ソフィア王国内戦

ソフィア王国内戦は7621年10月1日~762〇年にかけてソフィア王国で発生した内戦。

ソフィア王国内戦
画像
時期:7621年10月1日-7624年〇月〇日
場所
ソフィア王国
結果:王党派の勝利
交戦勢力
ソフィア王国王党派
レオネッサ王国
リントヴルム朝ヤード帝国
ソフィア王国議会派
ザルバチ海岸共和国
指揮官
クローヴィス・ソフィア・フェンタジネット
クラーラ・ソフィア・フェンタジネット
ヴィットーリオ・ヴェネト2世
ドゥーチェ
エミリア・デ・ボーノ
ピエール・デュカス
ジョルジュ・コルベール
ロマンヂオン・T・ウリャーグノフ

戦力
ソフィア王国王党派
レオネッサ王国軍
リントヴルム朝ヤード帝国軍
ソフィア王国議会派
白人ヤード人共和主義防衛義勇軍
被害者数
ソフィア王国王党派:
レオネッサ王国:
リントヴルム朝ヤード帝国軍:


背景

7617年4月総選挙における国民福祉党の大勝と政権交代

 7617年、ソフィア王国では政治に対する国民の不満が渦巻いていた。立憲王政党政権は党利党略を優先し、トラスフォルリズモによる議会派多数派形成に腐心し、国民の意見を無視し、国民の財産を合法的に搾取し、不満を訴えるデモは警察や軍の直接射撃による虐殺で鎮圧してきた。国民は諦観と絶望に支配されていたが、ポピュリズム政党、国民福祉党のピエール・デュカス幹事長は、国民の不満が政治によって解決されない今こそ政権奪取の好機であるととらえていた。彼らは凡そあらゆる手段を通じて国民の支持を取り付け、組織化し、7614年のアルピナ行政区議会選挙で勝利し、続いて7617年4月の王国議会議員選挙で55%の支持率を得て大勝し、政権交代を実現した。

 国民福祉党はカトルーを首相とし、円十字党民主党と連立を組み、共産党と政権外協力体制をとって政権運営を行った。政権の基本政策は、当選地域における税制の優遇と非当選地域における課税、そして対立候補に対する課税と軍事予算の削減、福祉政策の充実である。これらの政策は、法的にあいまいであったり、あるいは少なからず違法であったりしたが、少なくともこれまで全く無視され、虐待されてきた多数の貧困層や労働者層にとって歓迎される事であった。国民福祉党政権は反発や訴訟を乗り切り、国民の支持を背景に福祉政策を進めていった。

7619年の軍事予算を巡るクラーラ王女の介入事件

 7619年まで王室と政権の関係は良くも悪くもなかった。しかし、7619年の軍事予算を巡り大問題が起こる。王室のクラーラ王女が、退役軍人の会の党や軍と共に、削減され続けていた軍事予算を増大し、新型戦車を購入するように圧力をかけてきたのだ。結局政府は福祉予算を削減して戦車120輌を輸入する契約を締結した。
 しかしこの事件は国民福祉党政権と王室に緊張を生じさせ、国民福祉党幹事長ピエール・デュカスに王室の排除を真剣に考えさせるきっかけとなった。

王制廃止を巡る議論と7621年4月総選挙の国民福祉党の大勝

 国民福祉党政権はクラーラ王女介入事件をきっかけに王室の排除を真剣に議論し始めた。こうした議論は立憲王政党や保守党、退役軍人の会の党などから強く非難されたが、党幹事長ピエール・デュカスは「福祉予算が軍事費に充てられた」として国民的議論を訴え、7621年4月1日の王国議会選挙に挑んだ。
 結果は国民福祉党が議席の70%を占める大勝利で終わり、ピエール・デュカスを首相とする単独政権が発足した。
 この時、王室は野党より国民福祉党の組閣を拒否するよう提案されたが、国王クローヴィスは提案を拒絶し、国民福祉党政権が発足した。国民福祉党政権は王政廃止を審議し、10月1日に議決を行う事とした。
 このような状況の中、野党、立憲王政党や保守党、退役軍人の会の党(以下王党派)などはクーデターによる国民福祉党政権の排除と政権奪回を計画していた。王党派のクーデター計画を国王クローヴィスは泰然と拒絶したが、王政廃止議論に激怒していたクラーラ王女を計画に引き込むことに成功。王党派は近衛師団を用いて10月1日にクーデターを実施することを決定した。

経過

7621年

王党派のクーデターと失敗
 王党派のクーデターを計画している頃、既に計画は政府側に漏洩していた。ピエール・デュカスはこれを王政廃止の好機とみて罠を仕掛けた。10月1日、近衛師団によりクーデターは実施された。しかし、政府は与党議員らと共に安全なビアンカに避難しており、3個師団を動員してカウンタークーデターを実施。近衛師団は王女と共に王党派が支配するヴェラリアに避難した。
内戦と王党派臨時政府の樹立
 王党派のクーデターが失敗した際、ヴェラリアで妻子と共に静養中であった国王は王党派がクーデターを起こしたことに激怒した。国王は王党派の議員を逮捕してクーデター軍を掌握すると、政府に降伏を提案したが、政府は黙殺し、軍に叛乱軍の殲滅を命令した。
 国王は政府側に降伏する事を断念し、和平の道を探りつつもクーデター軍に自衛を命令。ソフィア王国内戦が勃発する。
 国王は妻リーナ・ユスティニアヌス・ソフィア・クラリッサ・フェンタジネットと共に王党派と協議して国王親政による王党派臨時政府を設立。王党派支配域での総選挙と法律イニシアチブ、レフェンダム制度の実施を発表する。またリーナ・ユスティニアヌスによりリントヴルム朝ヤード帝国に支援の要請がなされる。
リントヴルム朝ヤード帝国の軍事支援開始
帝国内で人気だったリーナ・ユスティニアヌスの支援要請がマスメディアで伝えられると、世論が大きく参戦に傾いた。世論の煽りを受け帝国民会が元老院に参戦を促すと、対ソフィア宥和政策を続けていた帝国政府も便乗し、当初不干渉をきめこんでいた元老院もしぶしぶ参戦を決定した。しかし、帝国東部構成国は内戦の復興支援金が戦時予算によって消える事を恐れ、圧力をかけたため平時予算のまま参戦するという異常事態が発生した。帝国は最初に当時の主力戦闘機であるFA-130 「ゴブリン」を供与、さらに同機を主力にした航空義勇隊を派遣した。
アルピナ蜂起/バルボ街道作戦
 クーデターが失敗し、内戦が発生するとソフィアの各地で共産党に組織された労働者などが抗議デモを実施。うちディアナでは暴動に発展し、ラ・ドロワグループのオフィスやブティック、ラ・ドロワ家当主シャルロッテ・ラ・ドロワの館が襲撃される。シャルロッテ・ラ・ドロワは王党派に保護を求めるも、王党派により謀殺される。国民福祉党政府はシャルロッテ・ラ・ドロワが王党派を頼った事を公表し、王党派に対する国民の反感と、政府軍に対する支持を強める事に成功した。
 クラーラ王女はレオネッサとの連絡線を確保し、アルピナ方面の王党派を救援する必要から「バルボ街道」作戦を実施した。この作戦によってレオネッサ王国との連絡がつながり、石油が供給される。

7622年


レオネッサ王国の軍事介入

ソフィア沖海戦
 7622年1月、レオネッサ王国海軍、議会派艦隊を撃滅するために戦艦4、巡洋艦15、駆逐艦20からなる艦隊で出撃。議会派艦隊は巡洋艦3、駆逐艦12からなる艦隊で迎撃。レオネッサ艦隊は戦艦1、駆逐艦1が撃沈。議会派艦隊は駆逐艦1隻を残して全滅。

リントヴルム朝ヤード帝国の軍事介入
 7622年4月4日、帝国軍による上陸作戦が開始された。3日前から準備爆撃と、4時間もの準備砲撃が行われた跡、10:00に海兵師団1師団が上陸した。しかし、上陸前に行った一点集中重爆撃は、議会派にその意図を察知させる事になった。
上陸予測地点が爆撃と艦砲射撃で防衛線を維持できる場所ではないと分かっていた議会派は、水際防衛を諦め砲と兵を撤収し、上陸後の帝国軍を迎え撃つため兵力を集結しはじめた。
帝国軍は執拗な準備砲撃を上陸地点に行ったが、そこにソフィア議会派の兵は一兵もいなかった。更地となった上陸地点に難なく上陸た陸軍3個師団は自動車の機動力で電撃的に議会派を駆逐しようと試みるも、すでに待ち構えた議会派に阻まれてしまった。平時予算からくる予算不足から低くなっていた充足率の帝国軍はその後議会派に対して守勢に転じる事になった。

ザルバチ海岸共和国の議会派への武器供与並びに介入
予てから共和主義の輸出を主張したザルバチ海岸共和国は合法・非合法問わず戦前から戦中にかけて武器を供与し、議会派が選挙で圧勝した際真っ先に祝電を送った。そして王党派のクーデターが起こると即座に民兵庁や海軍歩兵司令部を通じ大規模な軍事介入を検討した。
あくまでも共和国の防衛を掲げた白人ヤード人共和主義防衛軍は6万の兵力をもって海軍歩兵や海軍の支援艦艇でソフィア本国へ上陸した。

戦線の膠着

7623年

王党派の大攻勢
7623年秋。7622年末から多量の軍事援助により戦力を強化した王党派はレオネッサ王国軍、帝国軍と共に大攻勢を開始(陽の光作戦)。議会派軍は優勢な機甲戦力。航空戦力を持つ王党派の大攻勢を阻止しえず、壊滅的被害を受ける。王党派陣営によりソフィア、クラリッサ両行政区の全土、アルピナ行政区の80%を占領。

7624年

ビアンカの戦い
7624年3月までに議会派陣営はアルピナの一部とビアンカ行政区を残して壊滅。
7624年4月、アルピナで交戦していた議会派が全滅。
7624年4月、王党派陣営、月光作戦を発動。ビアンカ行政区での激戦の後に、議会派陣営の主要人物、避難民、残存部隊はプロヴィンス24に脱出。

議会派の崩壊と終戦

影響


資料

正史/小説版

趣味と道楽で書いているので、気ままに内容が修正されます。ヤーディアの話ではないので、やど箱Zとはパラレルワールド的な感じでご覧ください。
話数 内容 URL
第1話 王政廃止にキレた王女様がクーデターを起こす話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10875590
第2話 王様が後始末に失敗して内戦になる話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10902113
第3話 有翼亜人の少女ヴィルヘルミナの村が炎628される話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10921781
第4話 王妃様と王様が民生の改善のために臨時政府を発足させる話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10965532
第5話 アルピナで民衆が蜂起し、嫌われていた大貴族が追われるついでに王党派も追われる話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11031420
第6話 バルボ作戦前半 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11541374
第7話 バルボ作戦後半 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11787500

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最終更新:2020年02月03日 21:35