☆の記憶

概要

正式名称は『星の記憶』(2007年12月29日)。
「☆の記憶」の他に「ホッシー☆」とも呼ばれる。
2007年冬のコミックマーケット73(2007年12月29日~31日)にてSOUND HOLICが販売した東方二次創作アニメーション。
総再生時間50分に及ぶアニメーション作品であり、当時としては珍しく、プロの声優が多く起用されている。
その為、発表時は大手サークルの作品であることも手伝って大きな反響を呼んだ。しかしいざ視聴すると、安定しない作画、雑なシナリオ、テンポの悪いストーリー展開など悪い部分が目立ち、評価は散々であった。
特に翌年頒布された夢想夏郷☆と比較されることが多い。
この作品を期にそれまで人気のあった東方の月に関する二次創作は、その後登場した東方儚月抄の影響もあり鳴りを潜めてしまう程であった。
現在はSOUND HOLICからもほとんど黒歴史同然の扱いを受けている。
そうした参加者や期待度に対する質の悪さ、評判、長さ、影響力から、クッキー☆の祖先のような作品とも言えるだろう。
そういった問題作であったためか、下記の動画が投稿された辺りから次第にクッキー☆でも話題にされるようになっていった。
しかしそのあまりに酷い出来はホモからもドン引きされており、実況ですら話題にすることは多くない。
後に秘封活動記録という似たような題材の作品が制作され高い評価を得ており、尚更この動画の質の悪さを際立たせてしまっている。

東方に不釣り合いなほどSFチックな世界観が揶揄されているが、制作当時は風神録も出ておらず、外の世界や月の世界に関する描写は秘封倶楽部や地球と月との戦争から逃げてきた鈴仙の設定程度しかなく、外の世界を近未来的な世界と解釈する事はさほど珍しい事ではなかった。
実際、鈴仙の設定変更や西方projectの世界における東方の扱いなどから見るに、当初は本当に外の世界は近未来的な世界として設定していたが、途中から現代と同程度の文明として設定変更された可能性もある。
そういう意味では東方の設定変更に翻弄された作品として見る事もできる。
そのため制作段階で儚月抄の連載が始まってしまった事が星の記憶最大の誤算と言われることもある。
+ 登場キャラクター


+ 本編で描かれないバックストーリー
地球上に人類の誕生する、その遥か昔、遥か彼方・・、
強大な科学力を誇った文明国家『ルナ』の当主ルナ・マリウスは、
特殊な能力を秘めた少女カグヤと出会う。

その力に魅入られたマリウスは、カグヤを公女として迎え入れ、
そしていつしか、力の解明のため、非道な実験に没頭する。
しかしそんなある日、妻セレーネを実験中の事故で失う。
その皮肉な運命を呪い、神をも憎み、悲しみに暮れたマリウスは、
強大な力、永遠の力に執着し、闇の中を迷走する・・。

その後、謎のエネルギー『マナ』が秘められた星『月』に着目したマリウスは、
原生種族『月の兎』を武力で抑え、月にルナ公国を建立、
クリスタルに宿るマナの力を利用し、永遠の力『蓬莱の薬』の研究に着手した。

当時、『蓬莱の薬』の研究担当だったヤゴコロ・オモイカネは、
蓬莱の力の可能性に危険を感じ、研究データを破棄しようと試みるが、
その矢先、謎の事故死を遂げる。
その後、禁断とされた実験は、娘エイリンにより密かに受け継がれていた・・。

一方、地球で芽生えた知的生命体『人類』は予想外の進化と繁栄を遂げていた。
その存在に脅威を感じたマリウスは、最終兵器『エリュシオン』の開発を急がせるが、
原因不明の衰退をみせる月には、既にそれを起動するだけの力は失われていた。

かつてエイリンとともに、『蓬莱の薬』の開発に成功したカグヤを、
掟を名目に地上へと堕とし、その開発データ、及びエイリンの知識を
我が物にしようとしたマリウスだったが、月の兎キナコの情報で、薬の精製コントロールには、カグヤの能力が必須なことに気付く。

そしてついに、畏れを知らぬ人類の、月への総攻撃が始まった。
エイリンにも逃亡を許し、追い詰められたマリウスは、ルナの回復、そして自らの野望のために、
カグヤとエイリンを月へと呼び戻し、その力を利用することを決めたのだった。

目標は地球(テラ)、幻想郷。
幻想と現実、運命のライフゲームが、今、始まる。


+ 大まかなストーリー
遠い未来、科学技術の発展により地球人は大規模宇宙艦隊を組織し、発見した月都の科学技術を目当てに侵攻を開始しようとしていた。これに対し月の支配者であるルナ・マリウスは迎撃用の巨大ビーム兵器「エリュシオン」を月面軌道上に建造するが、長期間に渡る月人の浪費により月面のルナストーンに存在するエネルギー源「マナ」は枯渇、建造したものの発射できないという危機に陥っていた。

ある満月の夜、地上の優曇華院は月から「月の涙」という単語と共に奇妙なSOSメッセージを受け取る。その後、蓬莱の薬の精製が可能な蓬莱山輝夜の元へ、謎の黒い月兎「キナコ」が来訪し...


ニコニコでの扱い

そのあんまりな内容にドン引きされ、話題にされることは少なくMADにもならない。
2017年8月~2018年2月にかけてBB素材や音声切抜き素材が投稿されたがそれきりである。

しかし2018年10月15日に合作の告知動画が投稿され、2018年12月31日に合作本編が投稿される。


参加者のラインナップを見る限りCTV☆(2018年9月23日~)に張り付いている者が多く、また、作品の内容もマイナークッキー☆本編のネタ(レ☆まじなな☆)が垣間見れる。
CTV☆の影響がニコニコに侵食している事例としてみることができる。

実況での扱い

実況対象ではあるが実況頻度は多くなく人気も低い。

CTV☆での扱い

作品の完成度自体が評価されているわけではないが、分割アップロード版2つとフル版が両方プレイリスト入りしているため流れる頻度は高く、知名度と人気は非常に高い。特に登場人物の1人、作中オリジナルキャラクターのルナ・マリウスは人気が高く、彼のエモートや音声エモートは実況で度々使われている。

考察

なぜか2011年に☆の記憶を視聴し、考察をブログに記したクッキー☆民が存在する。特にキナコの殺害動機の考察に関しては本編やブックレット以上に詳しいため、一見の価値あり。
https://niguruta.hatenablog.com/entry/20111007/1318007919

主なネタ

テラ(東方)、ルナ(東方)、オーバードーズ(東方)、エリュシオン(東方)、コードE3(東方)etc.
原作にはない固有名詞や用語が多用される為、それを揶揄して(東方)を付けて東方の用語のように敢えて認識するネタ。
"創造"が最も危険な武器になる
販売品の☆の記憶に同封されている特典映像に見られた謎のフレーズ。
この特典映像は星の記憶どころか東方とも一切関係ないPVの試作品のような物で、その謎の映像の最後にこのフレーズが映し出されるというものだった。
クッキー☆では☆の記憶そのものの出来に対しての皮肉として受け取られている。

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最終更新:2020年08月07日 02:33