円十字軍

円十字軍とは、円十字教の宗教的最高権威の教皇が君臨するレオネッサ王国内のヴァチカーノ教皇領が主導して〝地平に遍く円十字の教義を説く使徒〟の名のもとに編成された南イクファターナの円十字教圏諸国連合軍。
主目的は異教徒征伐であり、第三次ジャーラム公会議が採択。4599年の第一次派遣に始まって数十年周期で実施され続け、5679年の第十一次派遣で最後となった。
しかし、その実態は、連合軍とは名ばかりで統率無きゴロツキ集団であり、参加した各国人の兵が各々の野心を抱いて行動した。
そのため略奪的性格が顕著にあり、それは異教徒であれ、円十字教徒であれ分別は無く、進行方向にある者を根こそぎ破壊するものだった。
その最たるものが、古代ヤード帝国の東西分裂によって成立した正教会と東ヤードの帝都リントヴルムポリスに対する攻撃である。
後世においてその歴史的評価は散々で、時代を大幅に後退させたとか、円十字教の聖書に照らしても邪悪なものだったと多くの専門家に一刀両断されているが、教皇はそれについて責任を一切認めていない。
参加した戦力の中にはソフィア人の兵もおり、最も悪辣な破壊行為を働いたとされる。
彼らの行為はロードレスランド地域に築かれていた亜人種たちの生活集団を瓦解させてしまい、同地域が現在までも主無き地と呼ばれる根本的原因を作ったともいえる。
北イクファターナ、ロードレスランドを抜けてシンガ大陸方面までをも目指していたものの、上述のような有様であったため、勝手に離脱する者も相次ぎ、十分な戦力を到達させることは叶わず、清河王朝に何ら脅威を与えなかった

第2次円十字軍(5509年)

クラリッサ帝国ソフィア王シャルル2世の十字軍。オーク狩りが行われ、亜人種としてのオークが絶滅したとされる。この十字軍についてオーク視点から描かれたとされる『平和なオークの村にソフィア人が攻めてくるなんて』は残忍酷薄、冷酷非道なソフィア人騎士を生々しく描いた事であまりにも有名。

第6次円十字軍(5565年)

カラシュの吸血種勢力を攻撃。カラシュの誘拐団がリンディスヴァードの王女と諸侯の子女を拉致し、人質とするとともに屈辱を与え慰み者にしたことが発端。
結果、吸血種の頭領であるヴァルデマール家はヤード帝国の勢力下に組み込まれた。

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最終更新:2019年05月02日 17:46