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 浦上は信じて疑わなかった。
 人間はそもそも殺し合う生き物だ、と。
 本能のままに人間を殺して回る自分こそが正しい在り方なのだ、と。
 信じて疑わなかった。
 だから、殺す。だから、遊ぶ。
 男も女も、老人も子どもも、平等に、等しく。
 切り刻み、犯し、遊ぶ。
 結果として彼は死刑囚として捕まることとなった。
 おかしな話だった。
 人間として正しく振舞った筈の自分が捕まり、間違った人間が作った法律なんてものに裁かれ、殺されようとしている。
 さも私達は正しいですと物知り顔で語り、自分を殺そうとしている。
 何も分かっていない人間どもが、パラサイトすら見抜けない人間どもが、そんな事をしようとする。
 ふざけている。
 だから、ある事件のごたごたに便乗して監視の目から逃げ出した。
 何だかんだで日本の警察は優秀である。逃亡がばれるのも時間の問題だろう。
 捕まれば今度こそ死刑台行きだ。
 今の内に楽しむだけ楽しんでおこう、そう思い日常の中に紛れ込んでいた中で―――彼はここに連れられた。

(何だか面白いことになったじゃないの。こりゃあ俺がやらなくても、相当な数が死ぬな)

 数十人からなる殺し合い。
 見張りもなければ枷もない。
 それでも彼は断言できた。
 殺し合いは確実に発生すると。

(ま、この殺し合いでちっとは分かるだろ。人間の本質ってやつがな)

 人は殺し合う生き物だ。
 長い歴史の中で人間はそれを証明している。
 今のぬるま湯のような世の中で、倫理観なんて仕方のないもので人々は殺人を忌避している。
 自分達がまるで特別な存在であるかのように振舞おうとしている。
 だが、それもちょっとした切っ掛けがあれば容易に崩れ去るものだ。
 今回のような切っ掛けがあれば、容易に。

(どうせその内には死ぬ身だ。俺は俺で楽しむとするか)

 浦上のやる事は変わらない。
 手頃な玩具をみつけて、遊ぶだけ。
 何時かは死刑台に立つ身体なのだ。今更特別生き残りたいとは思わない。
 殺し合いなぞは勝手にやっていてくれれば良い。こっちも勝手に楽しむだけだ。

(お、早速……)

 薄暗いオフィス街を歩いていると、他の参加者を発見した。
 まだ中学生か小学生くらいか、小柄な少女だった。浦上の十数メートル先で回りをきょろきょろと見回しながら、歩いている。
 実際に人を見ると、身体の芯が熱くなってくるのが分かる。
 それと共に性器が痛いくらいに滾り、固さを増す。

(ご無沙汰だったからな。楽しませてもらうぜ、嬢ちゃん)

 目は血走り、口端からは唾液が零れる。
 幸運として没収されていなかった愛用のナイフを片手に、少女へと近付いていく。
 これまで何十人と遊んできたのだ。気配を殺す、なんてものは慣れたものであった。
 ゆっくりとゆっくりと少女との距離を詰め、射程距離に入った瞬間、全力で走り出す。
 同時に少女も浦上の存在に気付き、悲鳴をあげながら逃げ出した。
 だが、遅い。
 既に逃げ切れる距離ではなかった。
 直ぐに少女へと追い付くと、浦上はその手中のナイフをその背中へと突き刺した。
 もんどりうって転倒する少女。それに巻き込まれて浦上も倒れてしまうが、すぐさま立ち上がる。
 相当な勢いで転倒しのだが、痛みなど微塵も感じない。
 狂気の笑みを口元に少女へと再度近付き、背中のナイフを抜いては突きさす。
 衣服も破き捨て、少女を全裸にしてひっくり返す。そして、今後は胸部へと突いては抜く。
 浦上は少女の顔に見覚えがあった。最近よくテレビに出ていたアイドルだった。
 確か双子アイドルとして良く売り出されていた気がする。
 その事実が、興奮を更に助長させた。浦上も衣服を脱いで全裸となった。
 少女は既に浦上を見てはいない。
 虚ろな瞳で、音にもならぬ呟きをうわごとのように零し続ける。
 命が抜けていく。
 堪らない。堪らなかった。
 興奮が収まらない、止まらない。
 その小ぶりな乳房に噛みつき、むしゃぶり、引きちぎる。
 鮮血を被りながら、また何度も刃を突き立てる。

 浦上の言う人間の本能による行為は、数十分にも及んだ。
 その後に残されたのはぐちゃぐちゃに解体された人体と、赤色の染みだけだった。



【双海亜美@アイドルマスター 死亡】
【残り36名】