14歳。初登場時レベル3。
白髪の美少年。顔立ちは白人種系。
「自覚がないが勇者の称号を持つ人間なのに、魔王珠によって
魔王になった元魔王で、最終的に人間に戻り迷宮都市で
バンや
ヨロイなどに預けられ鍛えられる」という、かなり盛りだくさんに色々あった少年。
後述の通り、(2023年現在で)書籍版とWEB版では(別人と思われるほど)一番性格も境遇も変わった人物。
というか、本当に同名の別人では…愛七先生ならやりかねん
王都にて
初登場はWEB版
13-3 王立学院。
イヤミな貴族に「汚ならしい孤児」呼ばわりされ殴られたところを、
メネアに庇われるシーン。
それを見たアリサからは「それにしても「少女マンガか!」って突っ込みを入れたくなる様なシチュエーションよね」とツッコまれている。
明記されていないが、「雑用」と呼ばれたりその後の描写から、生徒としてではなく仕事として学院内にいた模様。
また、メネア王女がシンを気にかけていた理由も不明。
この時、アリサの鑑定ではスキルは「片手剣」のみ。
そのままだと学院編のサブキャラだと思われていたが、WEB版
13-10.捕り物にて再登場。
緑魔族の痕跡を追っていたサトゥーが、3つで1組の認識阻害の装備、「盗神の装具」を追っていたところ最後の1つを持っているのがシンだった。
シンから盗神の装具を外し鑑定すると、「片手剣」スキルが消えて「苦痛耐性」スキルが発現、詳細欄が空欄になり、最後に「勇者」の称号が発現した。
(現地の人間に勇者の称号が出るのは作中で初めて)
その場では何も言わず、盗神の装具の代わりのバンダナ(認識阻害機能付き)を渡して去り、後に
ヒカルやエチゴ屋に監視を頼む形でその場は終わる。
(そのため、結局事件が終わるまでシンはサトゥーと面識はないまま)
ただのモブと思われていたがまさかの二人目の勇者?と読者に思わせたところで、物語は急展開を迎える。
魔王
13-29.宝珠の陰でにて、仕事として盗品を配達するところに魔神信奉者からの襲撃を受ける。
盗品と思われた女神像が崩れ、その中から紫色の宝珠が出てきたところで彼の運命は回り出す。
その後場面転換となり、具体的に何があってどうなったのか詳細は不明。本人の独白のような回想でしか語られていないが、魔王としての騒動を起こすまでの人生をまとめると以下のようになる。(一部不鮮明なところあり)
- ルモォーク王国のユリコにより召喚されたうちの一人(行方不明とされた8人目)
- 本人の言によると「召喚された世界の人間として生きて、それでもなお、同じ事を考えるか知りたかった」為に自ら記憶を封印する
- 記憶のない状態で王都の孤児院で暮らしていた。(その生活の中で、年少の子供を助けるため魔物に立ち向かい、結果として勇者の称号を得るが誰もそれに気づかない)
- 魔王珠を使って自らの意思で魔王となる
- 魔王になった理由を端的に述べると「――あのクソオヤジをぶん殴れるくらい強くなりたかっタ」から。
- 魔王になったのは自分の意思とのこと。だが魔王になった直接のきっかけは不明。
魔王としての能力
魔王になった時のLvは50。「魔を司る者にして、全能なる王」と自ら名乗るだけあり魔法が主体。
同じ魔法主体の勇者である
ヒカルが相手にならないほど、大口を叩くに相応しい実力の持ち主。
ユニークスキル、「魔術の司(マスター・ウィザード)」を持ち、あらゆる魔法を無効化できる。
魔法攻撃だけでなく、防御魔法や補助魔法、果ては魔刃砲などの魔力を使った攻撃までもが、相手とのレベル差がどれほどあろうと無効化できる。
そのため、対峙した
ヒカルはLv89と、シンより大きく上回ったLvだったが相性が悪く有効打を与えられず、一時は
アリサたちを逃すために決死の覚悟を決めたほど。
魔法攻撃の他にも召喚魔法で上級魔族を召喚できる。
戦闘の最中に16体同時に召喚して特に消耗した様子などもないので、まだ余裕があったと思われる。
(その後登場したチート主人公に手も足も出ず負けたけど)
他にも、事象からどの魔法を使ったのか看破できる特殊能力もある。
「あのクソオヤジに恵んでもらった力」と本人が言っている通り、他人から渡された力。
魔王が解除されて人間に戻った際には失ったが、のちに
違う敵が使ってきた。
父親について
- 「俺と母さんに散々迷惑を掛けたあげく、死んだ後でまで異世界で魔王をやっているようなヤツの事はどうでもイイ」と述べている。これを素直に解釈すると、父親も同じ地球から来た転生者ということになるが・・・
- 「死んだ後で」とあるが、死亡時の詳細は不明。シンは異世界転移(ユリコに呼ばれた)なので、二人一緒に死亡して二人とも転生したわけではないのは確か。一応、父親は転生者とは断言されていない。
- シンは上記の通り、ルモォーク王国で召喚された転移者。父が転生であってもどこでこれらの情報を知ったのだろうか。
- サトゥーは、「「偽王」という称号や狗頭と話したときの情報から推測して、彼の父親は自分の持つ「神の欠片」を魔王珠という形でシン君に与えたのだろう。」と推測している
- 魔王となったシンの元に赴いた緑の上級魔族?が、シンを「殿下」と呼び「鬼人王陛下も喜ぶ」と伝えている。
- この時点では、鬼人王とシンを親子とは確定していないが、緑の上級魔族はシンと過去にも出会っている。
- 「鬼人王」の称号は、のちにゴブリンの魔王の持つ称号の1つと判明する。
- ゴブリンの魔王は転生者。
これらが事実ならシンの父親はゴブリンの魔王ということになるが、作中では明言されていない。
(そもそもゴブリンの魔王が活動していたのは1000年以上前で、初代勇者の時代とかなり離れている)
また、クボォーク王国の迷宮にて
大鬼王?と対峙した時に、サトゥーは大鬼王がシンにユニークスキルを与えたのだろうと考えているが、こちらもまたシンの父親とは明言されていない。
書籍版の父親
書籍版では、26巻にて明確に
父親?が登場。
こちらは人間として異世界に来ていたが、陰謀に巻き込まれ人造魔王にされてしまう。
詳細は個別ページ参照
勇者
王都に魔物が大量出現した時に、孤児院の子供たちを庇って魔物と戦い、「勇者」の称号を得ている 。但し本人に自覚は無かった。
「魔王珠」と呼ばれるアーティファクトを使用し、一度は魔王になるが、サトゥーのチートで「神の欠片」を体から取り出し、更にバンが持っていたエリクサーを使用することで、現在は人に戻っている。
その後もセリビーラの迷宮下層で、ガキを鍛えるのは大の得意と言う
ヨロイの元で再教育を受けている。人間に戻ってからはレベル20である 。
書籍版では
書籍版25巻のエピローグに登場。なんと書籍版では、日本の学生として生活しているところに急に異世界転移させられるという巻き込まれ型の主人公のような形で登場する。
しかも、
セイギ、
ユウキ、
メイコ、
フウの4名と同級生で、シンはメイコに一方的に思いを寄せているのばバレバレと、非常に情報過多な書かれ方をされた。
上記4名の他に、(学校の?)先輩の
リク?、
カイ?、さらにその同級生の
そら?の3名を合わせ、合計8名という大所帯で勇者召喚によりサガ帝国に移転。
さらに、移転先で判明するが一人だけ勇者としてではなく一般人として転移。文字通り巻き込まれ型の主人公のような立ち位置となり、今まででも一番WEB版と変わったような形で登場。
しかし、次の26巻では悪い意味で目立つような立ち位置となる。
見栄を貼る、礼儀がなっていない
ガキ、暴言を吐く、現代日本で言うなら学生の年齢である
アオイ?や
ユイ?が働いていると知れば「基本的人権の侵害だ!」と大声で喚くなど、WEB版とは違う精神の成熟していない子供
(ぶっちゃけていうと小物)として書かれていた。
WEB版から書籍版になるに当たり、
外見の変わった者、
運命の変わったものなどがいる中、敵役でもないのにここまで落とされたキャラも珍しい。
なお、その26巻で日本から転移していた
父親?と出会う。
シン自ら「毒親」というだけあり、別世界で何年かぶりに出会った息子に対して「酒代の金を寄越せ」と言い募るクズであった。
書籍版ではその
(クズな性格を買われて)魔王珠を使って人工的に魔王にされてしまう。
最終的にヨウォーク王国の魔王出現に巻き込まれてしまい、26巻はいいとこなしの状態で終わってしまう。
魔王を倒しても日本に帰らなかったリク、カイと一緒にサガ帝国に残ったので、今後も出番はあるはず。
ここまでクズな性格から、孤児院の子供を思ったり大人な対応をするWEB版のようなキャラに成長する日が来るのだろうか・・・
最終更新:2023年05月11日 23:28