堅パン


名前通り、ひたすら堅く焼いたパン。
ビスケットとは異なり油脂や砂糖を使わず、原料は最低限の
水と塩、酵母だけで作られている。

力の限り練り上げて焼かれているため並大抵の堅さではなく、
歯が弱い者が無理に噛り付けば、歯の方が欠けてしまうほど堅い。
なので食糧としては保存性、携帯性ともに優秀なのだが兵士や旅人には
極めて不人気で、別名(蔑称)「アイアン・プレート」「弓矢弾き」
等と酷評されている。

砂糖たっぷりのコーヒーや紅茶、あるいはシチューなどに浸すか、
油で揚げて食べれば割合悪くない味なのだが、そもそも旅の最中に
そんな趣向を凝らした食事を取る事はなかなかない上、それができる
ならばもっと別の、そのままでも美味しく食べられる食糧を選ぶだろう。
よって、堅パンの不人気は今後とも長らく続くと思われる。

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堅パンの蔑称は南北戦争当時のアメリカで、実際に兵士達に呼ばれていたもの。
「弾丸が当たっても割れない」等と、散々な不評であった。
なお、現在日本では「くろがね堅パン」「軍隊堅パン」の二種類がネット通販で
購入できる。これらは油脂・砂糖などで甘みをつけ、美味しく調味されているが、
歯が欠けるほどの堅さは今なお健在である。
ファンタジー作品にもたまに出てくる「堅パン」、興味があるなら一度試してみては
いかがだろうか。


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