聖書の数字

聖書ではいくつかの数が特別な意味を持って使われる。

神の数3

  • 創世記で、ノアの息子はセム、ハム、ヤペトの3人であり彼らから世界が再創造された。
  • 聖書の記載ではないが、神は、父、子(キリスト)、聖霊の三位一体である。

全世界を表す数4

  • 創世記で、ユーフラテスの川には支流として流れていた河川は、ピション、ギホン、ヒデケル、ペラトの4つである。
  • 黙示録で、ユーフラテス川のほとりに縛られていた天使の数は4人である。
  • 聖書の記載ではないが、福音書の数は、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つである。

完成の数7

  • 創世記で、天地創造は7日間である。
  • レビ記で、安息日を7日毎に設定している。
  • 出エジプト記で、鉢、幕屋の7枝の燭台を規定している。
  • 黙示録で、パトモスのヨハネの手紙の宛先は、エフェソ、スミュルナ、ペルガモン、テュアティラ、サルディス、フィラデルフィア、ラオデキアの7教会である。
  • 黙示録で、神の側近の天使の数は7人である。
  • 黙示録で、巻物にかけられた封印の数は7つである。

完全の数12

聖書の中で、12は完全な数の象徴となっている。
  • 旧約聖書で、イスラエル民族は12部族である。
  • 新約聖書で、イエスの使徒は12人である。
  • 黙示録で、天上のエルサレムに存在する長老の数は、12の2倍の24人である。
  • 黙示録で、最後の審判の際に救われる信徒の数は、12の2乗の1000倍である144000人である。
  • 黙示録で、新しいエルサレムの門の数は12門である。

裁きや試練の数字40

神の裁きや試練を意味する出来事に共通して、40という数字が用いられている。
  • 創世記で、ノアの洪水で雨が降り続いた日数が40日間である。
  • 出エジプト記で、イスラエルの民が出エジプト後、荒野を放浪した期間が40年間である。
  • 出エジプト記で、モーセがシナイ山にいたのは40日間である。
  • 列王記で、エリヤがホレブ山(シナイ山)にたどり着くのに要した期間は40日間である。
  • ヨナ記で、ヨナがニネベの人に裁きが下るとした日数は40日である。
  • 福音書では、イエスが公生涯を前に、荒野で断食した日数が40日間である
  • 使徒言行録では、イエスの復活と昇天の間は40日間である。

150

  • 創世記で、ノアの洪水が続いたのは150日間である。
  • 詩篇の総数は150篇である。

ペトロが釣った魚153匹

  • ヨハネの福音書で、ペトロが釣った魚は153匹であるが、3で割り切れる数字はすべて、各桁の数を3乗した数を足し合わせるという作用を繰り返せば必ず153になる。したがって、ペトロが釣った魚の数は、すべての人間の1/3を意味する。

<証明>
n桁の3の倍数N(0)を考える。
この数の第x桁をN(0)[x]とする。
k[0]を任意の自然数とすると、N(0)は3で割り切れるので、N(0)=3k[0]と表せる。
また、N(0)は3の倍数であるから、N(0)[1]+N(0)[2]+...+N(0)[n]=3k[0] ⇔ ∑N(0)[i]=3k[0] である。
今、各桁の数を3乗した数は、∑{N(0)[i]}^3 である。
ところで、
(3n)^3=27n^3=3×9n^3=3p
(3n+1)^3=27n^3+27n^2+9n+1=3(9n^3+9n^2+3n)+1=3q+1
(3n+2)^3=27n^3+54n^2+36n+8=3(9n^3+18n^2+12n+2)+2=3r+2
である。したがって、∑{N(0)[i]}^3の和も3の倍数となることがわかる。
これより、∑{N(0)[i]}^3=N(1)=3k[1](k[1]は任意の自然数)と表せる。
帰納的に、任意の実数xについて、N(x)=3k[x]と表せる。

ここで、153について、1^3+5^3+3^3=153であることから、
N(k)=153 となるとき、N(k+1)=153 となる。
このように自分自身と同じ数に変換される数はすべての3の倍数のうち153のみである。
したがって、lim[k→∞] N(k)=153 といえる。


獣の数字666

黙示録で、獣の数字として知られている数である。

最終更新:2017年10月17日 23:15