野生の害獣怖い・後編

77 名前：野生の害獣怖い (ﾜｯﾁｮｲ f2de-JuSQ)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 18:24:26.23 ID:2zzpp4Rj0 [7/13]
アライさん「何をしているのだ！　助けるのだぁ！」

こちらに向かってアライさんが歩いてくる
ついに家主の頭の処理能力が限界突破してしまった

家主「うわあぁぁぁぁあああああああああああ！！！」

ドガッ！
アライさん「のだっ！！！」

謎の悲鳴を上げて家主はアライさんを蹴り飛ばした
そのまま隣の風呂場にアライさんは倒れ込む
同時に宙を舞うアライちゃんの死体

アライちゃん「」ﾎﾞﾃｯ

アライさん「うぅ・・・・痛いのだ・・・」

家主「ああああああああああ！！！！！！」ｳｵﾜｧｧｧｧｧｧ!!!!

アライさん「うう・・・・・怖いのだ」

家主の取り乱した様子ににアライさんも驚きを隠せない
少しの間家主に気を取られていたが、すぐに手元にアライちゃんがいないことに気づく

78 名前：野生の害獣怖い (ﾜｯﾁｮｲ f2de-JuSQ)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 18:26:27.59 ID:2zzpp4Rj0 [8/13]
アライさん「あれ？　ちびはどこに行ったのだ？」

アライさん「あっ！　あそこにいるのだ」

浴槽の中にアライちゃんの死体を発見しアライさんは身を乗り出して手を伸ばす
しかし狂った家主はアライさんに追撃を始める

家主「もう動くなよおおおおおお！！！！」

ドガッドガッ
アライさん「痛いのだ!　痛いのだ!」

家主「出てけ！！　出てけよおおおおおおおおおおおおおお！！！」

狂った家主とボコボコにされるアライさん・・・・
この現場は見ようによっては地獄と言えよう

滅多打ちにされながらもアライさんは浴槽の中に逃げ込みアライちゃんを抱きかかえる

アライさん「ちび、もう安心なのだ！　アライさんが来たのだ」

80 名前：野生の害獣怖い (ﾜｯﾁｮｲ f2de-JuSQ)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 18:40:21.42 ID:2zzpp4Rj0 [9/13]
だがその行動が良くなかった
家主は手に持ったやかんを傾けアライさん親子に熱湯をかけ始めた

ジョボジョボジョボ
アライさん「？　・・・・・・・・あ・・・あああああああああああああああ！！！」ｼﾞｭﾜｧ

アライさん「熱いのだぁぁぁああ！　やめるのだ！！　やめるのだぁ！」

家主「ああああああああああああ」

家主は執拗にアライさんに熱湯をかけ続ける
とくにアライさんの顔面を狙って

じゅわっ
アライさん「あああああああっぁぁああ！！　めがあああああ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

アライさん「のだぁぁぁあああん」ﾋﾞｴｪｪｪｴｪﾝ

81 名前：野生の害獣怖い (ﾜｯﾁｮｲ f2de-JuSQ)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 18:42:00.94 ID:2zzpp4Rj0 [10/13]
やかんのお湯を使い切る頃には視力を奪われ、熱湯をかけ続けられたアライさんは弱ってしまった
自分の状況が優位になったと感じたのだろう、心の余裕が生まれた家主は落ち着きを取り戻した

アライさん「アライさんの・・・・おめめが・・・・・うぅ・・・・みえないのだぁ」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

家主「はあ・・・・・・はあ・・・」

家主「害獣・・・・・退治しなきゃ・・・・」

そう家に侵入した害獣を退治しなければならない
だが、何かで殴るにしても首を締めるにしてもどちらにせよ害獣の感触は味わいたくない
そこで家主は台所で火にかけている大きな寸胴鍋を思い出した

家主「そうだ・・・・・熱湯・・・・・消毒しなきゃ」

アライさん「のだぁ・・・・・いたいのだぁ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

浴槽の中で痛みにうずくまるアライさん
その手の中には熱湯で白くただれたアライちゃんの死体があった

82 名前：野生の害獣怖い (ﾜｯﾁｮｲ f2de-JuSQ)[sage] 投稿日：2017/07/18(火) 18:44:22.61 ID:2zzpp4Rj0 [11/13]
家主「害獣めえ・・・・・」

バシャバシャ！
アライさん「！！　みぎゃぁあああああああああああああああ！！！！」

戻ってきた家主にアライさんは再び熱湯をかけられる

アライさん「ああああああああぁああああぁぁぁぁ！！！！」

家主「害獣が・・・・・まだ生きてる・・・・・もっとかけなきゃ！！」