ソード・ワールド2.0紹介

世界観
ここではない場所。今ではない時。
3本の剣の創りし世界、ラクシア。
この剣と魔法が息づく世界でさまざまな冒険を楽しむのが、
『SW2.0』というゲームです。
(ソード・ワールド2.0基本ルールブック10ページより抜粋)

かつて一世を風靡した「ソードワールドRPG」の血を色濃く受け継いだ末裔であり、
指輪物語などの「異世界に始まり異世界に終わる」ハイ・ファンタジーの子孫である反面、
「滅びた文明の魔法で動く機械」や「魔法の弾丸を飛ばす銃」など、スチームパンクのようなギミックも重要な地位を占めているのが特徴。
他には「山ほどいる異種族(ほぼPCとして使用可能)」「蛮族vs人族という分かりやすい対立構造」などが魅力だろう。
強いてCRPGの例を上げるならば「The Elder Scrolls」や「イヴァリースシリーズ」が近いのではないだろうか。


  • ゲームを構築する様々な要素
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技能と種族
このゲームは基本的にこの二つでキャラクターが構成されていると言っても過言ではない。
元々力のある種族を前衛にするもよし、頭を使う知力派キャラにするも貴方次第である。成長すればするほどそういった差は縮まる。
他に、種族ごとに特殊な能力を幾つか所持していたりもする。そこを基準に選ぶのも良いだろう。
技能については、所謂クラス制とスキル制の間にあるシステムとなっている。
詳しくはニコニコ大百科が非常に充実しているので気になった方々はそちらを見てみるのも良いだろう。


ラクシアは様々な神が存在する世界である。
基本的には、
世界を創った3本の「始まりの剣」どれかに触れた「古代神」
始まりの剣に触れたわけではないが、多くの信者を持つ「大神」
信者が少ないが、何らかのことによって神格を得た「小神」
この三種類に別れる。
更に、
人族の味方である、調和を重んじる「第一の剣陣営」
蛮族の信仰対象であり、カオスを齎している「第二の剣陣営」
この二つに大まかに分類されている。第三の剣から力を得た者達は基本的に第一の剣の陣営に居ると思って間違いは無いだろう。
余談だが、ラーリスのみどの剣から加護を得たか全く判っていない。絶対ファラリス様だよねこれ。



  • 発売されたサプリメント情報
ここでは仮に、
①「追加種族や技能などが記されたデータブック」
②「一人でも遊べるシナリオのついたゲームブック」
③「地域密着型の戦闘技能アレンジのあるプレイヤーズハンドブック」
④「シナリオと一つの街について事細かに書かれたツアーシリーズ」
この4つに分類して解説していきたい。


① 迷ったらEXを買おう
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『アルケミストワークス』
その他技能に錬金術士である『アルケミスト』が追加。
所持Gと引き換えに相手の回避率を下げたり、先制を確実化させるなど財布の変わりに非常に協力な技能である。
また、他にも強力なアイテムが色々と追加。各種技能の世界観的説明や運用法なども記されている。
神などの関係表も書かれているが、それは後年発売されたウィザーズトゥームより詳細さは劣る。
これらのものに、魅力を感じるなら買って損はないだろう。

『バルバロステイルズ』
ラクシア版ポ○モン図鑑。
これだけだと思ったら後に続々新種が出る辺りも共通点と言えよう。
また、新たに蛮族をPCと使うことの出来るルールが記載されている他、PCとして使える4種の蛮族データが記載されている。
ラクシアのボスの定番…だが魔剣を無くして欠片で変身『ドレイク』
人族に紛れ込む穏やかな蛮族達のスパイ『ラミア』
料理がうまいが実質的ネタキャラ『コボルド』
日光下だと弱体化するしどうにも隠しようのない『ダークトロール』
これらに興味があるなら買ってもいいかもしれないが、実質的な優先順位度は低いと言えよう。
GMをよくするというなら出したいモンスター探しには非常に重宝するとは思うが。

『ウィザーズトゥーム』
魔法使い系技能の大幅改定魔道書。
属性ごとに契約を変更出来るようになったフェアリーテイマー
ソーサラーとコンジャラーを両方習得していないと使えない「深知魔法」の追加。
外付け周辺機器のような「オプション」や、前衛用魔法がちょっと増えたマギテック、
殆どの神がこの一冊に記されていると言っても過言ではなく、見やすく使いやすくなったプリースト。
このように魔法を使うなら是非欲しい所だと言いたい所だが、Lv6までの魔法は後述のEXに記載されてしまった。

『イグニスブレイス』
戦闘特技が大幅改定された戦闘指南書。
魔法使いより、どちらかと言えば前衛に大きな恩恵があると思われる。
他にも強力なエネミーの追加、4種類の種族の追加が挙げられる。
ネコミミだし猫にも変身出来る『ミアキス』、闇の炎を操り自分が火傷する『ダークドワーフ』
改定2巻にも記載された旧文明の魔法の申し子『ハイマン』、燃えない妖精の隣人『バルカン』
しかし、大幅改定については後述するEXにLv6まで記載されている為、これらの種族に興味が無いなら無くて良いかもしれない。
また、バルカンとダークドワーフは蛮族のルールが必要な為、今の所BTが別途必要。

『カルディアグレイス』
新しい技能3種類と、新種族いっぱい、新しい神追加、ルールの再定義と忙しい一冊。
スカウト以外で先制が出来るようになり、補助動作で味方を鼓舞する技能『ウォーリーダー』
探索、お天気予報の他に、占いや失敗した出来事を無かった事にする占い師技能『ミスティック』
悪しき魔神を操ったり自分が魔神になったりする犯罪系魔法使い系技能『デーモンルーラー』
生きてるワレモノ魔晶石『フロウライト』機械にも見える妖精『フィー』
改定1巻にも記載された3つ目の対魔法物理マン『シャドウ』
穢が少なく生まれてきた突然変異蛮族『ウィークリング』(厳密には4種類)
ヴァンパイアと人間のハーフであり、双方からの迫害対象『ラルヴァ』
などが主な記載内容である。ルールの詳しい部分を除き殆どEXと重複箇所が無いが、
それほど目を見張る強力なものは記載されてない印象のある本。変わったキャラで遊びたい人向け。

『ルミエルレガシィ』
今まで出したアイテムの殆どが載ってるカタログ本。
しかし、中には『AW○○ページを見ろ』や、『ザルツ博物誌を見ろ』なんてのがザラにある。
ただ一部売れたのか内容は同じ廉価版が記載されているあたり、決して無駄ではないと言えよう。
そして新しく追加されたアイテムも大量にあり、一部はEXに記載されたが決して全てではない量である。
他にも新種族が三種類、改定3巻にも記載された、足に羽が生えてるので落ちても痛くない『ヴァルキリー』
輝く脳筋『ソレイユ』アクセサリーを多く付けられる&付け替えられる『レプラカーン』。
それも技能に縛りもなく、人族であるため素直に使いやすい。と言うかCG記載キャラが強烈過ぎたのがいけないんだ。
BTで密かに好評だった『アレスターの博物誌』の神々編が記載されていたりもする。

『フォルトナコード』
基本的に上記に書いたサプリメントを全て詰め込んで、
Lv15以上(ゲーム中最大レギュレーション)で遊ぶためのサプリメント。
とにかくインフレっぷりが凄まじいが、そんなとてつもないレギュレーションで遊ばれることはまず無いので安心して良い。
他にも『名誉点事業』という、「芸能人がやってるラーメン屋みたいなノリのアレ」が出来る。
こちらは低レベルでも使うことが出来るが、密かにキャンペーンだと金銭バランスをぶっ壊しかねない代物だったりする。
総じて優先順位度が低いサプリメント。

『EX』
ソフトカバーの大型本ではなく文庫。なのでお値段安め。
今まで記載されたデータをざっくりまとめた初心者向け、低レベル向けの一冊。
なんと世界観などの言及部分が一切無く、ページほぼ全てがデータで埋め尽くされているので壮観ですらある。
しかし低レベル向けと言えど、実用的なデータがぎっしりつめ込まれているので、
初心者は悩んだらとりあえずこれを買っておけばデータ面で取り残されることはほぼ無いと言えよう。
アルケミスト、ウォーリーダー、ミスティック、デーモンルーラー、各種追加種族は記載されていない。

『バルバロスブック』
EXに引き続き文庫で発売された本。
新しく収録されたドレイクナイトとバジリスク、
多部位化した際に参照するフィジカルマスター技能が目玉。
今までPC化した蛮族達すべてのデータも再収録されており、新参向けでもある。
蛮族視点で書かれた小説は既存のユーザーにも楽しめる物であり、お手頃な価格もあって買って損は無い。
EXの次にサプリに悩んだらこれがおすすめだが、蛮族が使用可能か保証はしない。

② 筆者が持っているのは全てではないので、情報は偏っている。追加修正をお待ちしている。
+...
『ミストキャッスル』
蛮族の街から脱出する、と言う単純かつ非常に自由度の高い一冊。
ゲームブックという性質上、基本的に他のシナリオや卓に影響を及ぼすことは無いはずなのだが
この本に限っては蛮族社会の性質を内部から書き上げているため、そういう点が気になる方にもオススメである。
肝心のゲーム部分も、ランダムで街が変化したり、導入がダイスで変化したりと工夫が凝らされていて面白い。
リプレイ化してネットに上げるのも許可されているため、そういうものを求める方も如何がか。

『カルゾラルの魔動天使』
シナリオヒロイン的な新種族、『魔動天使』と共に蛮族領を駆逐していくシナリオ。
ソロでやった際の難易度は鬼そのもの。と言うか基本+500のPCにレッサーオーガ3体が弱く感じる程度。
魔動天使の謎を解き明かしながら敵地を進んでいく、と表だけはギャルゲーADVのような響きがあるが、
中身はいつものSW2.0なので安心して欲しい。
まどてんのデータが欲しい方や、暴力的で鬼のような極殺シナリオをお待ちのあなたに。

『エターナルエンパイア』
古代の遺産の探求をしながら、その近場の村を発展させるゲームブック。
MCなどと違いオープンな舞台で遊ぶことになるため、その分「いつもの感覚」で遊べる所は多いだろう。
何と言っても開けた舞台である事のメリットがとても大きく、
やろうと思えばどんな流派と種族を持ってきてしまっても問題無い。
自分たちだけの成長を見せていく村も見ていて飽きない。
少し弄ってやればPCの入れ替わりにも強いという面白いゲームブック。
全寮制の学校より実家でぬくぬくしてから電車通学の方が好きなあなたへ。
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『フェイダン博物誌』
アイヤールやカイン・ガラ、リオスやルーフェリアといったフェイダン地方について書かれた本。
戦闘特技からすり替えて使う『流派』についても詳しく書かれており、シンプルだが使い勝手の良い物も多い。
博物誌全般に言えることだが、データそのものだけでなく読み物としての側面も強い為、
『新米女神』などのリプレイファンのもが楽しめるのではないだろうか。
勿論、この本からリプレイを読み始めてみるのも一興だ。

『ザルツ博物誌』
ルキスラ帝国フェンディル王国などのザルツ地方の他に、
上記ミストキャッスル周辺の『エイギア地方』についても多く書かれている。
『流派』も、クラウゼ様御用達のものから魔法も《かばう》出来るようになるものなど、実用的なものが揃っている。
エイギア地方のネームドを倒して回るキャンペーンの企画など、データ的に見ていてもなかなか面白い。
勿論ザルツ地方についての情報もしっかり書き込まれており、仮想世界の見物に良いハンドブックである。

『ユーレリア博物誌』
『堕女神』シリーズの舞台となったユーレリア地方の本。残念ながら最終防衛システムに取り込まれる方ではない。
前二つの博物誌同様、この地方についてしっかりと書き記されている他、
この本の『流派』は強さはさて置くとして絵的に可笑しいものが揃っていて非常に見ていて楽しい。
「両手に盾を一つづつ持って足で切り裂く」とか。「剣の刃を握りつけて柄で殴りつける」とか。
カルディアグレイス共々変わったキャラで遊びたいあなたへ。

『ダグニア博物誌』
この本もやはり地方について細やかに記されている訳だが、この本は別格だ。
なんせ見ていて「蛮族が可哀想に見えてくる」という人族の苛烈さがビンビン伝わってくるからである。
挙げ句の果てに「法王の大討伐」とか言うTRPGみたいなものが出てくる始末。
『流派』に至っては、神を殺しそうなハンマーやら熱狂ポイントとか言う新ゲージ出てくるなど、
やはりどちらかと言うと強いというより面白いというものが多い印象である。
他にも、闘技場で遊ぶパートなどもある。ダグニアを知りたいと思ってしまったあなたへ。

『ディルフラム博物誌』
蛮族の超越者や蛮族向けの流派と、蛮族の為の舞台集などといった側面が強い本。
ディルフラム自体の名称はフェイダン博物誌でも登場したのだが、それを掘り下げた形でもあり
作中の時間の経過を感じさせてくれるのもいい所かもしれない。
バルバロスブックじゃ蛮族成分を補完仕切れないあなたへ。
+...
『ツアー・ルーフェリア』
ルーフェリアという一つの国に大きく焦点が当てられたツアー本。
最初ちょびっとはルーフェリアについておおざっぱな紹介、
殆どは既に用意されたPCで遊ぶ用のシナリオで、遊びながらルーフェリアの街を知るような構造になっている。
こちらもミスキャ同様、遊んだリプレイの公開が可能となっているが、
PC固定という関係上あまりオススメは出来ない。
『新米女神』シリーズの大ファンなあなたへ。

『ツアー・リオス』
商業都市リオスについて成り立ちから今までしっかりと記されたサプリメント。
こちらはルーフェリアとは違い、初っ端から細かい説明をずらずらと並べ立てて説明してくれる。
架空の都市をよくここまで説明できたものだと関心するばかりだが、更にこちらもシナリオが二つ付いている。
これはランダムダンジョンを形成しながら進むようなものになっており、
難易度こそ非常に生ぬるいが一人でも遊ぶことのできる、いわばゲームブック型サプリメントになっている。
シチュエーションが中々面白く、個人的に気に入っている一冊。架空の都市アドベンチャー大好きなあなたへ。