東京地方裁判所にて行われた第3回公判における、弁護士による被告人質問。
冒頭で長々と言い訳することをお許し頂きたい。
今回、文字起こしに時間がかかったのは、とにかく内容が多いから。
しかも弁護士の質問を投げるタイミングが早く(以前も裁判長に注意された)
次から次へと質問を行い、被告人・大西秀宜(以下、大西被告)も練習通りに?スラスラ答えを返すため、
質問中は必死でメモを書く作業に没頭せざるを得なかった。
このため書いた字も殴り書きになってしまいがちで、判読にも時間がかかった。
大前提となる知識も必要のため、特に質問には多少の情報を補ったほか、
「被害者」と言った部分を「A」「Aさん」などに積極的に置き換えて
なるべく読みやすくなるようには務めた。
ただし大西被告の言っていることが支離滅裂であるので、
そもそも理解することは無理であると思われる。
それを前提としてお読みいただきたい。
中身は、大西被告の従来の主張がほぼ繰り返されただけである。
大西秀宜の動きを追いかけてきた人にとっては退屈なものかもしれないので、
飛ばし読みを推奨する。
「※」は筆者メモ。なお、誤記訂正や追記など、適宜修正していきます。
■ファンレター
弁「あなたはいつからAさんのことを知っていましたか」
大西「平成23年9月中旬です」
弁「Aさんにファンレターを出していたのはいつ頃」
大西「平成23年11月1日から、平成25年11月にやめるよう言われるまで」
弁「やめるように言われて、出さないようにした?」
大西「はい」
弁「ファンレターを出した頻度は?長さは?」
大西「1回に月平均1枚、A4サイズ8枚ほど」
弁「頻繁な数のファンレターだが、尋常ではない、迷惑だと言われて、どう思う」
大西「誹謗中傷、命令は書いていない。批評であれば問題ない」
弁「Aさんのブログやツイッター、SNSへの書き込みについて。これまでAさんを批判したことはあるか」
大西「ない」
弁「Aさんは『俺の言うとおりにしろ』と言われたと言っているが」
大西「そういうことはありません」
弁「命令したことは?」
大西「ありません」
■Aの周辺人物などに対して
弁「Aさんの関係者を誹謗中傷したことは?」
大西「ありません」
弁「厳しいことを言ったことは?」
大西「厳しい批評はない」
弁「悪口では?」
大西「悪口とは違う」
弁「Aさんのファンを誹謗中傷したことは?」
大西「ありません」
弁「厳しいことを言ったことは」
大西「あります。二人です」
弁「その理由は?」
大西「一人は警備会社の事業部長で、数年前から私に嫌がらせをしている。もう一人はAの元ファンで、生誕祭というのがあるんですが、彼が生誕委員長で、1万円払ったら脱退させられたので1万円取られた形になった」
※実名はもちろん、ハンドルネームについては一切述べていない。
弁「Aさんの母親に殺害予告をしたことはどう思っている?」
大西「間違ったことをしたと思う。反省している」
弁「本気で殺すつもりはなかった?」
大西「はい」
弁「なぜこのようなことをしたのか」
大西「AがU(飲食店の名前、公判では実名)と仲良くしていた」
弁「それはネットの文言で知った?」
大西「はい」
弁「Uと仲良くしていることとどういう関係が?」
大西「直接Aに問題がある人だと言いたかったが、Aは18歳だし、わからないかと思ったので、監督不行届で母親に言った」
弁「Uは問題があった?」
大西「はい。その年に週刊文春で問題があると報じられた。食べログに接待したことで高評価を得たと報じられた」
弁「自分は正しかった?」
大西「はい」
弁「Uのことを知ったきっかけは?」
大西「私に対して、UとAが仲良くしていると強く主張してくる者がいた」
弁「なぜそんなことを言ったと思う?」
大西「私のことをストーカーとして中傷することを目的として、Aに対するジェラシーを仕向けてきたのだろう」
弁「罪に陥れるように仕向けられた?」
大西「はい」
弁「具体的には誰が仕向けたと思う?」
大西「警察だと思っている」
■性的な表現
弁「Aの母親に殺害予告したその月に警察に行っていますね」
大西「私の開設するブログに、警察が来た直後に、『江戸川区~(当時の住所を早口でしゃべる)路上にて~』とコメントが書き込まれたので、それでこれは警察によるものだと判断した」
弁「警察が罪に陥れる件についてはあとで。ファンレターで性的なことを書いたことはある?」
大西「いいえ」
弁「SNSでは?」
大西「ありません」
弁「自分のブログで書いたことはありますか?」
大西「あります」
弁「いつ頃のことか」
大西「平成24年6月、ドイツに行ったとき。仕方なくドイツに行った」
弁「その理由は?」
大西「Aに会えない。ドイツに行ってもAが好きだという気持ちを書いたら性的な表現になってしまった」
弁「具体的には?」
大西「(卑猥な言葉2連発なので自粛)とか」
弁「ドイツにはいつまでいたか」
大西「平成24年6月から25年7月まで」
弁「亡命を申請していた?」
大西「はい
弁「性的な表現について、平成28年6月14日にストーカー警告書を受け取った以降は記憶にある?」
大西「あることはあるが、詳しくは覚えていない」
※ここで書類を被告人に示す。卑猥なことを書いた自身のブログ画像と思われる。
弁「ブログの中で、12月8日付、画像を手に入れた云々。その時に、DVDの画像や動画など。DVDは手に入れたのか?」
大西「手に入れた。書店で購入したと思う」
弁「それはネットショップでも売られていた?」
大西「はい」
※ここで書類を被告人に示す。AのイメージDVD販売ページを印刷したものと思われる。パッケージ写真が傍聴席からもちらっと見えた。
弁「これはパッケージ写真ですね」
大西「はい」
弁「水着の写真が使われている。内容も水着?」
大西「はい」
弁「性的な言葉を使って、不快に感じると考えなかったのか?」
大西「水着の映像を出しているので、それについて考えたことを述べることは性的に表現しても嫌がられるとは考えなかった。わいせつ行為だとは思っていない」
弁「それが主題ではない?」
大西「はい、違います」
■イベントへの押しかけ
弁「平成28年6月14日に警察に提出した上申書について。あなたが書いたことに間違いない?」
大西「はい」
弁「書いたことについて異議はあるか?」
大西「はい」
弁「イベントには行かないと理解しましたと書いてある。その翌月にAが出演していたブルーシアターに行っているが、何のため?」
※ブルーシアターにて行われた舞台にAが出演。
大西「チケットを買っていたので、払い戻ししてもらうため」
弁「会場に入ろうとは思わなかった?」
大西「思わなかった」
弁「払い戻しは受けられた?」
大西「警察が強引に捕まえてきたので受けられなかった」
弁「平成29年3月18日、渋谷のカレンダー販売イベントに行った理由は?」
大西「二つある。一つめは、当時は中核派に入っていたが脱退したので、もしかしたら警察が来ないかもと思った、もう一つは、上申書の内容がおかしいと思った」
弁「このときはブログで会場に行くと予告した?」
大西「はい、予告した」
※ここで、そのブログを印刷したものと思われる書類を示す。
弁「他にも中核派に触れているが、脱退したから?」
大西「はい」
弁「平成30年4月28日のIMAホール。窓口にてチケット購入を申し出ていますね。いつですか?」
大西「16時半頃です」
弁「周辺に到着したのはいつ?」
大西「15時半頃です」
弁「行くことを予告していたのか?」
大西「ツイッター、ブログで」
弁「ツイキャスで配信を行った?いつから?」
大西「はい。15時半頃からだと思う」
弁「予告はその前?」
大西「それ以前」
弁「チケットは買えた?」
大西「はい」
弁「ストーカー警告書を受けていることには触れた?」
大西「私はAに対してストーカー警告書をうけている大西秀宜です。危害を加えるつもりはありません。一番奥でいいので入れてもらえませんか?と言った」
弁「もしダメだと言われたらどうするつもりだった?」
大西「そのまま帰るつもりだった」
弁「チケットは使えた?」
大西「使えず帰った」
弁「素直に応じた?」
大西「文句は言ったが、応じた」
弁「入る別の方法は考えた?」
大西「二つ考えた。劇団のツイッターに、劇場に行ってもいいかと問い合わせた。電話でも問い合わせたが、いずれも連絡がつかなかった」
■仙台での全国握手会
弁「Aさんの舞台やイベント以外、楽屋とかに行こうとしたことはある?」
大西「ない」
弁「Aさんのプライベートに近付こうとしたことは」
大西「ない」
弁「平成27年12月、Aさんの乗る仙台行きの新幹線に乗ったのは事実?」
大西「はい」
弁「その目的は?」
大西「ネット上で、大西は何も考えることができない、滅茶苦茶、などと罵詈雑言を言われたので、なんとかして自分が理路整然と考えられることを示したくて乗車した」
弁「それがどうつながるのか」
大西「具体的証明をしたかった。抽象的ではダメで、例えば資本主義的な世界がどうのと言ったところでわかってもらえない。乗る車両を特定するのは理路整然と考えられる結果だと示したかあった」
弁「Aには会えた?」
大西「いたかどうかすら…見てもいないし、記憶にない」
※12月に仙台にてアイドルグループのファンイベントが行われ、メンバーも新幹線で大挙移動した。そのことを利用してメンバーの乗る新幹線を特定したと自慢げに自身のブログに書き込んでいる。
■A自身、前回証言したAについて
弁「Aに恋愛感情があると言ったが、恨む気持ちがあるのでは?」
大西「ない」
弁「Aはいい加減にしてほしいと書いていますよね」
大西「あくまでAが書いたと思っていない。誤ったことを書かれたので、訂正してほしいと思った」
弁「謝れというのはどういう気持ち?」
大西「私の名誉を回復してほしい」
弁「謝罪の中には恋愛感情があった?」
大西「あくまで名誉回復」
弁「平成30年4月28日にAが書いたブログから、6月13日にあなたが謝罪を要求するまで1ヶ月半空いた理由は?」
大西「5月にAの所属事務所よりメールや簡易書留で、私に覚えのないことが書き込まれて、なにか裏で動いているなど感じた。防御のために書いた」
弁「相手は具体的に何と書いてきた?」
大西「次にある公演は見せられない、と書いてきた。だが私は送った記憶がなかった」
弁「(Aの所属事務所、実名)からの…失礼、事務所の不審な動きに関するメールが原因だったと。あなたを非難する書き込みはツイッターにもあった?」
大西「あった。あの、裁判長、被害者のツイッターの画像を証拠採用しないのはおかしいですよ。被害者が書いたものなのですから」
弁「まあ、私の質問に答えて。いつ頃見た?」
大西「4月28日の16時頃」
弁「どこで?」
大西「IMAホール付近で、チケットを買う前」
弁「前回のAさんの供述についてはどう思っているか」
大西「そもそもAさんではない者が言っている」
弁「でも画面上で見てるよね?」
大西「Aさんに似ている。Aに似せた別人」
弁「なぜそう思った?」
大西「理由は3つある。私に対して『おーにっちゃん』と名付けてくれた。これは母親も供述している。だが前回のAを名乗る人物は、1年くらい後から知ったと言っていた。また、Aは所属していたアイドルグループで12期生だが、7人と言っていたが本当は9人だ。さらにカレンダーイベントの際、渋谷を一人で歩いてきたかという質問に対して、忘れたと言っていた。だが一人で歩くのは危険で、それを忘れるはずがないから」
※12期生の正規メンバーは7名である。これに研究生辞退の2名を加えると9名となるが、数え方の問題であり、どちらが間違いということはない。大西被告がそういった事情を知らないはずはなく、単なる詭弁である。
弁「ニコニコ動画のアクセス制限について」
大西「Aさんと名乗る人物は、ニコニコ動画のブロックをアイドルグループをやめて引き継いだ時に解除されたのではないか?と言っていたが、辞める前に解除されていた」
弁「それはブログに記載されている?」
大西「はい」
弁「平成28年4月14日、ニコ動ブロック解除と書いてある件ですね」
大西「はい」
※Aのアイドルグループ卒業公演は3月15日で、アイドルグループの最後のイベントに出演したのは5月21日なので、その2ヶ月間に引き継ぎを随時行っていたと考えられ、あまり自説を補強するものではない。
弁「平成28年6月14日にAさんと電話をしていますね。そこで私の人生を滅茶苦茶にされたと言われましたね」
大西「音声変換技術というものがある。別人がそれを使った」
弁「替え玉を使ってあなたを陥れようとした?具体的には誰が?」
大西「私は、警察か日本政府だろうと思っている」
■日立解雇、ドイツ亡命
弁「以前、日立グループに勤務されていたが、解雇されたのはなぜ?」
大西「Aさんに関することを日立にて書いていた。それが問題にされて、個人情報保護法に違反していると訴えた。経済産業省と日立がグルになって解雇された」
弁「それでドイツに亡命した?」
大西「はい」
弁「認められず強制送還された?」
大西「はい」
弁「そのことがどう関係するのか?」
大西「経産省ぐるみで日立の違法行為を隠蔽していると主張した。その主張が日本政府にとっては不利なことなので、私に不利なことを行った」
弁「弾圧しているということ?」
大西「はい」
弁「それがAさんのこととどう関係してくるのか?」
大西「Aさんを応援する行為を弾圧の材料にしていると考える」
※政府が大西秀宜に対して弾圧を行いたい→大西秀宜がAを応援できないようにしてやろう(と政府は考えている)、という論理。当然のことながら国家権力が行う弾圧としてはチンケ過ぎる。それくらいしか弾圧される材料がないのか。
弁「あなたがAさんの出演する舞台に行くと予告する理由は?」
大西「インターネットで罵詈雑言を言われる。東京湾にコンクリート詰めで沈めてやるだとか。何かあった時のために、行動を書いている」
弁「日常についても記載?」
大西「なるべく記載している」
■Aが好意を抱いているという根拠
弁「今回、言っておきたいことがあれば」
大西「新幹線の件。Aさんと同じ事務所に所属する、(アイドルグループ実名)の(実名)Oさんという人がいるが、同じ新幹線で自由席に移動していて、隣の席が空いていた時にOさんを見つけたファンから座っていいですかと訊かれ、特に自分が断る理由もないので、とラジオで言っていた。僕がAさんの車両を特定したことがストーカー扱いなのは不公平だ」
弁「Aさんはあなたのことをどう思っていると思う?」
大西「好意を抱いてくれていると考える」
弁「その理由を2つ、3つほど」
大西「Aさんらしき方が、Aの通っている大学をコメント欄に書いてくれた」
弁「あなたのブログへの書き込み?」
大西「はい」
弁「でもAさんは、私はそういうことをしていない、関係者がそういうことをしたとも聞いていないと証言していますよね」
大西「その証言はAさんではない。違う者が証言している」
弁「それで…」
大西「あの、2つ、3つと言っていたのに、まだ1つしか言っていないので」
弁「ああ、はい」
大西「Aの通っていたダンススタジオを2chで私に供述してくる者がいた。次に、(実名)…Aさんの友達の(実名)さんのお父さんなんですが、僕のことをストーカーではないと言ってくれたこと。さらに、警察はAが所属していたアイドルグループのメンバーから、私に対する悪い供述調書を取ることができていない。以上のことから、嫌っていないと考える」
※ここで出てくるAの友人とは、アイドルグループ時代の同期生のこと。その父親は飲食店を経営しており、一時期大西も入り浸っていた。
弁「2014年10月12日の握手会に、明日は行くよと予告して書いて行った。握手会に参加できたことも嫌っていない理由?」
大西「はい」
■今後
弁「今後、Aの舞台に行く?」
大西「行きたいが、現状では行けない」
弁「現状というのは?」
大西「こういうふうにされているから」
弁「本心としては行きたい?」
大西「行きたい」
弁「どういうふうになったら行きたい?」
大西「無罪になったら。ストーカー警告書も解除されたら」
※逮捕前、解除されてなくてもすでに押しかけている。
弁「ブログには書く?」
大西「訴訟がなされているということについては記載する。ストーカー容疑についてはおかしい」
弁「直接Aさんに誹謗中傷や、性的なことは書く?」
大西「それはしません」
弁「ストーカー規制法に基づく禁止命令が出されているのは知ってますよね」
大西「おかしい。承知していない」
(弁護士の被告人質問は以上)
サイト管理者:A情報局の中の人
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最終更新:2019年10月11日 11:38