【作品名】インテリビレッジの座敷童
【ジャンル】小説
【名前】縁
【属性】妖怪
【殺人数】∞人
【長所】ヒロイン兼ラスボス
【短所】認識を狂わされている
【備考】無数の並行世界を束ねた防壁で持って、無数の並行世界の主人公(人間)の陣内忍を殺したので殺害数は∞人

    原文

     一面、見渡す限りの陣内忍で埋め尽くされていたはずだ。あるいは何かに失敗し、あるいはどこかで成功し、
     過去や未来の中で、一人一人が全く別々の道を歩んでいった俺達。
     それが一つに束ね直され、無限に等しい数だけ重ね合わせられた地獄の並行世界と向き直って行く。
    「一つ一つの破滅は、一人一人の死だ。
     お前と言う一個体を基準に据えて、陣内忍の失敗を折重ねたものがパーソナルな敵性に対して最硬の防壁となるのなら、
     その一枚一枚を私達の手で相殺させれば良い。逆に言えば、一つの世界で一人しか殺せないのだからな」
     中略
     ドッッッと、一斉に『陣内忍』が動いた。薄紙一枚よりも薄く、破けば世界に等しい激痛、恐怖、絶望を叩きつけられる『それ』に向けて、我先に突っ込んでいく。
     一人の陣内忍を犠牲に一枚の薄紙を破り、更にその先へ。
     次から次へと並行世界の防壁を突き崩され、そこから前へ。
     中略
     多くの陣内忍に追い抜かれる。先を越される。数々の破滅的な並行世界、
     俺から見れば誤ったように映る別の選択の先で待つ本物の業火に焼かれながら、お先に失礼と彼らは笑う。