535 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:34:40.69 ID:bh99He790 [1/7]
アライちゃん収集日その1
~町中のゴミ集積場・◯曜日「アライちゃん収集日」~
ここはありふれた町中のゴミ集積場、ゴミは曜日毎に収集する種類が決められている。
今日は生ゴミの日?プラスチックゴミの日?ペットボトルと空き缶の日?
この世界で今日はアライちゃん収集日のようです
アライちゃん収集日とは駆除したアライちゃんのみを収集する日なのでしょうか?
それでは、アライちゃん収集日についてご説明しましょう
まずは飲み物の自販機横に設置されているような底の深いゴミ箱を用意する、
そのゴミ箱の投入口まで小さな梯子を設置する、
ゴミ箱の中に生ゴミを入れて蓋が開かないように固定し、朝早くゴミ集積場に設置しておくと?
野良アライちゃん1「くんくん…なんだかいいにおいがしゅゆのりゃぁ~」ピカピカガイジガオ
早速アライちゃんが生ゴミの臭いにつられてやって来たようです
野良アライちゃん1「この中からにおいがしゅりゅのりゃ!ここからのぼれそうなのりゃ!」ワッチェワッチェ
小さな体で一生懸命梯子を昇って行くと
野良アライちゃん1「うゆ?入り口に変なもの(*ウナギテボ入り口部分)があって入りづらいのりゃではなく」モゾモゾ
体を捻りウナギテボの入り口を押し広げながら中に入ろうとしている
野良アライちゃん1「やっと入れたのりゃ!おぉ~、食べ物(生ゴミ)が沢山ここは天国なのりゃ!。さっそく食べるのりゃ!」クッチャクッチャ
何時もの汚ならしいクッチャクッチャ食いをしていると
野良アライちゃん1「おいちいのりゃ!クッチャクッチャ!うゆ?何か落ちてきたのりゃ?」
上から何かが落ちてきたのに気がつくと、その物体は?
野良アライちゃん2「食べ物がたくしゃん!?おねぇしゃんもいゆのりゃ!」
野良アライちゃん1「妹もきたのりゃ!ここは食べ物(生ゴミ)天国なのりゃ、沢山食べるのりゃ!」ピカピカガイジガオ
野良アライちゃん2「やったのりゃ!むのうなおかあしゃんのせいで、アライしゃんおなかくーくーだったのりゃ!」
野良アライちゃん1「そうなのりゃ、むのうのうのせいでアライしゃんのききだったのりゃ!」
野良アライちゃん2「沢山食べるのりゃ!死ぬほど食べるのりゃ!」
野良アライちゃん1と2が生ゴミをむさぼり食っていると、後から姉妹の3~6まで全員が入ってきた
536 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:35:06.27 ID:bh99He790 [2/7]
アライちゃん収集日その2
野良アライちゃん3「んまいのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん4「畑の野菜より美味しいのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん5「でも、生の(鶏や鳩など)肉には劣るのりゃ、アライしゃんはグルメなのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん6「そんなぜいたく言ってる場合じゃないのりゃ、食べられれば何でもいいのりゃ!」クッチャクッチャ
そうこうして姉妹仲良く生ゴミをむさぼり食っていると、別の大きななにかがゴミ箱に近づいていた
野良アライしゃん1「おかあしゃん、ここからいい臭いがするのりゃ!」ピカピカガイジガオ
野良アライしゃん2「でも、何だか妹達のにおいもするのりゃ?」
野良アライさん「それは本当なのか!?ぐぬぬっ、チビ達だけで食べ物(生ゴミ)を独占とは、許せないのだ!」
アライさんはろくに餌を盗ってこられない無能さを棚にあげて、
チビ達だけで生ゴミを食い漁っている事に怒っていた
野良アライさん「チビ達だけでご馳走(生ゴミ)を食べるなんてズルいのだ!」
野良アライしゃん1「そうなのりゃ!アライしゃん達にも分けるのりゃ!」
野良アライしゃん2「さっさとそこから出てくるのりゃ!」
ゴミ箱に近づいていた正体は生ゴミをむさぼり食べていたアライちゃんの親や姉達であった
野良アライちゃん1「おかぁしゃんとおねぇしゃんの声なのりゃ?」
野良アライちゃん2「この食べ物(生ゴミ)はアライしゃんがさいしょに見つけたのりゃ!」フシュー
野良アライちゃん3「そうなのりゃ!この食べ物(生ゴミ)はアライしゃんのものなのりゃ!」フシャー
野良アライちゃん4「でも、分けないと後で何されるか分からないのりゃ…」
野良アライちゃん5「そうなのりゃ、たいばつはいやなのりゃ…」
野良アライちゃん6「わかったのりゃ、今から出ていくのりゃ!」
そう言うとアライちゃん達は出口を目指してゴミ箱の内壁を昇るのだが
野良アライちゃん1「うゆっ!?変なフタがあって出られないのりゃ!」
野良アライちゃん2「どうしたのりゃ!?後がつかえてるのりゃ!さっさと出るのりゃ!」
アライちゃん1は出入り口に取り付けられた厚いプラスチック製のウナギテボ口のせいで出られずにいると、
後から登ってきた妹達が登るに登れずアライちゃん1の下に連なっていた
537 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:39:45.30 ID:bh99He790 [3/7]
アライちゃん収集日その3
野良アライしゃん1「遅いのりゃ!きっと妹達だけで食べ物(生ゴミ)を独占しているのりゃ!」フシャー
野良アライしゃん2「おかあしゃん、食べ物(生ゴミ)を独占する巨悪を許しちゃダメなのりゃ!」フシュー
野良アライさん「大きいチビ達の言う通りなのだ!たぁー!」
アライちゃん達が出てこないのは食べ物を独占していると勘違いしたアライ親子は、
アライさんはゴミ箱に向かって体当たりをしてゴミ箱を横倒しにしたのだった
野良アライちゃん3「のりゃ!いたいのりゃ!引っくり返っちゃったのりゃ!」ゴロゴロポテン
野良アライちゃん4「アライしゃん達が中にいゆのに、ひどいのりゃ!」ビェーン
突然親にゴミ箱を倒されてしまい、中にいたアライちゃん達は、
ゴミにまみれながら、ゴミ箱の側面だった部分に叩きつけられて大泣きしていた
野良アライちゃん5「いだいのりゃ~!ぴきゅるるる~!」
野良アライちゃん6「うゆ?(ゴミ)箱が直れて出口が近くになったのりゃ!出やすそうなのりゃ!」
アライさんの体当たりでゴミ箱が側面を下にして倒れたために、
ゴミ箱の壁面を昇らずとも出口まで行けると気がついたアライちゃん6は脱出を試みた
野良アライちゃん6「出られないのりゃ!どうなってるのりゃ!」
アライちゃんの腕力ではウナギテボ口を押し広げる事も、爪で破壊する事も不可能である
野良アライさん「ぐぬぬぅ~、出てこない悪い子はアライさんが引っ張り出してやるのだ!」
しびれを切らせたアライさんはゴミ箱に手を突っ込むと、
一番近くにいたアライちゃん6を掴み、力ずくで引っ張り出そうとしている
野良アライちゃん6「!?いたいのりゃ…おかあしゃんいたいのりゃ!」
野良アライしゃん1「いいのりゃ!そのままガイジを引っ張り出すのりゃ!」
野良アライしゃん2「食べ物(生ゴミ)を独占した罰なのりゃ!」
親をのんきに応援するアライしゃん達とは裏腹に、アライちゃん6は危機的状況に陥っていた
野良アライちゃん1「ぴぃ~!末っ子が凄く痛そうなのりゃ!おかあしゃんやめうのりゃ!」
野良アライちゃん2「そうなのりゃ!アライしゃんのききなのりゃ!」
アライちゃん達の声などアライさんの耳に届いていないようで、
アライちゃん6を引っ張る力を強めるのだった
野良アライちゃん3「んまいのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん4「畑の野菜より美味しいのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん5「でも、生の(鶏や鳩など)肉には劣るのりゃ、アライしゃんはグルメなのりゃ!」クッチャクッチャ
野良アライちゃん6「そんなぜいたく言ってる場合じゃないのりゃ、食べられれば何でもいいのりゃ!」クッチャクッチャ
そうこうして姉妹仲良く生ゴミをむさぼり食っていると、別の大きななにかがゴミ箱に近づいていた
538 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:40:49.09 ID:bh99He790 [4/7]
アライちゃん収集日その4
野良アライしゃん1「おかあしゃん、ここからいい臭いがするのりゃ!」ピカピカガイジガオ
野良アライしゃん2「でも、何だか妹達のにおいもするのりゃ?」
野良アライさん「それは本当なのか!?ぐぬぬっ、チビ達だけで食べ物(生ゴミ)を独占とは、許せないのだ!」
アライさんはろくに餌を盗ってこられない無能さを棚にあげて、
チビ達だけで生ゴミを食い漁っている事に怒っていた
野良アライさん「チビ達だけでご馳走(生ゴミ)を食べるなんてズルいのだ!」
野良アライしゃん1「そうなのりゃ!アライしゃん達にも分けるのりゃ!」
野良アライしゃん2「さっさとそこから出てくるのりゃ!」
ゴミ箱に近づいていた正体は生ゴミをむさぼり食べていたアライちゃんの親や姉達であった
野良アライちゃん1「おかぁしゃんとおねぇしゃんの声なのりゃ?」
野良アライちゃん2「この食べ物(生ゴミ)はアライしゃんがさいしょに見つけたのりゃ!」フシュー
野良アライちゃん3「そうなのりゃ!この食べ物(生ゴミ)はアライしゃんのものなのりゃ!」フシャー
野良アライちゃん4「でも、分けないと後で何されるか分からないのりゃ…」
野良アライちゃん5「そうなのりゃ、たいばつはいやなのりゃ…」
野良アライちゃん6「わかったのりゃ、今から出ていくのりゃ!」
そう言うとアライちゃん達は出口を目指してゴミ箱の内壁を昇るのだが
野良アライちゃん1「うゆっ!?変なフタがあって出られないのりゃ!」
野良アライちゃん2「どうしたのりゃ!?後がつかえてるのりゃ!さっさと出るのりゃ!」
アライちゃん1は出入り口に取り付けられた厚いプラスチック製のウナギテボ口のせいで出られずにいると、
後から登ってきた妹達が登るに登れずアライちゃん1の下に連なっていた
野良アライちゃん6「いだぃ、のでぃや…アライしゃん…血でて…ちぬのりゃ…」ビクンビクン
ウナギテボ口の奥にいるアライちゃん6を無理矢理引っ張り出そうとしているので、
プラスチック製のウナギテボ口の鋭利な先端部分が、アライちゃん6の手足や体に突き刺さってしまっている
539 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:45:24.42 ID:bh99He790 [5/7]
アライちゃん収集日その5
野良アライしゃん1「遅いのりゃ!きっと妹達だけで食べ物(生ゴミ)を独占しているのりゃ!」フシャー
野良アライしゃん2「おかあしゃん、食べ物(生ゴミ)を独占する巨悪を許しちゃダメなのりゃ!」フシュー
野良アライさん「大きいチビ達の言う通りなのだ!たぁー!」
アライちゃん達が出てこないのは食べ物を独占していると勘違いしたアライ親子は、
アライさんはゴミ箱に向かって体当たりをしてゴミ箱を横倒しにしたのだった
野良アライちゃん3「のりゃ!いたいのりゃ!引っくり返っちゃったのりゃ!」ゴロゴロポテン
野良アライちゃん4「アライしゃん達が中にいゆのに、ひどいのりゃ!」ビェーン
突然親にゴミ箱を倒されてしまい、中にいたアライちゃん達は、
ゴミにまみれながら、ゴミ箱の側面だった部分に叩きつけられて大泣きしていた
野良アライちゃん5「いだいのりゃ~!ぴきゅるるる~!」
野良アライちゃん6「うゆ?(ゴミ)箱が直れて出口が近くになったのりゃ!出やすそうなのりゃ!」
アライさんの体当たりでゴミ箱が側面を下にして倒れたために、
ゴミ箱の壁面を昇らずとも出口まで行けると気がついたアライちゃん6は脱出を試みた
野良アライちゃん6「出られないのりゃ!どうなってるのりゃ!」
アライちゃんの腕力ではウナギテボ口を押し広げる事も、爪で破壊する事も不可能である
野良アライさん「ぐぬぬぅ~、出てこない悪い子はアライさんが引っ張り出してやるのだ!」
しびれを切らせたアライさんはゴミ箱に手を突っ込むと、
一番近くにいたアライちゃん6を掴み、力ずくで引っ張り出そうとしている
野良アライちゃん6「!?いたいのりゃ…おかあしゃんいたいのりゃ!」
野良アライしゃん1「いいのりゃ!そのままガイジを引っ張り出すのりゃ!」
野良アライしゃん2「食べ物(生ゴミ)を独占した罰なのりゃ!」
親をのんきに応援するアライしゃん達とは裏腹に、アライちゃん6は危機的状況に陥っていた
野良アライちゃん1「ぴぃ~!末っ子が凄く痛そうなのりゃ!おかあしゃんやめうのりゃ!」
野良アライちゃん2「そうなのりゃ!アライしゃんのききなのりゃ!」
アライちゃん達の声などアライさんの耳に届いていないようで、
アライちゃん6を引っ張る力を強めるのだった
野良アライちゃん6「いだぃ、のでぃや…アライしゃん…血でて…ちぬのりゃ…」ビクンビクン
ウナギテボ口の奥にいるアライちゃん6を無理矢理引っ張り出そうとしているので、
プラスチック製のウナギテボ口の鋭利な先端部分が、アライちゃん6の手足や体に突き刺さってしまっている
540 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:46:31.87 ID:bh99He790 [6/7]
アライちゃん収集日その6
野良アライさん「まだ抵抗するとは悪い子じゃなく、もうガイジなのだ!さっさと出てくるのだ!たぁー!」
何時もの掛け声と共にアライちゃん6を力一杯引っ張ると
野良アライさん「!?なんなのだ!チビの手足がないのだ!血だらけなのだ!」
突き刺さっていた部分が裂けて手や足が欠損してやっと我が子を取り出せていた
野良アライちゃん6「おかあしゃん…ひどい、のりゃ…いだ…のりゃ…」グッタリ
野良アライちゃん1「妹の手足がとれちゃったのりゃ!」
野良アライちゃん2「虐待なのりゃ!こあいのりゃ!」
中に残っているアライちゃん達は末っ子の変わり果てた姿に恐れおののくしかなかった
野良アライさん「あ、アライさんは悪くないのだ!食べ物(生ゴミ)を独占するチビ達が悪いのだぁ~!」
流石は自己中の害獣思考のアライさん、身勝手な言い分と共に他の子供を見捨てて走り去ってしまった
野良アライしゃん1「おかあしゃん!?アライしゃんを置いていっちゃやなのりゃ!」
野良アライしゃん2「もう何もわからないのりゃ!置いていっちゃやー!」
親に続いて事態を全く把握できていないアライしゃん達も逃げ出してしまった
~翌日の昼前~
ゴミ集積場に1台のゴミ収集車が停車すると、2人の回収作業員が降りてきた
作業員1「さて、この集積場のアライちゃんホイホイには何匹かかってるかな?」
作業員2「うん?、この血痕の数と血の量からすると、親にやられたのは1匹か?」
どうやら作業員達はアライ種専門の回収業者らしく、皆様もうお気づきかと思いますが、
各地域に設置されているアライちゃん用トラップにかかったアライちゃんを回収する業者である
作業員1「死骸は見当たらないな。野良猫かカラスか親が持ち去ったか…まあいい」
親がゴミ箱を倒し中から子供を引っ張り出そうとして殺してしまうのは想定内らしく、
作業員1は周囲にアライちゃんの死骸が落ちていないか調べていた
作業員2「トラップの中には何匹入っているんだ…」
作業員1がアライちゃんの死骸を探しているうちに、
作業員2はゴミ箱を正しい向きに起こすと、
ロックを外して蓋を開けて中身を確認していた
541 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 651b-Lfho)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 01:47:41.21 ID:bh99He790 [7/7]
アライちゃん収集日その7
野良アライちゃん3「ぐっしゅりねてたのに、なんなのりゃ?」オメメコスリコスリ
野良アライちゃん4「また(ゴミ)箱が倒れたのりゃ…いたいのりゃ…」ツライガイジガオ
野良アライちゃんE「なんなのりゃ!?アライしゃんのしょくじのじゃまをしゅゆな!」
野良アライさん親子が去った後で血の臭いにつられてなのか、
別のアライちゃんが5匹ほどトラップ内に捕まっていた
作業員2「ひいふうみい…9匹、いや死んだ奴を合わせると10匹か?」
作業員1「ここはなかなか多かったみたいだな」
作業員1は周囲にアライちゃんの死骸はないと判断し作業員2と合流した
野良アライちゃん5「ひとしゃんなのりゃ!アライしゃん達出られなくて困ってるのりゃ!」コスリコスリ
野良アライちゃんA「ひとしゃん助けてほちいのりゃ!アライしゃんのききなのりゃ!」シッポフリフリ
どうやら人を全く警戒していない個体らしく、あろう事かトラップを設置した人間に助けを求めていた
作業員1「アライちゃん全てがこいつらみたいにバカならどんだけ楽に駆除できることか…」
作業員2「そう愚痴るなよ、回収場所はまだまだあるんだ、さっさと終わらそうぜ」
作業員1と2は慣れた手つきでゴミ箱を2人で持ち上げると、
中身をゴミ収集車の後部の収集機にぶちまけた
野良アライちゃんB「なにしゅゆのりゃ!アライしゃんに乱暴すゆな!」フッシャー
野良アライちゃんC「そうなのりゃ、アライしゃんはいだいなんだぞー!」ピキュルルル
作業員1「その台詞はもう聞き飽きたっての」
作業員1はそう言い放つと、収集機の作動スイッチを何の躊躇もせずに押した
すると、けたたましい動作音と共に収集機の回転板が9匹のアライちゃんを集積箇所に押し込んでいく
野良アライちゃん1「ぴぎゅるる!?他に死んだアライしゃんがたくさんいゆのりゃ!こあいのりゃ!」ビエーン
野良アライちゃん2「ななな、なんなのりゃ!狭いのりゃ!苦しいのりゃ!」ミチミチ
野良アライちゃんD「アライしゃんは天下をとるのりゃ!こんな…とこで…ちんでいい…いのちじゃな…」ミチミチゴリュゴリュブチチッ
野良アライちゃん1~5 A~E「…」シーン
作業員1「さてと、終わり終わり、昼飯前に全部終わらすぞ」
作業員2「そうだな、さっさと終わらせるか。で、今日の昼飯なんだけどよ、この前いい店を見つけてさ…」
作業員1と2はトラップからアライちゃんの収集を終えると、別の収集場に向かうのだった
こうして今日もまたアライちゃん達は駆除されていくのだが、
もし、トラップに入らずに危険なものと学習してしまった個体がいたとして、
生体まで成長して子供にトラップについての危険性を教えてしまったら、
トラップの有効性はどんどん薄くなってしまうのではと心配されるかもしれませんが、
答えから言うと、どれだけ学習しようともある一定の数を捕らえられるのである
543 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スップ Sd7a-EN9o)[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 02:08:37.72 ID:yOESAQ8id
アライちゃん収集日その8
作業員2「…俺らがこんだけ頑張ってんのに、全国のアライ種はなかなか減らないな」
作業員1「たまに無意味じゃないかと思えてくるが、実際はそうでもないみたいなんだよなぁ」
いくら親に危険なものと教えられても所詮はアライちゃんの頭脳である、
つい美味しい臭いにつられて、親が無能で餌をもらえず空腹のあまり、
そもそも親から教わっていないなどなどの理由からアライちゃんはトラップにかかり、
既存の機材を流用しての安価なトラップなので、全国の集積場で採用された
作業員1「もっと頻繁にアライちゃん収集したいんだがな、現状では無理かねぇ」
殆どの自治体で週1でアライちゃんとラップを設置して駆除をしているが、
このトラップのみではアライさんの繁殖力の前には焼け石に水といった状況であった・
なら、毎日でも設置すればいいと考える者もいるかと思うが、回収業者の負担、
トラップにかかったアライちゃんの不快な鳴き声による近隣への騒音被害、
他のゴミの収集のじゃまになるなどの理由により週1が限界なのである
トラップ設置が早朝なのも鳴き声での騒音被害が少なく、
また、人間が活発に動き出す前のアライちゃんが活動しやすい時間と言う理由もある
作業員2「他の生ゴミの収集にも規制が厳しくなったりと、ほんとアライ種は害獣だわ」
他の生ゴミなどアライ種が荒らしそうな臭いの出るゴミは
アライさんでは開けられないロックのかかる、
アライさんでは破壊できない頑丈なゴミ箱に入れて集積場に出すのが義務付けられている
作業員1「…俺、アライさん(しゃん)ハンターにでも転職すっかな」
作業員2「何だ突然、今の職は思ったより安月給だからか?それとも、アライ種へのストレス発散か?」
作業員1「まあお前の推理通りかな?アライちゃん収集員よりもハンターの方が圧倒的に不足してるみたいだしな」
そんなアライちゃん収集員にありがちな他愛ない雑談をしながら、
今日もどこかでアライ種を駆除する者達の頑張りのおかげで、
私達は平穏な日常を送れているのを忘れてはならない。
~あとがき~
なんとなくゴミ置き場を見て思いついたネタで、
短く簡単で気晴らし程度の文章量にするつもりが、
気がついたらわりと長文になってしまいました。
ですので、あとがきくらいは短めにしておきます。
~追記~
アライちゃん収集日その4の最後の部分にコピペミスがあった事をお詫びします
最終更新:2018年06月06日 00:31