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略名 |
和名 |
Name |
Date |
|
KJV |
欽定訳 |
King James Version |
1611 |
標準訳として長く用いられる |
RV |
(英国)改訂訳 |
(English) Revised Version |
1884 |
主としてイギリスでの改訳 |
ASV |
アメリカ標準訳 |
American Standard Version |
1901 |
RVのアメリカ版 |
WNT |
|
Weymouth New Testament |
1903 |
新約聖書のみ |
BBE |
|
BIble in Basic English |
1949 |
850の基本単語を使って訳された |
NWT |
新世界訳 |
New World Translation |
1950 |
エホバの証人による翻訳、1971年脚注改訂版 |
RSV |
改訂標準訳 |
Revised Standard Version |
1952 |
ASVの本格改版 |
TJB |
エルサレム聖書 |
The Jerusalem Bible |
1966 |
カトリック系、フランス語からの重訳 |
NEB |
新英語聖書 |
New English Bible |
1970 |
英国プロテスタント諸教会が協力して訳したRVの改版 |
NAB |
新アメリカ聖書 |
New American Bible |
1970 |
カトリックによる翻訳 |
NASB |
新アメリカ標準聖書 |
New American Standard Bible |
1971 |
|
TLB |
リビング・バイブル |
The Living Bible |
1971 |
徹底した意訳 |
GNB |
現代英語訳 |
|
1976 |
|
NIV |
新国際訳 |
New International Version |
1978 |
ファンダメンタリズム・福音主義教会による翻訳、1996年に包括用語版 |
NKJV |
新欽定訳 |
New King James Version |
1979 |
現代語を用いたKJVの改訂版 |
NJB |
新エルサレム聖書 |
New Jerusalem Bible |
1985 |
TJBの改版 |
REB |
改訂英語聖書 |
Revised English Bible |
1989 |
NEBの改版、カトリックが参加 |
NRSV |
新改訂標準訳 |
New Revised Standard Version |
1989 |
RSVの改版、カトリック・正教会が参加 |
TEV |
|
Today's English Version |
1989 |
聖書協会訳、意訳を用いる |
GNT |
|
Good News Translation Bible |
1989 |
TEVのタイトルを変えたもの。内容は同じ |
CEV |
|
Contemporary English Version |
1991 |
子どもなどに配慮し、平易な英語訳 |
OSB |
|
Orthodox Study Bible |
1993 |
東方正教会訳注解聖書 |
CEB |
|
Contemporary English Bible |
1995 |
ユダヤ教差別是正、意訳を用いる |
NLT |
|
New Living Translation |
1996 |
意訳もあるが、比較的正確で読みやすい |
WEB |
世界英語聖書 |
World English Bible |
2000 |
|
ESV |
英文標準訳 |
English Standard Version |
2001 |
改訂標準訳(RSV)の改訂版 |
MSG |
メッセージ |
The Message |
2002 |
徹底した意訳 |
HCSB |
|
Holman Christian Standard Bible |
2004 |
|
NABRE |
新アメリカ聖書改訂版 |
New American Bible Revised Edition |
2011 |
|
CEB |
コモン英語訳聖書 |
Common English Bible |
2011 |
さらに平易な英語で |
VOICE |
|
The Voice |
2012 |
|
分類
翻訳の系統
翻訳の正確性(横軸)と読みやすさ(縦軸)
翻訳のベース
人気のある翻訳
KJV系統
国王の命令によって翻訳された聖書である。複数あるが、単に「欽定訳」と言った場合は、とくに「ジェイムズ王訳」(King James VersionあるいはAuthorized Version)として名高い、1611年刊行の英訳聖書を指す。
イングランド王ジェームズ1世がイングランド国教会の典礼で用いるための聖書の標準訳を求め、王の命令で翻訳されたためにこの名がある。欽定訳は19世紀末に至るまでイングランド国教会で用いられた唯一の公式英訳聖書である。また、日本における文語訳聖書のように、荘厳で格調高い文体から、口語訳の普及した現在も多くの愛読者を保ち続けている。
ヘブライ語およびギリシア語原典から訳したと序文にはあるが、実際にはウィリアム・ティンダルら先行する英語翻訳にかなりの部分で依拠していることが指摘されている。
なお、現在欽定訳聖書として市場に出回っているものの多くは、1769年に綴りなどが修正されたもので、オリジナルではない。
鑑定訳(KJV)の古い表現を改めたもの。
ERV系統
NIVには若干解釈が入っているとも言われるが、こちらはかなり原文に忠実とされる。ASV(1901年)、RSV(1946年)を前身としている。
これもRSV(1946年)を前身としている。
その他
かなり広く一般的に読まれている聖書で、英語の標準的聖書と言ってよい。
比較的平易な英語で書かれている。
カトリックの聖書である。
これは、欧米の子供たちにもわかる英語を目指したものだが、解説調なので、聖書の本文を解釈・説明した部分が多く、聖書と呼べるかどうかは疑問もある。他国語訳のリビング・バイブルは基本的に英語版からの重訳となり、
日本語訳(JLB)もその一つである。
カトリックの聖書である。これはフランス語で最初に1954年に登場し、1973年に改訂された。その豊富でありながら簡素な脚注と器具はプロテスタントとカトリック双方の読者の尊敬を勝ち得ている。この翻訳はフランス語からの重訳が多数なされている。その中でも英語版エルサレム聖書 "The Jerusalem Bible" (1966) は、オリジナルであるフランス語版が1973年に改訂したのをうけ、1985年に "New Jerusalem Bible (NJB, 新エルサレム聖書)" に改訂されている。
最終更新:2017年10月29日 22:22