足掻くだけ、苦しむ時間が伸びるだけだ。諦めれば、すぐに殺してやる。楽になるかの保障はしないが。

――キャスカ・シェラフ宙尉
共和国議会行政執行部首相府直轄ファルトクノア陸軍第619航宙技術実証研究大隊
理語: Chafi'ofese'd yst lkurfala'd bliumente'd DKS sietival tlomef xrlersaven 619te lurkustelen fels'haiselyrlen ciflaf fon faltknoa'd elminala'd acen avimens
隊長 キャスカ・シェラフ(失踪中)
創設 ピリフィアー歴2020年3月
廃止
所属政体 ファルトクノア共和国
所属組織 陸軍省
兵科 宙軍
兵種/任務/特性 懲罰部隊→特殊部隊
所在地 ファルトクノア共和国ヘオサフィア県
通称 6/19'd alarta
6月19日部隊
標語 E fyrkja.
償い
部隊歌 我々はまだ前進し続ける
上級単位 ファルトクノア陸軍
主な戦歴 マーカス内戦
アポラ星系国際連盟における統合鎮圧作戦
対ショアン王国作戦
民族浄化行動
ロフィルナにおける貴族虐殺
ロフィルナ内戦
大量虐殺等重大な戦争・国家犯罪

共和国議会行政執行部首相府直轄ファルトクノア陸軍第619航宙技術実証研究大隊(理: Chafi'ofese'd yst lkurfala'd bliumente'd DKS sietival tlomef xrlersaven 619te lurkustelen fels'haiselyrlen ciflaf fon faltknoa'd elminala'd acen avimens)は、ファルトクノア陸軍の懲罰部隊、特殊部隊の一つである。通称、6月19日部隊(理: 6/19'd alarta)や第619大隊(619te ciflaf)とも呼ばれる。


概要

 「619」の名で知られるファルトクノア共和国軍戦前の最大最悪の非人道的特殊部隊である。成立の経緯から本国の特殊部隊と比べると練度が劣っており、ゼラエ博士暗殺作戦では護衛アンドロイドとの戦闘で手間取るなど戦闘の精度が高いとは言えない。しかしながら、研究部隊であるという特徴を生かして、様々な非人道的実験を繰り返し、非人道的な兵器を考案・作成・実戦に利用してきた点で軍事研究においては一定の貢献をしていたと言える。
 戦後、ファルトクノアの汚点として公表された619部隊に対し、構成員全員の革命裁判所での処罰を目指して、検察庁による619狩りが始まるも、組織的にPMC化されて多くの国に拠点を移したことにより、ファルトクノアの手の届かない存在となってしまった。619の禍根は、戦後も大宇宙諸国の紛争で糸を引き続けている。

部隊構成

共和国議会行政執行部首相府直轄ファルトクノア陸軍第619航宙技術実証研究大隊
大隊長:キャスカ・シェラフ宙尉
第一降下中隊(アントカルキェッタシュ) 隊長:ブレエルカ・スカルシュナ宙尉
部隊の通称は天青石より。619-1FN部隊が存在する。
第二降下中隊(コエスプリュ) 隊長:レッコー・サーメリオン宙尉
部隊の通称は孔雀石より。ロフィルナ内戦に対して参戦し、ロフィルナ赤軍を支援するなどした。
第一研究中隊(ディルファースト) 隊長:アウィリム・スターセル宙尉
部隊の通称は柘榴石より。リヴァダー社関係者が大量に在籍している。特殊兵器小隊が存在する。
第二研究中隊(ディネーシェナ) 隊長:スキェレー・ヴァム・エンシェルンブラウド宙尉
部隊の通称は黒曜石より。アクース革命時に脱出してきた資本家や研鑽主義者が大量に在籍している。クレデリア共和国から得た「人体を魔力に変換する機器」、「幼児の生命力をエネルギーに変換して使い潰す技術」など特殊技術の実践を役割としていたが、その点で非人道的な行為が横行していた。
督戦中隊(フェンテショルタシュ) 隊長:フィラン・ド・リーリエ・ア・ヌ・フィリーラン宙尉
部隊の通称は方解石より。
警備中隊(スタシアディルファースト) 隊長:
部隊の通称は藍晶石より。
第七中隊(ゼーシャント) 隊長:レシェール・ヴィール・ユレスニヤ
内務省警察庁捜査六課からピリフィアー歴2030年に統合された部隊。部隊の通称は前身の通称より。特殊工作小隊が存在。

沿革

政争から生まれた部隊

アクース内戦以後、ラヴィル・ドゥ・エスタイティエ・ラタイハイト首相率いる国体維持のために紛争介入に否定的なハト派であるラヴィル派とリュイユ外務省長官率いる影響力拡大のために肯定的なタカ派のリュイユ派が抗争を起こしていた。ファルトクノア宙軍の司令官であり、宙軍省長官であったスカースナ・ファルザー・エミーユはラヴィルから距離を起きながらも燃料不足などの理由から参戦に否定していた。これに業を似やしたリュイユは宙軍上層部の入れ替えなどで圧力を掛けようとしたが代替の人間が存在しないことから、これは失敗に終わった。このことから、リュイユ派であった内務省大臣ターフ・レシェファフが秘密航宙特殊部隊ゼーシャントを設立した。ラヴィルはこの特殊部隊の存在を知っていたが政治的な圧力よりこれを排除することは出来なかった。かといって、スカースナはラヴィルの指示に完全に同意して動いていたわけではなく、ラヴィルは彼女を信用していなかった。リュイユによるクーデターの可能性など政治的な圧力が強まる中、ラヴィルは首相直属の軍事組織を欲しがった。ラヴィルはルーワ・リーナ・ユリーサナン・ミナミラシャ・ラウィッラアン・ウィシヤ・フーン・ライシーラ陸軍省長官を予算拡大と引き換えに抱き込み、首相直属の軍事部隊を作るように圧力を掛けた。圧力に耐えきれなかったライシーラによって陸軍はこの首相直属部隊の構成に向かうことになる。

嫌がられた者たち

ライシーラはラヴィルの圧力に耐えきれず第619大隊を打ち立てたが、このような動きは下部の将校たちに嫌がられた。当時、ファルトクノア陸軍は国内の安全保障に割く部隊が重要なのであり、ラヴィルとリュイユの文官たちによる政争に関わっている暇など無かったからである。ライシーラもラヴィルたちの政争に関わりたくなかったが、軍省長官の立場の保身と陸軍への予算拡大に釣られて部隊編成を受け持ってしまったことに途中から嫌気が差していた。ライシーラは上級士官らにこの部隊を構成することを投げるとそれ以降ラヴィルとこの上級士官らを繋げてから、この部隊には関わらなくなった。上級士官らはライシーラのこのような行動に業を煮やしており、部隊編成とともに自らの軍事力を拡大させようという策略を立てた。彼らは当時宙軍のみが独占していた航宙能力を陸軍にももたらすべく、実験部隊を必要にしていた。もちろん、宙軍長官であるエミーユはこのような陸軍の動きに加担することはなく、協力を得ることは出来なかった。上級士官たちはこのような状況で航宙戦闘能力を得るべくそれまでに増えていた国家反逆罪の研究者を中心に重犯罪者や政治犯で部隊を編成した。こうして出来上がった部隊が共和国議会行政執行部首相府直轄ファルトクノア陸軍第619航宙技術実証研究大隊(以下、第619大隊)であった。

初期の第619大隊の様子

第619大隊の部隊番号619はファルトクノア共和国が所属するユエスレオネ連邦の英雄的革命家ターフ・ヴィール・イェスカの暗殺された日である6月19日に由来している。当時そこまでの部隊数は存在していなかったが、ライシーラが「懲罰部隊と隣り合った隊番号であることは正規部隊の士気の低下を招くことだろう」と言ったことから、上級士官らが出来るだけ大きな数値を使うべきと考えたからであった。そして、わざわざ英雄の命日を部隊番号にしたのは「自らの部隊が忌まれるべき存在であることを認識するため」であり、入隊させられた者たちは教化の最初の過程でこの数字の意味を必ず教えられた。制服は用意されていたが、国籍マークや連邦の栄光を表す星、連邦軍属を示す「FJ」と書かれた腕章は全て剥がされ、本来国籍マークのある胸には「償い(エ・フューキャ)」と拙い刺繍がなされていた。
 研究者は陸軍の督戦部隊によって監視されながら、陸軍の要求する研究内容を実現させることが目的とされた。一方重犯罪者や政治犯たちは人家畜(ラータド・タスニュ)と呼ばれ、研究者たちに致死率の高い実験へと投入されることで消費されていた。無理な要求に対して研究者たちは無理な実験で答えることしか出来なかった。そうした実験で人が死んでいく度に失敗した研究者は督戦部隊に捉えられて裁判無しで銃殺された。

部隊の変質

研究が失敗する度に研究者が銃殺されたが、研究者には生き残るすべが一つ残されていた。それは失敗した研究者が殺されていき研究者が残り一名になったときであった。研究者が残り一名になると、大隊長は実験を中止し、研究者を補充したためである。こうして研究者たちは生き残るために他の研究者の実験などを妨害するようになり、また、部隊の噂が研究者の間で流れるようになると補充された研究者も端から他の研究者の実験を妨害したり、秘密裏に殺害しようとした。こうして研究者たちによるデスゲーム的な状況が始まったが看守たちはその様子を見ながら、誰がどのような策略をめぐらしてどのように殺されるのかを楽しんでいたという。大隊長が実験の進捗が出ずに死亡者だけが増えている状況に気づいたのは一年後のことで、そこからこの異常な状況は改善へと向かうことになった。
 大隊長キャスカ・シェラフは研究者の失敗時の即時銃殺刑を禁止し、研究者には監視と監禁はあるものの暮らしやすい環境を提供することで研究の進捗を改善しようとした。しかし、人家畜と呼ばれた政治犯や重犯罪者たちの隊員の待遇は改善されていなかった。研究者の実験で死にそこねた者は様々な前線で露払いに送られ、無理な作戦で多くが戦死したが彼らは軍属扱いされず国葬もなされなかった。だが、同時に各地で様々な戦争犯罪を引き起こし、戦時中の所業でファルトクノア内戦後は戦争裁判で多くのものが有罪となった。

マーカス内戦中

マーカス内戦参入へ


テルティック反攻作戦

ジエール軍戦闘機隊による急襲により、短時間でテルティック上空の制空権を喪失。ジエール軍に援護されつつ、ジエール軍精鋭部隊が降下、この期に乗じた第619大隊がハイエナ行為に介入。敵が戦意を喪失し、テルティックを支配下に置いていると慢心していた将兵たちは不意を突かれ、動揺した。 後方をかき回されて潰走状態となったロフィルナ・ヴァルエルク軍は耐え切れず撤退した。第619航宙技術実証研究大隊への対処ができず、次々と重要拠点を放棄したアイローム側は反撃拠点であったサフター(SEOFTIR)後方の都市でエルミア軍第6ホバー砲混成師団が包囲殲滅されたことにより反撃不能となり、マーカス1を放棄することになる。
 第619大隊は潰走したロフィルナ及びヴァルエルク、アイローム社の装備を鹵獲した。

ロフィルナ連邦共同体兵器の鹵獲

619部隊はマーカス内戦で交戦したロフィルナ連邦共同体の兵器を鹵獲した。ケートニアーが大半の619部隊にとってそれらの武器の実戦価値はさほど無かったが、後に工作に利用できるとして保存し、●●●●にて撹乱行為としてヴァルエルク軍の死体の近くに放置した。これが後にプルスティア主導の戦争裁判で問題になった。

マーカス内戦後

リヴァダー関係者の受け入れ

マーカス内戦後、リヴァダー社の一部の関係者は戦争裁判を避けて秘密裏にファルトクノアへと亡命し、本部隊に従事した。主に大多数は研究中隊に所属し、後の戦いに備えていた。

619-1FN部隊成立

ピリフィアー歴2030年、マーカス内戦後、依然ファルトクノア共和国内ではラヴィル・ドゥ・エスタイティエ・ラタイハイト首相率いる国体維持のために紛争介入に否定的なハト派であるラヴィル派とリュイユ外務省長官率いる影響力拡大を訴えるタカ派であるリュイユ派の政治闘争は続いていた。更にお互いの機密武力組織であるところのゼーシャントと619部隊がマーカス内戦中に戦闘していたことを認知していた。これらの情報はお互いが急激な政変を起こさないようにすべく公表こそしていなかったものの緊張を高めていた。ラヴィル首相は緊張緩和のために619部隊に小隊を新設し、新たに国際緊張度を上げようとする国内向けパフォーマンスを行おうと画策した。この任を負った619部隊長のキャスカ・シェラフ宙尉はマーカス内戦を戦った619部隊隷下第一降下中隊の隊長であるブレエルカ・スカルシュナ宙尉に国際緊張度を高める小隊の編成を考えるように命令した。スカルシュナ宙尉はマーカス内戦で戦ったクレデリア共和国の魔法少女部隊を想起し、ファルトクノア共和国内にも魔法少女部隊のような特殊技術部隊を編成すべきであるとしてキャスカ宙尉に上申したところこれが通過し、第一降下中隊隷下の小隊として特定技術者小隊が設立されることになった。

ゼーシャント編入

これに基づいて、内務省警察庁捜査六課は619部隊に合流した。

解体

ファルトクノア内戦後にユエスレオネによって軍政が発動された。サニス条約機構におけるPhil.2011年 8月10日版サニス第三条約第三部第一条第一項に基づく提議で可決、第三部第二条第四項に従って参戦という国際的賛同過程は、ファルトクノアにおける人道的問題が連邦と自治体として成立している共和国での関係で乗り込めなかったユエスレオネ連邦としては好機であったためこれを利用してファルトクノアを抑えこんだ形となった。ユエスレオネ連邦における軍政は、連邦公共安全法(Laust fon fankasen celatisen kiljoi)を規定とする複数の連邦法典を根拠とする連邦軍による非常事態軍事統制を意味する。連邦軍の統制は、phil.2002年1月7日に制定されたファールリューディア宣言(Farl'liurdi'a'd chirfar)の第八条「我々はユエスレオネにおける傭兵部隊を排除し、正式な革命的国防蒼軍を設立する。」を基底としたものであるが、これは共産党独裁政権崩壊によって否定してされている。ただ、シビリアンコントロール原則はその後の連邦憲法に継承されているために軍政は非常事態における連邦議会への三権移譲であるとされる。軍事的要素は法的関係上意味合いが薄い。この過程の中でファルトクノア内戦戦争裁判が実行され、第619大隊に所属する多くの隊員及び士官は戦争犯罪者として有罪とされた。
 こうして、大隊は解体された。大隊は解体されたものの、それを督戦していた者や看守は戦争裁判では告発されず、組織自体は陸軍懲罰部隊に編入された。

「憂国の亡霊」


無国籍民間軍事会社化

「憂国の亡霊」は最終的に無国籍民間軍事会社「イェテェステュム」に変化していく。

有名な大隊関係者

キャスカ・シェラフ宙尉

第619大隊隊長、研究者の失敗時の即時銃殺刑を禁止し、研究者には監視と監禁はあるものの暮らしやすい環境を提供することで研究の進捗を改善しようとするなど部隊の改革を進めていたが、全ては研究を進めるためであった。セレスティアル・スピアの研究など非人道的な研究を先導して、絞首刑を宣告されたが、死刑執行での移送中に移送車両が爆破されたのちに消息がつかめなくなっていた。しかし、失踪後にジエール帝国連邦に秘密裏に亡命しており、ヴェオン・レギトで研究を続けている。

ブレエルカ・スカルシュナ宙尉

第一降下中隊『アントカルキェッタシュ』隊長、通称「現代のサフィア」、異常な殺人衝動を持っており、619部隊ではそれを利用して殺戮を繰り返す。ミルドネジア出身

レッコー・サーメリオン宙尉

第二降下中隊『コエスプリュ』隊長、ポード星系国家連合出身であり、吸血鬼の異名で知られる。

大隊の戦争犯罪

第619大隊はその来歴から各地での作戦や実験で戦争犯罪を繰り返した。部隊の残虐さを示す事例として次のようなものがある。

  • 捕虜の増加と、その管理に手間取ったファルトクノア上層部はこれ以上連邦に借りを作らせまいと考えて、第619部隊にその処理を命令した。大隊長はクレデリア政府まで新しい技術を用いるために向かった。結果、捕虜と外貨を交換条件に契約を締結、獣人の捕虜を売り払い、クレデリアはそれを魔力変換器に入れて処理した。捕虜は捉えられ、情報を記録されてからは即時に収容所に収監され、ファルトクノア兵士によって火炙りにされたり、銃殺されたり、ヴェフィス刀で斬殺されたりした。
  • ファルトクノア政府軍はアクース内戦後のエガ事件によって引き起こされた燃料不足から脱出することができなければ、連邦や他国からの干渉を強く受ける可能性があった。そこで、当時の技術の革新の必要を感じた第619大隊は、クレデリアと密会した。非効率で非人道、即刻技術凍結が行われたはずであった幼児の生命力をエネルギーに変換して使い潰す技術をウェールフープ兵器と交換で受け取ることになった。クレデリアの高官は疑問を抱いていたが、ファルトクノアは即日に収容所に設置し、収容者のうちから幼児を引き出して、装置を利用してエネルギーを取り出した。一日に一収容所において45~120人の幼児が処理され、全国で終戦までに数万人の子供たちが犠牲になったとされている。
  • ファルトクノアには資源がない。それはそうで、国内資源の調達は連邦の経済ルートをほぼ頼っていた。しかし、宇宙戦に用いる燃料に関しては連邦を通じた経済ルートも機能しなくなっていった。このために燃料が不足する状況になった。この状態から脱するために、ファルトクノアは極秘に宙軍の軽量船を利用した違法採掘を開始した。違法採掘はスペースデブリの位置予想が非常に困難であり、後にWPによる防護システムの構築を行うもこのシステムがイェスカと同じ四次元回避を応用したものであったため、近隣国の輸送船などとの衝突事故が多発し大量の死傷者が発生した。しかしながら、これが続けられたのは、採掘に向かわさせられたのが人家畜であったために部隊はその消耗にあまり気を払わなかった。
  • ファルトクノアはチャンタを植民地支配している間、矯正政策を実施し、それには第619大隊も参加していた。ファルトクノア軍は、ファルトクノアに反しそうな人間や監理主義者を見つけては、些細な法律違反や社会主義化のために殺害していた。一番酷いものでは、市民の面前で貴族を棒に縛りつけ、灯油を掛けて、燃やした。
  • 自由解放連合が介入している戦争に介入し、民間人を守る任務において消耗を避けるために民間人を見捨てて撤退した。後に攻めてきた敵兵は民間人を皆殺しにすることになった。
  • セレスティアル・スピアを開発した。
  • 督戦中隊はアポラ動乱で禁じられていた民間人に対する攻撃の事実を隠蔽するために負傷・死亡した民間人を実働部隊の後方から回収し、殺害・焼却処理・生き埋めにした。後に地下を掘り返すと、人骨が出てくるなどの禍根を後に残している。
  • メロア自由共和国は、女性のみ国家であり、男性と婚姻関係を結んだ者は国外追放扱いとなり、国籍が剥奪されていた。これらを利用して、大隊所属第七中隊特殊工作部隊を潜入させ偽装婚約を繰り返した。これにより、国籍が剥奪されたメロア人を拉致し、部隊の構成員として利用させたり、ファルトクノア共和国が立ち遅れている分野の研究に従事させたり、インフォーマルセクションにおける外貨収集に従事させるなどした。
  • スレフィエ国には植物種族であるスレフィが存在し、これらは起こると毒気を排出する。大隊所属第一研究中隊特殊兵器小隊はこれらの気化しやすい発がん性物質などを出すスレフィを拉致して生物改造し、30万~40万発ほどの生物兵器として保持した。
  • グリス煙草を有機生物に吸わせたらどうなるかを実証するため、秘密裏に輸入して拘束状態の捕虜の口に強引に嵌めて化学性肺炎による呼吸困難で死亡させる。
  • ソプゲン=ナプトーが主導し、招民院諜報機関"サナト"が実行に関わった230号計画は、枢密院の猛烈な反対による中断の後に何者かによって619大隊にその資料が渡った。619大隊は「シャナクァ計画」*1として研究を再開した。死亡した患者の意識を安定化し、電脳化することに成功。実験の課程で、すらんちくんが意識の転送に耐えきれなかったため複数死亡した。後の宇宙戦艦ラヴィルでの電脳化AIによる宇宙戦闘艦制御技術につながることになる。

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最終更新:2023年06月16日 02:43

*1 Xanaqa andqa(230)の形態素頭略語。