概要
7617年9月13日午後7時11分、リンドブルム沖合にて発生した海難事件。
予想外の嵐の中、危険な航行を続ける豪華客船フィルモア=ヨイトコ号は、突然の大波により転覆という事態に見舞われた。
経過
フィルモア=ヨイトコ号は1900人近くの乗員を乗せて
ヤード帝国首都リントブルムポリスを出港し、
フィルモア合衆国のブエノスシエラを目指していた。
乗客の中には
カラシュ公国の粛正から逃れた
吸血種も数十人存在した。
しかし出港して数日、悪天候が続き大時化となった。
天候を紛らわせる為にホールでは連日パーティが催された。
船長はベテランではあったものの、悪天候により予定を3日も遅れていることに焦り、無理にスピードを上げたことが遭難に繋がった。
フィルモア=ヨイトコ号は豪雨の中、突然の大波により転覆した。船はそれまでの上部が足元に、足下が頭の上部へとひっくり返ることになる。
船長は最初の天地逆転であっさりと絶命した。
生存者たちは「船底」を目指して絶望的な脱出口を模索したが、約3時間後にボイラーが爆発して本格的に沈み始め、転覆から6時間後に沈没した。
フィルモア=ヨイトコ号
豪華客船。フィルモア合衆国のセドリック・ジェファーズ大統領がオーナーを務め、床屋、食堂、売店と言った施設も一通りそろっていた豪華な作りになっている。
ジェファーズ大統領大のお気に入りの船であり、沈没の報を聞いた時は「あの船が!」と驚愕し、「フィルモアの歴史で最も驚くべき事件だった」と後に語った。
事件後
生存者である吸血種ヴィスナ・ヴァイヤールはフィルモア合衆国で知名度を獲得し、政財界にコネクションを獲得。吸血種コミュニティを形成した。
最終更新:2019年08月08日 23:40