に引きちぎった。

アライちゃん1「のぎゃああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――っ?!!」

当然ひどい悲鳴が上がるが、彼の知ったこっとではない。男はちぎったしっぽをそのへんに放ると、
アライちゃん1をぷるぷる振って、かつてしっぽがあった箇所から滴る血をその近くに振りまいた。

アライちゃん1「のあああああ――――んっ!! しっぽがぁぁぁぁ―――っ! アライちゃんの
かわいいしっぽがあぁぁぁぁ――――ん!!!」ジタバタ

アライちゃん2「な…なんなのら…?!」ゴソゴソ

アライちゃん3「なにかおそろしいことがおきてるのら……!!」ゴソゴソ

十分血を振り撒いたら、アライちゃん1を米紙袋にぽいっと戻す。

アライちゃん1「のあぁぁぁ―――ぶびえっ?!」ベチャ

アライちゃん3「のあぁぁっ?! お、おねーしゃんがふってきたのだ!」

アライちゃん2「おねーしゃん、しっぽないのだ…」ガクガクブルブル

袋の口をまた閉じて、惨劇の現場の近くに置く。

男はゴソゴソいってる袋を尻目に、奥の方へ隠れ潜んだ。

しばらく待つと…

アライさん「ふはははは、アライさんにおまかせなのだぁ」ピカピカガイジガオ

頭の悪そうな声をたててアライさんがやってきた。

アライさん「チビたちが帰ってこないのだ…。あいつらの臭いはこっちからなのだ」

彼のもくろみどおり、我が仔に釣られてのこのこやってきたようだ。

アライさん「のあっ?! なんなのだコレは! ちぎれたアライちゃんのしっぽと…血なのだ!」


542 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:21:48.54 ID:SiiKcpav0 [3/9]
アライさんは血の跡に対して這いつくばり、ふんふんと鼻をきかせ始めた。男はチャンス、と頬を
緩ませる。

アライさん「クンクン…やっぱり、アライさんのチビのにおいなのだ」

男「へぇ、そう」スタンガンバチー

アライさん「じびっ?!」

アライさんは後ろからスタンガンを食らってあっさりと昏倒した。

男「よっと」

男は崩れ落ちたアライさんを蹴っ飛ばして仰向けにさせ、ロープで両手足をそれぞれ縛り上げた。

適当なコンパネを床に置き、その上に野菜かごと、適当な木片を用意する。

野菜かごの下にじゅうぶんな長さのロープを2本敷き、アライさんの体重より重い重り・・・てきとうに
集めたダンベルやら漬け物石やらをかごに満たす。その上にアライさんを載せ、2本のロープを脇の
あたりと腿のあたりで拘束する。最後に、腹部の服(のようなものらしい)をぞんざいに裂いて
素肌を露出させた。

これで、アライさんがどんなに暴れてもびくともしないだろう。男は満足げに一息ついた。

男「ふぅ、アラ虐も楽じゃないな…」

男はじわっと浮かんできた額の汗をぬぐってから、放置していた米紙袋を手にとった。

用意した鉄鍋に、袋をさかさまにしてばっさばっさと「中身」を振り出す。

アライちゃん1「のあああぁっ?!」

アライちゃん2「じび!」

アライちゃん3「ぎゅべっ?!!」

当然3匹のアライちゃんは、したたかに体を鉄に打ち付けて悲鳴を上げる。

アライちゃん1「いたいのらぁ、しっぽかえすのらぁ」コスリコスリ

アライちゃん2「…あ! おかーしゃんなのら!」

アライちゃん3「ほんとなのら! …やい、ニンゲン! いたかったのはゆるしてやるから、もっと
やさいをよこすのりゃあ!!」キュルルルル

男はアライちゃんたちの言いぐさを一顧だにせず、鉄鍋を持ち上げアライさんの腹部の上まで運んでいき…

アライちゃん1「ヒトしゃん、あやまるからアライちゃんのしっぽかえしてなのだぁ」コスリコスリ

アライちゃん2「おかーしゃんねてるのら? おなかすいたのだ、おきるのだぁ」

アライちゃん3「にんげんのくせに、アライちゃんをむしするななのらぁ! がいじ!」キュルルルル

男「よっ・・・と!」

くるっと勢いよく鉄鍋をひっくり返し、アライさんのむき出しの腹部に叩きつけた。

アライさん「ぐべええぇぇぇっ?!!」


543 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:22:19.14 ID:SiiKcpav0 [4/9]
さすがに意識を取り戻したアライさんは、ゲホゲホと胃液を吐きながら苦しんでいる。あまりの
痛さにのたうち回ろうとして、自分の状態を自覚したようだ。

アライさん「動けないのだぁ! …ハッ、やいニンゲン! おまえがアライさんを捕まえたのだ?!」

男はアライさんをまったく無視して、鉄鍋の持ち手にロープを通し、下のコンパネに木片を噛ませて
ロープをインパクトドライバで固定した。アライさん自体が拘束されているのに加えてここまで
しっかり固定すれば、どれだけアライさんがもがいても鍋は動かないだろう。

アライさん「そうだ! チビたちを探してたのだ! おまえ、チビたちを見つけてくるのだぁ」ジタバタ

アライさんの不躾な物言いに、男は鉄鍋をコンコンとノックすることで答えた。

アライちゃん2「お、おかーしゃんのこえがするのらー!」コンコン

アライちゃん3「くらくてなんにもみえないのだぁ、おかーしゃんどこなのらぁ」

アライちゃん1「しっぽぉ、アライちゃんのしっぽぉぉ」コスリコスリ

アライちゃん3「…さっきからしっぽしっぽうるさいのらぁ、がいじ!」ドガッ

アライちゃん1「のああああああぁぁぁぁぁぁ――――ん!! いたいのらぁ、けったのらぁ」

アライさん「なに無視してるのだ、ニンゲン! チビたちをそこに閉じ込めてるのはわかってるん
だぞぉ! 今ならまだ罪は軽いから、アライさんとチビたちを放すのだぁ」ジタバタ

男はバーナーを手に取ると、鉄鍋に向かって炎を放った。

ごおおおおおおお…

アライさん「ひいいいいいいいぃぃぃ!! こ、こわいのだあぁぁ!!!」

アライさんは高温の炎に恐れおののいているが、男はこれでアライさんに直接なにかをするつもりは
なかった。ただ、鉄鍋をひたすら炙るのみである。

アライちゃん2「???」

一方、鉄鍋に囲われたアライちゃんたちはいまいち状況を把握できていない。

アライちゃん2「ここからでるのらぁ~」ヨチヨチ

アライちゃんのうちの一匹が、暗闇の中を手探りでヨチっていった。

アライちゃん2はのこのこと、バーナーで炙られて十分熱せられた鉄鍋の底に近寄っていき…

じゅっ。

アライちゃん2「?! のあああああぁ―――――ん!!! あぢゅいのらあぁぁぁっ!!!!」ゴロゴロジタバタ

ヨチっている都合上、顔から接触し、案の定やけどを負った。

アライちゃん3「うるさいやつなのりゃ! なにやってるのらがいじ!」ゲシッ

アライちゃん2「のあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――ん!!!!!」ゴロゴロジタバタ

アライちゃん1「のああああああぁぁぁーーーーん!! しっぽしっぽしっぽしっぽしっぽしっぽ!!!」ゴロゴロジタバタ

アライさん「のだのだうるさいのだガイジども! 母親のアライさんを助けるのだぁ、アライさんが
可愛そうなのだぁ! お腹が熱いのだぁ!!」


544 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:23:39.94 ID:SiiKcpav0 [5/9]
鉄鍋越しに伝わって来る阿鼻叫喚の図に、アライさんはアライさんで身勝手な言葉を投げつける。

男はバーナーを止めずにそれらをニヤニヤ見ていた。

アライさん一家は男を罵ってみたり、同族どうしで口喧嘩(たまに手も出る)してみたり、忙しく
していたのだが、やがてアライちゃんのうちの一匹が異変に気づいたようだ。

アライちゃん3「ぜぇ、ぜぇ……な、なんか、あちゅいのら」

男(そら(鉄鍋にガンガンに火を吹き付けてるんだから)そうよ)

アライちゃん2「で、でも、あちゅくて出られないのらぁ」ハァハァ

アライちゃん1「あちゅいのら……なんとかしてほしいのら、あとしっぽかえしてなのだぁ」コスリコスリ

アライさん「『そーめい』なアライさんにはわかるのだ! ニンゲンが火を起こしてるせいなのだ!
さっさとその火を消すのだぁ!」キュルルルルルルル

聡明どころか、どんな馬鹿でも明らかにわかることなのだが、男はひたすら無視してバーナーで火を
放ち続けた。

アライちゃん1「…あちゅい…のあ…」ゼェゼェ

アライちゃん2「おみずのみたいのらぁ…」ハァハァ

アライちゃん3「あちゅいのらぁ…ここからだすのらぁ…」ゼェハァ

男(だいぶ参ってきたみたいだな。そろそろかな…)

アライちゃん3「もうがまんならんのりゃ! ここからでるのらぁ!!」ブチィ!!

唐突にそう叫んだアライちゃん3は、熱からの逃げ場を自分の足元に求めた。その「足元」にツメを
突き立て始めたのだ。残りの方向は全て鉄なのだから仕方がないと言えば仕方がないのだが…

アライさん「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクン!!

…その「足元」とは、言うまでもなくアライさんの腹部である。

アライちゃん3は己の母親の柔らかい腹部に一生懸命ツメをつきたて、皮膚や脂肪や筋肉をかき分け
だした。

アライさん「いだいのだああああああああやめるのだあああああああ!!!!!!」ブンブンブン

アライさんは唯一自由になるしっぽを千切れんばかりに振り、喉が割れんばかりの絶叫を放つ。

アライちゃん1「」ビクッ

アライちゃん2「お…おかーしゃんのひめいなのら…」ビクビク

アライちゃん3「おかーしゃん…あのニンゲンになにか、ひどいことされてるのら…?」

男(ひどいこと(現在進行形)してるのはお前らだよ)

馬鹿でかい声にびっくりして止まったアライちゃんたちだが、事態が飲み込めずきょとんとしている。

アライちゃん3「びびってるばあいじゃないのら! おかーしゃんをたすけにいくのら!」ゴソゴソ

アライちゃん1「なりゅほど、したはあつくないのりゃ! いもーとのくせにかしこいのりゃ!」ヨチヨチ

アライちゃん2「アライちゃんもてつだうのりゃ~」ヨチヨチ


545 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:25:38.78 ID:SiiKcpav0 [6/9]
アライちゃん3「くちゃいけどやわらかいのりゃ! このなかににげるのりゃ~!」ブチッミリッ

アライちゃん2「のりゃ~」グサッ

アライちゃん1「たぁ~」グリッブチッ

アライさん「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」ブチブチミリミリジョバー

あまりの激痛に、アライさんは更なる絶叫と、おまけに糞尿を垂れ流した。

アライちゃん3「いそぐのだぁ」ゴソゴソ

アライちゃん2「うぅ、こわいのらぁ」モゾモゾ

アライちゃん1「なんにもみえないのらぁ」グチャグチャ

アライちゃんたちは容赦なく、我が母の内臓をえぐり掻き分けて、進んでいく。

その方向は母の声のするほう…身体の上半身側であった。

アライさん「い゛だい゛の゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンビクンブクブク

痙攣しながら泡を吐くアライさん。その泡は次第にピンク色に変わっていった。

アライちゃんたちは懸命に、まだ幼い爪や牙を酷使して、けなげにアライさんの、自分たちがかつて
育った子宮や、畑から盗み食いした野菜だったものの詰まった腸や、胃や肺をズタズタにしていった。

アライさん「…! ……!!」カヒュー、カヒュー

まず血液が大量に流出したショックで意識が弱っていたアライさんは、肺を大きく破られて、もう
悲鳴もあげられなくなっていた。口は絶叫をあげた形のまま大きく開かれ、血と涎を垂れ流している。

アライちゃん3「…! みちがあるのらぁ」ヨチヨチヨチヨチ

胃壁を食い破り胃に到達したアライちゃん3は、食道を手探りで見つけるとそこを進み始めた。

アライちゃん3「おかーしゃん、まってる、のら…! アライちゃんが、たすける、のらぁ…!」ヨチヨチヨチヨチ…!

ぬるぬる滑る食道を必死でヨチるアライちゃん3。その甲斐あってか、アライちゃん3の視界に、
ついに光が指した。

アライちゃん3「たてあな……なのりゃ」

アライちゃん3はしばし呆然とする。疲労困憊、酷使した牙や爪はズキズキと痛み、身体中が汗や
血やその他なんだかよくわからないドロドロの汚物にまみれている。限界だった。

アライちゃん3「…………!」キッ

だが、アライちゃん3は限界を超えて動き出した。縦穴――つまりアライさんの喉を登り始めた。
アライさんの舌に痛む爪をつきたてて、のろのろと、しかし着実に、アライちゃん3は光の射す
ほうへ向けて進み始めた。

アライちゃん3「まってる…のりゃ……おかー…しゃん…!」プルプル

しかし。

男「おー、すげえ。口から出てきた」ヒョイ


546 名前:鍋責め (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:26:45.21 ID:SiiKcpav0 [7/9]
アライさんの舌を登りきったアライちゃん3は、あっさりと男の持つ炭バサミによってつまみ上げら
れた。

アライちゃん3「……?!」ボーゼン

己の全てを振り絞っての頑張りが一瞬で水泡に帰したことで、呆然となるアライちゃん3。

アライちゃん3「……!」

アライちゃん3は、持ち上げられた自分の下に、母親が居ることに気がついた。

ただし。

アライちゃん3「……お、おかー……、しゃ…」ブル…ブル…

アライさんは、誰の目にも明らかに事切れていた。その顔はどんな目にあわされたのか想像できない
ほど醜く苦痛に歪み、吐き出した涎や血やらなにやらの吐瀉物にまみれていたのだった。

アライちゃん3「………許さないのだ…」

母だったものを見下ろしうつむいていたアライちゃん3は、ゆらりとその顔を持ち上げた。自らが
流した汗と、母の血や脂肪や胃液を貼り付けて、その目を怒りに染めたアライちゃん3の形相は、
まさしく幽鬼のようであった。

アライちゃん3「こんな"きょあく"をゆるしてはおかないのだ! おかーしゃんをくるしめてころした
おまえを、アライちゃんはぜぇ―――ったいにゆるさないのらぁ!!」

男「苦しめたのはお前らだよ、バーカ」ゴオオオオ―

男はその怒りを柳のように受け流し、炭バサミで持ち上げたままのアライちゃん3にバーナーで火を
放った。

アライちゃん3「あぢゅいぃぃぃぃ――――――!! やめるのらあぢゅいのらああああぁぁぁぁぁぁ――――――――!!!!」ジュウウウウウウウウ

顔めがけて放たれた火が、悲鳴で空いた口の中の喉を焼き、その先の肺も焼き、見開かれた目を
焼いて真っ白に染めた。

アライちゃん3「………の゛…ぁ゛………」コヒュー、コヒュー

喉や肺が焼けたことで満足に呼吸もできず、視界も失った、きつね色のアライちゃん3は、まさに
虫の息だった。

男「はいおかえりー」ズポッ

アライちゃん3は、出てきたアライさんの口にもう一度はめ込み直された。

ちなみにアライちゃん1とアライちゃん2は、アライさんを内側からさんざん破壊したあげく、
力尽きて窒息死していた。

男「この絵面…w ウケるw」

単芝を生やしながら「インスタ映え…はしないけどツイッター受けはするかな」という男の独り言と、
スマホのシャッター音が、アライちゃん3が生涯で聞いた最期の音だった。


547 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 2771-k3ZN)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:28:23.53 ID:SiiKcpav0 [8/9]
流れに乗ってないけど書き上がったので置いておきます
イメージしにくかったら「鍋責め」でググってください


548 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ e712-m1UI)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:30:55.06 ID:i0hyz7Sw0 [3/3]
547

まさか、そんな拷問があったなんて知らなかった


551 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ df92-wl/W)[sage] 投稿日:2018/03/07(水) 22:43:10.31 ID:SRlS16VP0 [2/2]
これは佳作
やっぱり情景描写の丁寧なSSはいいね


最終更新:2018年03月08日 00:53