新約聖書はギリシャ語で書かれたため、原典はヘブライ語ではない。ヘブライ語版は近代になって翻訳されたもののみであり、Franz Delitzschによる『ברית חדשה (Berit Khadasha), Hebrew New Testament』(1877年出版) と、Salkinson-Ginsburg訳の『Ha-Berit ha-Ḥadashah』(1877年翻訳、1886年出版)の二つが重要である。
主な翻訳
旧約聖書
- 七十人訳聖書(SEP)(ギリシャ語、古ヘブライ語聖書に基づく、紀元前2世紀)
- タルグム(アラム語、原始マソラ本文に基づく、紀元後2世紀)
旧約・新約両聖書
- ペシタ訳(古シリア語〔東方アラム語〕、旧約聖書は原始マソラ本文と七十人訳に基づく、紀元後2世紀頃)
- ヴルガータ(VUL)(ラテン語、旧約聖書は七十人訳と原始マソラ本文に基づく、405年)
- 現代語訳聖書
- ドイツ語訳聖書
- ルター訳聖書(ドイツ語、旧約聖書はマソラ本文に基づく、1545年完成)
- 英語訳聖書
- 欽定訳聖書(KJV)(英語、旧約聖書はマソラ本文に基づく、1611年発刊)
- 日本語訳聖書
翻訳の系譜
- א [aleph] = シナイ写本
- A = アレクサンドリア写本
- B = ヴァチカン写本
- Q = Marchalianus写本
- MT = マソラ本文
- LXX = 七十人訳聖書
例:LXXb:旧約聖書の七十人訳聖書のうち、ヴァチカン写本を用いたもの
リンク
古語による聖書(創世記24:45まで):
Tanakh(サマリア五書、マソラ本文、オンケロス[Onkelos]のタルグム、サマリア人のタルグム、ペシタ訳、七十人訳、古ラテン語訳、ヴルガータ訳)
最終更新:2018年01月19日 23:25