東京地方裁判所にて行われた第2回公判における、検察側による証人尋問。
証人は被害者本人。ここではAと表記する。
以下、可読性重視のため質問は適宜省略した。
複数行の回答は、証人が一気に回答したのではなく、実際には検察官が逐一質問している。
発言の順番は原則として入れ替えていない。
なおこれらの発言は筆者が傍聴の際に取ったメモを元に作成したものであり、
筆者の聞き間違い・書き間違いを含む可能性がある。
証人Aの発言のニュアンスを歪めている可能性もあることを予めご了承願いたい。
その責はすべて筆者に帰する。当然のことながら公的な記録たり得ない。
文頭の「・」は検察側の質問、「→」は証人Aの発言。「※」は筆者メモ。
なお、誤記訂正や追記など、適宜修正していきます。
- あるグループのメンバーとして活動していたが、悩みはあった?
→被告人のことについて悩んでいた。
ネット上にて誹謗中傷や、異常と思える行動があった。
→被告人のことはネット上の書き込みで知った。
その前からグループのイベントでは会っていたと思う。
SNSに毎日すごい数の誹謗中傷、「俺の言うとおりにしろ」と言われた。
その他、毎日のようにファンレターが送られてきた。
ファンレターは1通あたり、多いときは10ページほど、1日1~3通。
- ここで検察側より、被告人からのファンレターについて詳細な内容が問われる。
→中身はSNSでの書き込みと似ている。
私の人格を否定するようなことや、
「なんで俺の言ったとおりにしないんですか?」という内容。
最初こそ他のファンと同じくらいの好意を持ってはいたが、
書き込みが異常であると思った。素直に怖いと。
他のファンと違う。私への執着心を感じていた。
被告人からのファンレターは最初は全てに目を通していたが、
気分が悪くなるので受け取らないようにした。
自分の手元に届かないようにしてもらった。
SNSもすべてブロックした。
→被告人のブログのことについては知っていた。
あまり見たくなかったので、見ないようにしていたが
異常な書き込みがあると嫌でも目に入った。
思い出すのも嫌。
中学生だった自分に性的、卑猥なことや誹謗中傷を言ったり
自分の教養を見せつけるような内容。
ブログに自分のことを書かれ、すごくやめてほしかった。
→イベントには何回か来た。
何年後かわからないが、結婚してくださいと言われた。
- 平成25年(2013年)11月、イベントにて被告人からの求婚を受けた(筆者注:法廷では和暦だけで、西暦は筆者が入れた。以下同様)。
どう対応した?
→当時は14、15歳。
迷惑なのでやめてくださいと言った。
私の気持ちは言葉の通り。そうお願いした。
直後、他のファンとの握手続行が不可能となった。
涙が出て、体の震えが止まらず、休憩させてもらった。
危ない人だなという認識。
純粋に怖かった。
被告人はスタッフに連れていかれ、出入り禁止となった。
それでとりあえずは安心した。
- 平成27年(2015年)12月、仙台でのイベントについて。
→私達が乗っていた新幹線の同じ車両に被告人がいた。
本当に怖いの一言。
→被告人が私の母親に殺害予告をしてきたから。
ブログを見て知った。
私だけでなく、家族まで被害が及ぶと思い
早く捕まえてほしいと思った。
母親が警察に相談。
迷惑行為で困っていると相談した。
- その結果、警視庁から被告人に口頭で警告が行われた。
効果はあった?
→少しは来なくなったと思うが、
わりとすぐまた来るようになったと思う。
その時は裏にいた。
直接来ることはないが、ロビーなどにはいた。
何回も来た。もう本当に怖かった。
- 平成30年(2018年)4月28日、ミュージカル会場にも来た。
→被告人が来るかもしれないと事前に知った。
開場直前にツイッターを見た。
エゴサーチしたら被告人のツイートが引っかかった。
※ここで、エゴサーチの意味について解説する一幕も。
ロビーまで来ているのがわかってすごく怖かった。
スタッフとマネージャーに連絡した。
その日の夜にブログを書いた。
私と、周りの人たちにかかわらないでほしいと。
※ここで、Aの書いたブログを印刷した紙が提示される。
同一性の証明のため…つまり、本人が書いたことの証明のため。
紙は法廷内の傍聴人には見えないが、裁判長や検察、弁護人、
さらには別室のAの手元には映像が流れている模様。
→ブログの内容は私が考えた。
スタッフ、マネージャーには見てもらっていない。
修正もしていない。
それまでは、反応しても煽ってしまうだけなので
我慢していたが、舞台や作品の邪魔をされた。
周りの人たちに迷惑をかけた。
自分で言わなければだめだと思い、独断で上げた。
→エゴサーチで見つけた。
速やかに謝罪せよと。
※ここで、そのツイートを印刷した紙が示される。
→命令口調になっていたので怖い。
かろうじて好意だったものが、悪意に変わったのではないかと恐怖を感じた。
いよいよ何をされるかわからない。身の危険を感じた。怖いに尽きる。
ツイートを見て母に連絡。
マネージャーにも連絡し警視庁に相談。
被害届を提出した。
今までの長年に渡る迷惑行為、母への殺害予告、ツイッターなど
すべてを書いた。
→私を解放してほしい。
→私は被告人のことを嫌いではないという一点張り。
→好意を抱いていない。
怖い。
いい加減にしてほしい。
→はい。
事務所、マネージャー、警察、いずれの指導も受けていない。
→私や周りの人、私の人生にかかわらないでほしい。
それだけです。
(検察側の証人尋問は以上)
サイト管理者:A情報局の中の人
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最終更新:2018年10月31日 11:40