ゲルニア・ルーロイ・トロンプロース
Gelnia Luuroi Tronploos
ゲルニア主席
生年月日 シンテーア暦1536年
1月1日生まれ
出生地 シンテーア帝国
ミュラーテンデンクト
出身校 レイオネンデンクト大学
称号 なで肩リンゴジュース・自称天領通・ネット犯罪対策に自身ニキ
配偶者 1人
異常性癖 正常
党派 統一管理機構
信念 樹鉄共生 有魂統制

ゲルニア・ルーロイ・トロンプロース(エミュンス語Gelnia Luuroi Tronploos)はシンテーア(ジエール)の政治家。

経歴

生い立ち

 生まれは永帝革命終結後のミュラーテンデンクト。当時はアオン・シオン・ヴェードによる政権で政治は非常に安定しており、ゲルニアも勤勉に管理主義教育を受け入れた。成績は非常に優秀であり、運動にも打ち込んだ。
 大学時代の専門は工学である。

探索時代

 シンテーア帝国が探索時代に入ると、ゲルニアは生活に対する倦怠感から探検家を目指した。しかし、ゲルニアは外国語習得能力が低いことが原因となり、探検家のテストに合格できなかった。
 挫折を味わったゲルニアであったが、代わりに宇宙を飛び回ろうと宇宙船のエンジン開発者を目指した。その際ケルスト・ユガウトラ・ウュスと出会い、共同研究をしていたこともある。
 しかし、彼は研究の行き詰まりからまたも挫折を経験する。1589年、ジエールと天嶺皇国との国交が成立すると、ゲルニアは再び異国の地に夢中になる。天嶺革命が発生すると、彼はすぐさま駆け付けた。それ以来彼は生粋の天嶺オタクである。
 天嶺革命のジエール義勇軍では、隊長を務めたプロアイス・ガヴァマオナ・シャントヴェントと知り合う。ゲルニアは自然と管理主義の調和を目指すアマト主義に共感し、その後の3年を天領で過ごした。

天嶺時代

 3年も天嶺にいたゲルニアはさすがに天嶺語が堪能になっていた(相当なジエールなまりではあるが)。ゲルニアは天嶺で文転し、アマト思想の研究に耽った。天領皇アマト・アマネンファイは彼の尽力に感謝し、度々謁見を許した。
 その後はジエールの母校レーオント・レイオン大学でアマト思想の研究を続け、社会学博士号を取得した。
 約40年後、1620年になると天嶺皇国は高度成長期を経て大宇宙の中規模国まで成長した。ゲルニアは「森と人間、自然と文明の調和」を完成させたアマト思想に更なる感銘を受けた。
 アマトに心酔していた彼だが、ケルストによる技術最高主義による食糧自給率低下や自然への軽視に危機感を覚えた彼はアマト思想をジエールに活かしたいと決意しレーウス直轄地地区の地方議会に統一管理機構の推薦で立候補。2回目の立候補で当選した。

議員時代

 同じ天嶺オタクとしてプロアイスと強い関係で結ばれていたゲルニアは、第一次プロアイス政権で文化省長官、第二次プロアイス政権で経済省の長官を務めた。
 1715年の統一管理機構総裁選で当選し、1717年に中央会議の政権を秩序連盟より奪取。帝連主席となった。

帝連主席

国内政治

 帝連主席となったゲルニアはアマト思想を「現代ジエール・アマト思想」と称し大きく取り入れた。彼は暇死などの社会問題の原因は「翠の不足」にあるとし、「機械と木」政策と称して翠化活動に努めた。家庭では手入れいらずのホログラフィックツリーが大人気となった。
 そのほか、食の娯楽を充実させることを目的に、植物検疫に注意を払ったうえで、様々な品種の植物を輸入し、栽培させるよう命じた。
 アマト思想者であった彼であるが、もちろん管理主義は機械に支えられており、それも軽視しなかった。主に食品産業の工場の新設に努めた。
 人間による機械制御を常に訴えており、ロボット人権運動や意志を持った人工知能には断固として反対。人間が機械を支配するべきだと訴えた。

 その他、サイバー軍の強化を指示し、ジエール情報軍に対し更なる予算を与えた。また彼は、ジエール・サーヴァリア戦争時の悲劇が再び起きてはならないとし、抑止力強化に注力した。
 具体的には新型戦艦の建造を指示し、宙軍の拡張にも注力した。このような政策は人民連合から軍国主義として非難を浴びた。

対外政策

 国内政策ではアマト主義に傾注した彼であったが、対外政策はアオン主義を基盤に推し進めた。
 軍事力強化に注力したゲルニアであったが、外交的にもなかなかの手腕を発揮した。有史以来対立の相次いだサーヴァリア企業連合と歩調を合わせ、ジエール・サーヴァリア同盟締結まで接近したのである。国民の不信感は大きかったが、歴史的進歩として、大きく支持された。
 アクース内戦へは『旧革命不干渉』を掲げた。管理主義革命には一度資本主義、旧世代社会主義双方に挫折するプロセスが必要であり、世代遅れの革命など支援しても無駄である、としたのである。ジエールはヴァルエルク共和国グロスクロイツ社会主義共和国連邦に対する不信感から表面上サーヴァリア企業連合が支持する資本家側を支援したが、義勇軍の派兵など大規模な支援には踏み切らなかった。結果から言えば正解であった。
 マーカス内戦時はゼクトロン主席の元で首相を担当。首相でありながら、ゼクトロン主席のアドバイザー的な立ち位置で、かなりの発言権を持っていた。ゼクトロン主席はリヴァダー社を全面的に支援し、「機械と人間の戦い」として国民を煽った。リヴァダーの敗北後、CEOヤラック・ティラルドーをジエールに亡命させるなどし、機械と人類の戦いを継続させると宣言した。
 また、マーカス内戦によりしばらく対立が続いていたグロスクロイツとの外交関係が回復した。

人物

思想

 ゲルニア・ルーロイはアマト主義を現代ジエールに合う形に再解釈し編み出した、『現代ジエール・アマト思想』である。現代ジエール・アマト思想では、暇死問題を取り上げるなど、一定のオリジナリティがあった。

逸話

天嶺オタク

 大好きな100%リンゴジュースは天嶺産。お酒はあまり飲まないが、天嶺酒だけはちょっと飲む。でも弱い。ちなみにプロアイスとは異なり、彼の話す天嶺語はめちゃめちゃ訛っている。
 個人の慰安旅行は基本天領。温泉も大好き。

反機械レイシスト

 機械は人類の奴隷がふさわしいと考えており、機械人を差別している。人類こそが銀河の支配者にふさわしいと常に訴えている。

サイバー軍司令

 情報戦の大切さを最重要視していた彼はサイバー軍の拡大に努めた。サイバー軍最高司令を自称し、度々軍施設を視察していたが、彼自身サイバー空間の知識はほとんどなかった。

名言

「AIに人権を許せば、人類はやがてAIの奴隷になるだろう」―――人工知能に関して
「アマト思想はゼロからの管理主義建設にのみ用いるものではない」―――アマト思想に関して

関連項目

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最終更新:2019年10月29日 15:03
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