淡々と害獣を駆除するお話

565 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:18:47.54 ID:497IGGj4d [21/47]
あなたは今、部屋の掃除をしようとしている。

ゴミ袋を動かそうとすると、何かガサガサという音が聞こえてきた。
ゴキブリであろうか?

あなたは殺虫剤を持ち、ゴミ袋を動かした。

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ

なんと、ゴミ袋の陰に埃まみれのアライちゃんが2匹隠れていたのである。
アライちゃん達がいた場所には、乾燥しかかった糞が落ちていた。

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達はどこかの物陰に隠れようとして、四足歩行のヨチヨチ歩きで這い回った。
手足や爪がフローリングの床をせわしなく叩き、とたとたと音を立てる。


すかさずあなたは害獣に、手に持っていた殺虫剤を噴射する。

アライちゃん1「へっくち!…ぴいいぃぃぃぃーーっっ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「やめゆのだぁ!ききなのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

しかし哺乳類のアライちゃんを殺すには、殺虫剤では致死量に至らないようだ。

あなたに対し危機を感じたアライちゃん達は警戒し、ヨチヨチ歩きのスピードをさらに上げる。


566 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:23:31.50 ID:497IGGj4d [22/47]
埃まみれの不潔な害獣に手で触れるのをためらった貴方は、叩き殺すための道具を探す。

しかしその間に部屋の中を這い回っていたアライちゃんは、タンスの裏の隙間に隠れた。

アライちゃん1「はぁ、はぁ…なのだぁー」!ヨチヨチヨチヨチ スポッ
アライちゃん2「ぜぇはぁ…なのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ スポッ

狭いタンスの裏に隠れたアライちゃん達。

これでは手が出せない。

タンスの裏からは、はぁはぁという息づかいが聞こえてくる。

とりあえずあなたは、タンスの隙間に殺虫剤をありったけ噴射した。

タンスの裏からは「くしゅっ!」という声が聞こえてきた。

しかし、それっきり反応はなかった。
…死んだのであろうか?
それともタンスの奥に潜み、耐えているのであろうか。


567 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:30:55.11 ID:497IGGj4d [23/47]
どうにもこうにも、タンスの奥に潜んでいるのでは手が出せない。

…苛ついたあなたは、タンスをどんと蹴った。

しかし害獣たちの反応はない。

あなたは殺虫剤を止め、薄暗いタンスの隙間を上から覗いてみた。

アライちゃん1「…」ギュッ
アライちゃん2「…」ギュッ

薄暗い隙間の中、2匹の害獣は互いに抱き合いながら、恐怖にひきつった顔であなたの顔を見上げていた。

アライちゃん達はここに隠れて、あなたが去っていくのを見計らっているようである。

あなたは、こいつらを決して逃がしてはならないと決心した。

…部屋に何か、細長いものはないだろうか?

部屋を探したところ、あなたはペン立てを見つけた。

ペン立ての中には、文房具やボールペンがたくさん入っていた。

しかし、これだけではまだ足りない。
あなたはすぐ近くの食器入れへ手を伸ばし、ナイフとフォークを取り出した。


568 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:40:26.30 ID:497IGGj4d [24/47]
そしてあなたは、タンスの上から大量のペンや食器を落とした。

ボールペンは先を下にして落下する。

タンスの隙間から、がしゃがしゃと音がした。

「ぴっ!ぴいいぃぃぃぃっっ!!!!」

がさがさと音が聞こえてきた。
音はタンスの隙間の奥から、手前側に近付いてきた。

アライちゃん1「なのだー!」スポッ ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「びええんっ!いちゃいのりゃあぁ!」スポッ ヨチヨチヨチヨチ

タンスの隙間から、アライちゃんが這い出てきた。

アライちゃん2の尻尾にはフォークが刺さっており、フローリングの地面とぶつかってカタカタと音を立てている。

ここまできたら、もう逃がすわけにはいかない。

アライちゃん達は、次の隠れ場所を探しながら必死のヨチヨチ歩きをしている。


569 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:46:37.74 ID:497IGGj4d [25/47]
ゴキブリと違って、アライちゃん達の体長は尻尾含めて30センチはある。
なにか攻撃して当たる確率は大きい。

もはや手段を選ぶ余裕はない。

あなたは害獣が進む方向へ先回りして移動した。

アライちゃん1「ぴっ!?」ピタッ
アライちゃん2「あっちににげゆのだ!」クルッ

方向転換しようとした瞬間に、あなたはアライちゃん達へ蹴りを放った。

アライちゃん1「ぎびいぃっ!」ゴロゴロ
アライちゃん2「じびっ!」ゴロゴロ

体重が2キロ近くあるアライちゃんは、あなたの蹴りを浴びて少しの距離を転げ回り、壁に当たった。


570 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:51:03.97 ID:497IGGj4d [26/47]
そしてあなたは、フォークが刺さったアライちゃん2の尻尾を踏みつけた。

アライちゃん2「びいいぃーーっ!びいいぃーーっ!」ジタバタ

アライちゃん2は逃げようと必死で暴れる。

アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

もう一匹は、片割れを見捨ててあなたから逃げた。

アライちゃん2「おねーしゃああん!だじゅげでえええええっ!!」ジタバタ

アライちゃん1「おまえのぶんまでいきゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

あなたはアライちゃん2の埃まみれの尻尾を掴んでぶさらげた。

アライちゃん2「ぴいいぃ!ぴいいぃぃぃぃっっ!」ジタバタ

そしてアライちゃん2の尻尾からフォークを引き抜き、逃げ回っているもう一匹の捕獲を試みた。


571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 16:58:57.22 ID:497IGGj4d [27/47]
アライちゃんのヨチヨチ歩きのスピードは、ネズミの1/4程である。
ネズミと違って頭が重いので、あまりスピードが出ないのだ。

大した速さではないが、もたもたしていると逃げられてしまうだろう。

アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ スポッ

結局アライちゃん1は、先程隠れていたタンスの隙間へ隠れた。

アライちゃん2「はなちてはなちて!」ジタバタ

尻尾を握られ吊られているアライちゃん2は、必死に暴れている。

フォークを使うと血が出そうで嫌だと感じたあなたは、タンスの角を使うことにした。

あなたは腕を大きく振り、アライちゃん2のふわふわの尻尾をつかんだまま、アライちゃん2の体をタンスの角へ叩きつけた。

アライちゃん2「ぎびぃーーーーっ!!」バンッ


572 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 17:01:42.40 ID:497IGGj4d [28/47]
一発で死ぬはずがない。

あなたは二度、三度とアライちゃんを振り回し、タンスの角へ叩きつけた。

アライちゃん2「ぐびいぃっ!びぎいぃぃぃぃっ!いぢゃあいいぃぃぃ!」バンッ バンッ バンッ

タフな害獣だ。
なかなか死なない。

…と、そうしている間に…

アライちゃん1「なのだー!」スポッ ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん1はタンスの隙間から這い出てきた。

アライちゃん2を殺すことに夢中になっていたあなたは虚をつかれた。


573 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 17:17:21.40 ID:497IGGj4d [29/47]
もはや手段にこだわってはいられない。

部屋が汚れるのを気にして、この幼い害獣を取り逃がしたら、いずれ成長した害獣達の糞尿によって天井の板が腐り落ちることになる。

あなたはまず、ぐったりしているアライちゃん2をタンスの上面に乗せた。

アライちゃん2「ぎ、び…だじゅ…げ…」ピクピク

アライちゃん2はうつぶせになっている。

そしてあなたは、アライちゃん2の背中へフォークを思い切り突き刺した。

アライちゃん2「びっ!びいいぃぃぃぃいぃぃぃぃぃいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

フォークを引き抜くと、背中から勢いよく血が流れ出てきた。

アライちゃん2「ぎびっ!びっ!びいいぃぃぃーーーーーっ!!」ジタバタドッタンバッタン

アライちゃん2はめちゃめちゃに暴れまわっている。

そのうちタンスの上から落下した。
タンスの上には血がついている。

アライちゃん2「ぎびゃあああああああああああああ!!ああああああああああああああ!!」バタンジタビタバタ

アライちゃん2は仰向けにひっくり返ってどたばたと暴れながら、背中の穴から血を撒き散らす。

こいつはもう、放っておいても死ぬだろう。

アライちゃん1「にげゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

あなたがアライちゃん2を観察している間に随分遠くへ逃げたアライちゃん1。

もちろん逃がすわけにはいかない。
あなたはアライちゃん1を追いかけた。


575 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 17:27:55.64 ID:497IGGj4d [30/47]
アライちゃん1「のだっ、のだっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん1は部屋を出て、廊下を走り回っている。

フローリングの床がどたばたと音を立てる。

あなたは廊下を進み、アライちゃん1を先回りしようとした。

アライちゃん1「なのだー!」スポッ

アライちゃん1は、半開きのトイレのドアの隙間に顔を突っ込んだ。

アライちゃん1「なのだー!」スルスル

そのまま、トイレへ入っていく。
尻尾がドアの隙間から出ている。

あなたはドアを思いっきり閉めた。
アライちゃん1の大きなふわふわの尻尾が、ドアの隙間に挟まる。

アライちゃん1「ぎびぃーーーっ!びぃぃーっ!」ジタバタ

ドアの隙間から飛び出ているアライちゃん1の尻尾は、ぶんぶんと暴れている。


576 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 17:40:12.14 ID:497IGGj4d [31/47]
あなたは尻尾を掴んで捕まえ、アライちゃん2のように殺そうと考えた。

その場でしゃがみこみ、触りたくはないが…アライちゃんの尻尾の先を握った。

ふわふわの暖かい尻尾が暴れている。

アライちゃん1「はなちてー!」

ドアの向こう側から声が聞こえてくる。

そしてあなたはドアを開けた。
すると…

アライちゃん1「がぶっ!」ガブゥ

油断していたあなたは、アライちゃん1の反撃を受けた。
アライちゃん1は、あなたの右の親指に噛みついている。

親指に鋭い痛みを感じた。
アライちゃん1の牙が突き刺さっているのだ。

アライちゃん1「うぅー!うゆぅ!しっぽなせー!がぶぅ!」バリバリバリ

そして尻尾を掴んでいるあなたの右手を、鋭い爪で引っ掻く。

小さいからと侮っていたが、予想に痛い。
引っかかれた箇所にミミズ腫れのような傷が付く。


577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 17:52:23.61 ID:497IGGj4d [32/47]
アライちゃん1「う~!う~!」ガブゥバリバリバリ

噛みつかれ、引っ掛かれた右手が痛い。

アライちゃん1は眉間にしわを寄せ、泣きながらあなたに抵抗している。

きっとアライちゃん1は、あなたのことが死ぬほど怖いのだろう。
怖くて堪らないのだろう。

それでもアライちゃんは生き延び、成長し、繁殖するために、あなたへ反撃を続ける。

だが、あなたはマゾではないし、この害獣を逃がすつもりもない。

あなたは左手にフォークを持ち、それをアライちゃんの腹へ突き刺した。

アライちゃん1「びっ!ぎびいいいいぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」ビグン

アライちゃん1の腹の傷から、血が流れ出す。
フォークの先端は、明らかに小腸などの重要な臓器を貫いている。

泣きわめくアライちゃん1の顔が、絶望に染まった。

あなたはそのまま引き抜かず、フォークを上下左右にぐいぐいと動かして、アライちゃんの腹の中をかき回してざくざくと傷口を広げた。

アライちゃん1「びぃいぃぃぃっ!ぴぎゃあああああああああああぁぁっ!!」ゲボゲボ

アライちゃん1は血を吐き出した。


578 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:02:26.85 ID:497IGGj4d [33/47]
あなたは尻尾から右手を離した。

アライちゃん1「びぎいぃぃぃぃ!ひいいぃぃぃっ!ぴいいぃぃぃぃっっーー!」ジタバタドクドク

あなたが左手に握るフォークで腹を貫かれたアライちゃん1は、じたばたと暴れまわり、トイレの床に血を撒き散らす。

これ以上トイレを汚されてはかなわない。
あなたはフォークを引き抜き、アライちゃん1を洋式の大便器に叩き落とした。

アライちゃん1「ぎびぃ!」ボッチャアアン

あなたは大便器の水からこんなに大きな落下音が鳴ったのをはじめて聞いた。

間違いなく今までで一番大きなクソであろう。

アライちゃん1「びっ!ぎびぃ!ぎびぃぃ!」バシャバシャ

アライちゃん1は痛みに悶え苦しんで暴れており、まともに便器から這い出すことすらできない。

透明だった便器の水が、どんどん血の赤い色に染まっていく。


580 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:13:58.36 ID:497IGGj4d [34/47]
あなたはこんな不愉快なクソはさっさと流してしまいたいと考えたが、
排水口が詰まることを躊躇し、水洗レバーから手を放した。

アライちゃん1「はぁ、はぁ…でゆのだ!」ヨジヨジ

これだけ血を流して、まだ動けるのだろうか。

アライちゃん1は腹から血を流しながら、大便器から脱出しようとして陶器の便器を登り始めた。

このまま脱出されたら、トイレが血で汚れてしまう。
あなたはプラスチックの蓋をぱたんと閉めた。

「ぎ…び…!あけゆの、だ…!」ガタガタ

アライちゃん1は、蓋を中から開けようとしている。
蓋ががたがたと揺れる。

蓋を開けられて脱出されては大変だ。
大便器からクソが這い出てくることなど不愉快で仕方がない。

あなたは便器の蓋に、トイレットペーパー、洗剤など、その場にあるあらゆるものを乗せた。

「ぴいぃぃっ…!だして…あけて…!たちゅ…けて…」ガタガタ

どうやらこれだけの重さがあれば、アライちゃん1は脱出不可のようだ。

やがて、蓋が閉まった便器の中から、再びドボンと音がした。

先程に続いて、人生で2番目に大きなクソが便器の水に落ちる音であった。


581 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:18:58.49 ID:497IGGj4d [35/47]
「ごぼ…がぼ…」パチャパチャ

少しの間、蓋が閉まった便器の中から、弱々しく暴れる音が聞こえたが…

やがて音はしなくなった。

あなたは便器の蓋を開けた。

アライちゃん1「」ピクピク

そこには、真っ赤に染まった水に浮かび、小刻みに痙攣するアライちゃん1の姿があった。

582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:30:21.99 ID:497IGGj4d [36/47]
さて、もうこの害獣が蘇ることはないだろう。
あなたは便器の蓋を閉めて、一応先程のように障害物を乗せた。

害獣に噛まれ、引っ掻かれた右手が痛む。
ウイルスや寄生虫の感染を危惧したあなたは、死骸処理が終わったら病院で検査しようと決めた。

そして、先程タンスの上で背中を刺したアライちゃんがどうなったか気になり、自分の部屋へ向かった。



自分の部屋のドアを開けたあなたは、地獄絵図を見た。


アライちゃん2「の…のだ…のだぁ…」ズルズル ペタペタ

アライちゃん2は、あれから随分と部屋の中を這い回ったのだろう。

あなたの部屋の床は、書道の紙の上に筆で墨字を書いたかのように、赤い血の線がそこらじゅうに書きなぐられていた。

アライちゃん2「い…ぢゃ…い…のだ…」ズルズル ペタペタ

よく見ると、アライちゃんの大きなふわふわの尻尾は、血に濡れて縮んでいた。

這い回っているアライちゃん2の背中から流れ出た血が尻尾に染み込み、筆ペンのように床を汚したのだろう。

既に致命傷であることは間違いないであろうに、なんという執念であろうか。

死が確定しても尚、あなたに害を与え続ける害獣。

これから部屋を掃除することを考えると、あなたは気が重くなった。


586 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:37:30.80 ID:497IGGj4d [37/47]
あなたは、簡単にこの害獣を楽にしてなるものかと怒った。

スリッパを履き、部屋の中に入る。

アライちゃん2「の…のだ…のだ…」ズルズル ヨチヨチ

あなたはアライちゃん2の尻尾を掴んで持ち上げた。

アライちゃん2「い…や…なの…だ…」ワキワキ

もはや暴れる体力も残っていない害獣を、あなたは勢いよく床に垂直に投げて叩き付けた。

アライちゃん2「ぎびいいぃっ!」ベチーン

それから、アライちゃんの右の後ろ足を掴み…

アライちゃん2「は、はなぢ…で…」ブルブル

力任せに脚をへし折った。

アライちゃん2「ぐぎびいぃぃぃゃあぁあああーーーーーーーー!!!」

大量出血しているというのに、
まだ随分大きな声を上げる余力が残っているようだ。


590 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:45:28.68 ID:497IGGj4d [38/47]
続いて、左の後ろ脚を、ゆっくり力を込め、本来曲がらない方向へ曲げていく。

アライちゃん2「いぢゃいいぢゃいいぢゃいやべでいぢゃいのやなのだぎびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーっ!!!」ボギン

ボギンと音がして、アライちゃん2の左脚はへし折れた。

これでアライちゃんの両脚が骨折した。

アライちゃん2「ひ…ぎ…びぃ…」ブルブル

こんなものでは、まだまだ部屋を汚されたあなたの怒りは晴れない。

続いてあなたは、アライちゃん2の右腕を掴む。

アライちゃん2「やべ…ぎ…び…」ハムハム カリカリ

アライちゃん2はあなたの右手を、力なく甘噛みして、爪でぽりぽりと掻いた。

アライちゃん2にとっては、全力で噛みつき、肌を裂くくらい引っ掻いているつもりなのだろうが、
大量出血し弱ったアライちゃんの反撃など、あなたに何の傷も与えない。


591 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 18:55:22.95 ID:497IGGj4d [39/47]
そしてあなたは、腕を直角に曲げさせた後、蛇口をひねるようにその腕を捻って回した。

アライちゃん2「ぎびいぃぃぃぃいぃぃ!びぃいぎ!あぎぐぎゃああああぁぁあああ!ぴいいぃいぃぃっっ!!」ジタバタ

捻り上げた腕は半周し、ぼきぼきと音が鳴る。
あなたは哺乳類の腕は果たして何周するのか興味が湧き、既に骨折しているアライちゃん2の右腕をさらに捻って回した。

アライちゃん2「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぴぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

1周。
2周。
3周。
だんだんと捻るのが大変になってくる。
まるで雑巾絞りのようだ。

アライちゃん2「ぎ…び…ひ…」ガクガク

アライちゃん2は白目を剥いて歯を食い縛り、泡を吹いている。

8周したあたりで、あなたの力では捻ることができなくなった。

そのまま腕を引きちぎれないかと試みたが、どうやら難しいようだ。


592 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:06:11.83 ID:497IGGj4d [40/47]
あなたはアライちゃんの右腕から手を放す。

するとアライちゃんの右腕はクルクルと回り、歪な形に曲がった状態で止まった。

アライちゃん2「ひぎ…び…ぎひぃぃ…」ゼェゼェ

アライちゃん2は絶望の表情を見せて泣いている。
だが、まだ死なせてやるには物足りない。

続いてあなたは、左手でアライちゃんの腰を掴んで押さえつけ、右手でアライちゃんの胸をぐっと押した。

プロレス技のキャメルクラッチのような感じで、アライちゃん2は海老反りになっている。

アライちゃん2「うぐ…ぎいいいぃ…!ひ…いぎゃい…いぎゃいいいぃぃ!!」ジタバタ

アライちゃん2はまだ折れていない左手で、あなたの何度も右手をぽりぽりと掻く。

だが、あなたには害獣の命乞いを聞いて処刑を中断するつもりはない。

そのまま力を込め、さらにアライちゃんの状態を反らさせ、海老反りにしていく。

アライちゃん2「ぎびゃああああああああああああああ!ああああああああああああああ!!」ブルブル


593 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:10:43.05 ID:497IGGj4d [41/47]
やがて、背中が曲がりづらくなってきた。
だが構わずにあなたは力を込め続け、アライちゃん2の背骨を本来曲がってはならない角度へ強引に曲げていく。

アライちゃん2「ぎびいぃぃぃぃぃぃいい!!ひぎいいいぃいぃぃぃ!!!あぎゃあああああああ!!」メキメキ

ついに、ボギンという音がして、アライちゃんの背中はグニャリと曲がった。

アライちゃん2の腰を掴んで押さえつけているあなたの左手の甲に、アライちゃん2の背中が触れた。

背骨が折れたのだ。

アライちゃん2「ごぶ…げぇ…」ブルブル

アライちゃん2の下半身の動きが止まった。


595 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:17:33.65 ID:497IGGj4d [42/47]
アライちゃん2「…ひ…ぎ…」ピクピク

背骨が折れた以上、もうこの害獣の命は長くないだろう。
だが、部屋を血塗れにした罪はまだ拭えない。

死ぬ寸前までもがき苦しんで貰うことにした。

あなたはアライちゃんの胴体を掴んで持ち上げた。

そしてライターを取り出し、アライちゃんの顔面を火で炙った。

アライちゃん2「う…ぎぃ…」モゾモゾ

背骨を折られ、下半身が動かなくなり、もはや虫の息のアライちゃん2。
それでもライターの火を嫌がり、身をよじっていた。

構わずあなたはアライちゃんの顔面をライターの火で炙る。

アライちゃん2「ぴ…ぎ…ぃ…!」モゾモゾ

アライちゃん2の顔面が醜く焼けただれてくる。


597 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:24:10.53 ID:497IGGj4d [43/47]
アライちゃん2「びぎゃ…」スッ

アライちゃん2は、まだ動く左手を顔の前にかざし、顔面をライターの火から守っている。

ならば、どこまでその左手で耐えられるものだろうか。

あなたはアライちゃんの左手をライターで炙り続けた。

アライちゃん2「あぢゅ…いぃ…っ…やべで…」グスグス

アライちゃん2は泣きながら命乞いをした。
背中をフォークで刺され、右腕と両脚と背骨を折られた今、命乞いして何になるというのか。

アライちゃん2「も…う…やべ…で…」ジュウウウ

それとも自分が死ぬことを分かっていて、これ以上苦痛を味わいたくないということなのだろうか。

アライちゃん2の右腕「」ジュウウウ…ダラン

やがてアライちゃんの右腕は完全に焼き肉となり、動かなくなった。

これでアライちゃんは両手両脚が骨折した。

ライターの火は再び、アライちゃん2の顔面を炙る。

アライちゃん2「ぎ…びゃあ…ぁあ…!」ジュウウウ


598 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:29:49.70 ID:497IGGj4d [44/47]
ふと、あなたはこのままでは、顔が醜く爛れた害獣の死骸処理をしなくてはならないのかと思い、ライターの火を消した。

アライちゃん2「ぐ…びぃ…」モゾモゾ

あなたはもう、この害獣に対する興味を失っていた。
あなたはアライちゃん2の頭と胴体を掴んだ。

アライちゃん2「ひ…び…ぎ…」ブルブル

アライちゃん2は抵抗しない。
両腕、と下半身が動かないのだから当然だろう。

そしてあなたはアライちゃん2の首を思い切り捻った。

アライちゃん2「ぐびっ」ボギリゴギベギ

アライちゃん2の首は、くてんと折れ曲がった。


599 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:37:47.16 ID:497IGGj4d [45/47]
あなたは動かなくなったアライちゃん2をビニール袋に入れ、スリッパを脱いで部屋から出た。

そしてトイレへ行き、ゴム手袋をつけてアライちゃん1を便器から出し、同じくビニール袋へ入れた。

ビニール袋の中では、害獣2匹が無惨な姿となって動かなくなっていた。

しかし、この死骸をどう処理するか…
虫と違ってアライちゃん達の死骸は、放置するとおぞましい腐敗臭を放つ。

燃えるゴミの日は2日後…。

それを確認したあなたは、アライちゃん達をビニール袋にくるんで密閉し、冷凍庫へ入れた。

食品のある冷凍庫に、害獣に死骸があるなどおぞましくて仕方がないが…。

燃えるゴミの日には忘れずに取りだそうと、あなたは決めた。


600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:44:07.40 ID:497IGGj4d [46/47]
害獣を冷凍庫へ閉じ込めたあなたは、溜め息をついた。

そして掃除道具を持って自分の部屋へ戻った。

まずは奴らがゴミ袋の陰に出した糞を片付ける。

それから、血で汚れたフローリングの床を拭き、丁寧に汚れを取っていく…。

掃除には長い時間がかかったが、ようやく害獣の血は拭き取れた。
買ってきたスプレーで血の匂いも消えた。


これで全てが終わった…。
あなたは部屋の窓を開けて背中を伸ばし、気持ちよく深呼吸した。



「なのだー」カサッ


…窓の外から、何かが聞こえた。
あなたはせっかく伸ばした背中を丸め、深呼吸ついでに深い溜め息をついた。


601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sd9a-+59V)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:44:37.73 ID:497IGGj4d [47/47]
おしまい


602 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ fa92-oeLn)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:46:45.64 ID:mSceiHDL0 [2/3]

アライちゃん 一匹見たら 30匹

605 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW d62e-ZNIM)[sage] 投稿日:2017/10/21(土) 19:59:11.95 ID:Q8h9I7330 [3/3]
乙です
アライちゃんの動きや鳴き声がゴキブリ以上の気持ち悪さで書かれていて
まさに不快害獣って感じで良かったです
こんなん部屋の片隅で発見したら
駆除待ったなし



最終更新:2018年04月06日 22:16