〇前置き
スピーチ等をするときに「こんような場でお話する機会がほとんどなく、なにかとお聞き苦しいところもあるかと
思いますが・・・」云々あるいは、「このことが今回当てはまるかどうかわかりませんが、
ひとまず言っておきますと」といった前置きが長いのは、英語圏ではあまり見られません。
英語ではむしろ簡潔すぎて、情報が足りず、こちらから追加で尋ねる形になることも多いです。
それゆえ、英語のスピーチでは、特に時間が限られている場合、本当に必要性の高い情報を優先し、
前置きことばやフィラー(uh...のように「あー」、とか「えー」、「そのー」にあたるもの)を極力
減らすことで、より上手なスピーチに聞こえますよ。
◯つなぎことば
日本語ではつなぎことばが好まれます。
乾杯の音頭でも、結婚式のスピーチでもつなぎことばが本題と同じくらいの量になることもしばしば。
一方で英語、特にスピーチでは限られた時間の中で少しでも多くの情報を提供すべきです。
英語に特有のコンセプトを理解することは、英語を英語として理解すること、いわゆる英語脳の形成に役立つでしょう。
◯「行きつけの店」
日本語特有の言い回しなので、ドンピシャな英語があまりありません。
A restaurant I will often drop in at
くらいでしょうか。
ちなみに、調べてみたら
A port of call
という表現が、直訳は「寄港地」という意味ですが、行きつけの店という意味で使えるようです。
例文)
After retirement, I want to enjoy traditional Japanese dishes and have my port of call.
〇理由を述べるときに使える表現
原因→結果
(原因)This[That] is why (結果)
(原因)So/Therefore(結果)
※基本的にsoは話し言葉、thereforeは書き言葉です
結果→原因
(結果)This is because(原因)
(結果)For,(原因)
※forは前置詞として使うことが多いですが、このように理由を表す(等位)接続詞としても使うことができます。
○「すごい!」と言いたいときの表現
本当にすごいもの(建築物、映画、絵画etc...)に触れたとき、圧倒されたとき、人はことばで表現することができません。
感覚のレベルで感じたものが、言語のレベル(ロゴス)を超えているからです。
とはいえ、It is very, very very great!という中学生レベルの表現は避けたいですよね。
It was so amazing!
It was beyond description.
I have never seen such a huge architecture.
こんな感じですごさを表現することができるかもしれません。
○英語脳
頭で考えたことを、日本語を媒介させずに英語で発信することができるようになるためにはどうすればよいか?
→日本語を媒介させない思考回路をつくりあげる
例)英英辞典を利用、英字新聞や英語のニュースに触れ英語を英語の状態で理解する練習をする
○より自然な英語になるように作文する
「彼の演じる役の幅は広い」→「彼は幅広い役を演じることができる」
His width of action is broad.→He can act various roles widely.
日本語ではあまり変わらないように見えても、英語にすると後者の方が自然。
最終更新:2017年10月25日 08:03