キリスト教系新宗教


セブンスデー・アドベンチスト教会(アメリカ)

アメリカの再臨待望運動において1843年-1844年にキリストが再臨すると予告して起こったキリスト教系宗教組織。SDAは自らをプロテスタント教会と位置付けており、宗教分類学的にはキリスト教系の新宗教に分類される。
  • イエス・キリストはミカエル(天使)であり、全能の神ではないとしている。
  • 霊魂消滅説を主張、地獄を否定している。

エホバの証人「ものみの塔聖書冊子協会」(アメリカ)

1870年代にチャールズ・テイズ・ラッセルによって設立され、世界本部は長らくニューヨーク市ブルックリン区に置かれていたが、2016年に同州ウォーウィックへ移転する。信者数は全世界で約820万人、最多国アメリカでは約120万人、日本は約21万人いるとされている。聖書は主に新世界訳聖書を使用し、主流派キリスト教の条件とされる基本信条を否定する立場にあり、三位一体論の否定や輸血を拒否することで知られている。教義によると、神はユダヤ人たちも信じる唯一神エホバ(ヤハウェ)であり、キリストは神の子であり、大天使ミカエルと同一であるとしている。また、現代の世界(宗教組織、政治組織等)は悪魔サタンの支配下にあり、やがて終わりの日にキリスト率いる神の軍団との大戦争(ハルマゲドン)によりこれを決着し、信者たちは神(エホバ)の証人としてこの戦争を傍観するということから「エホバの証人」という名称が生まれた。
  • イエス・キリストはミカエル(天使)であり、全能の神ではないとしている。
  • 霊魂消滅説を主張、地獄を否定している。
  • 新世界訳という独自の翻訳の聖書を用いており、聖書を一部改竄したものと指摘されている。

末日聖徒イエス・キリスト教会、通称「モルモン教」(アメリカ)

1830年にアメリカ合衆国にて宗教家ジョセフ・スミス・ジュニアによって立ち上げられたキリスト教系の新宗教。通称はモルモン教会で、教典の一つであるモルモン書(The Book of Mormon)に由来する。本部はアメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ。
創始者であるジョセフ・スミスを通して、原始キリスト教会が現代に回復されたとされる。聖書の他にモルモン書など独自の聖典に持ち、教義においては三位一体説の否認、キリストおよび死者の復活、キリストの再臨、福千年を説いている。また人の運命(救い)を決めるのは本人の自由に任されていると主張している点はメソジスト、バプティスト派に類似すると指摘されている。
  • 『モルモン書』:古代アメリカ大陸に実在したとされる預言者モロナイの示現を受け、ジョセフ・スミス・ジュニアが実際に掘り起こしたという金の版でできた書物を翻訳したものとされている。構成は次の通り。タイトルページ、序文、三人の証人の証、八人の証人の証、預言者ジョセフ・スミスの証、『モルモン書』についての概説、ニーファイ第一書、ニーファイ第二書、ヤコブ書、エノス書、ジェロム書、オムナイ書、モルモンの言葉、モーサヤ書、アルマ​書、ヒラマン書、第三ニーファイ、第四ニーファイ、モルモン書、エテル書、モロナイ書。

世界平和統一家庭連合(韓国)

(「家庭連合」、旧称「世界基督教統一神霊協会」(「統一協会」または「統一教会」韓国では「統一教」)
朝鮮半島のキリスト教の土壌から発足した宗教法人である。文鮮明(1920年- 2012年)によって、1954年に韓国で創設された。韓国の多くの少数派宗教団体と異なり、朝鮮半島を超えて世界中に普及したという特異性を持つ。
統一教会の教典は、1966年に初版が刊行された『原理講論』(原理講話)とされる。文鮮明の『原理原本』をもとに、劉孝元(ユ・ヒョウオン)が『原理講論』をまとめ、これが教典として扱われている。

キリスト教福音宣教会、通称「摂理」(韓国)

韓国のキリスト教の土壌から生まれた新宗教で、創設者は鄭明析。日本での通称は「摂理」。
981年3月に教団設立者である鄭明析が韓国で設立した「MS宣教会」を起源とする。その後、MS宣教会はいくつかの変遷を経て、1999年に「キリスト教福音宣教会」となり現在に至る。日本支部の設立は1985年。公称で世界約30か国に300の教会があり、数万人の会員がいるとされ[2]、韓国で4万人、日本で2千人、その6割が女性といわれる。
イエス・キリストの福音を伝えることに対する至上命令を基本に、21世紀最大のトピックである平和をこの地に実現しようという全世界と全世代への「愛すれば平和が来るだろう」という精神を伝え、実践することを設立理念としている。「信じて死んでから天国に行こうという単純な救いの論理から抜け出し、生きているとき地上でも天国を成すべきだ。」という意味で、天国ではなく、生きている現実の世の中で、理想世界を具現しようということを目標に置いている。また、「宗教は理論ではなく生活」であり、神を愛することで神の性格に似ようとし、御言葉を聞いて実践することを重視し、実際の生活の中で、聖書に記録された神とキリストの教えと愛を実践することによって、生活に息づかせ、真に平和な世界の実現を目指している。

全能神(中国)

中華人民共和国にある中国のキリスト教系新興宗教。
1970年代末に米国から中華人民共和国に入ってきた教団から派生し、1991年にキリスト教の一派として黒竜江省にて誕生したとされる。創始者は趙維山。
中国共産党を「巨大な赤い龍」と呼び、これを倒して新国家を樹立すると主張しているため、2000年より中国当局からは邪教と認定されている。法輪功よりも強い組織力を持ち、一度入信すると脱会することは難しい。信者になれば金銭が支払われるため、近年、中国で拡大している貧富の差を背景に信者を増やしている。
2012 (映画)が大ヒットした直後、2012年人類滅亡説を唱えだした、2012年に終末思想の流布で当局により約千人が逮捕された。
  • 神の新たな言葉として、いくつかの書物を新たな聖典として売り出している。(外部リンク)

クリスチャン・サイエンス(アメリカ)

1879年、メリー・ベーカー・エディによってアメリカマサチューセッツ州ボストン市に創設されたキリスト教系の新宗教。ニューソートの一派として扱われることもある。
イエスが霊的病を癒すということを、クリスチャン・サイエンスはイエスの宣教のわざを自分たちの癒しの模範とみなし、それを信じることが救いに関して癒しの重要性を証明していると考えている。
クリスチャン・サイエンスは神学や哲学的要素よりも信仰療法に重きを置いた特異な宗派であり、その名前と異なり、宗教でもなければ科学でもないという批判がある。

その他

聖神中央教会
聖イエス会
キリストの幕屋(原始福音)(神道とキリスト教を融合)
イエス之御霊教会
道会(儒教・道教とキリスト教を融合)
ニューソート
人民寺院
ユニティ派
ユニテリアン主義
ユニテリアン・ユニヴァーサリズム
最終更新:2017年08月19日 09:20