アライさんvs農家3

43 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲ 84ba-ra9f)[sage] 投稿日：2017/07/17(月) 23:59:23.77 ID:QDWamaCo0 [25/28]
アライさん「な、なんなのだこれは……くるしいのだ……」

アライちゃん１「おかーしゃー……」

アライさん「苦しいのだ！　苦しいのだ！」

アライさん自分を襲う苦しみに暴れまわった。
その時、自分の手足や尻尾や身体が、アライちゃんのうちの何匹かに当たったが、アライさんはそんな些細なことに気付ける余裕がなかったのだ。
数分後……そこには、アライさんとアライちゃんの死体が残されるのみとなっていた。

農家Ｂ「ここにいるはずだ」

アライさんが完全に息絶えてから少し経った頃、二人の農家が姿を見せた。

44 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲ 84ba-ra9f)[sage] 投稿日：2017/07/17(月) 23:59:33.65 ID:QDWamaCo0 [26/28]
農家Ａ「おー……うわ、繁殖してやがる」

農家Ｂ「そうだ。親だけ殺しても意味がない。親のいないチビのアライさんなんて餓死するだけだろうが、それでも念のため、殺しておきたかったからな」

農家Ａ「ほんと気持ち悪いよなあこいつら。テレビで見た、あのぺぱぷとかいうのはもっと可愛くていい子達だったぞ」

農家Ｂ「アライさんは別格なんだ。害獣だからな」

農家Ｂはアライさんの身体を引きずってある地点まで運んだ。そこにはベアトラップが置いてあった。
元からこの空き家に設置してあったものではない。今しがた、二人が持ってきたものだ。
農家Ｂはアライさんの足をそこにあてがって罠を起動させた。
もうすでに死んでいるアライさんの足に、ベアトラップが食い込み、食いちぎった。
両足ともそうやって胴体から切り離した。

45 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲ 84ba-ra9f)[sage] 投稿日：2017/07/17(月) 23:59:47.28 ID:QDWamaCo0 [27/28]
農家Ｂ「こいつの身体には、ＧＰＳ発信機と遅効性の毒弾を撃ち込んであった。ドングリに仕掛けたものと同じ毒だ」

次に農家Ｂは、アライちゃん達の死体をアライさんの近くへ置いた。

農家Ｂ「ベアトラップにかかって両足を失いショック死したアライさん。チビのアライさん達は親に近づきその足を食べる。その結果、ベアトラップに塗ってあった毒を食べてしまい、死に至る……」

農家Ａ「なるほどね」

農家Ｂ「いやあ、不幸な事故だった。我々が、クマを恐れて設置した罠が原因で、まさか人類の友人であるフレンズが死んでしまうとは！」

農家Ａ「しらじらしい奴だ」

農家Ａはアライさんの身体を蹴り飛ばして表を向かせた。吊り上がりすぎているほど極端なアライさんの釣り目が、恨めしそうに農家Ａをにらんでいる。

46 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲ 84ba-ra9f)[sage] 投稿日：2017/07/17(月) 23:59:58.30 ID:QDWamaCo0 [28/28]
農家Ａ「それにしてもこいつ、気持ち悪い目してるなあ。人類の友人ですなんて友好的な顔じゃないだろ」

農家Ｂ「害獣はしょせん害獣だ。ほとんどのフレンズは人間のよきパートナーとなれるが、例外は必ず存在する。こいつがその例外ってことだ」

ぺぱぷというフレンズのアイドルユニットがある。彼女達は、人間のアイドルをぶっちぎりで追い抜いて、今や世界的な大スターとして君臨している。
ギンギツネはアメリカの有名大学で医学の研究をし、ツチノコも考古学の学者として世界中を飛び回っている。
それに比べて、目の前のこれはなんてザマだろうか。フレンズによって、これほどまで差が出てしまうとは。

農家Ｂ「他人に迷惑をかけることしかできない悲しい存在……アライさんは可哀想な生き物なのかもしれないな」

終わり

47 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲW 0a6f-T+Yt)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 00:02:03.20 ID:ryvg9XiU0
アライちゃんってどうやって生まれたん？

48 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。 (ﾜｯﾁｮｲ 84ba-ra9f)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 00:05:05.09 ID:ZdZA516M0