マソラ本文

マソラ本文(英: Masoretic Text)とは、ユダヤ教社会に伝承されてきたヘブライ語聖書のテキストをいう。ユダヤ教の成立以後にそれぞれの時代ごとにソーフェリーム、タンナイーム、アモライーム、マソラ学者などと呼ばれる宗教的指導者であり宗教学者でもあるグループがさまざまな編集を加えたものである。ヘブライ語のマソラ (מסורה) とは伝統の伝達のことを示す語である。
レニングラード写本アレッポ写本がこれに含まれる。

なお、マソラ本文と七十人訳聖書には食い違いも見られるが、新約聖書では旧約聖書から引用が行われる際、七十人訳から引用をしている。また、近年発見されたクムラン写本(死海文書)の研究により、七十人訳の方がクムラン写本に近いことがわかった。このことから、七十人訳の方がマソラ本文よりもより正確に旧約聖書の原型を伝えている可能性が明らかとなった。

当サイトのマソラ本文と七十人訳も参照されたい。

最終更新:2017年07月29日 13:53