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脱出派の一番星







 斧寺空美は、自称・東京大学在学中の三年生である。
 東京大学とは何かというと、この日本における最高学府であり、超頭の良い人間しか入学できない大学だ。
 この辺りの説明は今更いらないと思うが、なるべく適当な解説に文章を割く事で少なからず、作品が果てしなくゴミである事を誤魔化すのも良いだろう。
 この東大は、現実の有名人では、国語学者の金田一春彦や金田一京助(当時は東京帝国大学)、『金田一少年の事件簿』の編集の一員である都丸尚史などを輩出している。
 フィクションになるが、『金田一少年の事件簿』の登場人物の中では、明智健悟、不破鳴美、小城拓也、萩元哲範、赤門秀明(中退)、新堂雄一、周防武(確か映画だけ)など、東大出身・東大在学中キャラが結構出てくるが、ぶっちゃけ犯人か死ぬかクズかのどれかである。
 結構多くのキャラが登場して犯人か死ぬかクズかという最中、斧寺はそうした目に遭う事はなかった。すごい。

 その話は置いといて、東大に現役で入っているのを見るに、斧寺はやはり明晰な頭脳の持ち主であるのは疑いようのない事実であろう。
 頭が良すぎて変な事件が多いとか、ある意味とんでもない変わり者みたいな奴もいるとか、そういった事態も確かに度々発生するものの、やはり東大には地頭がなければ入れない。
 ちなみに、東大に在学している学生の親の世帯年収は一千万円並の家庭が半分以上らしい。
 勿論、親の世帯年収が平均以下の家庭からも東大生は十パーセント以上輩出されているので、凡人が全く入れないわけではないが、傾向としてはやはり金持ちの方が入りやすいのである。
 そう考えると斧寺家も結構お金持ちなのかもしれない。
 斧寺家は果たしてどれくらいの家庭で育ったのか謎だが、事件現場にスキー客としてやってきているあたりを考えるに、そんなに貧しい生活を送っているわけでもなさそうだ。
 将来的にどうなるのだろう。彼女の場合は普通に官僚を目指してやっていくのかもしれない。
 学部は作中では不明だが、民間伝承やオカルトに興味を示す性格は、どちらかといえば文系寄りっぽい感じがある。漫画的イメージとして。

 正直、よく考えたらその辺りはどうでもいい。
 個人的に気になるのは、男女関係とかの方だが、それも考察の材料が少ないしあんまり掘り下げて「斧寺さん彼氏いる説」が出てきたら嫌なのでやめる。


 というわけで、斧寺はその東大能力を全て「脱出」の為につぎ込んでいた。


「……距離は、だいたい二百メートルというところね」


 ――斧寺の初期配置は、北海道の背氷村であった。
 人工雪などは使われていない天然の雪が吹き荒れており、幸いにもスキーウェアを着て、室内で眠らされていた斧寺さんは生きていた。
 いきなり遭難する可能性があるようなこのバトルロワイアル。殺し合うまでもなく、勝手に死ぬ奴が続出してもおかしくはない。
 ランダム配置で、こんな大雪の中に閉じ込められたら普通に死ぬ。
 多分、初期配置が背氷村&薄着&睡眠薬という状況で死んだ奴が何名かいるのではないかと思う。

 そんな事もあって、斧寺は一刻も早くこの殺し合いから生きて脱出する術を模索していた。このまま三日もいたら本当に死ぬかもしれない。
 そして、そこで脱出方法を探していて目についたのが、だいたい二百メートル先にある島である。
 これは目測だけではなく、サイン、コサイン、タンジェントなどの数学のアレを東大頭脳フル活用で計算して導き出した距離であった。
 距離がわかった以上、後はその島に何があるかの確認をするのみだ。
 ちなみに、背氷村エリアは南極みたいに氷の上に作られてぷかぷか浮いており、その上から土を被せて背氷村が再現されているので、砂浜はない。





 ……で、しばらくして(この間に深夜から早朝になった)。

 東大合格レベルの頭脳を持つスーパー人間にしか理解できない計算式を使い、彼女はその島に主催陣営が待機している事に気づいた。
 そして、あの島に辿りつけば脱出できる事にもスーパー計算式で気づいた。

 とにかく、この頃詩哀島から脱出する方法は主催襲撃しかないのである。
 主催を倒してバトルロワイアルを終えるというのはパロロワの王道でもあり、かなり多くのロワがそうやって終わっていった。
 実際、原作からしてそれに近く、似た趣旨の作品でもデスゲームの根幹が破壊されるケースはある(優勝も珍しくはないが)。
 参加者の一人として目指すべきは、「三日待つ」というやる気のない脱出方法ではなく、自ら進んで脱出の為に力を尽くすという手法である。
 その為、斧寺は脱出を視野に入れていた。

 しかし、問題は島に向かう方法だ。
 もし泳いだら確実に凍死するし、船になるような物はない。
 だとすると、頭を使ってあちらの島へと上陸する方法を考えねば……。


(……まずはあの島に渡る方法を考えなくちゃ)


 そう、まずはそこだ。
 斧寺はその後、少し考えた。
 頭を唸らせ、あらゆる方法を模索する。
 斧寺はトロそうに見えてもやはり東大である。
 すぐにある方法を思いつくのだった。


(仮にもし、全長二百メートルの形状記憶合金で出来たワイヤーのような物があったらどうかしら……?)


 そう、まず全長二百メートルの形状記憶合金で出来たワイヤーをラジコンヘリに結び付けて、二百メートル向こうの岸に繋げればいいのだ。
 あちら側に橋をかけた後で、サーカスの軽業師をやっている参加者などに向こう岸に渡ってもらえばいい。
 だが、問題はその後だ。
 向こう岸に渡ってもらったとして、斧寺たちはどうすればあの島に渡れるのだろう。


「うーん……」


 そこで、更に斧寺は考える。
 そう――誰でもあちら岸に渡る方法。
 あの島に辿りつくには、一体どうすれば……。


「……橋?」


 ふと、斧寺は思いついてしまった。
 橋が向こう側に架かるとすればどうだろう?
 全長二百メートルの形状記憶合金で出来たワイヤーのような物を使って、軽業師が島に渡った後、橋を架ければいいのではないか。
 しかし、考えてみると橋を架けるのはかなりの重労働であるし、材料もない。
 この方法はお蔵入りかと思った最中――。


「氷の橋……?」


 斧寺は周囲の景色を見て、思いついてしまった。
 そう、氷を使って橋を作ってしまえばいいのである。




【一日目/早朝/背氷村@雪夜叉伝説殺人事件】


【斧寺空美@雪鬼伝説殺人事件】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・行動]
基本:殺し合いから脱出する。
1:頃詩哀島から二百メートル先に島を発見。
  主催があの島にいると思われるので、そちらに渡る。
2:脱出プランを練り、より多くの人間を脱出プランに参加させる。
3:首輪を解除する。
[備考]
※参戦時期は、「なーんてね♪」って言った後。
※脱出には、全長200mの形状記憶合金製ワイヤーのようなものや、サーカスの軽業師、氷橋が必要だと考えています。
※このロワには首輪がないので、エア首輪解除をする予定です。




028:Q.なぜ八尾の別荘は燃えていたか? 時系列 030:参加者X
028:Q.なぜ八尾の別荘は燃えていたか? 投下順 030:参加者X
GAME START 斧寺空美 031:斧寺空美の溜息
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