レオポルド・カスパール

ヤーディシア大戦時のソフィア第1軍司令官。

 ソフィアによる組織的残虐行為を始めて実行した男にして、ヤーディシア大戦で戦勝国側にあって戦争犯罪で起訴された唯一の男。悪い意味で歴史の教科書に名を遺した人物であり、トルカーナ公国の全ての人々が彼に憎悪と怨讐を抱いていると言ってもおかしくない人物。

 カスパールはヤーディシア大戦が勃発するとアルピナ出身の士気の低い兵士たちに決死の戦いを行わせるべく、捕らえた帝国民間人を有刺鉄線で縛り、生きたまま目をえぐり、鼻と耳を削いで串刺しにして国境に並べた。その上で、
「これでお前たちも私も戦って勝利するか死ぬかしかなくなった。捕虜になって生きていられると思うな」
と布告した。
 カスパールは徹底して敵の捕虜を殺戮し、帝国軍の憎悪を煽り、また士気を低下させた。一方で彼は補給や休養を重視し、部下の兵士たちに十分な食料と弾薬と休暇を与え、しかも欠かす事が無かった。また軍司令官としても有能であった。彼は戦中の残虐非道な行いから、戦後連合国側で唯一戦争犯罪で裁かれることになるが、無事無罪を獲得した。戦後元帥に昇進。

指摘された戦争犯罪行為

  • トルカーナ市民虐殺及び堤防の破壊(推定80万人)
  • 捕虜の殺害(推定36万人)
  • ムスルマーネン奴隷商人の誘致と殺害。金品の略奪

戦争裁判における証言

民間人の殺戮及び捕虜の殺害について問われて
「人の子を殺す事。人の親を殺す事。あるいは、友人、兄弟、姉妹、親戚を殺す事。人の妻、恋人、娘、母を強姦する事。これは、我国でも犯罪行為であります。処で、ヤード帝国及びリンディスヴァート王国は、7601年に我が国の主権を侵害し、人を殺し、妻女を強姦し、財産を略奪、破壊する事を宣言いたしました。小官は、軍人の責務として、我国の主権、国民の生命、財産を保護する責任があり、その為に「緊急回避の措置」を取らざるを得なかったのであります。
 即ち、我国に対してかような残虐行為を働くことを全世界に公然と宣言した極悪非道の犯罪者集団から、我国の無辜の人民を保護するために、敵国の士気を阻喪せしめ、犯罪を実施を躊躇させる事を目的として、敵国要員の殺害、施設の破壊を命じたのであります。
 言う迄もなく、今日の総力戦においては国家の全ての要素が戦争に注力される訳ですから、小官は、極悪非道のヤード帝国、リンディスヴァート王国の犯罪行為を阻止するためには、こうした犯罪行為を実行可能にせしめる要素を排除する必要がありました。即ち敵国国民を殺害する。施設を破壊する。捕虜を殺戮する行為は、「緊急回避」として適切な行為であったと理解しております。」

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最終更新:2019年05月11日 23:26